2007年2月27日 (火)

ブルセラ病をご存知だろうか?

ブルセラ病、というのをご存知の方はいるだろうか。
 動物の病気である。ウィキペディアによると「ブルセラ症(brucellosis)とは、ブルセラ(Brucella)属の細菌に感染して起こる人獣共通感染症。日本に於いては家畜伝染病予防法に基づく家畜伝染病に指定されている。家畜との接触・汚染乳製品の摂取を通じてヒトに感染する。1887年、イギリス軍の軍医・デビッド・ブルース(Sir David Bruce)によって病原菌が発見されたため、この名前が付いた。 人に感染すると発熱、発汗、頭痛、背部痛、体力消耗というような症状を起こす。重症化すれば、脳炎、髄膜炎などの中枢神経の炎症や心内膜炎、骨髄炎を起こす事もある」とのことだ。
 なんだかブルマとセーラー服マニアのエッチな話かと思ってしまうが、ブルース軍医の名前を変形させただけのようである。
 で、この病気が大阪府和泉市のある犬繁殖業者で発病し・・・この経営者はいわゆる悪徳業者でいい加減に犬を量産したあげく、放置して逃げてしまっているらしい。
 で、愛護家などから問題があると指摘されてものらりくらりと身をかわしてきた・・・そのへんは、話によればどうも行政側の一部馬鹿者と癒着・結託していたようである。
 が、いよいよ放置のあまりに犬がミイラ化するわ異臭漂うわ、アウシュビッツのようになって死骸ごろごろ、となるに及んで、和歌山市のあるボランティア団体が見るに見かねて介入。もちろんまったく無報酬で、である。
 で、ブルセラ病が発病していることが判明、もはやボランティアの手に負えず、と大阪府に訴えた。それが昨年12月のことのようである。
 で、府は何をしたかというと1月に対策本部を設置、2月までに2回の会合を開いて、要するに感染の可能性ある犬は全部、殺処分、ということに決定した。
 ボランティア団体は、そんなつもりで通報したのではないから、もちろん仰天する。で、トラブルとなって・・・。
「大阪府は27日、陽性反応が出た犬を殺処分しようとしたが、処分に反対する愛護団体のメンバーが詰め掛け、作業を中止した。処分の対象は103匹。府によると、職員が朝、犬の飼育されている和泉市の飼育場から運び出す予定だったが、愛護団体のメンバーら約30人が抗議し、搬出できなかった。犬は当初257匹飼われていたが、さらに6匹いることが判明。その後死んだりしたため現在は240匹になった。陰性だった犬137匹は再検査し、再度陰性が確認されれば譲渡する。府は今月、外部有識者らでつくる会議で処分を決定。「ブルセラ症は投薬治療しても完治せず、再発の可能性が高い。感染拡大を防ぐための決断だ」としている」(共同) ということで、今日の新聞は共同が配信したのであちこちでこの記事が載っている。
 また、テレビでも「大阪・和泉市の元繁殖業者が飼育していた犬が「ブルセラ病」に集団感染していた問題で、動物愛護団体らが27日、犬を安楽死させようとした大阪府に対し、抗議した。これを受け、大阪府は27日の処分を見送った。この問題は、和泉市の元繁殖業者が飼育していた犬が、流産などを繰り返すブルセラ病に集団感染していたもの。業者の廃業を受けて、大阪府が「治療しても再発し、ほかの犬に感染する可能性を否定できない」と、検査で陽性反応を示していた犬103匹を安楽死させることを決めていた。これに対し、複数の動物愛護団体が「治療すればそれほど危険な病気ではない」と訴え、保護を申し出るとともに、処分に猛抗議した。大阪府は抗議を受け、27日の処分を見送ったが、安楽死の方針自体は変わらないとしている」( 日本テレビNEWS24)とか、「大阪府和泉市で犬がブルセラ症に集団感染した問題で、大阪府は犬を安楽死させるため施設を訪れましたが、動物愛護団体が強く抵抗し、府は27日の処分をあきらめました。「公務執行妨害になります。通して下さい」(大阪府職員) 「殺す理由はどこにもない」(動物愛護団体)
 27日午前7時、大阪府職員が犬を安楽死させるため施設を訪れましたが、入口に集まった動物愛護団体に進入を阻止され、こう着状態となりました。和泉市で100頭以上の犬が集団感染した「イヌブルセラ症」は、流産や死産を繰り返すなど生殖機能に異常が出るほか、ごくまれに人に感染します。感染拡大を防止するため、大阪府が処分することを決めたのに対し、動物愛護団体が反対を続けてきました。結局、府は27日中の犬の処分をあきらめましたが、今後、安楽死させる方針です」(TBS NEWS EYE)などの報道もあった。
 詳しい経緯は当事者ではないから知らないが、うちの妻がこういう話題に敏感なので私も調べたのである。
 昨年6月から、動物愛護管理法が改正されて、動物を売買する業者は都道府県に届け出制から登録制に変更となった。悪質業者を排除するためと思われるが、結果として、今回の業者のように過渡期で放置、逃亡してしまうヤツが出てくることも考えられるわけである。
 環境省のサイトによれば「動物取扱業者(動物の販売、保管、貸出、訓練、展示を業として行う者)は、動物の適正な取扱いを確保するための基準等を満たしたうえで、都道府県知事等の登録を受けなければなりません。登録を受けた動物取扱業者には、動物取扱責任者の選任及び都道府県知事等が行う研修会の受講が義務づけられています。また、都道府県知事等は、施設や動物の取り扱いについて問題がある場合、改善するよう勧告や命令を行うことができ、必要がある場合には立入検査をすることができます。悪質な業者は、登録を拒否されたり、登録の取消や業務の停止命令を受けることがあります」とのことである。
 これはつまり、都道府県には監督責任がある、ということでもある。
 12月からここまで、おざなりな会議を二回開いただけで、病気を蔓延させたあげく犬を殺せばいいという話になったことに、ボランティアは怒ってしまったのだが、大阪府は不信をもたれても致し方あるまい。
 なお、その会議の議事録というのが、大阪府の対策本部のサイトに載っている。
 http://www.pref.osaka.jp/doubutu/02doubutuaigo/08brucella/topfirst.html
 どうも分からないが、対策本部といっても本部長は課長クラスらしいからぜんぜんレベルは低い。予算措置もほとんどなさそうで、まあ、保護した犬の飼育費を寄付で募ろうなどとのんきなことを議論しているようだ。また、会議の進行は事務方と、それから地元の獣医師会の幹部のH医師が主導しているように読み取れる。どうもH医師が殺処分の主唱者らしいが、そのへんは正しいのか否かは私には判断できない。

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