2009年11月10日 (火)

サローネ・オンダータさんのグローブ到着。

 さて昨日ですが・・・待望のマッゾリーニのグローブ・・・手袋ですね、これをサローネ・オンダータさんhttp://www.style-creations.jp/に頼んでいたのですが、ついに日本に届いた、とのご連絡を、それも滝沢滋社長ご本人からいただきまして、取る物も取りあえず伺ったのであります。で、ご存じの方が多いと思いますが、オンダータさんはちょうど改装が終わったところでありまして、前よりさらに明るい感じになっておりました。
 ということで、注文しておいた品物ですが・・・嬉しいですよね、外国の映画で出てくる貴族とか高級軍人の手袋ですよ、ぴったりぴちぴちできついぐらいの。色味は赤みがかった上品な茶色。こうじゃないと。いかにも防寒用の子ども向けみたいな・・・というか、下士官兵向けというんですか(笑)、ああいうのは興ざめですから。まあ別に私は将校でも何でもないですが、気分だけでも高級軍人ののりで、こんなグローブをはめるにしろ、胸元に挿すにしろ・・・今や暖冬でも何でも、粋なグローブは胸に挿すべきですよね、ことにツイードのジャケットなんて場合、変なチーフよりずっといい。
 すそ口にはボタンがあり、イニシャルも刺繍されています。やはりオーダー品は格別ですね、グローブとか靴ほどオーダーにふさわしいもんはないですね。私は上着なんて西友で買ったKYジャケット(カカク・ヤスイ)でも平気ですが、こういうものはそれ相応のものが好きですね。
 というわけで、先日、書いたように青い起毛のベルトを丸の内ソルフェリーノで買ったものですから、それに合うような青いグローブもついでに注文してみました。二色づかいでプルシャンブルーと、サックスブルーの縁取りを混ぜる感じに。いいですよねえ、それ。ちなみに・・・プルシャンブルーは「プロシャの青」で、サックスブルーは「ザクセンの青」つまりそれぞれの国の軍服のカラーが語源ですよ。
 しかしはるばるイタリアから到来・・・感激です。こういうのは病みつきになりそう。
 滝沢社長のやられることだから間違いの有ろうハズもない、と思っていたが本当にどんぴしゃに間違いがありませんでした・・・。
 ついでに、妻が描いた「アステカ戦士の図」を謹呈して参りました。もうすぐ次の本、刊行しますのでどうかもう少しお待ちを、と申し上げてきました、はい。「とても楽しみにしています。すごい資料価値の高い本になりそうですね。いずれフルカラーで出してくださいよ」とのことで・・・嬉しいですね、こういう方に言って頂けると実に。そうそう、追記ですが、オンダータさんでは今月から会員カードを作るようになりまして、入会するといいことが。あとはぜひお店を訪れてみてくださいませ。

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2009年11月 9日 (月)

MEN’S EX特別編集・・・これはよいですね。

 「本のスーツ作りには、詩的な発想が欠けていると思・・・日本人は手段が目的になっちゃうんだよな。日本のもの作りで重要なのは厳密性なんだよな。車や家電製品はそれで上手に作れるけど、服は金属製でもプラスティックでもない」いい言葉です。今日、読んだMEN’S EX特別編集「本格スーツ大研究」から服飾評論家・池田哲也さんと対談しているイタリアのサルト、コンスタンティーノ・プンツォさんの言葉です。
 「ファッションを投資と考えるなら、安価でも1シーズンでみずぼらしくなるスーツを買うのはいかがなものか。気に入って買ったスーツだからこそ何度でも着たい。それならいいモノを買い、ケアをして長年愛用するのが正解です」これもいい言葉です。同じくMEN’S EX特別編集「男の傑作選 メンテナンス大全集」からジェレミー・ハケットさんの巻頭言です。
 2冊とも大変、よい本です。近頃ひさしぶりに満足いたしました。このぐらいやってくれれば言うことはありませんね。「ハンドメイド=高価格ではありますが、決してハンドメイド=高品質とは限りません。各媒体でよくハンド率といった言葉を耳にしますが、手作業が多いから高品質のような言われ方は間違いもいいところです」とはやはり前掲書に出てくるユナイテッドアローズ技術統括課長・黒崎幸彦さんのコメント。これなどそのへんの雑誌媒体批判ともいえて、それをまたきちんと紹介するのは立派です。
 ◆  ◆  ◆
 日本の古いテーラーさんで作った背広で、生地はいいものを選んだし、作りもしっかりしている、しかし・・・なんかこう、硬いよな、ということがあります。肩が凝るというか、疲れる。いい服というのは何によらず、もっと柔らかい気がいたします、私の狭い経験でも。それから、テーラーに行ってゴチャゴチャ、細かいことを言い立てる服マニアって人もいらっしゃるみたいですがどうも私には理解できません。なんか評論家になっちゃう人がいるようですが、職業で評論している人はともかく、フツー人はともかくもプロに委ねる度量が必要じゃないでしょうか。何もかも自分の思い通りにしたいというなら、自分で作ればいいのでは? そんなことを上掲書籍の綿谷寛さんのイラストルポに登場した、ペコラ銀座の佐藤英明さん、テーラー&カッターの有田一成さんのコメントで感じました。
 特にペコラの佐藤さんのものを読むと、「ニホンのシタテヤ」というもの・・・これは「ベースボールとヤキュウの違い」みたいなものを感じました。日本ってなんによらず、そうですね。妻もクラシック音楽で散々、経験したそうです。なぜか西洋音楽なのに「ニホンのクラシック」という別物、国内だけに通用する別のスタンダードがあるのだ、と。ちょっと海外に留学するとすぐわかるそうです。上のコンスタンティーノさんの話にも通じます。
 ◆  ◆  ◆
 今日は・・・ちょっとまた日本橋高島屋と丸の内のブリックスクエアに出かけました。前者ではクリスマス限定の4色リバーシブル(!)・・・エンジ、紫、グレー、黒というニットタイ、それにクマの着せ替え用に服をいくつか、買いました。それから、ブリックスクエアのソルフェリーノを再訪、あの落合正勝さんが推奨していた江戸屋のブラシを買いました。これもなかなかその辺では売っていないので助かります。食事は地中海レストラン「アンティーブ」で。元マンダリンホテル総料理長・山本秀正さんのお店ですが、ここのお料理は素晴らしい。実に満足感があります。お土産に買ったのはスペイン王室御用達のチョコ専門店「カカオ・サンパカ」のチョコ。なんかジュエリーでも包んであるような立派な箱に入れてくれましたが、中身もジュエリー並み。さすがですね。
 

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2009年11月 6日 (金)

ファッション記事にちょっと違和感があります。

アメリカで軍医少佐がご乱心とか・・・アフガンに行くのが嫌になったんですかね。しかしブッシュ時代にもこういうトラブルってあったんじゃないですかね、表沙汰にはならなかっただけで。それから、アメリカじゃもうたった1年でリーマンショックなんて忘れ、金融会社はボーナスを大盤振る舞い、おまけに金に任せて不足している新型インフルの注射もそういう会社で優先的にやっているとか。その一方で「米労働省が6日発表した10月の雇用統計(季節調整済み)によると、失業率は前月より0・4ポイント高い10・2%へ上昇した。1983年6月以来、26年4か月ぶりに10%の大台を突破し、同年4月以来の高水準となった」(読売新聞)というんですが。なんかアメリカって国も、懲りないというかなんというか。大統領は新しくなっても中身はなんかこう、という感じですね。
 ◆  ◆  ◆
 「英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の殺害・死体遺棄事件で死体遺棄容疑で全国に指名手配されていた市橋達也容疑者(30)が、逃走以来、数度にわたり顔の整形手術をしていたことがわかった」というあれですが・・・もう逃げ回ってどうするんだろう、この人? この人、逃走したときってのは千葉県の行徳かなにかで、じつは我が家からはほど近いところなんです。裸足でこっちのほうまで走ってきたんじゃあるまいね、もうそのへんの土管の中で死んでたりしないだろうね、などと言っていたものです、当初。
 ◆  ◆  ◆
 ところで、関係ない話。ウィキペディアかなにかのナポレオンの項目で、それからメンズクラブか何かの記事でも「上着の袖にボタンを付けたのは、冬の戦場で兵隊が袖で鼻をすすらないようにナポレオンが付けさせた」という説が断言されていますが・・・どうも私は納得しないんですけどねえ。あれ、私は俗説だと思うんです。そもそも袖口にボタンを並べるなんて13世紀ぐらいから欧州では普通の流行。ルイ14世の時代にも、フリードリヒ大王の時代にも、軍服の袖にボタンがいっぱいついているのは当たり前でした。
 おまけに、ナポレオン軍の制服ってのも、ナポレオンが全権を握る前からああいう形なんですね、国民衛兵の制服なんか既に。そういう意味でもナポレオンがオリジナル発案というのは信じがたい。
 もう一つ、あるサイトで「ビジネスシーンではひも靴が基本」とやっていまして・・・これはこういう話に興味ある人には常識ですよね。で、その理由として「昔の軍服はひも靴だったから、きりりと足元を締めるのが身だしなみになったのだ」というような説が。これも私は信じないんですけどね。ナポレオン時代ぐらいまで、軍隊の靴って今で言うモンクストラップ、つまりベルト靴なんですよ、ひも靴じゃなくて。あるいはボタンスナップ式の乗馬ブーツが基本でした。ナポレオン時代の最後の頃、プロシャ(後のドイツの中核)のブリュッヘル元帥が編み上げブーツを考案したのが、ブルーチャーという今のようなひも靴の原型でありまして・・・でも、これが一般に普及したのもずっと後ですから。少なくともこれが理由でビジネス靴になったというのは理解できません。なにしろヴィクトリア時代、日本で言う明治時代ぐらいにはビジネス靴はボタンスナップ式でしたからね・・・。
 なんかそんなこんなで、どうも私は違和感を覚えます。

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2009年11月 5日 (木)

丸の内パークビル・ブリックスクエアのことなど。

 さて、うちの奥方が銀座の歯医者さんに行くというので、私がお供して・・・先日、ファッション誌LEONに載っていた「ポール・スチュアートの紫のベスト」をクリスマスプレゼントとして買ってもらう、ということでついて行きました。
 ところでポール・スチュアートの路面店が、その歯医者さんのある場所にほど近い場所にあるので、そこで買えばいいかと思って、同ブランドを展開するSANYO SHOKAIさんに事前に聞いたところ、「同じポール・スチュアートでも、直営店と百貨店の店舗とでは、品ぞろえも違えば商品のルートも違い、互換性もない」と聞きました。同じブランドだがまったく別物なんだそうです。そういえば前にサンヨーのOBの方からもそんなことを聞いていました。
 で、問題のレオンに載っていたベストは百貨店オンリー、ということで日本橋高島屋の同店に行きまして、ありましたありました・・・少なくともそのお店じゃ最後の一点だったそうです。予約しておいてよかった。
 ◆  ◆  ◆
 ところで、その高島屋内ポール・スチュアート店舗の店頭にかわいらしいクマのぬいぐるみがいくつも展示されてまして・・・赤とか白の、クリスマス向けらしいのですが、いっぱい並んでいる。「これは買えないのですか」と聞くと、「こちらは非売品です」との返事。ところが、今度は近くの靴売り場(こちらは高島屋の直営)でたまたま見かけた商品カタログをちらちら見ると、はっきり定価がついている。で、関係ない話ですが靴売り場の方に「すみません、このクマ買えるんでしょうか?」と質問すると・・・待つこと5分ほど、ようやく姿を見せた彼は「1階で販売しております」との返事。
 しかしねえ、ありとあらゆるお店にクマのぬいぐるみを配置しているのに(直営店といわず入っているブランド店舗といわず、もれなくクマが配備されてるんです)、1階で販売してるのをなんで高島屋の人たちは知らないのでしょう? 朝礼かなんかで打ち合わせしないんだろうか?(サンヨーの人たちはまあ、仕方ないにしても)。 ま、ともかくそれで1階に行きますと、確かにお目当ての「クマ売り場」がありました。白、赤、茶色の非常にかわいいぬいぐるみで、着せ替え用の衣装まで10種類以上、販売しています。こんだけ大々的にやってるのに、他の売り場の人は知らないんですねえ。なんでも後で調べたらタカシマヤオリジナルラブベアというものだそうで、どうも昨日の11月4日発売だったらしいですね。初日だからまだ周知徹底してなかったのかしら。http://www.takashimaya.co.jp/store/special/christmas_gift/lovebear.html
 ともかくそれで、妻は当然ながら三色のクマを買い込んで、着せ替え服もゲット、御満悦でして「私へのプレゼント、これでいいよ」と仰せでございます、いや、これで喜んでくれると私もまことに、いえいえいえ・・・。
 ◆  ◆  ◆
 日本橋高島屋を出た後、銀座に出て妻は歯医者へ。私はちょうどいい機会なのでポール・スチュアートの銀座店をぶらぶら。確かにぜんぜん共通性がないんですね。置いてある商品に。
 30分ほどで終わったという連絡があり(もう最後の仕上げで簡単なものでした)、銀座松屋前で待ち合わせて、じゃあ次はどこへ、ということで、9月にオープンした「丸の内パークビル」にある新しいショッピング街「ブリックスクエアhttp://www.marunouchi.com/brick/に行くことにしました。丸ビルとか新丸ビルが出来たときの大騒ぎはないようですが、今度のパークビルは丸の内再開発で三つ目(トキア、オアゾも入れれば五つ目ですか)の大きなビルでして、広い公園のような中庭と、旧三菱一号館が記念保存されているユニークな場所であります。で、今まで丸の内界隈にはなかった店舗が集まっている、というのが魅力でありますが・・・タクシーに乗って「丸の内パークビルへ」というと運転手が分からない、で、「じゃあ丸ビルに行ってください」と言ったのだが・・・驚きましたね。それも分からないんだよね(笑)。いきなりカーナビをつけて、おいおい、どこへ行くんだと思うと、日本橋に行っちゃったから驚いてしまった。
 えらく遠回りして大手町を過ぎ、東京駅前のオアゾまで来たので「もうここでいい」といって降りちゃいましたけれど、ありゃあ新人ですかねえ・・・。銀座から丸の内なんて隣町ですよ、本当に分からないんだろうか。台数ばかり増えて質が低下した、というのは本当なんですね。
 ◆  ◆  ◆
 それでブリックスクエアですが・・・ブルックスブラザーズの丸の内店がここで新装オープンしているので見に行きました。前よりずっと入りやすくなったよなあ・・・実は正直言いまして、なんか前はちょっと苦手だったんですが、雰囲気。今度は断然シックでいい感じです。紳士物は当然、婦人物や靴もいろいろ面白いものがありました。記念としてボータイ(蝶ネクタイ)を一つ、エンジと黄色のだんだらというカジュアルなのを買い求めました。うん、ここへ来ればいつでも蝶タイ(もちろん手結びですよ、手結び。ワンタッチじゃなくて)なんてあるんだよね。このへんはさすがBBでございます。
 それからぜひ行きたかったのがソルフェリーノあのイタリア独立戦争でナポレオン世とフランツ・ヨーゼフが戦った古戦場で、アンリ・デュナンが赤十字活動を思い立った地名ですね。あやかっているのでしょうか)という紳士雑貨店。イタリアの有名なネクタイブランド「マリネッラ」や、万年筆、小物、カフスやアクセサリーなどいろいろな国のブランド、あるいはオリジナルがいっぱいでございます。面白い品ぞろえでした。で、青いベルトが目にとまったので伺うと「じつはこんなものもございます」と見せてくださったのが、青いだけでも珍しいのだけど、青いスエードのベルト。これは珍しい。アンダーソンのベルトで、持つとしなやか、じつにいい感じ。迷わず即買いしました。ほかに、カフリンクスにイニシャルを入れてくれるサービスなんてのもいいですね。マリネッラのものもタイだけじゃなく、スカーフ、ポケットチーフ、眼鏡ケース、折りたためるクラッチバッグと、なんでもそろいます。もう六本木まで行かないでも大丈夫(?)。同好の方はまず一見の価値がありますよ、はい。
 しめとして食事でも・・・ジョエル・ロブションも出店していますが、今日はMIKUNI丸の内へ。あの三國清三さんの新店舗ですけれど・・・徹底的に東京産の野菜や肉、魚にこだわる地産地消がモットーとのこと。たとえば「奥多摩ヤマメと東京小麦のクレープ、小平の葉ショウガと奥多摩・山葵のヴィネグレット和え」とか「伊豆大島・金目鯛のサヴィヨン仕立て、東京湾のアサリ、あきるの米を使ったサフランリゾット」という具合です。これが実によかったですね本当に。しかも内容から見てお安い。また来たいです。
 ミクニ店内にあまりに素晴らしい花が飾ってあるので気になりましたところ、同じブリックスクエアにあるハナヒロと提携しているとのこと。表参道のアニヴェルセルにもそういえばこのお店がありました。ということで・・・閉店間際の9時ぎりぎりにうかがって、小さな洋ランの一種の小鉢を買いました。妻が育て方を聞くと、もう時間が過ぎているのに懇切に教えていただきました。
 とまあ、こんな具合でひさびさに出かけましたけれど。妻などは絵ばかり籠って描いていたのでいい気晴らしになったと大満足してくれたようで、私も非常に機嫌がよろしいです。
 ブリックスクエア、ちょっと珍しいお店が多いのでぜひまた行きたいです。
 
 
 

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2009年10月31日 (土)

LEONも毎月買おうかな、と。

 なにやら日本シリーズとかで・・・私は普通なら興味有りません、で終わりなんですが今回はそうはいかないのです。片方は一応、関連企業ですし。片方も、近頃はちょっと北海道関係の仕事が多いものだから・・・ま、なんでもいいので早く終わって欲しい。そういえば日経新聞に「ブッシュ前米大統領が退任後初めて日本を訪れ、11月3日に東京ドームでプロ野球日本シリーズ第3戦の始球式をすることが30日、分かった。米大統領経験者が日本シリーズに登板するのは1989年のレーガン氏に次いで2人目。4日には都内で講演する」なんて記事が・・・本当ですか? 靴投げられないといいけど。

 ◆  ◆  ◆
 今日は久々に革ジャケットを着てみました。もう違和感ないですね。女性なんかは少し前から着ているのをよくお見かけします。なんでもそろそろ本格的な寒気がやって来るのじゃないか、とのことですね。
 何年か前まであった青・東駅伝という駅伝大会の取材で、11月初めに青森に取材に行ったことが何回かありますが、二回ほど雪を経験しました。そろそろそういう季節なんですね・・・妻は年末が迫って、うめいておりますけれど。締め切りが迫る、ということで。
 今はインディアンの軍装を描いて居るんですけれど、部族によっていろいろあり、それに髪に付けた羽根飾りなんかが、ちょうど近代的な戦功勲章みたいになっていて、何度敵を倒したとか、何回負傷したとかが一目で分かるんだそうですね。適当な羽を付けとけばいいというものじゃないようで。
 ◆  ◆  ◆
 雑誌LEONを久しぶりに読みました。正直に言いまして、昔のレオンはあまり好きでなかった。ジローラモさんのことは好きなんですけど、なんか以前のこの雑誌はおちゃらけが過ぎて好きになれませんでした。なのでここ1年ほどは読んでいない。あの経済危機の前のころから読んでいないんですね。
 で、「好きでなかった」と過去形で書いているのでわかるように・・・いい雑誌になってるじゃありませんか。今回の経済危機でかえって引き締まったいい誌面になった気がしますけれど。こういう感じなら毎回、買ってもいいですね。買ってみようか、という商品が確かに載っている。こういうものを読む人は、安けりゃいいという人種ではあり得ない。しかし今更、高いだけのこけおどしブランドにも興味がない、それにけっこう、服好きの人なんて一通りはなんでも持っているもんです。プラスアルファで面白いもの、というもの、粋なものじゃないと興味がでない、買わない。
 もう雑誌媒体も広告が取れずアップアップというところも多く、総合誌なんてどんどん厳しくなっていますが、こういう専門誌のたぐいは頑張ってもらわないと。専門誌がなくなると、その趣味の分野が一つ、失われるに等しい。ネットじゃやっぱりダメで、拠点というか牙城がないといけません。記事にしても商品紹介にしても、読者・消費者をなめたようなものはもう、ぜんぜんダメです、今では。
 妻が、そのレオンを見ていて、「あ、これはあなたに似合いそう」といい、クリスマスプレゼントに買ってやる、と申しております・・・こういう商品を載せてくれるのがありがたい(笑)。うん、これからレオンも毎月、買おうかな。

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2009年10月26日 (月)

月々の小遣いが8万円? そろそろ手袋・・・。

 驚きました・・・アメーバニュースでこんな記事を見かけまして。「質問サイト「発言小町」で、「東京丸の内勤務の男性に質問!お小遣いいくら?」という質問にまつわる議論が盛り上がっている。質問者の夫は月に8万円の小遣いを使っているが、生活が赤字のため、妥当な金額を探るべく実際のサラリーマンの小遣いの額が知りたいという。なお、夫は32歳丸の内勤務で、生活費として入るのは月20万円弱くらいだという」ということで・・・。でまあ、寄せられた一般の声では「多すぎる」というのがほとんどで、質問者も「7万円に減額した」とのことですけど。
 32歳で、手取り20万弱で、は、8万円ですと? すごいなあ・・・。私は丸の内の隣の大手町勤務、42歳で、手取りは・・・まあ、とにかくこの人物よりは多いですが、月々の取り分は、この人物より少ないです、はい。
 みんなもっと貰っているんだろうか? 収入に対してどのぐらい確保しておいでなんだろうか。ふと気になりまして。
 私が何とかなっている理由の一つは、酒もたばこも今や全然やらない、ということ。それから外では食事もほとんどしない。もちろんギャンブルなんて一切やらない。いまどき無駄な出費は一銭もしたくないです。
 ◆  ◆  ◆
 けっこうひと雨ごとに肌寒くなってきました。10月に入り、朝晩は気温が下がっていましたが、日中がかなり暑かった。それもいよいよぐっと下がってきた模様。
 となると、そろそろグローブの季節か。まずグローブですよね? 違う? 私は防寒具というとまずグローブからしますよ。次にマフラー。コートの類は最後。
 ちなみに帽子とベストはデフォルトです、私の場合。つまり防寒具に分類しない。まだ暑苦しいという時期から常に着こんでいます。
 そろそろそういえば、オンダータさんで注文したグローブが出来るんじゃないかしら、というようなことを思い出した。オーダーした時は「ずいぶん先の話」と思っていましたが、月日の過ぎるのは早いものですね。
 

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2009年10月18日 (日)

リオとブラジルとポルトガルの話。ジーンズ離れ?

