2009年12月10日 (木)

オンダータのオーダー手袋ほかの話題。

 先日ちょっと書いた、「英国のマルセスフィールドでネクタイが生まれた」うんぬんという記述について、私は「マックルズフィールド」ではないのか、と書きましたけれど、もうひとつこれについて出てきました。
 これは、ファッション、服飾好きな人なら、すでにおなじみの一冊であるAllan Flusserの名著「Dressing The Man」の147ページから。The Macclesfield necktie,a silk group of patterns mede from small weaves of diamonds,squares,and circles,became espacially fashionable among well-dressed British men in the 1920s.
 というわけで、アラン・フラッサー氏も「マックルズフィールド」と書いている。そのマックルズフィールド・ネクタイというのが1920年代に流行ったというんですね、英国で。それはいわゆる小紋柄のシルク・ネクタイであった、と。ということで、私はやっぱりこれは、今言うところの小紋柄のネクタイは、英国最大のシルクの産地、マックルズフィールドで発祥しました、という話が正解だと思います。
 広い意味での今のフォー・イン・ハンド・タイがいつどこから発祥したか、というのはロンドンのフォー・イン・ハンド・クラブで、おそらく1850~60年代ぐらいに、としかいえないのでありましょう。
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 ところでサローネ・オンダータで頼んでいた追加注文のグローブができた、という御連絡を早々にいただいたので、さっそく受け取りに行きました。すばらしいですね、今回も。ぴたっと吸いつきます。
 前にある百貨店で、若い紳士が店員さんに「手袋って、もっとぴたっとしないもんですかね」と不満を言っているのを聞いたことがあります。外国の映画で出てくるような、手の形にぴったりのグローブが欲しかったのに、合わないからがっかりしたのでしょう。やはりそれはオーダーで作るのが一番であります。オンダータさんならイタリア・マゾリーニ社の商品が3万円台で、高いので有名なベッカリーでも5万円ほどで出来てしまいます。
 しかも今回の私など、ダークブルーに、指の脇の部分は水色という、まず世間様では売っていない仕様。滝沢滋さん御本人のアイデアでそんなようにしていただきましたが、まことに正解。やっぱりどうせなら、そのへんで売っていないものがいいですね。
 そうそう。先日、私は近所のスーパーへ行って、寒かったのでこちらのグローブをしたままレジ袋に商品を詰め、さらにレジ袋の上部を手袋したまま結ぶことができました! ちゃんとチョウ結びです。よほどフィットしてないとできません。
 とにかくカッコイイ手袋が欲しい、という方は迷わずこちらで、とお勧めいたします、はい。
 恥ずかしながら、青い手袋が手に入り、前には青いベルト、それから青い帽子も手に入れまして、青いマフラーも買いましたので、・・・そりゃこうなれば青いスーツもなければ、ということで、オンダータさんで青いスーツもひとつ、注文いたしました。すごいぬめっとした感触で、日本の生地なんですが、それが最高で、和服の縞の紬みたいな色柄に感触なんですね。日に当たると不思議な青みがかかって、てらてらと光る。やれどこそこの有名ミルだとか舶来マーチャントだとかいっても、実は大手量販店のスーツでちゃっかりすごいブランドのが使われていたりします(ある紳士服量販店のモクソンとか、アーサー・ハリソンのスーツを私は持っています。仕立てはともかく生地がいいので今でもたまに着ている)。数の力があるので、どこの名門であっても日本の量販店には喜んで卸してくれるんですね。最近じゃビキューナの生地を使ったものまであるといいます。
 そんなわけで、単に有名ブランド、というだけでは驚くには足らず、それよりなにより物の良さ、であります。
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 先日、日本出版美術家連盟の忘年会が新宿のハワイアン・ダイニングTIKITIKIでありまして、私も参加いたしましたが・・・近頃はすっかり人ゴミと煙草の煙に弱くなりまして、残念ながら前半だけで退席いたしました。本当にいい会だったんですがね。
 特に入院してからは、酒、煙草のないクリーンな生活に慣れすぎてしまいまして。いいことなんでしょうが。
 それはともかく、妻も私も小松崎茂一門の先生方と親しくお話しできて感激でした。
 
 

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2009年12月 7日 (月)

「気高き男の服(仮称)」楽しみです。

 銀座のサローネオンダータから来るニュースレター・・・季節の折々に来るのが楽しみなんですが、今日は「大雪」ということで新しいものが参りまして、スタイルクリエーションズ社長・滝沢滋さんのメッセージにこんな一節が。はばかりながらちょっと引用しますとですね、「執筆のために様々な角度で研究をすればするほど、日本の「洋服の歴史」とヨーロッパの服の歴史の格差を感じ、日本人は、一生学ばなければだめだなあ と感じずにはいられません。来春には発売予定の私の著書「気高き男の服(仮称)」!ご期待ください」とのことで、おお、前からそんな話も漏れ聞いてはいましたが、ついにご上梓されるようで。
 「気高き男の服」いいですね、実に。そういうことであってほしいのです、実際。精神的なものであってほしい。そして、おそらく滝沢さんの手にかかれば、そこいらへんのファッション関係の入門書なんかみんな吹き飛んでしまうでしょうが、きっと理論的に、男の服というのはこういうわけだからこういうものなんです、とピシっとやってくださるに違いないので今から楽しみです。流行でどうのこうのというだけのものじゃ、だめなんですよね明らかに。
 が・・・こうなってみますとです。私どもの「軍服の歴史5000年(仮称)」が、まるまる2年もかかっていますが、こりゃ先を越されてしまいますね、滝沢さんに。いやまいったなあ、同じぐらいになっちゃうかも。きっと出版記念会を盛大におやりになるころ、こっちは出ているかしら出ていないかしら・・・。なにしろこっちは欲張りすぎて5000年分の内容なんで・・・もちろん、19世紀の半ば以後の、普通の紳士服は滝沢さんの御本に一切お任せする次第です、はい。
 近頃、スタイルクリエーションズさんのサイトを見ていますと、いろいろ来年のご計画があるようです。中には「星野賢一さん」という期待の秘密兵器がいらっしゃるという情報も・・・。ひょっとしてですが、水落さんの後任の方、でありましょうか。滝沢さんが推すのならちょっとやそっとの腕前ではないのでしょう、きっと。
 こりゃあ、あれです。むかし、ソ連の指導部とか秘密兵器をあれこれ詮索する時代がありましたけど、スタイルクリエーションズ社の動向も目が離せませんですね。
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 「トラ!トラ!トラ!」の製作40周年ブルーレイ・バージョンが手に入りました。何度も何度も見た作品ですが、確かにぜんぜん違うというか、軍服のディテール、生地とか質感、縫い目や肩章の付け方なんてものまでしっかり見られます。室内の調度品もくっきりわかる。今まで見えていなかった背景がよく見えるのです。すごいですねブルーレイ。1930年代の男たちの紳士服もたくさん出てきますが、いいですよ、実にどっしりしていて。たっぷりしている感じ。しかもだらしなくない。みんなシャツはダブルカフスで、ベスト着用、チェーンも下げているし。帽子も当然。いい時代です。
 渥美清や芥川比呂志、松山英太郎の出ているシーンを何十年ぶりに見ました。ああ、これこれこれ。ここが見たかったんです。なんでカットしたんだろう。
 どんどん後戻りできない状況に盛り上がっていく日本側、いつまでも半信半疑のままで弛緩しきっているアメリカ側・・・。何度見てもこれ以上にすごい映画はもう作れないな、と思いますね。「パールハーバー」なんてまったくの駄作。CGじゃないですから、こっちはなにしろアクロバット・パイロットが2人も死んでいるそうですから、撮影中に。もう本当に命がけの撮影だったんです。迫真のシーンで、米軍機が大爆発して整備員が逃げ回るところがありますが、あれも実は事故で予期しない大爆発、人々は本気で逃げ回っていたんですってね。そりゃ真に迫っているわけです。

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2009年12月 5日 (土)

それでDITTOSって? 電飾がない・・・。「乃木うどん」?

 昨日、ちょっと触れました水落卓宏さんの新店舗DITTOS「ディトーズ」・・・このディトーズというのは耳慣れませんが(なんでも70年代のジーンズに同名のブランドがあったそうですけど)、これ、ditto suitで調べてみてください、けっこう英文が出てきます。19世紀半ばに出てきた、ジャケット、ベスト、トロウザーズを共布で仕立てる、当時としては新しいファッションのことでして、当時は共布ってのは全く普通ではなかった。なので、今のスーツみたいな共布は実はカジュアル用と見なされていたそうであります。つまり、ジャケパンのほうがフォーマルだった。確かにモーニングでもフロックコートでも19世紀のファッションは共布じゃないですからね。こういう用語をさらりと持ち出すのはすごいセンスです。ちなみにdittoという言葉、お医者さんがカルテにDoと書くことがあるそうですが、これもディトーなんですって。つまり「前の処方と同じ」とか「繰り返し」の意味。ディトーというのは同じ布を繰り返す、同じである、の意味だそうです、本来。

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 なんかこう・・・近所のホテルとか、なんか元気ないんですよ。なにがって、電飾です、電飾。クリスマスなのに、景気悪いんですよね。
それからご近所でちょっと有名な邸宅街、まあA町としておきますが、そのA町ってクリスマスの電飾が綺麗なんで有名だったんですけど、それで毎年恒例、というかA町巡りにわざわざ行ったんですが(すみませんA町の皆さん)、なんかこうね・・・全然、元気ないんですよ。いつももう、まばゆいぐらい、ミレナリオも真っ青というぐらいの電飾があふれていたんですが、今年はさっぱり。やっているお宅のほうが珍しいぐらいになっちゃって、やっているお宅も、庭先にぽつんと、1本だけツリーが立っているとか、いやあ、これはね、いろいろほかにも理由もあるんだろうけど、やっぱり「ボーナスも下がったし、クリスマス気分なんて浮かれたことやってられない」というようなあれでしょうね、きっと。こりゃいかんなあ、と私などもかなりショックを受けましたね。いや、本当に例年だとすごいんです、A町の電飾って。こう身近なところで見せられると、こっちもこたえてきますね。
そういえば、三越さんなんか4人に1人が早期退職に応募なんて話もあります。いやあまずいですねえ、これ。重衣料がぜんぜん売れないんですってね。そりゃまあ、ぜひ必要なものじゃないですから。
私なんかもせっかく持っているから、先週からコート着てます。着ないと勿体ないし。まあ夜勤が多いので確かにこのぐらい着ていてちょうどいいんですが、日勤の方だと必要ないかも、確かにね。
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それはそうとして、先日ちょっとふれた「坂の上の雲」がらみでひとつ。舞鶴の東郷カレーとか海軍カレーは今や有名、東郷提督が日本でカレーを広めた、というのはすっかり広まりましたが、なんでも乃木大将が善通寺師団にいたときに広めた「乃木うどん」というのがあるんですってね? 今日のニュースでやっていました、今の自衛隊の善通寺師団でお昼に乃木うどんを出したそうで。
讃岐うどんを広めたのは乃木大将、って話もあるそうで。陸海でうどんVSカレー対決ということらしいですけど、日露戦争の時期ってのは日本の食の変わり目でもあったんですね。そういえば、あの戦争で兵食に米の飯じゃなくパンを導入しようとしたのは森鴎外でしたし。