 ぜんぜん何がどうということではないですが、オリンピック開催地がブラジルのリオデジャネイロということになり、けっこう「それでブラジルって何語だっけ?」という話が周辺にありましたので・・・南米ではブラジルだけがポルトガル語なんですよ。あとはスペイン語です。
 トルデシリャス条約というのを結んだスペインとポルトガルは、基本的にアメリカ方面はスペイン、アフリカ、インド方面はポルトガルの縄張りと決めたんですね。しかし、たまたまだが故意にだか、ペドロ・カブラルのポルトガル船団はアフリカ南端を目指す途中、大西洋を渡ってしまって今のブラジルに着いちゃった。で、ここだけポルトガル領になっちゃったんですね。1500年のことです。
 ついでに、ブラジルというのはポルトガル語で「赤い木」といって、ブラジル木という樹木があるんですが、その木の名前が国名になったらしい。
 それから・・・ナポレオンの時代、ポルトガルの王室は欧州を追い出されて、仕方なくリオデジャネイロに逃げ出したことがある。したがって、ナポレオン時代の数十年、ポルトガルという国は欧州にはなくて、ポルトガル女王はリオにおいでになり、ポルトガル王国とはブラジルのことでありました。
 いえ、今ちょうどスペインやポルトガルのことを調べて居るんでついでに書いてみました、はい。

◆  ◆  ◆ 追伸・先日、安売りジーンズについて書きましたが、今度は産経新聞の記事で、リーバイスとかジーンズ主力のお店が経営不振に、という話があるとか。へえ、そうなんだ? さらに「若者のジーンズ離れ」という語もありました。確かに調べるとそのような話があるらしい。よくいわれる「テレビ離れ」「自動車離れ」だけじゃなくて、ジーンズ離れもあるのか・・・。まあ、私は若いころからむしろアンチ・デニム派で、ロックを演るようなときもわざわざスーツ・ファッションにネクタイだったりした人間ではあります。若者の制服=ジーンズ、オヤジの制服=スーツという図式が嫌いでした、昔から。ついでにいってだから夏の制服=クールビズも嫌いです、同じ理由で。「軍人以外は制服は着ないでよい」というのが私の持論です。まあそれはそれとして・・・私はとにかく天の邪鬼ですから、世間で人気が低下しているといわれると、逆にデニムに興味が出てきましたね、逆に。

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2009年10月15日 (木)

690円ジーンズ。PUBSの記念タイ。

 つい先日、なんでも安すぎるだけ、という発想なのはどうか、と書きましたが案の定というか、朝日新聞でこんな記事を。「消費者の節約志向が強まるなか、格安商品の代名詞となったジーンズの値下げ合戦が激しさを増している。ディスカウントストア大手のドン・キホーテは14日、税込み690円の「驚安(きょうやす)ジーンズ」を発表。各社は「質の良さ」もアピールするが、消費者の評価が定まるのはこれからだ。・・・これまで「最安値」とみられてきた西友のPBジーンズの850円より160円安く、・・・ジーンズの低価格競争は、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの低価格ブランド「ジーユー」が口火を切った。3月に990円で売り出すと、これに追随してスーパー各社が商品開発に走り、夏以降に1千円以下のジーンズが相次いで登場した。・・・各社とも、原料調達や縫製の工程などを見直し、従来の中国製などよりもさらに低価格を実現。「安かろう、悪かろう」に陥らないよう、伸縮性のある素材を使うなど機能面でも工夫を凝らす。だが、一部では洗濯すると色落ちしたり、サイズが限られていたりと、安さならではの難点もある。・・・ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「格安ジーンズはたまにはくから楽しいはず。集中すれば、価値がなくなり売れなくなる」と、さらなる値下げ競争を牽制(けんせい)する」とのこと。
 10年前のデフレスパイラル入りのきっかけを作ったのもマクドナルドとユニクロで、このあたりが妙に躍進する時、経済は縮小再生産してどんどん落ち込んでいってしまうという、ひとつの法則がります、はっきり言って。火つけ人の柳井会長御自身が「やりすぎはだめ」とおっしゃっていますが本当にその通り。690円って、もはや使い捨ての価格ですし・・・そりゃそんなもの、誰も大事にしないから、ますますものを大事にせず、資材と燃料が消費され、しかも経済は縮小してしまいますよ。だから安いものを使い捨てするんじゃなくて、ある程度、いいものを長く使いましょうよ。消費者だって「安い安い」と思い込まされて気が付いたら結局、よけいなものをたくさん買い込んで損をしていた、というのはよくあること。
 私はそもそも、5、6年前にそれまで履いていたエドウィンとリーバイスのジーンズが擦り切れて以来、ジーンズは一つも持っていない。あんまり硬い服は実は好きじゃないもんですから。それに重いし。実のところ、リラックスの代名詞のように言われながら、案外に着心地がいいものじゃないし。 擦り切れたそれらだってどれも10年以上は履いていた。ジーンズなんてそもそも作業着で丈夫が取り柄、普通、5年や10年は平気でもつでしょう。あまりの安売りで飽和したら、買う人が一巡すると売れなくなってしまいますよ。
 私はこうなったら、むしろかなり高いジーンズでも・・・希少なブランドとか、オーダーしたものとか・・・なにかこの際、買ってみようかという気になりました。
 ◆  ◆  ◆
 先日出たメンズEXで、ファッションジャーナリストの故・落合正勝さんが愛したメローラのソリッドタイ、というのを取り上げていて懐かしいな、と思いました。亡くなってもう3年ですかしら。確かに遺影もみんなソリッドタイ。私自身、実はソリッドタイをいちばんよく締めます。ニットでもシルクでもソリッドがいちばん、合わせやすい。ことに、最近のようにジャケットやシャツがカラフルな傾向となるとタイは単色に限る、という気がするのですが。派手なタイを締めたければ、今度はシャツを単色にしなければ、となる。ところがお気に入りのシャツほど単色ってのはあまりない。
 いろいろと相応に名の通ったブランドのタイはみんな一本や二本は持っていますが、メローラのどっしりしていて締めやすいタイは確かにいいです。がまあ、上の話とは逆で、近頃は5、6000円ぐらいで出来のいいタイも見かけるので、私は最近は東京駅前OAZOのPUBShttp://www.cricket-jp.com/pubs/というお店で買っています。ソリッドタイも常備してていい。このお店の5周年記念モデルというのを前に買いましたが、表はソリッド、小剣はポルカドットという具合で、ちらりと下から水玉が見えるのが粋であります。それで5000円台。充分にいい出来ですんで満足しました。
 若いころは100円のタイもずいぶん、持っていましたが、やはり後で考えると費用対効果はよくないかも。安いから安易に買う、しょせん出来は悪いからすぐに飽きる、2、3年すれば箪笥のこやしに・・・。今みると100本ぐらいはあって、それでも1万円にすぎませんが(笑)、結局ほとんど無駄になってるんで、やっぱり安いのは嬉しいが、安すぎるものはダメ、ということでしょうか。
 

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2009年10月12日 (月)

江畑謙介さん。海軍反省会。メンズプレシャスなど。

 産経新聞によると「江畑謙介氏(えばた・けんすけ=軍事評論家)10日、呼吸不全のため死去、60歳。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた」とのこと。驚きました。一度だけ仕事がらみでお目にかかったことがあります。まだまだお若く、特に極東の軍事バランスを考えると、これからの時代にますますお仕事があったと思うのですが、残念です。
 ◆  ◆  ◆
 PHPの『証言録 海軍反省会』をざっと読みました。この手の座談は、同じような顔触れで、けっこう30年ぐらい前には雑誌「丸」とか「丸エクストラ」とかに載っていたように思います。そういうことでいうと、すごく目新しい内容、という感じはしないし、中身も議論の仕方そのものを議論している個所が多く、また後知恵の言い分もあって案外まどろっこしい・・・のですが、本人たちの言葉づかいをほぼそのまま、書き出しているのが興味深く、戦史としてだけでなく、昭和前期の日本語の資料として興味深いのじゃないか、と思いました。別に極端な海軍隠語(MMK=もててもてて困る)みたいなおふざけはないのですが、今の日本人の言葉よりも、自分はこう思う、という所信がしっかり言えているように感じる。妙にぼかさないで単刀直入なのです。どちらかというとそういう興味で読みました。
 ◆  ◆  ◆
 小学館の「メンズプレシャス」http://fanet.jp/mens/pc_index.htmlが季刊化するとのことで、増刊号巻末の「こんな時代だからこそ、かっこいい男たちの生き方と、その男たちが愛したものをきっちり紹介していく雑誌の必要性を感じ」たという言葉に共感します。いまどき、ファッション誌やカルチャー誌も軒並み軽薄短小に流れて、リラックスなのか単にだらしなくなっているのか分からないものが見受けられる中、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 最近ほかの雑誌では、「ザ・スーツカタログ」(祥伝社)の座談会でのこんなやりとりが好きです。竹石(安宏氏=ファッションライター)「スーツ力アップにつながるアイテムといえば、何でしょうね?」村上(忠正氏=ファッションディレクター)「白いチーフじゃないでしょうか。実は(今号の)モデルカットにも、白チーフしか使っていないんです」実に共感します。私もほとんど昼間は白のリネンしか使わないし、光りもののピンバッジや光りものボタンの上着のときにはチーフは使わないですし、まあ派手なチーフは格の高くないパーティーや遊び用だと思っています。秋になってハンティング系の上着とか帽子をかぶることが多くなりましたので、なおさら使わない。スーツの時だけ白いリネンをいい加減に挿す。そのぐらいでいいですよね、あれは。
 にしても、ヨージヤマモトが経営破綻し、ヴェルサーチが日本から撤退し、ユニクロさんだけが独り勝ちになっている日本ですが、それはそれでひとつの流れですが、不況→低価格志向→量産廉価品を巨大なスケールメリットとグローバルな物流網で実現→ますます安物の大量生産に拍車→本格派の消滅→ますます単価が低まって不況進行→さらに低価格指向へ・・・こうなると、全てがデフレ・スパイラルに陥っていくに違いないですな。
 本当は今こそ、思い切って高いものをひとつ買って、それを10年以上愛用する、というほうがいいように思うのだが・・・なんでひたすら「安く、安く」という話ばかりなんでしょう? そりゃもちろん安いに越したことはないが、安すぎるものはなんによらず、どこかで無理しています。
 雑誌もどんどん休刊し、音楽はみんなネット経由で無料で流れて行ってしまい、みんなネット上の無料のコンテンツだけでいい、という話ばかりになっております。本当にそれで日本って国はやっていけるんだろうか、と悲観的な気分になります。
 そんな中で新雑誌を季刊化するというのは英断です。ぜひご奮闘いただきたいです。
 そういえば、我が家は「UOMO」(集英社)、「メンズクラブ」(婦人画報社)、「メンズEX」(世界文化社)と上の雑誌などを毎号、読んでいるけれど、これは特にうちの妻が描くときの参考写真に使えるから、というのが大きいです。写真的にはUOMOが非常に質が高くて使える、と申しております。
 ◆  ◆  ◆
 それにしても、最近はちょっと買い物や食事をしてカードを提示すると、「現金で」といわれることが多く、それも元からそうならいいのだが、前はカードOKだったのに使えないとか、金額制限があるとかいうお店が急に増えました。
 前の政権は景気は回復してきた、といっていましたがいやいや、リーマンショックから1年、ここにきてじんわりとそのへんの巷までようやく浸透した、というのが本当じゃないかしら。

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2009年9月27日 (日)

ブリオーニ島って? ポールスミスの新作

 今年は北海道や東北では完全に冷夏、一方で沖縄は、いつも暑い同地としても異常な猛暑で今になっても連日30度超えとか。うまくいかないものです。関東でも、まだ昼の日差しは強く、日中は汗ばむのですが、ただ風が圧倒的に涼しい。だから外を歩く分には日差しが思わせるほど暑くない・・・ということで、もともと夏嫌いの私としましては(もう子供のころからはっきり言って夏大嫌いです)、さっさと冬物を持ち出して、着て歩いております。
「ちょっと早めに、もうきっぱり秋物、というのがいいですねえ」と、これはある人から言われました。実際、こういうところで考えのある人は、お洒落、というよりも、要するにポリシーある人に見えます。これが9月30日までなんにも考えずに半袖、10月1日からまたなんにも考えずに冬物・・・こういうのが自分は嫌いです。ま、それは一つには、私自身は実はかなり服装自由な職場にいるからかもしれません。周りの人に合わせる必要なんてないんです、うちの職場って。だから燕尾服にトップハットで通勤しようが、フンドシ一枚で通勤しようが、基本的に問題ありません。外回りの人以外は。もともと制服的発想がない環境だから、ひたすら周りに合わせる、という感覚が理解できないのだろうと自分で思います。私もごく若いころにはロッカー丸出しな格好で出勤してました。首から鉄十字勲章なんかぶら下げたりして。サイケデリックなブラウス着たりして。
 その後、外回りの時代に思いっきりサラリーマン・スタイルになったんですが、30歳前後では夏なんて今のクールビズどころじゃない、ワイシャツも脱いじゃってTシャツにスニーカーで出勤してました。ズボンだけ紳士物。で、会社で着替える。
 ちょっとコンサバな感じにし始めたのは30代後半、やっぱり年齢的にも、あと会社やら業界団体やらでちょっと役職なんかがつくようになってから、今のような割とクラシック調になりましたですね。逆に言って、たとえば普通の20代の無役の会社員なんかが、ブリオーニのスーツなんか着て、ジョン・ロブの靴なんか履いている、なんて図は個人的にはあまり感心しません。もちろんご本人の勝手ではあるんですが。
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 余談ですが・・・ブリオーニって、既製であるにもかかわらず、けた外れなお値段とか(まず安くても50万円以下ってものはない。ジャケット1枚で50万円なんてのは当たり前)、こないだまで007が着ていたとかいう話題性の多い、いかにもイタリアン・ブランドですけれど、そしてアドリア海に浮かぶブリオーニ島から命名した、とはどこの雑誌やサイトでも書きますが、地図で見るとブリオーニ諸島ってのは現在、イタリア領じゃない。イタリアから見ると対岸のクロアチアに近いところ。だから発音もブリウニ島だかなんだか、とにかくイタリア読みのブリオーニとはいわないようです、現在は。考えてみるとけっこう意味深なネーミングなのかもしれません。
  歴史的に見ますと、当然ながらあのあたり、かつてはオーストリア・ハンガリー帝国(北イタリアからハンガリー、クロアチア一帯はもともとハプスブルク家の領地)の領内で、本来は採石場として有名だったとか。その後はオーストリア海軍の根拠地だったらしい。それが19世紀末にリゾート地開発されて、オーストリア・ハンガリーはじめ欧州のちょっといいとこの人びとの保養地になったそうであります。イタリア領になったのは第1次大戦後で、オーストリア・ハンガリーが滅びたからおこぼれを頂戴した格好。しかし第2次大戦後には敗戦国として手放すことになり、ユーゴスラビアを経てクロアチア領になっているという次第。よってイタリア領だったのは20年ちょっとの間だけ。
 これはなんにも定かな話じゃありませんが、第2次大戦後、新ブランドを立ち上げるに当たって、わざわざ失った領土の名前を持ちだしたというのも、単に高級リゾート地にあやかって語感がいいからというだけじゃなく、なんか意地みたいなものを感じるんですが、私は。そんな一筋縄な話じゃないのかも、と思うのです。やはりああいう時期に訴えるものがあったのだろうな、と。特に南部のナポリっ子などは敗戦後のイタリア王制廃止をいたく悲しんでいた、と聞くので、ますます「古き良き日々」を意識していたんじゃないかと推測されますね。
 ローマとナポリとミラノの違いうんぬんとよくファッション系の記事で言いますが、実際、本土と沖縄ぐらいの差はあると思います。ナポリはもともとブルボン家の両シシリー王国、ミラノのほうはオーストリア領時代の中心地で、ローマについていえば、最高権威は昔も今もずっと法王様。そんなごちゃごちゃした中、統一イタリア王家はフランスからやってきてサルデーニャ島から地歩を固めたサヴォイア家という王家でした。ナポリあたりの人らから見ればしょせん外国の殿様、そんなに思い入れもあるはずがない・・・なのでしたが、第2次大戦後に王制廃止となるときシチリア、ナポリの人たちは断固、反対した。君主制の方がいいというのですね。ちなみに南部ではムッソリーニはあんまり人気がなかった。伝統的な君主制の破壊者に見えたんですな。しかし北イタリアは、オーストリアの支配下に置かれる前はナポレオンに占領されており、その前は共和国だったところが多い。フィレンツェとかヴェネツィアとかですね。やはり全然、南と北では感覚が違う。北イタリアでは王制廃止大賛成だった。こっちではムッソリーニは人気が高かった。
 こういう国で「イタリア男は伊達」とか、「イタリアのファッション」などと、ひとつの一体的な文化の国として見るほうが、無理があるような気がします。
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 それはそうと。私は先日、映画の帰りにポールスミスhttp://www.paulsmith.co.jp/のお店で素晴らしい色とデザインのオッドベストを見つけ、お値段も手頃だったので買いました。これがダブルの折り返しで上襟はスタンドカラーというナポレオン時代の軍服そのもののデザイン。色は英国風の大柄なチェックで、まことにいい赤茶色と青に近い緑が効いています。これはなかなかお洒落です。
 さっそく着込んでみましたが、会社で若い女の人なんかから、次々に「いい色ですね」とか「かっこいいです」と言われました。こう見事にきまると嬉しいかも。上記ポールスミスさんのサイトの「コレクション」でモデルさんが着ているダブルのベストです。私は薄い緑のシャツに緑のネクタイ、このベストに茶色の上下、茶色のスエードのブーツ、なんて感じにしてみましたけれど。帽子はイタリア生地のハンチング。
 会社ではジャケットを脱いでいる場合が多いから、私はベストに気を使っています。その方が結局、効果的。真冬になると今度はコートやマフラー、グローブに力を入れます。このへんが一番目立つから。
 案外、ジャケットというのは弱いもんですね、ですから。・・・おお、今日はなんだかファッション・ブログ系の記事になったなあ・・・。

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2009年9月23日 (水)