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2009年12月 2日 (水)

しかし不景気ですね。終電が空いてます

皆様、いよいよ楽しい年末を迎え・・・るのですけれど、ボーナス、どうでしたでしょうか? あるいは経営者の読者の方は、従業員の皆様にボーナス、はずめましたでしょうか、いやはや、私方もご多分にもれず・・・ま、やめましょう。いまどき、何をやっていてもいいことなんてなさそうですし。まあ上がったという方は少ないでしょうね。横ばいなら立派なもの。報道の通り、ぐっと下がった方が多いのではないかと。
 百貨店なんか軒並み、売り上げが前年同月の10%減、という状況だとか。こりゃもう日頃、割と金を使っている、わりと裕福な人らですら使えなくなっているのでしょう。
 それで私、夜勤が多いので、電車で間に合う時間は終電に近い列車に乗ることが多いのですけれど、以前はとても嫌でした。というのも、こちらは正規の勤務時間ですから、電車に飛び乗るぎりぎりまで仕事していたわけですが、一般の方々で11時すぎ、12時前後の電車に乗っている方といえば、まあ酩酊した方が多いわけです。それは別にわかっていることだし、自分だって日勤職場にいたころは散々飲んで帰ってたんだし、文句はないのですけれど、やはりなんか面白い気分ではない。酒臭くてふらふらしていて、声のでかい、そんな遊んでいた人たちと並んで吊革握ってるのはかなり面白くないもんです。
 が、近頃は異変を感じますね。ことにこのところ。終電近くの電車が空いているんですよやけに。前は私の利用している路線ってのは、終電までぎゅう詰め、ことに週末ともなると朝のラッシュと変わらないほどでした。それが近頃は本当に空いている。このところ何回か続けて座って帰れるん驚いています。おまけに酔っ払いが少ない。遊んでいない。みなさん本当にこの時間まで御苦労さまな方々ではないかと見受けられる。
 思うに、不景気なんでしょうね、やはり。
 そうそう、新浦安のメンズショップO・・・が閉店するというハガキが来ました。うーん、量販店というほどでもないが、高級店でもない中途半端さが今時、駄目だったか?
 7割引で投げ売り、というので見に行こうかな、と。ま、そんなときしか行かないハイエナのような私ですが(いや本当に、どこのお店にも最終SALEじゃないと姿を現さないケチくさいエセおしゃれ野郎、それが私でございます)。
 実際、以前にある閉店セールで、ボリオリとかリングヂャケットのものを定価の半値以下で買い込んだことがあります。品質的には最高級品で、お店には悪いが、あれはいい買い物をしました・・・。
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 もっともこういう時期に旗揚げした勇敢な人々もいらっしゃる。ハケットロンドンはテーラリングを始めたし、水落卓宏さんはDITTOSで独立されたし。そりゃこういう方々を応援して差し上げたい、のではあるが何しろこっちが素寒貧だから。
 ああ、そういえばヒロ・ヤナギマチのトライアルがそろそろ近づいてきたような。たぶん来年になるでしょうが、あれから半年か・・・。
 ということで、今年もそろそろ終戦ですね、私は。
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 NHK「坂の上の雲」始まりましたが、私はやはり仕事の都合でまず見られません。まあいまにDVD出ますよね。明治時代の軍装、見たいんですけど。よく間違って、太平洋戦争のころの軍装を描いてしまうイラストレーターや漫画家がいますが、明治期の日本海軍は襟章なんか付けてないですもんね。袖章はあるが、こっちも紺地の服に黒線。どうも米海軍の真似だったらしいが、さっぱり階級がわからない。ま、同じ船に乗っている同士だからそんなに必要ない、ということだったんでしょうが、当時は。なんでもやっぱり気になっていた明治天皇が山本権兵衛に「英海軍も金線だが、本当に黒い線でわかるのか」と下問されたとか。で、「じゅうぶんにわかりもす」とお答えしたそうですが・・・やっぱり分からなかったらしく、後に金の襟章を付けるようになりますね。
 NHKのガイドによればドイツのメッケル少佐も出てきて、ちゃんと参謀色(紫がかったピンク)の兵科色の軍服を着ています。これは見ものです。
 

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2009年11月21日 (土)

マルセスフィールドのセッテ・ピエゲ?

  近頃ちょいと気になったのが・・・ネクタイの歴史でして。いえ、おおまかな流れはすでによく知られているし、私も自分の本なんかにけっこう書きましたけれど、要するに17世紀にフランス軍に加わったクロアチア傭兵・・・この人らは、国の実権をオーストリアに奪われて、長年オーストリアの敵国だったフランスを支援したわけですけれど、彼らが首に巻いていたスカーフがクラバットの名で広まった、と。それがフランス軍の軍装から一般に広まり、フランス革命期には詰襟の燕尾式軍服の全盛期だったためいったん廃れ、ネックストックという単純な首巻きになっちゃった。
 ところがボー・ブランメルという人がナポレオン戦争前後からクラバットを復活させ、大流行。で、1850年代ごろあたりから、今の背広の原型みたいな服が乗馬コートの変種として出てきたとき、これに合わせる新型の首飾りとして出てきたのが、今みたいなネクタイである・・・と。いわゆる「フォー・イン・ハンド」タイですけど、こちらもここ2、3年ですっかり、ロンドンにあった馬車愛好家の社交団体「フォー・イン・ハンド・クラブ」が発祥らしい、というのが定説化してきています、私なんかが3年ほど前にそんなことを書いた時にはまだ、日本じゃあまり人気がない説でしたけれど。
 フォー・イン・ハンドというのは四頭立てで御者が一人という、当時としては革新的な超高速馬車です。いわば暴走族のマフラーみたいなものとして登場した・・・。
 ま、そのへんはいいのですが、近頃また見かけるのが「ネクタイの発祥は英国のマルセスフィールド」という記述なんですね。これ、私にはよくわからないんですが何かに書いてあるんでしょうか。マルセスフィールドって? なんか英国の地名としてなかなか出てこないのですが・・・。あるいは今はない地名か? 
 ひとつありうるかな、と思うのはチェシャー州のマックルズフィールドMacclesfieldという場所。ここは絹織物の大産地で今でもミルがいっぱいありますので、ひょっとしたらここじゃないでしょうか? 第二次大戦中も唯一、ドイツ軍の空爆を免れた産地だといいます。ついでにいうと、この地を開いたのは、チャールズ二世の衣装頭だった廷臣だそうで、英国のファッション史とは結びつきが深いところであります。違いますかねえ・・・。
 たとえばこれはBYESさんがイタリア・フィレンチェのマニュファトゥーレ・クラバットというブランドを紹介する記事。「20世紀初頭、イギリスのマルセスフィールドで誕生したとされるネクタイのルーツに習い、四角いファブリックを7つ折りして縫製する伝統のスタイル。多くのメーカーが4つ折りをセッテピエゲと呼んでいる今も、頑なに7つ折りの本物を作り続けています」とあります。
 あるいはMEN’S EX男の傑作品メンテナンス大全集(世界文化社)の57ページには「セッテピエゲってなに?」のタイトルで「イギリスのマルセスフィールドで誕生したとされるタイのルーツに倣い、生地を七つ折した伝統のスタイル」とそっくりな記述があります。こんだけ書かれるとなにか定説なんだろうか、と思いますが・・・はて?
 にしても20世紀初頭、はないと思いますけれど。間違いなく19世紀にはあったはずなので、もっと古いでしょう。1890年代の英海軍の制服規則にはすでに普通の長いネクタイが載っています。それとも七つ折タイを商品化したのが20世紀初頭、ということかしら。
 ついでに、そのセッテピエゲというイタリア語に当たるセブン・フォールド・タイについてですけど、英文のサイトをみますと、アメリカで生まれたスタイルで、アメリカン・クラシック・セブン・フォールド・タイなどと書かれているのが多いのです、それもせいぜい1930年代で、別に古い形式じゃないというのを見かける。そして、1980年代に入ってアメリカのロバート・タルボットが引退したユーゴスラビアの名人の手ほどきを受けて復活させてからリバイバルしたのだ、というような。
 どうなんですかねえ。それが本当ならイギリスでもイタリアでもなく、アメリカンスタイルなのかもしれませんよ。たとえばご存じウィキペディアの英語版ではThe seven-fold tie is a construction variant of the four-in-hand necktie which was available in America for between $1 to $5 up through the end of the 1930s. In the 1980s it became available again when the Robert Talbott company started to make them in Monterey, California.という感じです。
 ・・・もうちょっと調べてみますが、私は20世紀以後の衣服には実はちっとも詳しくないので(苦笑)・・・ヴィクトリア時代を過ぎると軍服と平服にきっちり分かれるので、私としては急激に興味が薄れます(つまり軍装しか興味ないんですね)。
 にしても、マルセスフィールドってどこなんだろう?
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 昨日の「クリスマス・キャロル」について服飾史的に一言。あの話は1840年代後半のロンドンが舞台でして、スクルージという守銭奴爺いは、けちではあるけどちゃんと最新流行の服装・・・黒いフロックコートにトップハットといういでたち。首周りはクラバットです。まだ上に書いたように、背広に今風の長いネクタイ、というのはまだ出てきていません。あと10年ぐらいすると普及してくるけれど、それもどっちかいうと若い道楽貴族の服装であって、いってみれば暴走族ファッションみたいなもんだった。進んで取り入れるのはオスカー・ワイルドみたいなフツーじゃない作家なんかだった。とにかく1840年代というなら、フロックコートというのが最新流行ファッションでした。1850年ごろになって宮中でもフロックコートが正装になるんですね。
 で、彼の回想シーンで出てくる、かつて修行時代のの雇い主、フェジウィックさんというのがカールしたカツラに青いシングル・ジャケット、半ズボンという17世紀以来の古いファッション。おそらく1780年代ぐらい、ナポレオン戦争より前の時代を回想しているんですね。出てこないけど、かぶる帽子もきっと三角帽トライコーンでしょう。
 そしてです、スクルージの使用人ボブ・クラチットは、週給15シリングという薄給でスクルージに酷使されているかわいそうな人ですけど、彼は頭にはトップハット、しかし身に着けているのはフロックコートじゃなくて燕尾服です。これは当時としては時代遅れの、1800年代の初めごろ、ボー・ブランメルなんかが流行らせた服装。彼は買った当時は普通だったけど、1840年代には完全に時代遅れな服装をしているわけです。
 と、こんな感じで時代考証が完ぺきでしたね、あの映画は。すごいです。
 