いよいよ秋冬ですね。

 中国であの毛沢東主席のお孫さんが将官に昇進した、なんて話をどこかで読みました。39歳で少将は、中国軍で最年少だとか。軍隊で将官というのは、まあ普通の会社でいえば重役になったようなもんです。かえりみれば自分は42歳。男の厄年で病気もしました。「裸の大将」で「で、それは兵隊でいうと大将か?」というセリフがありますが、今の自分は兵隊でいいますと・・・どうですかねえ? 二等兵ではないと思うけど、・・・ま、それじゃ上等兵ぐらいかしら。年齢だけは重ねました、という。
 ◆  ◆  ◆
 そろそろクローゼットの夏物と秋冬物を転換しております。まずは夏物の帽子をしまいこんで、秋物に替えました。数えてみると夏物だけで15個はあります。冬物も同じぐらいある。よく買ったもんだなあ・・・安物ばかりですが。帽子なんて風で飛ばされるかもしれずあんまり高いものは被りません。
 コート類も全部出してみましたが、革のコートやジャケットは、春にラナパーを塗っておいたおかげで状態もよく、すぐにも着られそうです。それからしまいこんでいたオッドベストのたぐいが・・・おやおや、こんなにあるのか! 自分でも驚きました。やはり15枚ほどあったりします。
 夏に買ったカラーパンツを点検し・・・今夏はずいぶんと色ものを増強しました。バナナリパブリックの深紅のもの、ハロッズで買った緑のもの、それからリプセットで仕入れた縦縞のもの、ダイエーで買った(!)オレンジ色のもの(これがなかなかいい色)など。そういうわけで今年は案外にこれらの各色を着まわしたため、例年よりも白やクリーム色のスラックスは汚れませんでした。
 全体に、あまり汗もかかず、即座にクリーニングに出さなきゃ、というものはあまりないですね。とりあえずハケットロンドンの白いジャケットと、西友で買った(!)水色のジャケットぐらいでいいか。例年だと塩を吹くぐらい着倒すブルックスブラザーズのブレザーも今年はほとんど汚れていないように見えるんで、まあ、いいか。
 ということで、そんなこんなをクリーニングの「ハッピー」に送り届けました。http://www.kyoto-happy.co.jp/index.htmlこちらは京都にあるクリーニング屋さんですが、高級な服でも水洗いする技術が売りのお店です。銀座のアルフレッド・ダンヒル内でも出店を出していますが、実はうちの妻がダンヒルの階段を怖がるので(階段の板と板の間を塞いでいなくて、下が隙間から見えるタイプ。おしゃれなお店には多いです)・・・かなり高所恐怖症なんですね。そんなわけで宅配で送ることにしました。
 ついでに下駄箱の中も大掃除。靴も全部とりだして、一斉手入れ(というとなんか警察の捜査みたいです)。アルフレッド・サージャントのブーツを出してみましたが、問題なし。近頃は靴の手入れなんてのも、まあ2か月に1回しかしません。最初にちゃんとやれば、あとはそんなに必要ない。そういうときは、ついでにすべての革の鞄、ベルト、時計のベルトや財布まで、持っている革ものを全部手入れします。すごい時間がかかります。なんか数ばかり増えちゃったもので。
 ・・・と、こんな具合で私もそろそろ秋冬体制にいたします。今は夏物のジャケットにベストなど合わせておりますが(夜勤が多いので深夜などけっこうこのぐらいでいいです)、徐々に冬物に移行いたします。
 

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2009年9月17日 (木)

鳩山首相。船橋のコルレレ。

 鳩山首相、という言葉がまだ耳慣れませんが、まあ、いよいよということで・・・とにかくこれから、小泉時代なんて問題じゃないほど「抵抗勢力」が湧いて出てくると思います。ご奮闘をお祈りいたします。
 例のマニフェストというの、別にすぐに全部実現するなんて、そんなに有権者は思っちゃいない、と感じます。はっきりいって選挙向けの公約なんてどこの政党もあんなもんだろうぐらいは、誰にでもわかる。
 みんなが期待しているのは、普通の企業などでも、使い込みとか不正が発覚するのは、必ず経理担当者が異動になった時、なんですね。どんな組織でもそう。国に関してはそれが50年も本質的に同じ穴のむじなばかりでやってきた。
 そこらを暴こうとしたり、旧例をいじくったり、人事を変えようとすると必ず、「現実的じゃない」とか「国際的にどうのこうの」とか「効率が悪い」とか「混乱する」とか「株価が下がる」とかいって邪魔立てする人が、中央にも地方にもごまんと出てくるでしょう。その尻馬に乗って騒ぐ人も次々に出てくるでしょう。また、取るに足りないことをスキャンダルといって持ち出す馬鹿な人も、すでにいろいろ出てきているし、これからも出てくるでしょう。言葉尻をとらえて「だから経験がない素人は困る」とかいって揚げ足取りばかりする意地悪も出てくるでしょう。
 そんなわけで一定程度、混乱するぐらいのことは有権者も分かっていたはずですので、安定が好きでずっと50年辛抱してきた国民が、今度は少々、波乱があってもいいから、安定が揺らいでもいいから大掃除してくれ、それさえしてくれれば、ほかのことには目をつぶるのでやってみろ、というのがこないだの選挙結果なんですから、そのおつもりで頑張ってほしいですね。
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 以前、市川のニッケ・コルトンプラザにあった紳士用品店「コルレレCORRERE」が3月から船橋のイトーヨーカドー東館に移転・開業されました。ところがちょうど私が入院してしまったのでご挨拶できなかった。昨日、やっと船橋を通ったついでにうかがいました。すごく広いスペースになって、で、ちょっと変わった服が相変わらず並んでいます。店長さんが関西の人で、ちょっとセンスが違うんですね。色遣いなんかが違うと感じます。あるいは仕入れルートがちょっと違うのじゃないでしょうか、関西なんじゃないかな、と思います。実は前に書いたピンクのスーツ、というのもコルトンプラザ時代のコルレレで買いました。
 ちょうど秋冬の茶色い帽子がほしい、と思っていたのでご挨拶がてら、購入。こういう小物も充実しています。ジャケット類が豊富なのは前からですが、さらに今回から婦人物も扱われるようになったとのこと。お近くの方はぜひ。

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2009年9月13日 (日)

近況ご報告と、秋冬の新作

ある方に近況ご報告で書いたメールですが、皆様にも分かりやすいと思いますので、さわりを引用致します。

「・・・ところで妻のほうですが、もううんうんいっておりまして、ちっとも順調ではないのですが、しかしまあ少しずつは進んでおります。・・・しかしようやく山場のナポレオン時代を通過しました。フランス軍の元帥服とか軽騎兵の派手な制服とか・・・まことに難物でした。今はネルソン提督の制服を描いております。ネルソンのそばで当時の水兵・・・これもまだセーラー服じゃないピーコートというやつです、それが当時の敬礼・・・これまた拳を握ってやる古い敬礼です、そういう絵を描いております。背景がないとしまらないので、ヴィクトリー号の甲板を描きましたが、これもあまりいいかげんなことは描けないので・・・。たとえば舵輪の上にぶら下がっているバケツはなんだとか、その前の海図台みたいなのはなんだとか、いちいち引っかかります。私は私で、ちょっと前まではハンガリーの勲章をまとめていました。ハンガリー語がとにかく分かりませんので、困りました。・・・終わったら今度はまた難物のイタリア半島。小さな国だらけなのはドイツと同様。歴史自体が頭に入りません。それで目下はヴァチカンの勲章をやっておりますが、これがもう総本山ですからかなり大変。面倒きわまりないです。そんなこんなのことを、楽しみながら苦しみながらやっております」

 とまあ、こんな感じでやっております。
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 最近、ファッション雑誌各誌をちらちら見ていて、まあこの時期になると秋冬の新作を先取り紹介、ということになりますが、気になったものというと、リチャード・ジェームズの2ボタンだけどダブルのスーツ、それからタキザワシゲルのダブルのベストを付けたスリーピース、それにハケット・ロンドンのいよいよ開始したスーツ・オーダー・・・ハケット氏ご本人がおいでになるとかですが、最低価格が20万円台から、ということで言うまでもなく万年素寒貧の私は手が出ませんけれど、いいですね。
 今年は出版もあるし、入院もしたしで、いつにもまして財政が厳しい私ですので、大して新しいものは仕入れることは出来ないでしょうが、見ているだけで楽しいです。

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2009年9月 5日 (土)

UOMOを読み、いつか馬に乗ってみたいと。

 何事も幅広く知っていないと、と思うことがよくあります。たとえば、船乗り用語で「そのままの針路でOK」の意味の「よーそろー」というのがありますけれど、あれは「宜しく候」の意味で、幕府海軍から日本海軍に引き継がれた、というようなことは結構、知られていますが、そのまた語源というと神楽なんかを褒めるときの「よーそろー」というかけ声、あれらしいですね。幕末に神楽の用語を持ってきた、というのは有りそうな話です。
 ◆  ◆  ◆
 いや、先日の集英社UOMOという雑誌で、スタイルクリエーションズ社の滝沢滋さんが乗馬ライフについて語っておられましたが、氏が乗馬される理由というのは、西欧の服飾の原点は乗馬服であり、その伝統は古代ローマの騎士にまで行き着く、ということを仰っているんですね。で、そういう本質を知るには自分で乗馬をやるにしくはない、と。
 実際、西欧で騎士というものが最初に出てきたのは古代ローマ。エクィウスという身分で貴族と市民の間の階級だった。これ、共和制時代には市民が自弁で軍に参加したものだから、馬に乗れるというのは有る程度、裕福な家庭の人じゃないと出来ないことだった。ということで、騎兵になれるのは中流の上、ということだったわけです。もちろんそれより上の貴族は馬には乗れたけど、それは司令官とか将校として乗るわけです。旧日本軍で言う乗馬本分、つまり馬に乗れる身分、ということです。かつての日本の武士でも徒士と馬乗りの武士の違いは、兵種ではなくて身分であった。日本にはだから、騎馬隊というのはなかったんですね。よくいう武田騎馬隊なんてのはまあ、フィクションである、と。こうした身分で乗馬するしない、というのはどこの国でもありがちなことですが、ローマでは面白いことに、兵種+身分という混然としたものとして騎士が生まれたんですね。つまり、歩兵と騎兵は別に身分差はでないが、事実上、騎兵はちょっと上流の人じゃないと務まらない、で、結果として騎兵=騎士という身分になる。しかし、帝政時代にはいるとローマ軍は基本的に職業軍人の集団になって、戦術も歩兵中心となる。で、騎士というのは軍事を離れて貴族と平民の間の階層として残るんですね。
 その後、騎士層というのが十字軍時代にカトリック修道会と結びついて、騎士団と、勲章制度というものを生み出す。西欧文化の中心にこの騎士制度というのは脈々と流れていくわけです。勲章を貰って騎士団に入り、騎士身分となる。これが立身出世の王道コースであった。英国など今でもそうです。
 その後も、近代以後になって「騎兵」という兵種は、決して身分階級とは関係ないものになっていくのだけど、つまりあくまで馬に乗る兵種であって騎士じゃなくても騎兵にはなれるようになるんですが、やはり馬に乗れる家柄ということから、貴族的な要素は残っていくわけです。これは第一次大戦後、騎兵というのが消滅するまで雰囲気として残っていたんですが、確かに、乗馬するときは背筋をすっと伸ばしていないといけないし、ダラダラしているわけにも行かない、そして歩兵と比べると高いところから見下ろすから、やはり意識として高くなる。
 第一次大戦でも、初期のパイロットは貴族出身で、騎兵から転身という人が多かった。たとえばあのマンフリート・フォン・リヒトホーフェンですね。やはり高い世界の住人、ということだったのでしょう。
 ◆   ◆   ◆
 今、次の本のために妻が色々、勉強して絵を描いていますが、歴史上、様々な騎士や騎兵が出てきます。ことに近代になってくると、ポーランドの有翼騎兵やウーラン、ハンガリーのユサールなどなど、馬の絵ばかり。
 こんなことを調べ始めると、やはり自分たちも馬に乗ってみるぐらいなことはしてみないといけないな、と滝沢さんの話を読んで思った次第でした。
 
 

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2009年9月 1日 (火)

総選挙やっと終わる。アルマディオさんのシャツ

 いやあ・・・ほっとしました本当に。結果がどうこうというより、仕事柄、この1年間は気になって仕方がなかった総選挙ですが、まあ割とあっさりと片づきまして・・・なにしろこのぐらい一方的な結果だと、仕事も非常に楽です。僅差が多いのがいちばん困る。
 今回の選挙でもちろん、いろいろ思ったことはありますが、ま、最も感じたのは「ネガティブキャンペーンは基本的にやらない方がいい」ということです。明らかに、それを言い立てている側の劣勢のイメージをかきたてます。いかにも正攻法では勝てない、という印象になってかえって悪い方に傾くように感じました。アメリカの選挙でも結局、劣勢の側がネガティブに走ってますますイメージを悪くする、ということが度々ありました。
 ヒトラーの時代じゃあるまいし、国民もかなりイメージ操作というものを理解するようになってきました。同じ手は何回も使うと効果が薄くなります。ネガキャン、ワンフレーズポリティックス、劇場選挙、国内に抵抗勢力、国外に仮想敵国を置いて煽り立てる手法・・・みたいなヒトラー式というか、ブッシュ・小泉式というのは、今後はかえって逆効果になると思いますね。
 ◆  ◆  ◆
 新浦安のアルマディオさんhttp://www.armadio.jp/で、青いシャツをオーダーしてみました。なんでも取り扱い生地を増やして、有名な輸入物ブランド生地でも1万5000円前後で作ってくれる、というので、なにせこういうご時世です、既製品なのにあれこれ理屈をつけて3万も4万もするシャツを平気で売っているお店もありますが、私は正直なところ、シャツに3万円以上出すのは自分の身分では不相応と思いますので(そりゃ社長さんにでもなれば、シャルベかなんかで単価5万も6万もするものを作るとか、いっそ海外の名の通ったお店で1ダースまとめオーダーするとかすればいいのでしょう)、しかしながら一方で、一日中、外で着ているのはジャケットよりシャツですから、ある一定の水準以上のシャツだと圧倒的に一日の疲労感が違う、というのは体感しているところであります。ちょっと見では1000円とか2000円のバーゲンもののシャツだって大した差はないのですが、やはりガチガチの接着芯の入った襟のシャツはだんだん、疲れてきますね。そんなこんなで、アルマディオさんのオーダーシャツは非常にうれしい値段設定であります。
 実際、たとえばカンクリーニなんかも扱っていらっしゃいます、こういうお値段ならお得ですね。

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2009年8月24日 (月)

夏の終わりに。どぶ板選挙?

なんとなく夏が終わってきましたかしら・・・今日は午後から完全に「秋風」となりました。今年は、思うに、少なくとも関東あたりでは冷夏というほどじゃなくて、「すごく普通の夏」といいますか、20年ぐらい前の夏ってこんな感じだったかな、という気がします。扇風機があればしのげる、最高気温もせいぜい30度をちょっと超えるぐらい、昭和から平成の初めはまだそんな感じだった気がします。
 西日本でも「まあまあ普通に暑い夏」だったと存じます。一方、東北、北海道はかなり深刻に農業被害が心配されているとか。
 今日、大手町の野村証券ビルの前の植え込みで、しきりにクツワムシが鳴いていました。あちこちでセミの亡きがらも見かけます。都心もけっこう虫はいるんです。
 ◆  ◆  ◆
 私は今日は、全身をピンクずくめにしまして・・・夏物のかなり遊び用のピンクのスーツがあるんですが、上着だけ、パンツだけで着ることが多く、上下そろいで着ることはまあ一夏にせいぜい2,3回。そろそろ出番も少なくなりそうだし、来週あたりからは白いジャケットとかリネンのストールみたいな、真夏という感じの服はそろそろやめて、秋色を出していくつもりなので、最後とばかりに着込んでみました。ついでにピンクの夏物の蝶ネクタイも締めてみました、はい。これも今年はそろそろおしまいか。ちなみに私、毎日「明日のあなたの運勢」というメールを受け取っております、そういう配信業者から。で、今日の幸運色というのを出来るだけ、使っています、その日の装いに。いえ、別に迷信深いのじゃなくて、「どんな色が来ても、俺ならちゃんと合わせられる」というほど強気じゃありあせんが、まあどんな難しい色でも着こなしてみせる、と自分のセンスを試す意味でやっております。もちろん本日は「ピンク」だったわけです。
 ◆  ◆  ◆
 いよいよ選挙ですけれど、ま、なにも書きませんが、ひとつだけ思うのが、こういう時期になるとどのマスコミも「どぶ板選挙」などといいますが、私は40年以上、生きてきて、いまだに立候補者が家のすぐ近くまでやってきた、なんて経験はありません。日本の選挙では、公示後は戸別訪問禁止は知っておりますけれど、今回なんか公示前にもものすごく時間があったわけではあります。
 はっきりいって国政選どころか、地方選、市議会議員選挙のたぐいでも、一度もありません。きっと、ものすごく「どうでもいい下層市民」なんでしょうか、私なんて。ま、別に来て欲しいとは思わないのだけれど、必ず「どぶ板」「どぶ板」と繰り返されるので、不思議な気がするだけです。
 

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2009年8月10日 (月)

「男のスカート」は普通だったんですが、昔は。

 なんか芸能界関係、いろいろありますが、コメントしません。こういうのはよく分からないと不用意なことは・・・。ただひとつ、酒井容疑者の件、逃げ回ったのは良くなかったですね。ところで、アメーバニュースというのでこんな記事を見かけました。「質問サイト「Yahoo!知恵袋」で「男がスカートって許せますか?」という質問に多くの回答が寄せられている。スカートをはく男性が原宿や青山などお洒落な街で増殖しているとの報道があったが、質問者は「やはり抵抗があります」という。スカート肯定派は「スカートは女性専用なんてルールはありません。それにズボンは男性専用となりますね」「スカートはいてる男の子の心意気は好きですよ。昔もスカート男居た記憶があるし何をいまさら・・・・って感じですね」「似合っていたら、いいんじゃない」との意見。否定派は「スコットランドの民族衣装なら見慣れてますが。。。ちょっと、ついていけません」「男の人はジーパンとかの方が絶対にカッコイイです!」「履くのは本人の自由でしょうが、いくらなんでもアホだと思います」といった意見だった」ということですが、・・・ああ、今頃こんなのが話題になってるんですか。
 いやあ、たとえば去年、エトロが発表していた新作は、男性用スカートのオンパレードでした。その他、けっこう定期的に「男性用スカート」というアイデアは持ち出されます。
 これだけ温暖化がどうのこうのいうなら、クールビズなんて中途半端な話よりこのぐらいやったほうがいいと、個人的には思っておりますが。というか、男性がズボンを穿くようになったのはいつ頃か、ご存知でありましょうか。
 シュメール人や、ギリシャ人、ローマ人、エジプト人など古代の文明国家の男性はみんなスカート着用だったわけです、歴史映画でご覧になるとおり。だいたい温暖な地で文明は生まれたので当然でありました。
 ズボンをまとうようになったのはアッシリア人とかゲルマン人とか、西欧から見ると「蛮族」と呼ばれた人々だったわけです。彼らは寒冷地であるとか、あるいは平原で騎馬に乗るとかいう都合でズボンをはき始めた。
 で、ローマ帝国が亡びるとゲルマン人がやってきて、フランク王国というのを築くわけでこれが今の西欧の各国の元祖です。これでめでたくズボンが定着するのか・・・というとウソでして、フランクの人々はローマ人を真似たのか、ワンピースみたいな上着と、長い靴下を穿いてズボンの代用とするようになった。つまり、スカートとタイツだったわけ。
 そのまま中世に至るまで、西欧人は実はズボンというのは穿いていません。股間の当たりまで届く長靴下をはいて、中央の急所の部分を「股袋」コッドピースという「急所隠し」で抑えておりました。実に変な格好でした。
 その後、ようやくズボンを穿くようになったのは16世紀も後半に入ってから。日本で言うと戦国末期です。日本の男性はとっくに袴を着用していたのだから、日本人のほうがよほど下半身はきちんとしていたわけです。
 しかしこの時期の西欧のズボンというのは半ズボンであった。それからずっと貴族は半ズボンで、防寒用とか労働用として下級の人が長ズボンを穿くようになりました。
 で、例のフランス革命で長ズボンの民衆が半ズボンの貴族を倒して以来、男性ファッションの基本は長ズボンになった。これ、やっと19世紀に入ってからのこと。それもナポレオンの時代には半ズボンへの揺り戻しがあったり、いろいろありました。
 ・・・ま、そんなわけで、案外、男性がズボンを穿くようになったのは、ここ400年ぐらいのこと、長ズボンについて、それが定着したのは200年ぐらいのこと、というわけであります。
 民族衣装として古代ケルト人以来のスカート風を残すスコットランドとか、あるいは半ズボンを墨守するドイツ・バイエルン地方とか、もあります。これらの地域ではそれが正装であります。
 日本人は洋服を着始めてようやく150年ほど、という歴史の浅い国なわけです。だから「よく分かっていない国の特権」として、いろいろやってみるのもいいんじゃないでしょうか。定着するものが出てくるかもしれませんし。服装というのも言語みたいなもので、共通コードと、突飛な流行語がせめぎ合って変わっていくのです。定着する言葉もあれば、1年で消えていく流行語もあります。
 ◆   ◆   ◆
 それよりこの時期、ファッション誌などでもなにかとポロシャツを推奨しますが、そしてもちろんポロシャツはいいギアだと思いますけれど・・・しかし、あきらかにすえた体臭をさせている男性が多くないですか、ポロシャツの人って。下着を着ないで、ざくざくした鹿の子の、案外に吸収性が悪く速乾性も悪いポロシャツは、汗がこもって嫌な匂いになりがちでは? 特にへそのあたりに汗だまりができたまま乾いて・・・うわ、気色悪い。素肌に着るとけっこう、肌触りも気になりますし。
 これも有名ブランドの高級品だと、もっと着心地が違うんですかね。私は安物をゴルフのときぐらいしか着ないので・・・。
 

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2009年7月31日 (金)

スタイルクリエーションズさんのMazzoleni(マッツォリーニ) Gloves

 先日ですが、スタイルクリエーションズ社の滝沢滋社長から「Mazzoleni Gloves ORDER EVENT !! 2009年7月31日 金曜日 17時~19時 レセプション MAZZOLENI GLOVESのダニエラ女史を囲む会 皆さま是非ともご参加ください」というメールを戴きました。そんな次第で、サローネ・オンダータが入る虎屋ビルのほど近く、バーニーズニューヨークの入る交詢社ビルの前にあるサロン・ド・バーグレー(こちらはスタイル社の女性部門です)に伺いました。http://www.mazzolenigloves.com/en/storia.html
 とにかく新しい店に入るのは苦手な小心者の私は、おっかなびっくりエレベーターを上がりまして、ドアを・・・ちょうど小さな覗き窓が開いているのでじろじろと中をうかがい(アホですね)、で、そっと中に踏み込みましたけれど・・・こちらのお店は初めてなんですが、広くはないですが明るくて居心地のいいお店であります。
 で、壁際の棚にずらり、と問題のマッツォリーニのグローブが並んでおりました。見るからに質の良さそうな、丁寧に作った感じのグローブです。
 昨日の靴の話でもそうでしたが、私は手も足も身体も「太くてがっしりしていて、短い」ので、大抵の既製品は長すぎて細すぎる、となります。グローブもしかり。けっこう持ってはおりますが、今までで一応、きっちりとしたフィット感があったのはメローラのぐらいでした。
 そんなわけで、オーダー手袋、かなり興味があった次第ですが・・・ぱっとお会いしたのは滝沢社長ご本人で、「ご体調はいかがですか」と聞かれ恐縮。「いやあ、かえって前より顔が大きくなったかもしれません」と申し上げましたが。で、せっかくなのでグローブを注文・・・いろいろ合わせてみましたが、基本的には女性サイズの方がよさそう、という話になりました。で、色調は、昨日ヒロ・ヤナギマチで頼んだばかりの靴に合わせてやろうか、という魂胆もあってボルドー系の赤茶色いものに。
 実になめらかでいい革です。しっとりしていて、まことに手触りがよろしいです。
 お値段ですが、ぶっちゃけのところオーダーで、デザインやら色やら、裏地の色・材質やら、ステッチの入り具合を選べて、おまけにサインまで入れて貰って3万2000円也、です。これは安いと思いませんでしょうか。というのも、そのへんでちょっと名の通ったグローブは既製品でも3万円ぐらいしますでしょう? しかもなかなか気に入った色がなかったりする。こちらでは、聞いたところ、ペッカリーでもオーダーで4万円台で出来てしまうそうです。こうなったら英国の某社の5万円もする既製を買うのは勿体ない、と思うところです。それも既製品はしょせん既製品、私は常々、ブランドそのものを購入してはいけない、と思っている方でして、物そのものの上質さを買いたい、と念願する人間です・・・貧乏人ですので。なので、こちらのオーダーグローブ、こいつはお薦めです。私はこうなったら、もっと変な色の(?)グローブもゆくゆくオーダーしてみたくなりました。真っ白とかピンクとか真っ赤とか。
 その後、日本酒を少し・・・というかけっこう、いただきまして、ほろ酔いで会社に行きまして・・・ま、あとはそれなりに。ご想像にお任せします。
 ところで、顔見知りのスタッフの皆さまともお話ししましたが、ある方が、私が不覚にもこぼした日本酒をご自分のハンカチでさっと、床のフローリングをぬぐっておられました。まことに申し訳なかったのですが、それよりなにより感心いたしましたところ「お客様の靴の底が汚れますといけませんので」とのこと。
 偉い。いや、なかなか出来ませんです、こういうことは。マニュアルで形式的にはきちんとしているけど、なんか身に着いていない、という接客業の方もけっこう見受けるわけです、世間的には。なんとか星のレストランとかいってもマニュアル的だったりして。そこが、こちらは違いますね、改めてスタイルクリエーションズ社さんの社風といいますか、まあこのところ流行った言い方で言えば「品格」ですね、その良さを感じました。
 うちらのような柄の悪い業界・会社にいますとなおさらそう思います・・・。いや、私が下品・野蛮な人間なだけですけれど。

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2009年7月30日 (木)

ヒロ・ヤナギマチ・ワークショップHIRO YANAGIMACHI WORKSHOPほか。

とうとうですが、ヒロ・ヤナギマチ・ワークショップHIRO YANAGIMACHI WORKSHOPの柳町弘之さんにビスポーク・シューズをお願いいたしました。前にも書きましたが、私と柳町さんは学生時代のバイト仲間でして、あちらが著名なシューメーカーになる前から、また私のほうは服飾史や戦史の本を出すようになる前から、知り合いだった間柄です。http://www.hiroyanagimachi.com/concept/index.html
 さてそれで、私は靴のビスポークというのは初めてでしたが、思うに靴こそ個人あつらえにふさわしいものはないですね。服の類は、まあ少々あわなくてもかっこ悪いだけの話ですが、靴は合わないと健康によくありません、極端な場合、足の病気にすらなります。昔から「見てくれに投資するなら、まずは靴をいいものに」と言います。まったく正論です。しかしながらおいそれとはビスポーク、とはいかない。やはり世界でただ一人、その人だけのためにラストを削るとなると、そのへんのかなり上物の既製靴の4倍とか5倍の値段になってしまいます。
 とうとうこのたび、ようやくそれが実現した次第です。
 ◆  ◆  ◆
 私が履いていたトリッカーズの靴の減り具合と、私の足を少し眺めて、触ってからすぐに柳町さんは「辻元さんの足は・・・」と解説し始めました。いやあ、なんというかお医者さんの診断を受けている感じです。それによると①足長は短いので、通常、既製靴で合わせているサイズだとつま先が余るはず②甲は高く、アーチはしっかりしている。ガースは大きくなるため、ここで合わせるとどうしても既製品では足長の長いものを選ばざるを得なくなる③このため、つま先やかかとがあまくなり、無理に靴ひもで締めつけて履くことになる④それによって摩擦が生じ、かかとや指を痛める・・・ということでした。また、右足のほうが力が入っており、左足の中心がややねじれている、ということで、特徴としては「非常に硬い足で、力が入っている時と入っていない時で大きな差はない」タイプというようなことでした。いずれも、日頃から感じていることばかりで、あっという間に歩き方や足の癖を無抜いてしまいました。
 それから、紙をしいて足の形をとり、そこにいろいろ書き込んでおられましたが、もうそのへんになると素人には分かりません・・・が、おそらく足裏が接地するときの圧力のかかり方などを仔細に分析しておられたのだと思います。
 それから、いろいろと靴の形式や色について打ち合わせ。私が日頃はトリッカーズやチャーチを履いている、ということで、まあどっちかというと硬派路線で、という話になりましたが詳細はまた別の機会に。一応、こちらの得意技であるギリー系の靴、という方向でありますけれど。
 トライアルは来年の1月ごろ、ということで、まあ今のペースで大体、注文してから半年待ちということです。
 そうそう、初めてヤナギマチ・ワークショップを訪れてみたい、という方のために付記しておきますと、注文時に見積金額の半額をお支払いし、残りは受取時に、ということでありまして、カードもOKです。
 ◆  ◆  ◆
 帰りにミッドタウンに寄りまして、火龍園で食事(ここはいつでもうまいですね)、それからぶらぶらお店を見て歩きまして・・・ビームスでGENTLEMANという洋書を見かけ、妻の「イラストの資料になるかも」という声もあって購入。これはそもそもドイツで出版されたようですね。ああ、日本の雑誌の元ネタかしら、というような記事満載。それから私が自分の本に書いたようなネタ「ネイビーブレザーと軍艦ブレザー号」とか「モントゴメリーのダッフル」とか、「ウェリントン公のブーツ」といった話も載っております。
 さらにリチャード・ジェームスに寄って、目の覚めるようなアズーロ、というべき晴天の青色、紺色じゃなくて水色でもなくて、まことに美しいコバルトブルーのスーツを発見。あまりにいい色なので迷った挙句、注文しました。生地はロロ・ピアーナのリネンとか。
 とまあ、そんなこんなで帰宅しましたが・・・今日じゃなくて良かった。
 今日30日は、停電で京葉線が止まってしまって大混乱していたようですね。私は浦安市民ですので・・・先日はメトロ東西線も故障で止まりましたし。このへん、もっとしっかりしていただきたいです、電車。
 

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2009年7月24日 (金)

蝶ネクタイとドクター・フィッシュと。

 いろいろありますが、まあなかなか忙しくしております。あまり更新をさぼっていると、また体調でも悪いのかと思われてしまいますので・・・。ところで今年はけっこう冷夏? と思っていたら気象庁もそんなことを言い出しました。やっぱりね。はっきり言って冷房あまり効かせないでほしい、と私は今年なんかは強く思います。けっこう苦手なんで。・・・ そういえば今日、ほかの事のついでにある百貨店に行き、これまたついでに、近頃ちょっと気が向いた日に締めているボータイ、というか蝶ネクタイですね、それを買ってみるか、と思いつきました。で、ふつうのネクタイ売り場で聞くと、フォーマル売り場にしかありません、というんですね。で、そっちに行きますと、確かにいろいろあるんですが「手結びはないんですか」と聞けば「ブラックしかございません」と。
 まあ、ちょっとがっかりしました。一応、百貨店と名乗ってるんだから、あまり売れないようなマニアックなものでも探せば出てくる懐の深さは欲しいものですが。
 安い売れ筋品ばかり並べれば並べるほど、そのへんのスーパーとの差がなくなってくるような気がするんですが・・・。
 ◆  ◆  ◆
 そうそう。丸の内ビルディングに開業以来、入っていたバセットウオーカーさんが26日に閉店ということで、こちらにもけっこうお世話になりましたので(そういえば、最初に買ったのはROTAのパンツでした。7万円以上しましたっけ。清水の舞台を飛び降りるつもりで買いましたが)顔を出しました。
 例の、近頃ここのお店の顔になっていたサイコ・バーニーちゃんのネクタイ(なんて言いましたっけ、このブランド。あ、ロバート・ゴドレーですね。元ラルフ・ローレンのデザイナーの)が何色かあったので、それがオール半額と聞いて、思い切ってまとめ買いしましたです。3本で2万円! 普通なら1本の値段に近い。さっそく先日の某レストランでの会食に締めていきました。
 そういえばバセットさんは蝶ネクタイもよく置いていたなあ・・・もう全然置いてなかったけれど。買っておけばよかった。お世話になりました・・・。ま、道を挟んだ反対側、ハロッズなんかの並びにもう一店舗、サルトテクニコ・バセットウオーカーというのがあるんですけど。しかしお店の人も言っていました、「ちょっとあちらは立派すぎて入りづらい感じもあるんですよね」と、同感です。
 しょうがない、今度、ハケットロンドンあたりで探してみるか。さすがにあっちにはあるだろうし。ビームスFのは売り切れたようだったし。
 ありそうでない、のですね、買おうと思って見ると。
 ◆  ◆  ◆
 そういえば。先日、舞浜のユーラシアでドクター・フィッシュを試してみました。ご存じでしょうか? 足の皮膚の角質を食べてくれるお魚さんのことでして、本名はガラ・ルファといいトルコ原産です。37度ぐらいの温泉の中で平気で泳ぐすごい魚でもあります。
 コイ科のようで、そういえば前にうちで飼っていたお掃除魚のアルジータに似ています。こいつが実際にやってみるとくすぐったいですね、最初は。しかしすぐに馴れまして、だんだん気持ち良くなってくる。
 ものの15分で、確かに靴ずれの後とか豆のあととか、きれいに滑らかになっておりました。なんでもクレオパトラも御用達にしていたとか。確かに素晴らしい効果。
 なんか汚い足ほど寄ってきそうで、群がられると複雑な心境ですが。

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2009年7月16日 (木)

麻生さんの白いスーツ

 時事ネタは前の選挙ですっかり厭になった・・・のですがひとつだけ。思うに、私が何となく嫌悪していた連中で、しかも世間的には絶好調だったような人物が、気がついたらほとんど失墜・凋落しているのが面白いのですよなんだか。政治家、芸能人、財界人にスポーツ選手。わりとそういう傾向でして。その人ら、あるいは団体の共通点は「どう考えてもそれほどのものと思えないのに妙に世間の人が過大評価している」です。
 案外、私は人を見る目があるのかもしれませんな(?)。といいますか・・・私はとにかくものの見方がひねくれていますから、要するにみんながいい、と褒めそやすものは大抵、嫌いなもんだから、結果として世間評価の浮き沈みのバイオリズムとずれるのでしょう。
 とりわけ政治の世界・・・いやはや。なんにしても面白いことになってきたような。
 ◆  ◆  ◆
 それはそうと、これは服飾にもドレスコードの類にもぜんぜん興味のない人、というかうちの母親が、ラクイラ・サミットでの麻生首相をみて「なんで麻生さんは、一人だけ白いスーツなんて着て目立とうとしてるんだろう? ああいう場ではダークスーツじゃないの」という感想を漏らしました。その後、メディアでも、ほかにも同じようなことを言っている人がいたようですが。
 まあ、白ということではないようだが、リゾート調の明るいグレーだったですね、ほとんど。そして他国の首脳は公式の席ではダークスーツを押し通していた。確かにね、なめられると思いますよ、そのへんは気を使わないと。特にあっちの人らはそのへん、すごく考えていますから。確かに妙にリラックスしたムードのサミットも今まであったけれど、今の情勢ではみんな真面目モード。麻生さんってのは、そのへんにも理解がある人なのかと思っていたが、なんか違っていたのかもしれない。
 ◆  ◆  ◆
 なんかファッション雑誌などを見ていても、「これからはどんどんカジュアルに、リラックスした方向になる」という人と「いや、これからはどんどん保守的でまじめになる」という人が全く逆のことを言ったり書いたりしているような気がします。私が思うに、これからは政治でも経済・文化、テクノロジーでも、「古い価値観が音をたてて崩れていく」側面と、それと拮抗するように「だからこそ守るべきものはきちんと守っていこう」という側面がともにクローズアップされてくるような気がいたします。あるいは、そういうことの表れが意見の相違になってでてくるのかもしれない。
 ◆  ◆  ◆
 実は公私ともに・・・いや。プライベートがかなり忙しいというか、充実しております。人と会う予定がいっぱいあったりします。いい傾向です。
 来週あたり解散だそうですが、私はもう政局なんかどうでもよくて、自分のことで頭いっぱい、でいこうと思います。

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2009年7月 3日 (金)

アレッポせっけん、アラン・フィガレ

 『男は、なぜ缶コーヒーが好きなのか?―“違いのわかる女”の男と接する正しい方法』 (リュウ・ブックス アステ新書) (姫野友美著)という本を以前に読みまして、非常に面白かったのですが・・・つまり一般論として「なるほど。なるほど」と思って大いにうなずきながら読んだのですが、これ要するに、男というのは食事とか衣装とか、その他の洗剤やら薬とか、なんによらず「あまりこだわらない」傾向が強くて、一度決めたことをいつも繰り返す・・・たとえば「昼は○○庵のお蕎麦」と決めると、来る日も来る日も、というのが多いのだとか。で、そういう日常の些事は無視して、仕事に邁進するのが典型なんですと。とりあえず「缶コーヒー」ばかり飲むのもそういう行動である、と。

 いうわけですが、私は自分が全く当てはまらないのに気づいて、笑ってしまったのでもあります。まず私はちっとも仕事に邁進しません(笑)。それに私は飲み物でも食べ物でも、次々に替えていかないとダメ。よほどの気に入った処でない限り、同じところにはむしろあまり行かないぐらい。飲み物も缶コーヒーはまず飲まないですが、それ以外でも毎回毎回、違うものをわざわざ探します。

 石鹸とかシャンプーも次々に替えており、石鹸については世界各国いろいろ試しましたが、今のお気に入りは「アレッポせっけん」というシリアから取り寄せている天然石鹸です。こいつはいいですよ。マルセイユ石鹸などと似ているが、もっと純度が高いように思いますが。シャンプーも散々、いろいろなものを試し、実はドイツ製の「サイムスキン・シャンプー」が気に入って、これをメインにするつもりだったのですが、今年3月に日本から撤退してしまった。残念です・・・本当にいいもので、病院にまで持ち込んで、入院中もずっとこれを使っていました。これの弱点は、1本で2万円前後という価格でしたので、ちょっと日本では定着しなかったか。今のところ、次は           WENというブランドのものを使ってみようかと思っております。もっとも、アフリカ・ガーナのシャンプーもなかなか捨てがたい。

 こんな人間ですので、「いつも同じ」なんてこともなければ、「ものにこだわらない」こともないのだが、その一方で、「こだわっていることを知られたくない」とも思う。このへんが天の邪鬼ですかね。よく「自分はこんなにこだわっているんです」と言いたがる人もいるが、あれはまた嫌い。

 先日、あるお店の女性店員さんと会話したときなど、「あら、素敵なカフリンクスですね」といわれ「ああ、これはノミの市で投げ売りだったもので安もんですよ(一応、本当はイタリア憲兵隊の特製カフスなんだが言わない)」「緑のシャツもいい色ですね」「こいつはそこのハロッズで売れ残ってたんですよ、人気がないみたいで(いや、すごく高かったんですけど)」「おしゃれな方はやはり麻のチーフなんですね」「ああ、これはね、朝、これしか見当たらなかっただけ。いつもそのへんにある普通のハンカチを突っ込んでますよ(それは割と本当ですが)」「コンビシューズもいい色ですね」「ああ・・・いやね、白い革が足りなかったんじゃないかな(もう無茶苦茶)」「それに、茶色のスーツがダンディーですね」「いえね、最近、茶色を着る男は仕事が出来ない、とかいう本が出回っているようなので、わざと茶色を作ったんですよ(そんなわけないです、気にもしないですがわざわざは仕立てません)」・・・・みたいな会話をしました。

 丸の内のアラン・フィガレさん、変なことばっかり言ってましたが済みません。本当は見事にこだわってます、いろいろ。しかし「靴の爪先を毎日ポリッシュで磨いてます」みたいなことは決して気取られたくない。それは野暮いです。

 にしても・・・アラン・フィガレ、どれもこれも発色がきれいで、いいですよ。

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2009年6月20日 (土)

できる男は茶色は着ない?

 ふと、気がつくとローマにおいでのスタイル・クリエーションズ社、滝沢滋社長からコメントをいただきまして、恐縮している次第であります。御凱旋をお待ちしております。 

◆  ◆  ◆

 今日、電車の中でふと、「できる男は茶色は着ない」という見出しを、反対側の座席の男性が広げていた夕刊専門紙の紙面で見かけました。で、なにしろ反対側からの盗み見なので詳細は不明なんですが、要するに小見出しもあわせて判断しますと、日本人男性はもともとドブねずみ色しか着なかったのですが、1997年頃から茶色が流行し、このころから茶髪も流行りだした、と。で、そのころに青春を謳歌した世代・・・つまり今から12、3年前に20歳前後だった人たち、今の30歳前後の人たちが茶色が好き、なのだということらしい。で・・・つまり、そのぐらいの世代の男性は仕事が出来ない、という意味のことを言いたいのでしょうかね。あるいはそのぐらいの世代で茶色好きの人はダメだと決めつけたいのでしょうか。記事を見ていないのでよく分かりませんが。
 ところで、その元ネタは、今月の17日に徳間から出版された「デキ男なビジネスマンはなぜか茶色を着ない」という、スタイリストの森井良行さんの著書らしいことが分かりました。ですので、そのへんの真意を知りたい人は森井さんのご高書をご覧ください。おそらくどうも、色彩学的根拠というだけじゃなくて、上記のような世代論的な背景を解説しているのじゃないか、と思いますが。私は今、知ったばかりですのでもちろん、未読です。
 実のところ、茶色は出来るとか出来ないとかいうより、なかなか着こなすのが難しいといいますか、要するにかなりおしゃれな人じゃないと決まらないのは確かですね。茶色は本質的にはビジネス用の色じゃない、カントリーサイド用の色である、といいます。つまりそのへんを踏まえた着方をしないとなんか珍妙軽薄な感じになりがちである、と。
 ま、私は仕事が出来る男だなどという自覚はないし、そもそも他人に思われたくもないので、どんどん茶色を着ます。特に好き、でもないけど2週間に一度やそこらは確実に身に着けます。ことに秋口からは、茶色のほうが多いぐらいかも。クリーム色のシャツにボルドーのタイ、それもニットタイやウールタイなんかを締めて、ちょっと上物の茶色のベルトに赤茶色のウイングチップ・・・なんてことでもいいし、あるいは緑のタイなんかでもいいかもしれないし。ぜーんぜん、気になりません。出来るだけ少数派であることこそ、むしろ好ましいとすら思えます。どんなにデキ男だろうが、お葬式かブルース・ブラザーズみたいな黒ずくめのビジネスマンの群れのほうがよっぽどイヤですけどね、私は。
 ◆  ◆  ◆
 ちなみに、最初のころの背広、スーツというのは、実は茶色っぽいものが多かったに違いないんですよね。ヴィクトリア朝の英国で、貴族の乗馬用シングルコートが流行しまして。これをディーサイド・コートとかツィードサイド・コートとかいった。Deeside、Tweedsideですね。そこらへんはよく、ファッション史の本に書いてあるが、外国人には分かることだから、それ以上の説明がなかったりするのですが、この言葉の意味はディー川のほとり、とかツィード川のほとり、の意味であります。ディー川はスコットランド屈指の大河、ツィード川はイングランドとスコットランドの国境となっている川でありまして、後者が冬の定番ツィード生地の語源でもあります。で、このあたりが絶好の乗馬、狩猟ポイントであった。従ってそういうところで着るための服、ということですね。ツィード川を渡るというのは英国ではルビコン川を渡るのと同義で、名誉革命の際に、近郊のコールドストリームからツィード川を押し渡ったスコットランド駐留連隊が、ロンドンに進攻して王政復古を支持した、以来、この部隊は名誉ある近衛コールドストリーム連隊を名乗っております。
 そのコートの裾を短くして、詰めていた襟元も開襟にしていったものが、今のスーツの原形であるラウンジ・コートというものである。というわけですから、その生地というのもフォーマル系の黒などでなく、茶色系であったに相違ないと思うわけです。
 ◆  ◆  ◆
 ところで、私の住んでいる千葉県浦安市でも、新型インフルエンザの発症が確認されました。市内にある私立T高校の男子生徒、とのこと。同校は数日、休校するようであります。いよいよ来ましたね、ご近所に。やはりちょっと、ぎょっとします。
 とにかく、最近は手を洗っています。これが結局、いちばん効果があるといいます。それも最低でも20秒以上、洗うべし、といいます。
 秋になれば間違いなく第二波、さらに強毒性のものも襲ってくるかもしれない、といいます。・・・ま、その前に日本はもっとしっかりした政府を作っておかないといけないかもしれませんが、何より先に。おっとっと。どうしても時事ネタを口走ってしまいます、いけない、いけない。

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2009年6月19日 (金)

夏物セール、と私のある「達観」?