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2009年11月10日 (火)

サローネ・オンダータさんのグローブ到着。

 さて昨日ですが・・・待望のマッゾリーニのグローブ・・・手袋ですね、これをサローネ・オンダータさんhttp://www.style-creations.jp/に頼んでいたのですが、ついに日本に届いた、とのご連絡を、それも滝沢滋社長ご本人からいただきまして、取る物も取りあえず伺ったのであります。で、ご存じの方が多いと思いますが、オンダータさんはちょうど改装が終わったところでありまして、前よりさらに明るい感じになっておりました。
 ということで、注文しておいた品物ですが・・・嬉しいですよね、外国の映画で出てくる貴族とか高級軍人の手袋ですよ、ぴったりぴちぴちできついぐらいの。色味は赤みがかった上品な茶色。こうじゃないと。いかにも防寒用の子ども向けみたいな・・・というか、下士官兵向けというんですか(笑)、ああいうのは興ざめですから。まあ別に私は将校でも何でもないですが、気分だけでも高級軍人ののりで、こんなグローブをはめるにしろ、胸元に挿すにしろ・・・今や暖冬でも何でも、粋なグローブは胸に挿すべきですよね、ことにツイードのジャケットなんて場合、変なチーフよりずっといい。
 すそ口にはボタンがあり、イニシャルも刺繍されています。やはりオーダー品は格別ですね、グローブとか靴ほどオーダーにふさわしいもんはないですね。私は上着なんて西友で買ったKYジャケット(カカク・ヤスイ)でも平気ですが、こういうものはそれ相応のものが好きですね。
 というわけで、先日、書いたように青い起毛のベルトを丸の内ソルフェリーノで買ったものですから、それに合うような青いグローブもついでに注文してみました。二色づかいでプルシャンブルーと、サックスブルーの縁取りを混ぜる感じに。いいですよねえ、それ。ちなみに・・・プルシャンブルーは「プロシャの青」で、サックスブルーは「ザクセンの青」つまりそれぞれの国の軍服のカラーが語源ですよ。
 しかしはるばるイタリアから到来・・・感激です。こういうのは病みつきになりそう。
 滝沢社長のやられることだから間違いの有ろうハズもない、と思っていたが本当にどんぴしゃに間違いがありませんでした・・・。
 ついでに、妻が描いた「アステカ戦士の図」を謹呈して参りました。もうすぐ次の本、刊行しますのでどうかもう少しお待ちを、と申し上げてきました、はい。「とても楽しみにしています。すごい資料価値の高い本になりそうですね。いずれフルカラーで出してくださいよ」とのことで・・・嬉しいですね、こういう方に言って頂けると実に。そうそう、追記ですが、オンダータさんでは今月から会員カードを作るようになりまして、入会するといいことが。あとはぜひお店を訪れてみてくださいませ。

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2009年11月 9日 (月)