あちこちから「夏物セール」というお知らせが来るようになりました。夏至を前にしてアパレル業界的にはそろそろ晩夏、なわけでしょうね。
 このへんが思案のしどころというか、頭の悩ませ所なんですが・・・。今季、というより来年も着るつもりで、できるだけ際物じゃない、オーソドックスでお値打ちモノ、というのを探したいわけです。一方、お店のほうでは、在庫になっても今後、使い道がなさそうなモノを売りさばきたいわけです。
 そこらへんが、お客さんとお店の人の駆け引きになってくるわけであります。
 私はとりあえず・・・今年は銀座のサローネ・オンダータのセールで茶色い夏物のスーツを買いました。これは少し前のモデルということらしいですが、もともと普遍的なモノを追求されている同ブランドですので、なんらの問題もなし。
 それから丸の内リプセットの先行セールで、麻でダブルの紺色ストライプ・ジャケットを手に入れました。けっこう、ありそうでなさそうな感じであります。これはもう最後の一着だったそうで。
 と、このへんで資金が尽きました・・・。いずれも大変な激安でありましたけれど、私も手元不如意につき。今年はいずこも不景気と思いますが、かえって「もう節約はイヤッ!」と叫んで衝動買いに走る人も目立つようになってきた、という話も。
 それに、景気は底打ちした、底打ちした、とさんざん政府が言っております。そんなの本当かいな、と思いますが。おまけに、まもなく消費税をどんどこ上げる、と連中は言っているわけで、その根拠として底打ちを連呼されてもなあ・・・。そんな気がいたしておりますけれど。
 世の中はいろいろあり、ことに北朝鮮はいろいろやっていますが、要するにお家騒動なんでしょうね。まあ、結局は権力争いで内向きのことしか考えていないのでしょうけれど、やりすぎないようにお願いしたいものです。そんなこんな、まあ、面倒くさいのであまり書きません。
 うちのサイト、ブログにたどり着く方、①歴史もの②ファッション関係③映画・・・に関する検索語からおいでになる方が多いのですが、さらに近頃は④胆石、胆管結石、手術、ということでおいでになる方も多いです。よって、そのへんのネタを中心にするわけです。時事ネタはやめておきます、はい。

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2009年6月14日 (日)

内田光子さんと大英帝国勲章。レペットの靴とボータイ。西友290円弁当。

読売新聞の記事ですが「英政府は13日、6月恒例の叙勲名簿を発表し、モーツァルトなどの演奏で世界の第一人者とされるピアニストの内田光子さん(60)に、男性のナイトに相当する「デイム」の称号が授与されることが決まった。・・・デイムの称号は文化・芸能などで優れた業績をあげた女性に与えられ、これまでに女優のジュディ・デンチさん、オペラ歌手のキリ・テ・カナワさんなどが授与されている。一方、同日の発表ではゴルフ選手のニック・ファルド氏、俳優クリストファー・リー氏にナイトの称号が授与されることも決まった」とのこと。これ、正確に言うとデイム・コマンダー・オブ・ザ・ブリティッシュ・エンパイアDame Commander of the British Empire(大英帝国貴婦人指揮官章)というものを内田さんが授かることになった、という話です。大英帝国勲章の第二級に当たります。
 たとえば昔、ビートルズがもらったのはメンバー・オブ・ザ・ブリティッシュ・エンパイアMBEという最下級(五級)の勲章。だからナイトではなかった。ポール・マッカートニーがその後、サー・ポールになったのは別途、ナイト位を受けたからです。エルトン・ジョンはコマンダー・オブ・ザ・ブリティッシュ・エンパイアCBEといって三級勲章でやはりナイトではなく、こちらも別途でナイトになっております。サッカーのデービッド・ベッカムは四級のオフィサー・オブ・ザ・ブリティッシュ・エンパイアOBEで、いまだナイトになっていません。アンソニー・ホプキンスやショーン・コネリーも勲章の枠外でナイトになっています。おそらく上記のクリストファー・リーなどもこれが適用されてるんでしょう。英国の制度では、いろいろな勲章がありますが(ガーター勲章とか、バス勲章とか、この大英帝国勲章とか)これらの中で上級のものはナイトとかデイムというタイトルがついていて、騎士団入りできる。これが正規の英国王を君主と仰ぐ騎士団で、ほかに員数外で勲章を伴わないナイト位やデイム位も与えられるんですね。
 内田さんの場合、堂々の大英帝国騎士団に入ったわけで、ものすごく難しいことであります。しかし確か私の知るところでは、外国人の場合、英国か英連邦の国に帰化しないとナイト位をもらってもサーなんとかとは呼ばれないはず。米国人のビル・ゲイツ氏はナイトになっているけれどサー・ウィリアムとは称さない。内田さんの場合もそういうことになるんでしょう。つまり英国王の臣下ではないから、です。
 ◆  ◆  ◆
 丸ビルでぶらぶら歩いていましたら、ふと白くてとても軽やかな靴を発見。なんとも味があって、近寄れば山羊の革を使用しているようで・・・あ、やっぱり。レペットRepettoですよ。バレエ・シューズの老舗として有名なパリのブランドで、ブリジッド・バルドーだかセルジュ・ゲンズブールだかが履いていて有名になった靴ですな。で、ziziというのがかなり普通の靴っぽくて値段も高い。ソールもレザーだったりします。しかしここで見かけたのはソールがラバーのjazzらしい。こっちのほうがかなりお安いし、実用的にはここまで底が薄い靴なので、ラバーのほうがよさそう。ということで衝動買い。夏場の白いスラックスに合わせるとリゾートな感じで好さそう。ついでにハリソンの靴下で男ものには珍しい緑のものを見つけたのでこれも衝動買い。妻から「よく買うわねえ」と呆れられていますが、まあ3か月ほど入院していましたので、その反動ですね、これは。
 そういえば。本日は、何年か前にビームスで買ったボータイを襟もとに締めておりました。ボータイの手結びなど久しぶりにやりましたが、まだまだ大丈夫、ちゃんと一発で決まりました。しかも鏡も見ないで(まぐれかしら)。日曜日だから少々、このぐらい遊んでもいいですよね。え? お休みだったのかって? もちろん、そのまますぐに会社に行きましたよ。特に同僚からは何にも言われなかったので安心いたしました(?)。今後は土日なんかはボータイも使おう。いや、夏場なんて変なクールビズとかいうより、コンパクトなボータイのほうが涼しげじゃないでしょうか。実際、「前垂れ」がないと作業上も実用的です。そういえば前にサローネ・オンダータの水落さんに「ボータイはお締めになりませんか? 私は好きですが」と言われ「レストランとかパーティーなんかはともかく、なかなか会社にはしていけませんね」と申し上げましたけれど、はい、これからは平然としていきます。
 ◆  ◆  ◆
 最近といえば、懐中時計用のチェーンを金銀色の二本、買いました。一本1000円です。これに時計じゃなくて鍵を付けて、ベスト着用のときは昔の紳士のように、そうじゃないときにはズボンのポケットに、いまどきの若い衆のウォレットチェーンのように垂らしています。あくまで実用品ですが、なかなかいいものです。
 私は実のところけちくさいので、ポケットチーフのたぐいもわざわざ買うことは稀であります。白いリネンのもの以外は、ほとんど普通の(一応、ハロッズあたりで買った)ハンカチだったりします。ほかには・・・これ、邪道でしょうが、もう絞めなくなった古いネクタイを丸めて突っ込んでいます。若いころに大量に買った100円ネクタイなど、大いに使えます(苦笑)。それなりにきれいな発色ですから、ちら見せなら十分です。
 けちくさいといえば、近所の西友にて、最近話題の激安「290円弁当」を試食してみました・・・とりあえずシャケ弁当。これがなかなかウマい。立派にウマいですね。夫婦二人で食べて600円しない。ちょっと味付けは辛いですが、悪くない。煮物とか唐揚げも入っていて、ご飯もなかなかのもの。これではほかのお弁当屋さんが困っている、というニュースや記事を見かけましたが、なるほどです。よくこれで利潤が上がるものだなあ、と感心いたしました。

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2009年6月 9日 (火)

ハケット ロンドン丸の内店

 私が入院中に、英国の紳士ブランドであるハケット・ロンドンの丸の内店というのがオープンhttp://webuomo.com/news/article73しておりました。
 病院でも雑誌のたぐいは読んでおり、基本的にはどちらかというとイタリア系より英国系のほうが好みである自分といたしましては、元気ならすぐに見に行ったのですが、当然ながら行けるわけもなく、それよりなにより治療費やら入院費やらが大いにかかり(まあ、後で健保とか保険の特約なんかで取り返せるんですが)、ま、気にしつつここまできた次第ですが・・・。
 ようやく体調も良くなってきたことだし、会社の昼休みにちょっと足を伸ばしまして、丸の内まで出かけたついで、「そうだ、この際、ハケットロンドンを覗いてみようか」と思い立ちました。大手町とか東京駅のあたりから行くと、ちょっと離れたところ。新丸ビル、丸ビルを通過しハロッズを横目に、あれやこれやと立ち並ぶ店の数々・・・本当にこのへんは激戦区ですね。ブルックス・ブラザーズを通りソブリンハウスを通過し、バセットウオーカーを通過し、セルジオ・ロッシを通過し・・・リプセットの入っているオペークを通過しまして、バーバリーの店舗の向かい側、ビームスの並びにありました、ありました。ハケットロンドンですねえ。
 私はなんだかんだ、けっこう引っ込み思案です。初めて行く店、というのが苦手です。その割にどんどんどこでも行きますが(というか、一応、新聞社の人間ですし苦手だから、で引き返してるようじゃ話になりませんが)。で、ここもわざと通過した後、引き返しておっかなびっくり飛び込みまして・・・夏向けのハンティング帽とか、派手なクレリックシャツが目に付きます。それからずい、と中に進むと・・・いいですねえ。ぐっと腰のくびれた、スラントポケットが目立つジャケットがずらずら。というとリチャードジェームズ風のようにも聞こえますが実際に見るとあちらのソリッドぶりにくらべて、もっとグラマラスですかね。今年流行というカラーパンツも淡い色中心に並んでおります。ちらちら見るに、英国製ばかりじゃなくイタリア製も多い。ちなみに店内のBGMはブリティッシュ・ロックなのは確かだが、最近のものは私は分かりません。私の脳内ディスコグラフィーは1990年ごろで止まっていますので。U2やデフ・レパードですら私の中では「わりと最近の新人」に思えます(!)。
 ひときわいい色の紺のストライプ・スーツがあり、なんか見たような生地だが、と思って裏を返すとロロ・ピアーナ。そういえば私の手持ちのスーツに同社のそっくりの生地があったのがデジャブ感を呼び起こしたらしい。しかし形が違うとぜんぜん違いますね。なかなかにかっこいいです。特徴であるという袖口のボタン(四つのボタンが二つずつ、二組に離れて付いている)も面白い・・・なんでも英国軍のレッドジャケット、あの近衛兵が着ている赤い軍服の袖口を真似しているそうですね。軍服だと、あの離れたところにラインが入ったりするわけです。
 お店の方が、話しかけてきて「ところで、着てらっしゃるお洋服が素敵ですので・・・ひょっとして業界の方でしょうか?」と聞かれてびっくり。いやまあ、その手の内容の本を書いているから無関係、じゃないけれども同業者じゃありません、近所の新聞社のモノですといって名刺交換。「決して怪しいモノでは・・・、いや、ひょっとしてかえってあやしいですかね」(笑)と申し上げました。(ちなみに私は紺地に水色のストライプの山形屋の注文服、そこそこの既製品のシャツに、20年も前のバブルの頃に買った、当時ものすごく高かったけど今じゃどうということもない、ただしイタリア生地で発色がいいのでいまだに愛用している緑色のネクタイ、緑色の非常に安物のチーフ、ごく平凡な値段の緑色のハンティング帽、西友で買ったなかなか色がいいメッシュベルト=これ、ほかのセレクトショップでも褒められたことがあります、値段じゃないんですね。そして足元は女性モノの緑のホーズに、トリッカーズのウイングチップ、というようないでたちでした。見事に玉石混交です)。
 そこで、かくなる上は何か買おうと決心しまして、非常にいい色のクレリックシャツ、胸にハケットロンドンのマーク付き、というのが最初から目に付いたので、赤と青とどちらも気になりましたが、青のほうを購入。首周りに合わせますと当然、袖が長いのですが「袖の処理は当方負担でやらせていただきます」というので、えらい、ここはえらいですね。さらに「御試着してみてください」というからこれまたえらい、実にえらい。シャツでちゃんと試着させてくれる、えらいお店です。
 それからカフリンクスもちょっと目に付きました・・・明らかに英国の勲章のリボンを使用しているのじゃないか、と思われるものがいくつかありました。本物かレプリカかは知りませんが、略綬の配色だと思います。
 ということで、また一軒、立ち寄り先が増えましたけれど・・・医療費が返ってこないともうこれ以上買えないかも。それはともかく、落ち着いていていいお店です。お値段も「けっこうこなれたお値段」(同店のO氏)です確かに。
 

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2009年6月 7日 (日)

カシウエア、100%シアバター・クリーム

 先日、妻がユナイテッド・アローズで衝動買いしたクマのぬいぐるみの話、ですが、やはり単なるぬいぐるみじゃなくてカシウエアhttp://www.kashwerejapan.com/top.htmlという今、評判のバスローブやタオルのブランドのものだったんですね。なんでも、カシミアも真っ青なほどのよい手触りで吸水性も抜群、というものなんですと。確かにぬいぐるみのクマちゃんもいい手触りです。
 で、本当はこのぬいぐるみにもクマちゃん専用のバスローブがあって、それだけで1万円ぐらいします・・・ま、いずれ買ってあげます、余裕があれば(笑)。このブランドが有名になったのは、最近のアカデミー賞の引き出物、といいますか、出席者用のギフトに選ばれたんですってね。いや、そういう物とは知らず、失礼いたしました・・・。アローズさんでもここのバスローブやタオルを扱っているわけですね。
 ◆  ◆  ◆
 ところで蚊の季節になってきました。近辺でもそろそろ飛び回りだして・・・と思っていましたら、昨日、家の中に侵入してきた蚊に今夏初、さっそくやられました! 私、けっこう敏感肌ですので蚊に食われますとかなり腫れ上がります。ものすごく嫌いです(そりゃどなたも嫌いでしょうが、かなり憎悪しております)。
 で、業務用の蚊取り装置(誘因光線など出して蚊を集めて駆除する機械ってのがあるそうです。ひょっとしたら買うかも)なんかも検討していますけれど・・・それよりなにより、蚊に刺されてしまったものをなんとかしたい。
 ところがここで、すごく効く物が見つかりました。というか、ちょっと前から我が家ではアフリカ・ガーナから取り寄せている「100%シアバター・クリーム」というものをクリームとして愛用しております。よくシアバター配合の商品を売っていますが、なにしろ100%ですからすごいです。また洗顔用には「アフリカン・ハーブ・ソープ」という、これもガーナの薬草で作った石鹸を使用しています。いずれも蚊や蝿の多い現地では必携品なんだそうですが、このハーブ・ソープで蚊に刺されたところを洗い、100%シアバターを塗り込みましたら、あら不思議、ぜんぜんかゆくなくなりました。そして一晩開けてみますと・・・おお、本当にほとんど治っている。腫れが引いてかゆみもないのです。これはすごく効きました、私には。

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2009年5月30日 (土)

ピッティ・ウオモの「ピッティ」って?

 先日来の私の入院騒ぎで、当初予定では今頃には出ていてもよかった新刊書が出せないでいることは既報の通りですが、これでご迷惑をかけている方のお一人が、スタイル・クリエーションズ社の滝沢滋代表です。というのも、その新刊の推薦文を紳士ファッションの専門家のお立場から書いていただいているからで、同社の滝沢代表のブログでも前に紹介されているとおり。ところが肝心の本がなかなか難航している・・・というわけです。
 が、先日はその滝沢代表から「ブログで読んで心配していましたよ」とのメールをいただきました。なんとも申し訳ない次第と感じているところです。
 その滝沢代表は、おそらく今年も6月16日からイタリア・フィレンツェで行われる世界最大規模の紳士服見本市ピッティ・イマジネ・ウオモの準備にお忙しいところと思います。氏のタキザワシゲル・モデルの紳士服は日本では初めてこのピッティ・ウオモに出展したという快挙を成し遂げたのでありました。http://www.style-creations.jp/
 あまりこういう方面に興味のない方にたとえを申し上げれば、本場アメリカのモーターショーに初めて打って出た日本の自動車メーカーとか、あるいは日本のコミケに外国からやってきて出店している人とか、まあそんな具合で、その場に出ること自体がきわめて難しいスペシャルなイベントであり、そこで堂々と老舗の連中と渡り合い、受け入れられるというのは大変なこと、というわけです。
 ◆  ◆  ◆
 ところで、フィレンツェというのも不思議な町ですね。イタリアというのはローマ帝国の後は小国乱立してまったくばらばらだったのですが、教皇領、神聖ローマ皇帝領にあちこちの小国が延々と駆け引きをしていたわけです。その中にあって、フィレンツェというのはなんといっても商工業者の街で、最盛期には共和制をとって君主をいただかない国でありました。が、実質的な君主だったのがあのメディチ家、というものです。
 そうはいってもメディチ家はなんの称号もなく、よく最も有名な人物は豪華王(イル・マニフィコ)ロレンツォ・デ・メディチなんていいますが実際には王様ではありません。ローマ帝国の皇帝がまず名乗った「第一人者」といった名誉称号すらなかったようですから、まったくの一市民。それが事実上の君主として君臨していたわけです。
 で、メディチ家の居館がピッティ宮殿といい、ピッティ・ウオモの会場なわけでありますけれど。面白いことにその「ピッティ」というのは、実はメディチ家の敵であったピッティ家が建てた邸宅だったものを、後でメディチ家が買い取った、ということです。ということでピッティ、ピッティと言いますがあれはメディチ家のライバルの富豪の名前なんですな。そのピッティPitti家はワインやウール、それに衣服も商っていたそうですが、16世紀に正式にピッティ宮殿をトスカナ大公家(=メディチ家)に譲渡した後は完全に失権し、イタリア王国成立後の19世紀末にドイツのバイエルン王国に移住(というのもご先祖がフィレンツェ共和国の駐バイエルン公国大使だった)、20世紀初頭にアメリカに移住・・・とのことで、子孫はアメリカにいるらしい。そしてピッティの名だけは今も宿敵のお陰でフィレンツェに残ったわけであります。
 一方のメディチ家というと何か深い意味合いがありそうに感じるが、英語でいえばメディシン家です。要するに「薬」家で、先祖が薬屋さんかお医者さんだったらしい。らしい、というのは実はぜんぜん分かっていない。メディチ家の紋章として有名な六つのパッレ(玉)も意味が分かっていない。先祖にちなんだ丸薬か、血を吸い出すための吸い玉ではないか、あるいは財をなしたころ中核をなしたメディチ銀行を示す金貨の意味じゃないか、と推量されていますが本当はまったくなぞの多い家なんです・・・というか、決して名門じゃなく、成り上がりなので由来が不祥なんですな。
 で、後になるとこの家は念願のフィレンツェ公、トスカナ大公に成り上がり本物の君主となるのですが、結局、最後の頃は後継ぎの子供がそろいもそろって男色に走り(!)、家系が絶えてしまう、という自然消滅をたどった珍しい君主家です。
 イタリア、と一言でまとめることは実は難しいお国柄です。が、その中でもファッションの国を自負する御当地で、フィレンツェのピッティ宮殿を会場とすることには異論がないというのは、やはりほかの・・・たとえばドイツやフランスとは明らかに違ういかにもイタリア半島的な特色が、フィレンツェ共和国とトスカナ大公国の歴史にあるからでしょう。
 