MEN’S EX特別編集・・・これはよいですね。

 「本のスーツ作りには、詩的な発想が欠けていると思・・・日本人は手段が目的になっちゃうんだよな。日本のもの作りで重要なのは厳密性なんだよな。車や家電製品はそれで上手に作れるけど、服は金属製でもプラスティックでもない」いい言葉です。今日、読んだMEN’S EX特別編集「本格スーツ大研究」から服飾評論家・池田哲也さんと対談しているイタリアのサルト、コンスタンティーノ・プンツォさんの言葉です。
 「ファッションを投資と考えるなら、安価でも1シーズンでみずぼらしくなるスーツを買うのはいかがなものか。気に入って買ったスーツだからこそ何度でも着たい。それならいいモノを買い、ケアをして長年愛用するのが正解です」これもいい言葉です。同じくMEN’S EX特別編集「男の傑作選 メンテナンス大全集」からジェレミー・ハケットさんの巻頭言です。
 2冊とも大変、よい本です。近頃ひさしぶりに満足いたしました。このぐらいやってくれれば言うことはありませんね。「ハンドメイド=高価格ではありますが、決してハンドメイド=高品質とは限りません。各媒体でよくハンド率といった言葉を耳にしますが、手作業が多いから高品質のような言われ方は間違いもいいところです」とはやはり前掲書に出てくるユナイテッドアローズ技術統括課長・黒崎幸彦さんのコメント。これなどそのへんの雑誌媒体批判ともいえて、それをまたきちんと紹介するのは立派です。
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 日本の古いテーラーさんで作った背広で、生地はいいものを選んだし、作りもしっかりしている、しかし・・・なんかこう、硬いよな、ということがあります。肩が凝るというか、疲れる。いい服というのは何によらず、もっと柔らかい気がいたします、私の狭い経験でも。それから、テーラーに行ってゴチャゴチャ、細かいことを言い立てる服マニアって人もいらっしゃるみたいですがどうも私には理解できません。なんか評論家になっちゃう人がいるようですが、職業で評論している人はともかく、フツー人はともかくもプロに委ねる度量が必要じゃないでしょうか。何もかも自分の思い通りにしたいというなら、自分で作ればいいのでは? そんなことを上掲書籍の綿谷寛さんのイラストルポに登場した、ペコラ銀座の佐藤英明さん、テーラー&カッターの有田一成さんのコメントで感じました。
 特にペコラの佐藤さんのものを読むと、「ニホンのシタテヤ」というもの・・・これは「ベースボールとヤキュウの違い」みたいなものを感じました。日本ってなんによらず、そうですね。妻もクラシック音楽で散々、経験したそうです。なぜか西洋音楽なのに「ニホンのクラシック」という別物、国内だけに通用する別のスタンダードがあるのだ、と。ちょっと海外に留学するとすぐわかるそうです。上のコンスタンティーノさんの話にも通じます。
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 今日は・・・ちょっとまた日本橋高島屋と丸の内のブリックスクエアに出かけました。前者ではクリスマス限定の4色リバーシブル(!)・・・エンジ、紫、グレー、黒というニットタイ、それにクマの着せ替え用に服をいくつか、買いました。それから、ブリックスクエアのソルフェリーノを再訪、あの落合正勝さんが推奨していた江戸屋のブラシを買いました。これもなかなかその辺では売っていないので助かります。食事は地中海レストラン「アンティーブ」で。元マンダリンホテル総料理長・山本秀正さんのお店ですが、ここのお料理は素晴らしい。実に満足感があります。お土産に買ったのはスペイン王室御用達のチョコ専門店「カカオ・サンパカ」のチョコ。なんかジュエリーでも包んであるような立派な箱に入れてくれましたが、中身もジュエリー並み。さすがですね。
 

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2009年11月 6日 (金)

ファッション記事にちょっと違和感があります。

アメリカで軍医少佐がご乱心とか・・・アフガンに行くのが嫌になったんですかね。しかしブッシュ時代にもこういうトラブルってあったんじゃないですかね、表沙汰にはならなかっただけで。それから、アメリカじゃもうたった1年でリーマンショックなんて忘れ、金融会社はボーナスを大盤振る舞い、おまけに金に任せて不足している新型インフルの注射もそういう会社で優先的にやっているとか。その一方で「米労働省が6日発表した10月の雇用統計(季節調整済み)によると、失業率は前月より0・4ポイント高い10・2%へ上昇した。1983年6月以来、26年4か月ぶりに10%の大台を突破し、同年4月以来の高水準となった」(読売新聞)というんですが。なんかアメリカって国も、懲りないというかなんというか。大統領は新しくなっても中身はなんかこう、という感じですね。
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 「英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の殺害・死体遺棄事件で死体遺棄容疑で全国に指名手配されていた市橋達也容疑者(30)が、逃走以来、数度にわたり顔の整形手術をしていたことがわかった」というあれですが・・・もう逃げ回ってどうするんだろう、この人? この人、逃走したときってのは千葉県の行徳かなにかで、じつは我が家からはほど近いところなんです。裸足でこっちのほうまで走ってきたんじゃあるまいね、もうそのへんの土管の中で死んでたりしないだろうね、などと言っていたものです、当初。
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 ところで、関係ない話。ウィキペディアかなにかのナポレオンの項目で、それからメンズクラブか何かの記事でも「上着の袖にボタンを付けたのは、冬の戦場で兵隊が袖で鼻をすすらないようにナポレオンが付けさせた」という説が断言されていますが・・・どうも私は納得しないんですけどねえ。あれ、私は俗説だと思うんです。そもそも袖口にボタンを並べるなんて13世紀ぐらいから欧州では普通の流行。ルイ14世の時代にも、フリードリヒ大王の時代にも、軍服の袖にボタンがいっぱいついているのは当たり前でした。
 おまけに、ナポレオン軍の制服ってのも、ナポレオンが全権を握る前からああいう形なんですね、国民衛兵の制服なんか既に。そういう意味でもナポレオンがオリジナル発案というのは信じがたい。
 もう一つ、あるサイトで「ビジネスシーンではひも靴が基本」とやっていまして・・・これはこういう話に興味ある人には常識ですよね。で、その理由として「昔の軍服はひも靴だったから、きりりと足元を締めるのが身だしなみになったのだ」というような説が。これも私は信じないんですけどね。ナポレオン時代ぐらいまで、軍隊の靴って今で言うモンクストラップ、つまりベルト靴なんですよ、ひも靴じゃなくて。あるいはボタンスナップ式の乗馬ブーツが基本でした。ナポレオン時代の最後の頃、プロシャ(後のドイツの中核)のブリュッヘル元帥が編み上げブーツを考案したのが、ブルーチャーという今のようなひも靴の原型でありまして・・・でも、これが一般に普及したのもずっと後ですから。少なくともこれが理由でビジネス靴になったというのは理解できません。なにしろヴィクトリア時代、日本で言う明治時代ぐらいにはビジネス靴はボタンスナップ式でしたからね・・・。
 なんかそんなこんなで、どうも私は違和感を覚えます。

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2009年11月 5日 (木)

丸の内パークビル・ブリックスクエアのことなど。

 さて、うちの奥方が銀座の歯医者さんに行くというので、私がお供して・・・先日、ファッション誌LEONに載っていた「ポール・スチュアートの紫のベスト」をクリスマスプレゼントとして買ってもらう、ということでついて行きました。
 ところでポール・スチュアートの路面店が、その歯医者さんのある場所にほど近い場所にあるので、そこで買えばいいかと思って、同ブランドを展開するSANYO SHOKAIさんに事前に聞いたところ、「同じポール・スチュアートでも、直営店と百貨店の店舗とでは、品ぞろえも違えば商品のルートも違い、互換性もない」と聞きました。同じブランドだがまったく別物なんだそうです。そういえば前にサンヨーのOBの方からもそんなことを聞いていました。
 で、問題のレオンに載っていたベストは百貨店オンリー、ということで日本橋高島屋の同店に行きまして、ありましたありました・・・少なくともそのお店じゃ最後の一点だったそうです。予約しておいてよかった。
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 ところで、その高島屋内ポール・スチュアート店舗の店頭にかわいらしいクマのぬいぐるみがいくつも展示されてまして・・・赤とか白の、クリスマス向けらしいのですが、いっぱい並んでいる。「これは買えないのですか」と聞くと、「こちらは非売品です」との返事。ところが、今度は近くの靴売り場(こちらは高島屋の直営)でたまたま見かけた商品カタログをちらちら見ると、はっきり定価がついている。で、関係ない話ですが靴売り場の方に「すみません、このクマ買えるんでしょうか?」と質問すると・・・待つこと5分ほど、ようやく姿を見せた彼は「1階で販売しております」との返事。
 しかしねえ、ありとあらゆるお店にクマのぬいぐるみを配置しているのに(直営店といわず入っているブランド店舗といわず、もれなくクマが配備されてるんです)、1階で販売してるのをなんで高島屋の人たちは知らないのでしょう? 朝礼かなんかで打ち合わせしないんだろうか?(サンヨーの人たちはまあ、仕方ないにしても)。 ま、ともかくそれで1階に行きますと、確かにお目当ての「クマ売り場」がありました。白、赤、茶色の非常にかわいいぬいぐるみで、着せ替え用の衣装まで10種類以上、販売しています。こんだけ大々的にやってるのに、他の売り場の人は知らないんですねえ。なんでも後で調べたらタカシマヤオリジナルラブベアというものだそうで、どうも昨日の11月4日発売だったらしいですね。初日だからまだ周知徹底してなかったのかしら。http://www.takashimaya.co.jp/store/special/christmas_gift/lovebear.html
 ともかくそれで、妻は当然ながら三色のクマを買い込んで、着せ替え服もゲット、御満悦でして「私へのプレゼント、これでいいよ」と仰せでございます、いや、これで喜んでくれると私もまことに、いえいえいえ・・・。
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 日本橋高島屋を出た後、銀座に出て妻は歯医者へ。私はちょうどいい機会なのでポール・スチュアートの銀座店をぶらぶら。確かにぜんぜん共通性がないんですね。置いてある商品に。
 30分ほどで終わったという連絡があり(もう最後の仕上げで簡単なものでした)、銀座松屋前で待ち合わせて、じゃあ次はどこへ、ということで、9月にオープンした「丸の内パークビル」にある新しいショッピング街「ブリックスクエアhttp://www.marunouchi.com/brick/に行くことにしました。丸ビルとか新丸ビルが出来たときの大騒ぎはないようですが、今度のパークビルは丸の内再開発で三つ目(トキア、オアゾも入れれば五つ目ですか)の大きなビルでして、広い公園のような中庭と、旧三菱一号館が記念保存されているユニークな場所であります。で、今まで丸の内界隈にはなかった店舗が集まっている、というのが魅力でありますが・・・タクシーに乗って「丸の内パークビルへ」というと運転手が分からない、で、「じゃあ丸ビルに行ってください」と言ったのだが・・・驚きましたね。それも分からないんだよね(笑)。いきなりカーナビをつけて、おいおい、どこへ行くんだと思うと、日本橋に行っちゃったから驚いてしまった。
 えらく遠回りして大手町を過ぎ、東京駅前のオアゾまで来たので「もうここでいい」といって降りちゃいましたけれど、ありゃあ新人ですかねえ・・・。銀座から丸の内なんて隣町ですよ、本当に分からないんだろうか。台数ばかり増えて質が低下した、というのは本当なんですね。
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 それでブリックスクエアですが・・・ブルックスブラザーズの丸の内店がここで新装オープンしているので見に行きました。前よりずっと入りやすくなったよなあ・・・実は正直言いまして、なんか前はちょっと苦手だったんですが、雰囲気。今度は断然シックでいい感じです。紳士物は当然、婦人物や靴もいろいろ面白いものがありました。記念としてボータイ(蝶ネクタイ)を一つ、エンジと黄色のだんだらというカジュアルなのを買い求めました。うん、ここへ来ればいつでも蝶タイ(もちろん手結びですよ、手結び。ワンタッチじゃなくて)なんてあるんだよね。このへんはさすがBBでございます。
 それからぜひ行きたかったのがソルフェリーノあのイタリア独立戦争でナポレオン世とフランツ・ヨーゼフが戦った古戦場で、アンリ・デュナンが赤十字活動を思い立った地名ですね。あやかっているのでしょうか)という紳士雑貨店。イタリアの有名なネクタイブランド「マリネッラ」や、万年筆、小物、カフスやアクセサリーなどいろいろな国のブランド、あるいはオリジナルがいっぱいでございます。面白い品ぞろえでした。で、青いベルトが目にとまったので伺うと「じつはこんなものもございます」と見せてくださったのが、青いだけでも珍しいのだけど、青いスエードのベルト。これは珍しい。アンダーソンのベルトで、持つとしなやか、じつにいい感じ。迷わず即買いしました。ほかに、カフリンクスにイニシャルを入れてくれるサービスなんてのもいいですね。マリネッラのものもタイだけじゃなく、スカーフ、ポケットチーフ、眼鏡ケース、折りたためるクラッチバッグと、なんでもそろいます。もう六本木まで行かないでも大丈夫(?)。同好の方はまず一見の価値がありますよ、はい。
 しめとして食事でも・・・ジョエル・ロブションも出店していますが、今日はMIKUNI丸の内へ。あの三國清三さんの新店舗ですけれど・・・徹底的に東京産の野菜や肉、魚にこだわる地産地消がモットーとのこと。たとえば「奥多摩ヤマメと東京小麦のクレープ、小平の葉ショウガと奥多摩・山葵のヴィネグレット和え」とか「伊豆大島・金目鯛のサヴィヨン仕立て、東京湾のアサリ、あきるの米を使ったサフランリゾット」という具合です。これが実によかったですね本当に。しかも内容から見てお安い。また来たいです。
 ミクニ店内にあまりに素晴らしい花が飾ってあるので気になりましたところ、同じブリックスクエアにあるハナヒロと提携しているとのこと。表参道のアニヴェルセルにもそういえばこのお店がありました。ということで・・・閉店間際の9時ぎりぎりにうかがって、小さな洋ランの一種の小鉢を買いました。妻が育て方を聞くと、もう時間が過ぎているのに懇切に教えていただきました。
 とまあ、こんな具合でひさびさに出かけましたけれど。妻などは絵ばかり籠って描いていたのでいい気晴らしになったと大満足してくれたようで、私も非常に機嫌がよろしいです。
 ブリックスクエア、ちょっと珍しいお店が多いのでぜひまた行きたいです。
 