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2009年5月29日 (金)

さて復帰。スイス傭兵、バナナリパブリック、アルマディオの話題。

 さて皆様。このほど主治医より「心配なし」といわれ、産業医の許可も得て6月より復職することも決まりました。何かとお騒がせいたしましたが、本当にありがとうございました。ご激励いただいた方々には厚く御礼申し上げます。職場も、とりあえず負担の大きい宿直、泊まり明け勤務からは外してくれるとのことで、これで今回の胆石も一つの決着、となりそうです。
 ◆  ◆  ◆
 ということで、私たち夫婦の「戦史・服飾史研究」および「歴史イラスト」の作業も再開できる、というわけですが、うちの妻も、私の病気がらみのミッションはすべて終了し、やっと絵に取りかかれる、と申しております・・・。しかし今、やっている企画は古代から(それはもうシュメールとかアッシリアとか)から始まり、最新の自衛隊や米軍の装備まで網羅したような本を書いているので、いま、やっとエリザベス女王の時代あたりをやっておりまして、ようやくグスタヴ・アドルフの時代、つまり近代的軍隊のとば口が近くに見えてまいりました・・・。しかしその前に、ランツクネヒトやらスイス傭兵団やらに大いに手こずり、ことにスイス傭兵は国がらみ、州邦ごとに組織していた傭兵なのでいい加減なならず者集団の傭兵とは趣が違い、軍装や軍旗などもかなり決まっていて、軍服統一の走りと見られる要素も強いもので、ことにドイツ語圏のサイトなど調べ始めるとどんどん深みにはまって抜け出せなくなった、と申しております。
 なんによらず、どこの国についても現地の情報を原語で探さないと本当のところが分かりませんね。たとえばスイス傭兵はドイツ語でReislafer(aはウムラウト付きでライスロイファーとなります)と呼ばれます。で、今のドイツ語ではReisは英語のRiceつまりお米のことです。ロイファーはrunnerのことです。そこで英語で直訳すればRice Runnerとなり、「お米走り人」ということになってしまいます。実際、ライス・ランナーという見出し語を掲げている英語圏の情報もけっこうあります。
 しかしよくよく調べると、ReisはもともとはReise(ライゼ)で、旅行とか戦争の意味であったことが分かります。つまり本来はライゼロイファー(遠征に従軍する者)の意味だったわけですが、これが訛って変形したのでしょう。しかし英語圏の人では、このへんがすでに理解できないのですね。その情報をまた日本人が安易に英語から移転すると、「お米走り」などという意味不明の解釈が広まってしまう・・・。
 結局、こういうことが始終、起こっているのが日本の現状なんだろうと思う次第です。ほかの文化的なことや、政治・経済にまつわるニュースでもしばしば日本で一人歩きする滑稽な解釈というのは、この時代になっても理解不足に由来することが多いように思います。
 ◆  ◆  ◆
 会社で産業医と面談した帰り、久々に丸の内を歩き、それから東京駅の大丸に行き、またまた新丸ビルに戻って、いろいろ悩んだ挙句、バナナリパブリックのクリーム色で白いパイピングが入ったジャケットを買いました。
 妻はユナイテッドアローズで、服やアクセサリーには目もくれず、かわいらしいクマのぬいぐるみを売っていたので衝動買い。これしかしアローズの特注なんでしょうか。セレクトショップのぬいぐるみというのも珍しいかもしれない。
 なんやかやで携帯電話の歩数を見ると1万5000歩以上、歩いていました。これだけ歩ければもう健康状態も大丈夫、でしょうか。
 ◆  ◆  ◆
 ところで、先日、前の私どもの本の出版以来、ご縁のある新浦安のセレクトショップ「アルマディオ」さんから葉書をいただいて「お久しぶりです、お元気ですか?」と書いてあり、これはご説明しなければ、と思いましてうかがいまして・・・「実はお元気じゃありませんでした。それでご無沙汰していました」という話になったのですが、このアルマディオさんがサイトを開設されました。こちらはリチャード・ジェームズなどの上質なスーツのほか、オリジナルのスーツやシャツのオーダーもしておられます。http://www.armadio.jp/
 私も快気祝いとしてイタリア製のちょっとかわいいハットを一つ、買いました。こちらはピンバッジなどのアクセサリーも面白いものを置いておられます。お近くの方はぜひご覧になってください。

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2009年3月15日 (日)

落合正勝さん、ハーディー・エイミスさんと、うちの本。

きのう胃痛と書きましたが、胃腸風邪かもしれません。妻もこのところ食欲不振ですのでどうもこれは。まあストレスも影響はあるに違いないですが。
 ◆  ◆  ◆
 私の本「スーツ=軍服!?」を販売している大手書籍通販サイトで「この本を買っている人は同時にこれも買っています」というコーナーがあって(よくありますよね)、それで光栄ですが落合正勝さんの「男の服装術 スーツの着こなしから靴の手入れまで」と、ハーディー・エイミス卿の「英国の紳士服」が挙げられているのですが、嬉しいですね。
 私の本はともかく(笑)、この二冊は本当にいい本です。落合さんの本はもはやこの種のもののスタンダードで、はっきり言ってほかの「男の服装」とか「スーツの着こなし」のたぐいの類書はみんな亜流、蛇足と思われます。もうこの1冊で充分。そしてこの内容をアップデートするなり、反発するなりは個人個人の勝手。ともかく「スタンダード」というのはそういうことです。
 エイミス卿の本も、ほかにこういうことを書いているヒトは私だけなので(笑)、つまりずっと遡って紳士服の通史を書いているヒトはエイミスさんぐらいなので、とにかくお薦めです。
 これらと一緒に並べられているのは実に光栄です。それはそうとして、うちの本もよろしくお願い申し上げます(って、ちょうど刊行から1年たつんですね)。けっこうファッション誌などで、気のせいかもしれませんが「ひょっとしてうちの本が元ネタ?」という記事を見かけることがあります。ミリタリー系の知識とファッション系の知識の融合、というのを目指していましたので、もしお役に立っているなら無上の光栄です。
 次回作は、原稿は一応、出来てるんですが図版が膨大になりまして、難航しております。が、妻が苦心惨憺して鋭意、やっております・・・。

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2008年12月27日 (土)

オンダータ・滝沢滋モデル完成!

官庁は御用納め、と聞いて驚いている私でございます・・・ええ? もう休みなの? でも中央省庁は5日から国会が始まるから、お休みどころじゃない人もいるだろう。しかし一方で、もう来年の1月5日までまったくお休みな人もいるのだろうなあ。羨ましい。
 私ですか? もちろんずっと夜勤です。年明けも早々に夜勤で、ただちに宿直もありますです。もちろん働きたくても働けない人が多数いらっしゃるわけですが、それはそれ、これはこれ。目の前に仕事の大山があればやはりうんざりします。しかし、40過ぎると宿直も身にしみてきます。若い頃はなんでもないんですが。とにかくニュースがないことを望みます。ニュース無用。世の中なにもないこと希望。昨年の今ごろはインドでブット氏暗殺、ということでごちゃごちゃに。その前は突然のフセインの処刑でまた無茶苦茶に。その前年は山形で特急脱線、その前年はスマトラで大津波・・・けっこう年末にいろいろあったりします。今年は勘弁して下さい。・・・ああ、そう言ってたらまた中東戦争勃発か、という気配ですね。おまけに損保業界再編なんて言い出したな。ああ、この土壇場で面倒な話はやめて欲しいですけどねえ・・・。
 ◆  ◆  ◆
 それはそうと。サローネ・オンダータで頼んでいたタキザワシゲル・モデルのスーツが出来上がりまして。前にも書きましたが英国・ハダースフィールドのソーントン&ジョンなる機織り屋さんの80年代の生地を使用しまして、ちょっとその生地が三つぞろいを作るには寸足らず気味だったのですが、ベストも出来ました。これが渋い。実にいい感じになりました。滝沢さんのニューモデルである最新鋭感覚と、なにかヴィンテージもののような感覚が不思議な味わいになりました。
 裏地にちょっと渋いワインレッドを使ったのがまた、いい。いやあ、想像よりずっといい感じです。優雅なラペル、出しゃばらないがしっかりした造形、まことに美しいです。
 こちらのジャケットには裾に鎖が仕込んである、と聞いておりましたが、ありますあります、これがまた渋い。ズボンの裾に鉛仕込んでいる某首相もいますが、これがなかなかいいものですね。確かに妙にひらひらすると格好悪いものです。
 それから、すごく立派な木製のハンガーを付けてくれました。これはまたすごい。これだけでかなりなものじゃないだろうか。
 いやあ、こうなるともう余所に浮気できないなあ・・・。

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2008年11月28日 (金)

タキザワシゲル・モデル

 先日ですが、ウチの会社も苦しいながら(いずこも同じです)ボーナスは出るようなので、意を決しまして(?)銀座、虎屋ビルのサローネ・オンダータでタキザワシゲル・モデルのスーツというのを頼みに行きました。 ちょっと別の用事があったので妻も同道いたしましたが、この妻というのがイラストレーターですしいろいろ、軍服姿の男の絵など描いてもらっているので、かなり女性として「目が高い」と思うんですが、積んである生地の山を見て「あれがいい」と選び出したのがヴィンテージの英国製の生地。ハダースフィールドのThornton Johnという会社のものらしい。今時はない感じの渋い雰囲気の生地です。いいねえ、それ、ということで、お店の林さんも「お目が高い」と仰るのでそれで即決。いわゆる「有名ブランド」にまったく興味がない私としては満足です・・・後で調べると確かにソーントン・ジョンという会社がハダースフィールドにあるようですが、もちろんサイトもなく、詳細は不明。おそらく80年代ごろの生地じゃないか、というのですがよく分かりません。とにかく当節のしゃらしゃらした生地とは違う感じです。 

 で、このところメンズEXなどで見かけた新タキザワ・モデルにしてもらうことにいたしました。つまり襟が三角形にとがっていて、ぐっと腰も絞れたなかなかに鋭いシェイプのものです。 ゲージ服を着て測るのですけれど、これがもう徹底的にやってもらいました。なんとまあ、3時間もお邪魔してしまいました、はい。これほど丁寧に測ってもらったのは初めてじゃないかしら。実に嬉しいですね。 

 3週間ほどでできるとのこと。これは楽しみです。

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2008年6月13日 (金)

リプセットの秋冬新作・浦安三社祭り

 久々に丸の内のリプセットに行きました。実はM16の村松代表に私の著書『スーツ=軍服!?』を贈呈したところ、内見会においで、とのご招待。前からリプセットさんではいくつか買わせていただいていますので・・・で、今日、うかがいました。  おもしろいものがいろいろありましたよ。ものすごく軽いジャケットに、細かいタータンチェックのベスト、なんと同じ生地のシャツもあって、村松さんに依れば「このシャツとベストを合わせて、これでグレーのスラックス、足下は革底のいい靴、なんてかっこいいと思いますよ」。うん、たしかにそれはかっこいい。正体不明の大人、という感じでしょうか。全体にこちらの商品はそうですよね、私は好きです。バラクータの古いトレンチコートをモデルにしたトレンチもいい感じ。あれはなかなかいいですねえ。「今時風の細く仕上げないで、昔のだっぷりしたままの作り」を再現したのだそうです。これも余裕があったら欲しい。ただまあ、けっこう単価はそれなりなのでなかなか買えないんですけどすみません。いやあ・・・言うまでもなく秋冬なんですけどね、物は。東京はこのところ涼しいもので、今日は久しぶりに暑いのですが・・・冬場の商品、さすがに暑く見えます。  しかし、次の秋冬もこれは面白そうですよ。丸の内なんてありとあらゆるブランド、セレクトショップがひしめいていますが、リプセットは「ここにしかない」感じがありますね。私は好きです。  ◆   ◆   ◆  政局が色々・・・ですが、私は知りません(笑)。来年の秋まで総選挙はないと思いこんでおります、はい。いや、別に政権与党にずっと頑張って欲しいなんて思っていません。ただ、私が夏休みを取り終えるまでは何事もありませんように・・・。個人的都合だけです、はい。今年も早めにとるつもりです。  ◆   ◆   ◆  実は今日の夕方から、浦安では「三社祭」というのをやります。神田の三社祭にならったものだと思いますが、市内の三つの神社の御輿がせいぞろいします。これがなかなか、非常に盛大な物です。三つの神社周辺にはものすごい数の屋台がでます。我が家で飼っている最初の金魚は前回の祭りの金魚すくいでとってきたものです。4年たって、その金魚ははじめの4センチぐらいから、もう30センチにもなってフナみたいになっております。旧市街地の家では手伝ったり、寄付をするのはほぼ当然の義務となっております。4年に一度、五輪や米大統領選の年にやることになっています。ディズニーランドの浦安とはまた違う、古い浦安の魅力が味わえると思います。お近くの方はぜひ。

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2008年4月26日 (土)

聖火リレーは終わり、ビスタPCはやって来た。

 仕事の関係で、昼夜逆転した生活がどうしても多くなる私としましては、特に用事がない日の昼の12時過ぎに起きるのは早起きのほうなんですが、テレビをつけたらのどかな普通の土曜日の番組。「ああ、要するに大したことはなかったのね、聖火リレー」と思ってほっとしました。ま、5人逮捕ということだから、全くなんにも無いわけではないが、大事にもならず、ということでしょうか。
 ◆  ◆  ◆
 コンピューターが壊れていましたが、本日、ようやくわが家に新しいのが届きました。NECので、ウィンドウズ・ビスタを搭載しています。がしかし、なんか慣れないと使いにくいですねビスタ。なんでもそうですが、技術的に進んでいるものが使いやすい、というわけではないんですよね。古来、武士や軍人というものも決して新しいもの好きではありませんでした。性能は高いけど使い慣れないし機能も安定しない新兵器より、少し古くても、信頼できる使い慣れたもののほうが安心なんですね。
 私も今もって、ただ単に文章を書くだけなら昔のワープロのほうがタフで使いやすかったと思っています。確かに長い文章の管理や、編集者とのやりとりの便利さなど、総合的な機能では比較にならないとしても、です。
 また慣れるまでいろいろ、イライラさせられるのでしょうね。しかも、また来年にもマイクロソフトは新製品を出すような話もありましたが・・・。
 ケータイも、私がなんと2001年の秋から愛用しているフォーマがそろそろ寿命を迎えまして、更新を考えざるを得ないのですが、なんでもまもなくムーバ系じゃないと使えなくなるそうですね、詳しくないので人から聞いた話だけなのですが。
 あれも、私は携帯電話は本当にトランシーバーとしてしか使わない、メールもケータイでは使用しない派ですので、とにかくいろいろな機能は無用なんですが(だから7年も前のを平気で使えるのですが・・・)。
 ◆  ◆  ◆
 宣伝でございます。辻元よしふみ&辻元玲子著「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」(彩流社)発売中。これについては、姉妹作の企画もそろそろ出ておりますので、ご報告しておきます・・・。
 http://shopping.hobidas.com/shop/gunjisenshodo/item/3923013407.html

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2008年4月25日 (金)

「ネカフェ」でわかる年齢

今日、うちの会社の新聞のある記事で、若い編成記者が「ネカフェ難民対策、与党が研究会」といった見出しを付けてきた。で、「ネカフェというのはネットカフェだよな、しかしこいう略語って普及しているの?」という話題になった。当然ながら、41歳の私はこのような略語が知らなかった。で、2000年入社で8年目の、ということは30歳ぐらいの比較的若い記者に聞いたが、やはり「知りません」。さらに2003年入社で20台後半の記者も知らなかった。
 が、2006年入社、3年目になったばかりで24歳の人は「ああ、いいますよ」と即答しました。なるほど、その数年の差でなじみがある、なしが分かれる言葉なんですな。
 しかし新聞というのは小学生から明治・大正時代生まれの方まで読むので、これが通じない。まあさすがにコンビニエンスストアをコンビニと略するのはいいのですが、以前にファミリーマートを「ファミマ」とやったら、偉い人から「こんな言い方は自分は知らない」と言われて没になったことがあります。嘘だろう、と思いましたが、最近聞いたら、70代以上の人だとコンビニ自体、行ったことがない、という人がいるらしい。信じられないが「ああいうのは若い人が行くところで、恥ずかしい」のですと。まあ、ある世代から上ではそういう感じがあるのかもしれませんな。
 ま、私もあまり世間の流行、若い人の風俗に興味がある人間じゃありません。気を付けないとただの時代遅れになってしまいます・・・ま、歴史の研究家にとってはあまり関係ないのですけど。
 ◆  ◆  ◆
 久々に宣伝です。「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」(彩流社)発売中。あるいは好評在庫中?
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7791-1305-5.html

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2008年4月14日 (月)

スーツ=軍服!? 朝雲新聞に登場

 さて、拙著も刊行以来、ちょうど1か月たちましたので、そろそろこの話題も打ち止め・・・と思ったのですが、これは自分の記録としてもぜひ載せておかないと。自衛隊関係者向けの専門紙「朝雲新聞」様4月10日号の新刊紹介に載ってしまったのです。本当に驚きました。http://www.asagumo-news.com/
 
「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」
 http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0277911305
 日本人の男性がふだん着ている洋服は、元々は西欧の軍服から発展したということはよく知られているが、スーツはフランスのルイ14世時代の軍服に由来し、ブレザーは英海軍の軍艦名であり、トレンチ・コートは塹壕戦用の野戦服だったと認識している人はそうは多くないだろう。
 本書は今日の洋服のルーツを歴史的に明らかにし、漫画家の著者夫人が描いたイラストと共に、古今東西のさまざまなミリタリー・ファッションを体系的にまとめた軍用被服の研究書だ。
 スーツ、ブレザー、コート、ネクタイ、ブルゾン、靴、帽子などの項目別に分かれ、それぞれの由来やその後の発展について詳述。カーディガンはクリミア戦争が起源で、タキシードは英海軍の礼装から生まれたことなどが紹介される。英国人男性が今も色や柄の美しいレジメンタル・タイに特別な関心を寄せるのはそれがレジメント(連隊)識別用のものだったからというのは興味深い。
 このほか階級章や勲章の歴史、敬礼の裏話など逸話も抱負に盛り込まれ、さらに随所に挿入されたナポレオンやマッカーサー、ロンメル将軍などのイラストはとてもファッショナブルで、眺めているだけで楽しい。

 これまで「産経新聞」様のほか、アパレル専門紙「繊研新聞」様、銃器専門誌「アームズ・マガジン」様などに取り上げて頂いて、専門的なお立場からご紹介頂いたことは本当に光栄です。この場を借りまして御礼申し上げます。

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2008年4月12日 (土)

アームズマガジンに拙著掲載!

ホビージャパン社の「アームズマガジン」誌5月号の206ページ「ARMS BOOK REVIEW]の中、「今月の一冊」といういちばんいい扱いで拙著「スーツ=軍服!?」が掲載されました。http://www.hobbyjapan.co.jp/armsmagazine/ 以下引用します。

 なんとも「そうなのか!?」というタイトルで始まる本書は、現代日本でもよく使用されているスーツなどの衣類のルーツが、もとは軍用であったことを解き明かしていくという異色の書籍です。・・・考えてみれば、軍服を「歴史的」に眺め、その由来がなんであったか、なぜ現在の形となったのかという点に目線を向けた書籍はあまりありません。そうした点を考慮して、今回はこの書籍をオススメとさせていただきました。

ということで、大手他社の本などを押しのけて堂々の大扱いで驚きました。専門誌の中でもきわめつきの専門誌に評価してもらったのは嬉しいことです。いや、本当にマニア受けな内容なんですかね、何処へ行っても玄人受けは非常にいいんです、この本。ファッション関係でもセレクトショップの人なんかにけっこう受けるのは確かです。http://www.hanmoto.com/bd/ISBN978-4-7791-1305-5.html

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2008年4月 9日 (水)

糞尿で開城・・・するか?

 なにかトラブルの多いTBSですが「TBSが今年2月に放送した『歴史王グランプリ2008まさか!の日本史雑学クイズ100連発!』の中で、戊辰戦争の鶴ヶ城開城の理由を「城内に糞尿が城にたまり、その不衛生さから」が正解とされたことに地元福島県会津若松市が抗議した問題で、TBSは本日(8日)午後1時前に謝罪放送をしました」(ニュース畑)というのが地元で大きな話題になっているとか。
 それで、この「糞尿が城にたまって開城」という説が、どこから出てきたか分からないらしいんですね、どうも。出典として挙げてきた本も、どうもそんな本がないというお粗末さ。じゃあ全部、いい加減だったのかしら。それはいけない。なにか根拠があるんなら示せばいいが、たぶん適当にネット情報からとってきたか、何かに書いてあったような気がする、という話をうろ覚えで出してきたか・・・ともかくクイズの出題がそんなことでは歴史王なんて企画自体、成り立っていない気がしますが。
 そりゃ地元の人は怒るでしょうね。そんなに郷土ナショナリズム的な人じゃなくても怒るでしょう。まして、会津の歴史というのは、これで片付けちゃ可哀想だと思いますが。
 篭城すればいろいろ環境悪化するのは当然ですが、それだけの理由で開城するか、というのもなんか違うと思うし、もうちょっと真面目に調査するべきだったろうと。
 ◆  ◆  ◆
 前にも書きましたが、私の勤めている新聞で、ゴールデンブリッジ(昨日、チベットの北京五輪聖火反対の活動家が横断幕掲げた、あれです)の開通年月日がぜんぜん違う記事が掲載されかけたことがあります。おかしいな、と思い調べると、なんと日本国内のネット情報はほとんどその間違った年月日が載っている。それで英文のサイトを調べて分かったのですが、ゴールデンブリッジの近くに似たような名前の別の橋があり、そっちの開通年月日が出回っていたようです。おそらく出所は一人で、それが誰も確認しないまま、広まったんでしょうね。
 ネットを見ていて「みんな同じような文章だな」というときは気をつけないといけないなと思った次第でした。
 会津城のことはどこで出回っていた話か知りませんが、どうせなにかの掲示板に載っていたとか、そんな話の一つじゃないでしょうか。
 ◆  ◆  ◆
 拙著「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」(彩流社)アマゾンでは初期の在庫完売となったようです。もちろんすぐに補充するでしょうが。よろしくお願いします。http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9983054663

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2008年4月 7日 (月)

チャールトン・ヘストン逝く

チャールストン・ヘストンが逝った。「【サンフランシスコ=松尾理也】5日、84歳で死去した往年のハリウッド・スター、チャールトン・ヘストン氏は晩年、全米ライフル協会(NRA)会長を務め、強硬な銃規制反対論者として、保守化する米世論に大きな影響を与えた存在でもあった」(産経MSN)という通り、ブッシュ政権に至る流れの中で重要な役割を果たした人物だと思う。アメリカの歴史を調べると、米軍というのは独立戦争のときの民兵のなれの果てのようなものだと分かる。市民による、自分たちの国土の防衛、という意識が強い。だから保安官も市民の中から選ぶし、軍も州ごとに州軍があったりする。日本のように明治以後、中央集権的にまとまってきた国から見ると異質なわけですが、銃規制がなかなかできない理由の一つも、こういう「市民には武装して自衛する権利がある」というのがあったりしまして、刀狩りされて何百年という日本人にはなかなか分からないのも事実でありますが・・・しかし刀狩りだって確かに、それでお上に反抗できなくするという趣旨だったわけで。ま、ひとつの時代がまた終わり、ブッシュ流の保守もそろそろ店じまい。
 ◆  ◆  ◆
 辻元よしふみ著「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」(彩流社)販売中。http://www.hanmoto.com/bd/ISBN978-4-7791-1305-5.html

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2008年4月 6日 (日)

片瀬平太『スーツの適齢期』

このところ自分の本の宣伝ばかりして、というのが自分でも気になっていましたので(笑)他人の本の話ですが、片瀬平太『スーツの適齢期』(集英社新書)を読みました。http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0433-h/index.html何よりも「ファッションの情報に敏感だから格好いい」「一流品をよく知っているから装いの達人」といった価値観を否定している、という姿勢がいいです。ファッション雑誌など読んでいると、まさに上記のような価値観が普通なのかな、と思ってしまいます。仕事でファッションを扱う業界人の人々が、これでもか、とばかり最新モードを繰り出し、四半期ごとに「○○は時代遅れ、これからはコレ」ともてはやし、その値段を見ると「40万円~50万円当たり前」といった感じ・・・どう考えても現実的でなく、私自身、たとえ自分が億万長者であったとしてもそういう服を買うのに毎月のように投資するか、と思うとどうもそうは思えず、まああくまでも動向の分析とか、情報の一端として見ればいいのですが、落ち着かないものです。
 「男の場合、自分のために装っているうちは、年はどうあれまだ子どもだ」とか、「アメリカ男は・・・世界中のどこでも自分のスタイルを貫いている人が多い。場や人に対する敬意が込められていない。アメリカ人の装いを日本人は忘れるべきだ」という主張、きわめて共感します。アメリカ人が世界何処にいっても現地語をまったく覚えようとせず、でかい声で英語で話しかける傲慢な光景は実に醜いものです。彼らのたるみきったバカンスファッションも同じこと。旅行先を馬鹿にしているのだとしか思えない。まあ、9・11テロ以後、少しは変わったかもしれないが。
 だから、傲慢の塊だったマッカーサーの真似から始めた戦後日本人が品がないのは当然なのだと自分は思っております。彼に日本人の精神年齢は小学生だ、といわれたわけですが、当のアメリカ人はどうなんでしょうか。
 ◆   ◆   ◆
 ということで、自分の本の宣伝もよろしく。ネット書店を見ていると、拙著「スーツ=軍服!?」は、上の「スーツの適齢期」と「この本を読んでいる人はこっちもチェックしています」でしばしば登場しております。
http://www.hanmoto.com/bd/ISBN978-4-7791-1305-5.html

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2008年4月 5日 (土)

「後期高齢者」・・・。それと「スーツ=軍服」の宣伝

 それにしても、なんでかしら、大変なことになる、大変なことになる、と脅かす人がいますよね、テレビなんかで。いつでも暢気ではバカだけど、だからといって大変だ、大変だと騒ぐほどこのこともない、ということも多いような。インド洋の給油が途切れたって何事もなかったし、ガソリンのこともまあ、関係者には申し訳ないんだけど一般レベルではそれだけのもんだし、日銀総裁なんてのは本当に大勢になんら影響ないし。
 なんかこう、あまり過剰に騒ぎなさんな、と思うことがあります。一般論として。
 ◆   ◆   ◆
 「後期高齢者」という名称に怒った方が多いと思います。確かに事務的というか機械的です。厚生労働省さんですが、あそこの職員さんは皆さん、必ず結婚していて子どもが3人以上おり、お腹の周りは85センチ以下で、70歳ぐらいまでで死んで、年金はもらわず辞退し、という「模範的な健康的かつ見事な産む機械払う機械」ばかりなんでしょうか。もしそうなっているなら、国民に色々言う資格もあるでしょう。
 ◆   ◆   ◆
 「スーツ=軍服!?」http://www.hanmoto.com/bd/ISBN978-4-7791-1305-5.htmlですが、けっこうゆっくりと・・・まあ、ロングセラーねらいなんですが筆者としては。どうかまだ読んでらっしゃらない方、よろしくお願いします。アマゾンの在庫があと2冊だとか。どうかここは一つ(まるで選挙みたいでございます)。
 実はもう、聞けばびっくりするような大物の方からご激励をいただきびっくりしています。名前は秘しますが。御縁のある方はいらっしゃるんですね。
 すべての御縁のある方といい出合いがあることを、心から願っております。
 

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2008年4月 1日 (火)

繊研新聞さんに掲載されました。

4月に入りました。今日から社会人という方も多いと思いますが・・・なんかけっこう肌寒いですね。サクラ台無しですね。なんでも北海道じゃ大荒れの大吹雪とか。どうなってんでしょう。
 大荒れといえば、ガソリンですね。福田政権、3回目ですね。ねじれ国会といっても前から分かっていることなのに・・・なんで何にも出来ないのですかね。
 ◆  ◆  ◆
 今日も一つご報告ですが、アパレル業界の専門紙「繊研新聞」http://www.senken.co.jp/の新刊書コーナーに私どもの新刊「スーツ=軍服!?」の書評が載りました。なにしろ業界の専門紙ですので、本当に光栄です。この手の本を見慣れているプロの方たちにご評価いただけるというのことは何よりのことでございます。
「ミリタリーファッションの影響など、服飾の歴史から男の服装を見直す。・・・由来やエピソード、史実など詳述。イラストや写真も豊富で男の服飾と服飾雑貨の事典としても有益な一冊。」ということで、感動しております。

 なにとぞ、まだ御覧になっていない方はお手に取ってみてくださいませ。内輪で恐縮ですが、妻の描いたイラストも美麗です。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%84-%E8%BB%8D%E6%9C%8D-%E2%80%95%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%9C%AB%E8%A3%94%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F-%E8%BE%BB%E5%85%83-%E3%82%88%E3%81%97%E3%81%B5%E3%81%BF/dp/4779113059
 

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2008年3月30日 (日)

柳町弘之さんの工房訪問

今月の10日に出版した「スーツ=軍服!?」(彩流社)http://item.rakuten.co.jp/book/5502033/で、もう一つ、意外な御縁が出来ました。いやあ、こういうことがあると、出版して良かったな、と思います。
 靴が好きな皆さんならご存じの、日本を代表するビスポーク靴職人・柳町弘之さんのことであります。先日、発効されたエスクァイア・マガジン社の靴専門誌「LAST」巻頭の情報コーナーにもあるとおり、柳町さんは99年以来、店舗を置いていたワールドフッドウェア・ギャラリーから、この2月、ほど近いところに独立店舗を構えられたのであります。http://www.wfg-net.com/order.html
 で、それで私と何の関係が、と思われるでしょう。実は私、大学生時代に、千葉市稲毛駅前の「千葉進学塾」なる塾でアルバイト講師をしていました。で、その当時のバイト仲間に柳町先生、という人がおいでになった。千葉大学の理科系の大学院においで、ということでちょっとクール、というか理知的、だけど穏やか。われわれはバブル時代のお馬鹿学部生でしたので、まあ乗りが違うというか、際だって紳士、大人に見えました。まああのぐらいの時期に3、4歳の差は大きいですよね。
 さてそれから十数年後。私はたまたま、靴というものに関心を持つようになり、35、6歳になってそれまで愛用していたギョーザ靴が急に嫌になってしまった。実は、私はそれまで軍装や戦史には大いに興味があったけれど、現代のファッションにはまるで関心がなく、靴なんかも3000円のオヤジ靴で平気でありました。
 が、気になり出すと気になるもんで、手始めにクロケット&ジョーンズ、それ以後、いろいろとそれなりの靴を買うようになりまして。で、靴を良くするとスーツもネクタイも全部それなりにしたくなりまして。で、紳士服飾の本を落合正勝さんほか、出回ってるものを片端から読みあさり、雑誌も月に6、7冊は乱読し、今に至っております。ついに上記のような本まで出す始末です。
 で、そんなある日、ある雑誌(メンズEXかbeginだったと思いますが)で、日本を代表する靴職人ヒロ・ヤナギマチなる人物を知ったのでります。
 ところが、その時点ではなんとも思わなかった。その後、なにかのサイトで柳町さんの顔写真を見て「お?」と思ったのです。これはあの塾の仲間だった人じゃないのか。
 さらに経歴を見れば、千葉大学大学院修了後、電機メーカーに就職、その後に渡英、などとあり年齢的にもますます「ひょっとして」との感を強めておりました。
 が、人違いであったら困ってしまうので、WFGの店舗の前を通っても思い切って柳町さんのブースを訪れることはかなわなかったのであります。
 が、上記の本を出したことで、私も一種の大義名分が出来たというか、著名人に献本するのは普通のことだし、それで思い切って柳町さんの新店舗に新刊をお贈りし「ところで、ひょっとしてかつて、千葉市で塾の先生をなさっていませんでしたか」と書きましたら・・・数日後「驚きました、千葉進学塾の柳町です(笑)」というメールが届いた次第。
 ということで、私、柳町さんの新店舗にお邪魔しました。国立競技場のほど近く、閑静な場所柄で周辺は服飾関係の卸しをしているようなお店が多いところ。柳町さんのお店は、いい感じの落ち着いたテナントビルの二階にあります。たまたま外に出ていた柳町さんが「あ、辻元さん」と声をかけてくださいました。実に20年ぶりの再会。
 「ああ、そのお辞儀の仕方、昔から辻元さんはそうでしたね」と仰る。そんなに特徴あるお辞儀を自分はするのかしら。どうも軍人風に素早く頭を下げる癖があるので、そのへんが変わって見えるらしいのですが、それ以後、なんか20年ぶりというのがウソのように話し込んでしまいました。かれこれ1時間半もお邪魔しましたか。
 「これからの時代、使い捨てではないものが普及してほしい」と仰る柳町さんに満腔の共感を覚えました。安いものを外国人に作らせ、石油を消費して輸送する、トータルで値段を抑えて大量生産浪費・・・。結果として、日本人の生活水準が低下し格差が拡大しても、外国製の安いものを買っていれば貧乏人は文句を言わないだろう。これが竹中路線のグローバル化の一側面ですが、これ、なんか違うんじゃないか、と私も思っています。
 「靴のビスポークは初回で25万円ほど、2回目からは平均して20万円ほど。これを量産品と同じ靴として比較されると高いということになるのでしょうが、切実に足に合う靴がほしい、というお客さんは安いと仰る。結局、価値観の問題」。まさにそう思うし、現にその場で作業している二人の若い職人さんを見ていると、全部ここで手作りして20万円前後は非常に安い、と思うのは確かです。月あたり生産数を聞きましたが、それで考えてもこれは安すぎるのかも、とすら思いました。
 それにしてもいい感じのお店です。落ち着いたカフェのような佇まいで明るく、採光も行き届いていて、工房という雑然としたイメージとは違います。柳町さんのお人柄でしょうし、実際「そのへんはこだわっています」とのことでした。
 私が今後、何か書くときにはぜひ教えてください、と言いましたら「靴作りの実務に関してならなんなりと。でも歴史については、靴は分かんないんですよね、19世紀以前というのは」とのこと。そうなんですよね、靴の体系的歴史って書かれていません。
 これは、ゆくゆくまた、自分で書くしかないのかな・・・などと。
 とにかく本当に有意義、そして楽しい20年ぶりの再会でした。
 

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2008年3月29日 (土)

サローネ・オンダータ訪問

思いがけないことだが、スタイルクリエーションズ社のパーティーというのに招かれた。それは、滝沢滋代表からご招待があったからで、当ブログを前からご存じの上、小生の新刊「スーツ=軍服!?」http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0277911305もご覧になったから、なのでありますが、会の趣旨はピッティ・ウオモ出展報告会、ということで、小生としてはそれはもう、何しろ嬉しいのだが、冷静になるとはて、と困ってしまった。私は服飾評論家、ではない。要するに自分自身がオシャレだったり、いいものをたくさん持っているわけではない。あくまで歴史の研究家であったりするので、ことに、実のところは今時のかっこいいスーツ(いや、余裕があれば欲しいのはいうまでもないが)よりは、イラストの研究用に買い集めたあやしげなどこやらの軍服みたいなものでクローゼットはいっぱいであったりする。
 おまけに、大いに困ったことに、私は目下、肝心のタキザワシゲル・ブランドの服を一つも持っていなかったりする。しょうがないので、まさかどっかの軍服でいくわけにもいかず(ブラックタイなんてこともないが、仮装パーティーでもなかろうし)リングヂャケットのそこそこのものを着て、あとはまあ、きっと会場も暗いであろうから、といいかげんな服装で出かけました。
 妻も招かれたのだけど、こちらも、ステージに立っていたころなど今は昔で、ドレスの類など一つもない、というかあっても古すぎるし、まあなんにもない、といって困った揚げ句にまあ、なんかそれらしい普段着を適当に組み合わせて出かけたようだった。
 サローネ・オンダータhttp://www.style-creations.jp/salone/ondata/noon.htmの常連さんにとっては、あほらしい話だろうが、私はなにしろいきなり乗り込んだため、銀座・虎屋ビル8階と聞いていたので、ついつい松坂屋の通りの方から羊羹の虎屋の門前にたどりつき、はて、どこから入るのか、困惑してぐるぐる巡り、ああ、これは搦め手から入るに違いない、と合点して裏に回った。
 のだが、これがまた、初めて飛び込むにはなかなか入りにくいもので、逡巡しつつ、いつもはそんなことを全く気に掛けないのに、極度にレディファーストを押し通し、要は妻に先に立って貰い、私はその背後に影のごとく隠れて入場したのでありました。
 滝沢さんは、よく最近の雑誌で着ておられるカーキ色のジャケット姿で出迎えて下さいまして、というかエレベーターの蓋、ではないドアを開けるとそこにすう、と立っておいでになって、いきなりびっくりしつつご挨拶しましたが、いやあ、スマートな方。カニみたいな小生とはだいぶ違う。
 以後、スタッフの方々をつかまえては、訳の分からない軍装談義をいたしまして失礼いたしました。さぞかし皆さんげんなりされたと思う。
 とまれ、非常に有意義な時間を過ごせましたことをこの場を借りて滝沢代表と皆様に御礼申し上げます。

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2008年3月28日 (金)

ディズニー映画「魔法にかけられて」

ディズニー映画「魔法にかけられて」を見て参りました。このところ忙しくて遅ればせですが・・・。しかし最近、映画封切り多いですね。興味合っても間に合わないです。
 もうすでにどんな映画かは知れ渡っていると思いますので多くは語りません。ディズニーアニメと実写の融合という試みで、アニメ世界で恋に落ちたヒロインと王子様が、実写のニューヨークにやってきてどたばた喜劇を繰り広げる、という筋です。2D世界で夢のような世界観から3D世界に来てどうなるのか、というのが見物です。
 で、お姫様役のエイミー・アダムズは本当にアニメそのもの、というかアニメの人間化のような演技。それから、「ヘアスプレー」であまりにも見事な歌とダンスを披露していて主演級の人らを食っていたジェームズ・マースデンも見事。ちょっと出番が少ないが。
 ま、それで、あとはなんだか「プリティ・ウーマン」調の現実世界とのかかわりがあって話が進んでいくですが。
 これ、落ちとしては誰でも二つは思いつくはずですね。で、どうなんでしょう、私はちょっと、エンディングにかけては、現実が勝りすぎかな、と思いましたが。
 「現実に適応する」=「成長する」ことって、そんなに素晴らしいことだろうか?
 まあ、ちゃんと現実に背を向けてアニメ世界に飛びこむ人物も出てきますけど・・・。
 それ以上はまあ、何をどう書いてもネタばれにつきご容赦。
 それにしても王子様の服装はあれですね、スラッシュ入りのパフスリーブのダブレットに下半身はタイツ。刀は鋭いタイプ。まあ十四、五世紀ぐらいのファッションです。
 王子様ってだいたい、このへんのイメージなんですね。
 いや、ついつい服飾史の本など書きましたので
。「スーツ=軍服 彩流社」
 http://www.bk1.jp/product/02976958

 と、またしても最後は宣伝入れますがすみません。
 しかし面白い映画でした、はい。

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2008年3月22日 (土)