 
 

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2009年10月31日 (土)

LEONも毎月買おうかな、と。

 なにやら日本シリーズとかで・・・私は普通なら興味有りません、で終わりなんですが今回はそうはいかないのです。片方は一応、関連企業ですし。片方も、近頃はちょっと北海道関係の仕事が多いものだから・・・ま、なんでもいいので早く終わって欲しい。そういえば日経新聞に「ブッシュ前米大統領が退任後初めて日本を訪れ、11月3日に東京ドームでプロ野球日本シリーズ第3戦の始球式をすることが30日、分かった。米大統領経験者が日本シリーズに登板するのは1989年のレーガン氏に次いで2人目。4日には都内で講演する」なんて記事が・・・本当ですか? 靴投げられないといいけど。

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 今日は久々に革ジャケットを着てみました。もう違和感ないですね。女性なんかは少し前から着ているのをよくお見かけします。なんでもそろそろ本格的な寒気がやって来るのじゃないか、とのことですね。
 何年か前まであった青・東駅伝という駅伝大会の取材で、11月初めに青森に取材に行ったことが何回かありますが、二回ほど雪を経験しました。そろそろそういう季節なんですね・・・妻は年末が迫って、うめいておりますけれど。締め切りが迫る、ということで。
 今はインディアンの軍装を描いて居るんですけれど、部族によっていろいろあり、それに髪に付けた羽根飾りなんかが、ちょうど近代的な戦功勲章みたいになっていて、何度敵を倒したとか、何回負傷したとかが一目で分かるんだそうですね。適当な羽を付けとけばいいというものじゃないようで。
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 雑誌LEONを久しぶりに読みました。正直に言いまして、昔のレオンはあまり好きでなかった。ジローラモさんのことは好きなんですけど、なんか以前のこの雑誌はおちゃらけが過ぎて好きになれませんでした。なのでここ1年ほどは読んでいない。あの経済危機の前のころから読んでいないんですね。
 で、「好きでなかった」と過去形で書いているのでわかるように・・・いい雑誌になってるじゃありませんか。今回の経済危機でかえって引き締まったいい誌面になった気がしますけれど。こういう感じなら毎回、買ってもいいですね。買ってみようか、という商品が確かに載っている。こういうものを読む人は、安けりゃいいという人種ではあり得ない。しかし今更、高いだけのこけおどしブランドにも興味がない、それにけっこう、服好きの人なんて一通りはなんでも持っているもんです。プラスアルファで面白いもの、というもの、粋なものじゃないと興味がでない、買わない。
 もう雑誌媒体も広告が取れずアップアップというところも多く、総合誌なんてどんどん厳しくなっていますが、こういう専門誌のたぐいは頑張ってもらわないと。専門誌がなくなると、その趣味の分野が一つ、失われるに等しい。ネットじゃやっぱりダメで、拠点というか牙城がないといけません。記事にしても商品紹介にしても、読者・消費者をなめたようなものはもう、ぜんぜんダメです、今では。
 妻が、そのレオンを見ていて、「あ、これはあなたに似合いそう」といい、クリスマスプレゼントに買ってやる、と申しております・・・こういう商品を載せてくれるのがありがたい(笑)。うん、これからレオンも毎月、買おうかな。

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