銀座松坂屋ヘンリープール展

昨日の話の続きであるが、英国大使閣下からの書簡には、「銀座松坂屋でヘンリープール展をやっているのでぜひご覧を」とあった。
 そう言われては、見に行かずばなるまい。
 ということで、銀座松坂屋の「UK-JAPAN2009公認イベント ヘンリープール展~サヴィル・ロウ、スーツの源流」http://www.matsuzakaya.co.jp/ginza/fair/m080304.html3月19日~24日、というのを見てきました。
 ヘンリープールはロンドンの紳士服街サヴィル・ローでも最も古いテーラーで1806年創業とか。ナポレオン戦争の時代ですね。そしてナポレオン3世、エドワード7世、チャーチル首相、吉田茂首相、昭和天皇の服を作った老舗中の老舗。
 まず銀座松坂屋に行きますと、1階のショーウインドーにいきなりでーん、とネルソン提督の軍服の復刻がある。トラファルガー海戦で彼が着用していたネイビーブルーの燕尾服の精密再現だそうで、写真や肖像画では分かりにくいディテールがよく分かります。中央の隠しボタンはホック留め、左右の折り返し襟は肖像通りに非常に先端がとがっていて、ああ、おそらく後のピークドラペル(剣襟)はこの海軍の様式なんだろうな、と納得されます。
 その折り返し襟と、袖口のボタンホールは想像よりも大きくかつ細い。しかしちゃんと開閉できるのは当然であります。正肩章エポレットはベタ金で格別な飾りはなく、これが将官の階級を表して、袖口の金線は二本。海軍中将を表すのでしょう。二角帽は中央に金色の組みひもがぶら下がっており、珍しいディテールがよく分かる。
 その隣にはエドワード7世の夜会服。ぱっと見は普通のショールカラーのタキシードだが驚いたことに、前合わせがダブルになっていて、ハンガリー風の綴じ紐がついている。つまり軍服の肋骨服の仕様になっているのに驚きました。
 5階に上がるとヘンリープールの店内に展示あり。
 まず目を見張ったのがガーター騎士団のガウン。例の「人を笑うものに災いあれ」を刺繍した深い紫のガウンで、中央に下がる見事な太い組みひもの装飾は目を引きます。
 隣には1820年ごろの御者の制服。派手な縞柄でやはり前合わせはホック。金ボタンは飾りです。これはダブレットスタイルの最後の生き残りだと思われますが、おそらく1850年ごろまでに廃止された大礼服の類はこんなものだろうと納得。
 それから1900年代初頭の赤い英陸軍のジャケット。これは総督の着る礼服で普通の軍服じゃないらしい。エポレットの付け方がよく分かりました。留めボタンを受ける金具が、肩の生地に直に埋め込むのでなく、台布を置いて盛り上げて取り付けている。またエポレット本体も金属製の芯がついており、旧日本軍の正肩章と同じスタイルであること、など見て取れます。裏地は当然ながら白、また燕尾服の裾にまで王室紋章があるのは総督用の意匠でしょう。
 チャーチルのストライプのグレーのスーツの復刻もありました。ああ、こういうのを着ている写真もあるなあ、と思いました。もうちょっとダークな印象もありますが、明るいグレーも着たんですね。
 それから日本の明治時代に制定した枢密院侍従長の大礼服。見事な刺繍で、やはりこれも金ボタンは装飾、ホック留めと軍服の仕様なのがよく分かります。
 ほかに吉田茂や昭和天皇の注文台帳の実物も展示されています。そこらの電話帳よりずっと分厚い代物です。
 ということで、私みたいな者には面白いのですが、ちょっと店内展示なんでもっと大規模にやってくれればいいのに、とその点は残念というか、もっとたくさん見たかったですね。
 そして、やはりというか、こういう軍服のディテールとか仕立て技術が、そのまま紳士服の仕立て技術に応用されたのだな、ことにナポレオン戦争以後にサヴィル・ローが勃興して今のスーツの原形を作っていく、という流れは本当であるな、と実物展示で納得できるものでありました。
 私も「スーツ=軍服!?」http://www.hanmoto.com/bd/ISBN978-4-7791-1305-5.htmlなどと言う本を出した手前、しかしこういう本物を手元に持っているわけではなく、本当にいい勉強になりました。
 この展示は、3月26~31日には名古屋の松坂屋本店に移る予定だそうです。
 
 
 

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ライラと黄金の羅針盤・サイトリニューアル

 映画「ライラと黄金の羅針盤」見てきました。遅ればせですが・・・。いや、面白いですね。細かい話は既に出回っていると思いますから書きませんけれど、要はパラレルワールドもので、現実世界とちょっと違う世界のお話。人の魂が実体化して主人にペットのようについて歩く世界が舞台。そして、独裁的宗教機関「教権」の抑圧が存在する社会。そこに登場して世界を変えていくのは一人の型破りな少女の勇気である・・・と。ものすごく速いテンポで、複雑な話を裁いていて、その手際が見事と思いました。ファンタジーは世界観を理解するまでが難しく、そこでついていけないと面白くなくなってしまいますが、今作はうまいですね。ダコタ・ブルー・リチャーズという子役、この人はすごいですね。大物になる予感がします。時代劇なんかもってこいと思う。007コンビのダニエル・クレイグにエヴァ・グリーン、そしてニコール・キッドマン、いい仕事しています。いちばん心動かされるのは、この第一話(3部構成)ではやはりシロクマ・・・じゃなくてヨロイグマの逸話。父を殺され王位を簒奪された王子の復讐劇はハムレットそこのけ、いいですよね。
 さすがに「ロード・オブ・ザ・リング」のニューライン・シネマ。手堅い。いい映画化ですよね。原作ファンも納得じゃないでしょうか。ぜひ第二部(現実世界が描かれるとか)も見たいです。
 ◆  ◆  ◆
 大阪市営地下鉄で男性会社員が痴漢にでっち上げられた事件後、「男性専用車両を導入してほしい」という申し入れが市交通局に相次いでいることが21日、わかった。「痴漢に間違えられたくはない…」。同様の要望は事件前から鉄道各社にも寄せられていたという。今回の事件を契機に鉄道各社も「導入を検討したい」としている。(ゲンダイ)
 これ、前から思ってました。男性にはそう思う人も多いのでは? 痴漢は論外ですが、絶対に冤罪もあるとみんな思っていたはず。こういう計画的な悪人が出てきたことで、警察も頭ごなしに犯人扱いするばかりでなく、こういう可能性もあるのでは、と少しは見方を変えてはどうか、と思います。
 ◆  ◆  ◆
 新刊書「スーツ=軍服!?」が出たので、サイトをリニューアルしました。
 http://www.tujimoto.jp/
 一応「戦史・服飾史研究家」というのを表看板にして見ました。いかがでしょう。http://www.hanmoto.com/bd/ISBN978-4-7791-1305-5.html
 ◆  ◆  ◆
 その新刊書について、いろいろご感想なども戴きました、意外な方からいただいてびっくりすることもあります。今日はなんと、英国大使館グレアム・フライ駐日大使閣下から、直筆サイン入り書簡が! まあ謹呈したからですが、返事があるとは思いもせず。
 今年は英国年なんですね。いま、松坂屋銀座と新宿伊勢丹でサヴィル・ロー展をやっているとのこと。こりゃ見てこないと・・・。
 

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2008年3月15日 (土)

「靴の日」といろいろな感想

 3月15日は「靴の日」なんだとか。大村益次郎の命令で、伊勢勝造靴場が陸軍の軍靴製造工場として創業したのが1870年の今日なんですと。この伊勢勝造靴場、というのは今のリーガルのことです。
 このことは、私の本にも触れましたが、しかし創業記念日は知りませんでした。
 という次第で・・・このところ宣伝ばかりじゃないか、とお叱りを蒙るかもしれませんが、なにしろ自分で宣伝しなきゃ誰もしてくれませんのでどうかお許しを。ということで、10日に発刊しました拙著「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」ですが、http://www.7andy.jp/books/detail?accd=32035383あのスタイルクリエーションズ社代表で、タキザワシゲル・モデルのスーツで有名な滝沢滋さんや、高橋洋服店の高橋純社長からご激励をいただき驚いております。
 なんとも驚いたことに、滝沢先生はなぜか当ブログを以前からご存知だったとのこと。いやもう驚くばかりです。
 それから今日、幾多の戦記文学の名作で知られる直木賞作家の伊藤桂一先生からもお便りがあって、「私は軍人生活(兵隊)が長く、あわせて戦記も多く書き、軍服世界育ちです。軍事をスーツから考えてみられていてたいへん面白いです」とご激励を賜りました。ほかにも多くの皆様からご感想を戴いております。厚く御礼申し上げます。

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2008年3月13日 (木)

「スーツ=軍服!?」意外な表紙に意外な反響

 日銀の総裁人事でもめています・・・しかし。まあ最悪の場合、理事が代理で担当しても大勢に影響なし、というか、利上げなどできず、利下げしたくても下げる幅もなく、要はなんにもできないのであり、決定会合のたびに「何もしません」というだけのことなら私にだって出来そう。つまり、今の日本の日銀総裁なんてどれほどの影響力があるのか、という感じは率直に言ってあり、「早く決めないと大変だ、大変だ」と脅かしのようなことを繰り返す向きもありますが、まあどうなのでしょうか。
 ◆  ◆  ◆
 さて、私が10日に出しました新刊「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」http://books.yahoo.co.jp/book_detail/32035383
 の打ち上げ会を昨日、担当編集の方と私と妻とで、都内・神楽坂の某料理店で開きました。それで、あの本を買われた方は、カバーを外してみていただきたいのですが、表紙に使っている紙は、紺色地に白の薄い立てラインが入っており、ちょうど白墨で縞を描いたような柄になっております。どうみても、いわゆる英国系の渋い背広のチョークストライプという生地のようです。
 そしたら、編集さんの言うには「あれは、セビロという名前の紙です」とのこと。ああ、本当にセビロを意識した紙なんですね。紙見本を見ていたら偶然、発見したのだとか。なかなか粋な配慮で著者としても嬉しいです。
 今日、銀座の某有名テーラーの方からメールがあったりして、思いがけないことになかなか評判もよろしいようで・・・いや、自分で言うのも変ですが。
 とにかく、ファッションの専門家はファッションのことしか書かず、軍事の専門家は軍事にしか興味がなく、ミリタリーの視点から男の服装を考える、といった類書がなかなかないのが現状でした。だったら自分で書くしかない、と思い立ったわけであります。
 そういう動機なので、ともかくこういうことにご興味のある皆様に少しでもお役に立つことがあれば、と思っております。拙い部分も多々あると思うのですが、ぜひご指導を賜りたいと存じます。ご縁のありますすべての皆様にお手にとっていただけますことを念願しております。

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2008年3月10日 (月)

3月10日、ついに発売日!

今日は・・・「東京大空襲の日」ですよね。「東京大空襲から63年にあたる10日午前、空襲や関東大震災の犠牲者を弔う法要が、東京都墨田区の都慰霊堂で営まれ、常陸宮ご夫妻をはじめ、被災者や遺族ら計320人が参列」(読売)というわけですが、しかし考えてみるとわずか63年前、ですよね。そんなに大昔という話でもない。
 世の中、変わり果てました。犠牲になった方が今の日本を御覧になったらどう思われるだろうか、と思います。もちろん平和でよかった、と思うでしょうが、しかし「うーん、こんなはずでは」ということも多いのでは・・・。
 たとえば。国交省の皆さんには悪いですが、しかしそんなにマッサージチェアが必要なんですかねえ、とは誰しも思います。なんとかならんですかね、もう少し。
 ◆  ◆  ◆
 この3月10日というのは私にとりまして。
 「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」(彩流社、本隊2200円)の一般発売日であります。
 http://www.bk1.jp/product/02976958
 著者としまして、すべてのご縁のある方にお読みいただきたい、そして、少しでも皆さんのお役に立つことがあれば、と切望しております。
 歴史ファンの方、特に西洋史にご興味のある方、また服飾史、ファッションに関心の高い方、軍事史、ミリタリーファンの方、プラモデルがご趣味の方・・・などぜひ、お手に取っていただきたいと存じます。
 なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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2008年3月 3日 (月)

ついに拙著「スーツ=軍服!?」刊行します。

 雛祭りでございます・・・私は子どものころ、実はおひな様ってのに憧れてましたね。うちは男の子一人だから。それにひな人形というのは、男は束帯、女は女房装束でしょ。私は昔からそういうコスチュームに興味がある子どもだったんですが。
 それでどうしたかっていうと、五月人形の武者人形にわざわざ、束帯とか狩衣風の上着を着せたりしてね。まあ変なことをしてました。
 だからって、後々、服飾の本なんか出すことになるとは夢にも思わなかったですが。
 その「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」(彩流社、2200円)http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7791-1305-5.html
ですが、早いところでは8日か10日には書店様の店頭に並ぶ予定です。
 また、5日の読売新聞一面、9日の朝日新聞書評面などに書籍広告を打つ予定です。
  ◆  ◆  ◆
 ざっと、目次から見出しだけ並べてみます。

◆本当に「スーツは男の戦闘服」である
◆文明開化当時、スーツは最新式の服装だった
◆基本を知らなければ崩すことも出来ない
 ◆我々の身近にあるミリタリーファッションの影響
一、スーツの章
①スーツまでの歴史を概観する
 ◆西欧の衣服は本来「ひらひら」
◆長く続いた「ワンピース」の時代
 ◆半ズボンとボタンの登場
 ◆ルイ14世の「紳士服革命」
 ◆ナポレオン時代は軍服花盛り
 ◆ヴィクトリア朝に登場する今のスーツ
②背広の襟(ラペル)について
 ◆背広の襟はもともと詰め襟
◆2ボタンスーツと3ボタンスーツ、どっちが正式?
 ◆ダブルのスーツはフロックコートから
 ◆ボタンが広まるまで
 ◆男も女もレースの襟飾りの時代
 ◆襟は自然発生したもの
 ◆ポーランド騎兵とハンガリー騎兵の制服
◆紳士服にも「左前」があった時代
 ③フロックコートの時代
 ◆2人の「アルバート」とヴィクトリア女王
◆質素倹約の父親、ファッションリーダーの息子
 ◆フロックコートは「乗馬用上っ張り」
 ◆「プルシャン・ブルーの軍服」の流行
 ◆モーニングの登場
 ◆そして現代型スーツの誕生
 ◆フロックコートの退場
 ◆タキシードも本当は英国海軍生まれ
◆日本の閣僚が夜でもモーニングを着る理由
 ④軍服が背広に近づいてきた時代
 ◆ドイツ空軍の「背広軍服」
 ◆日本軍の折り襟軍服はドイツ軍の真似?
 ◆世界的に大流行した折り襟
 ◆フランス陸軍式の学生服、英海軍式のセーラー服
 ◆軍服が「ドレスダウン」したころ
⑤センターベントとサイドベンツ
 ◆「馬乗り」と「剣吊り」
 ◆シングルにはセンターベント、ダブルにはサイドベンツ
 ◆軍刀を下げるのに便利?
◆ノーベンツの方がフォーマル?
⑥袖の仕様「本切羽」その他について
◆「切羽」とは日本刀の部品だが
◆英語では「リアル・カフ・ホールズ」
◆ナポレオンも袖口のボタン外し
◆ドレスシャツを袖から覗かせる習慣
◆ズボンの折り返しがあるほうがフォーマル?
⑦007はなぜイタリアン・スーツを着るのか?
◆ボンドは第2次大戦に従軍した海軍中佐
◆ブリオーニのスーツは一着50万円也
◆注文あつらえにも段階がある
◆コネリーのボンド
◆レイゼンビーのファッショナブルな007
◆ロジャー・ムーアはエグゼクティブ風
◆「マイアミヴァイス」のようなダルトン時代
◆ブリオーニが採用された背景
⑧「クールビズ」が気に入らない理由
◆気になった「政治的ユニフォーム」
 ◆制服効果の悪しき前例
 ◆そもそも時代遅れな発想ではないか
 ◆見せかけではなく本当の環境対策を
 ◆やめるべきはネクタイではなく「衣替え」
◆古来、偉い人ほどラフな格好を好んだ
 ◆スーツを駆逐する服装はあるか
 ◆たかがネクタイ、ですまない場合も
 ◆「涼しいだけ」では正装といえない
二、ブレザーの章
◆色違いの「替え上着」ではすまない
◆「ブレザー」に二つの系統
◆ケンブリッジ大学のボートクラブ
◆英国軍艦「ブレザー号」の逸話
◆「セーラー服」は1857年に制式に
◆平和任務で名を残した名艦
 ◆4代目「ブレザー」号
 ◆海軍士官のジャケットはダブルのブレザーに
 三、コートの章
◆コートが必要になった時代
◆チェスター・コートに名を残した伯爵
◆水兵用のピーコート
◆モントゴメリー将軍が流行らせたダッフル
◆アクアスキュータムのトレンチ
◆クリミア戦争とファッション
◆ラグラン男爵とカーディガン伯爵
◆塹壕で生まれた数々のもの
◆そして「塹壕」コート
◆軍用コートには不可欠な肩章
◆肩章の長い来歴とは
◆「小さな肩」を頼もしく見せたい
四、ネクタイの章
①クラヴァット普及までの謎
◆真相はルイ13世か、14世か?
◆ローマ軍のフォカーレ
◆クロアチア兵、フランスに現る
◆クラヴァットの流行
②結び下げネクタイの謎
◆フォー・イン・ハンド・ノットの謎 
③レジメンタル・タイと「大佐」の権威
◆レジメンタル・タイの特別な意味合い
◆軍服の「カーキ色」化
◆軍隊における「連隊」の格
◆古代以来の由緒ある呼び名
◆レジメントが最高の編成だった
◆将軍にはなれるが大佐にはなれなかった
◆日本軍向けにすっきりと翻訳
◆海軍の階級の由来
◆キャプテンの由来は「斬り込み隊長」
◆無理な陸海軍のすり合わせ
◆ストライプはなぜ英国と米は逆なのか
④水玉ネクタイの不思議
◆水玉タイはなぜ格が高いのか
◆ブラックスーツを結婚式で着るのは日本人だけ?
◆水玉とは「ポルカ・ドット」
五、ブルゾンの章
①戦闘服とブルゾン
◆「硫黄島からの手紙」への妙な難癖
◆鬼の首を取ったようなブログの滑稽
◆戦闘服が登場したのはごく最近
◆Tシャツも米軍が普及させた
◆今の若者にも大人気のM65ジャケット
②ヒモ飾り「飾緒」の歴史
◆「参謀職緒」は参謀専用ではない?
 ◆むしろ「副官=秘書」の印である
 ◆もともとは「馬の手綱」
 六、勲章の章
 ◆勲章の歴史をたどってみる
 ◆ガーター勲章と金羊毛勲章
 ◆新時代の勲章レジオン・ド・ヌール
 ◆あまりにも有名なドイツの鉄十字勲章
 ◆ヴィクトリア十字勲章、メダル・オブ・オナー、金鵄勲章など
七、靴の章
◆謎だらけの「靴の歴史」
◆とんがり靴とミッキーマウス靴
◆靴に名を残したワーテルローの英雄
◆19世紀に花開くさまざまな靴の様式
◆靴の手入れは自分でするに限る
◆10足の靴を交互に履くほうが長持ち
◆老舗「トリッカーズ」の由来をたどる
◆創業時は「バルトロップ」社だったか
八、鞄の章 
①旅行用トランクとルイ・ヴィトン
◆日本にはなかった「カバン」の概念
◆旅行が盛んになる時代が前提
◆世界最古のトランク業者
◆日本の家紋の影響というが
◆世界最大の巨大ファッション財閥に
◆ドン・ペリニオンの由来
②奇跡のような紙のトランク
◆ゾウが踏んでも壊れないトランク
◆ヴァルカナイズという名の共通点
◆靴のグッドイヤー・ウェルト製法とグッドイヤー氏
◆薄幸の天才チャールズ・グッドイヤー
◆マッキントッシュとヴァルカナイズド製法
◆なぜか紙から生まれた素材もヴァルカナイズドに
◆漱石も見た? グローブ・トロッターの流行
③金属製のトランク
◆ドイツ空軍仕様のリモワのケース
 九、帽子の章
  ①二角帽までの時代
 ◆装飾過剰の時代まで
◆三角帽、そして二角帽に変化
◆軍帽から生まれたさまざまな様式
②敬礼と脱帽の歴史
◆ネルソンの麦わら帽子
◆現代的な「官帽子」の成立
③シルクハットの時代
◆さまざまな帽子が出そろう19世紀後半
◆帽子の消滅と復権の兆し
十、腕時計の章
◆最初の懐中時計はヘンリー8世か
◆航空機と世界大戦が普及させた腕時計
十一、その他のこぼれ話
◆まずはリーバイ・ストラウスから
◆レイバンの軍用サングラス
◆オールデンのコードバン靴
◆英陸軍発祥のカジュアル・シューズ
◆一旅行者が流行させたサンダル
◆沈没船から引き上げられた帝政ロシアの幻の革
◆万年筆と鉛筆の四方山話
◆エルメネジルド・ゼニアの先見の明
◆パラシュートから生まれたナイロン傘
◆チャーチルの「特別製のもの」を守った特製の下着

 あとがき

主要参考文献・参考サイト

 まあ、こんなような内容です。ご興味をお持ちになった方はぜひぜひ、お手にとって
ごらんになって下さい。
 イラストも100枚ほど入っております。妻の玲子による描きおろしです。なにとぞよろしくお願い申し上げます。以上、宣伝でした・・・。

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2008年1月11日 (金)

バタクのダブルのスーツなど。

 今日は国会があわただしく、肝炎救済法、新テロ特措法と相次いで成立しまして、これでまあ今国会も終わりのようですが・・・まあとにかく、国会議員の先生方も毎年、年末年始にこのぐらい仕事をされるのはいいのじゃないでしょうか。あの人たちの維持費が莫大にかかっているわけですから。
 ところで、浜崎あゆみさんの突発難聴が話題になりましたが、実はうちの妻も一時、なったそうなんですね。やはり漫画の締め切りに追われて無理をしたら、発症したそうであります。が、その後は問題なく緩和したそうですが・・・売れっ子歌手となるとそりゃもう休めないだろうし、1時間歌えば時給でいって何百万何千万円という方ですから。
 しかしこう見てますと、時代の寵児とか売れっ子とかいう、特に歌手ですね。日本の最近の人だと浜崎さん、宇多田さん、安室さんといったあたりですが・・・皆さん、客観的に見るとかなりつらいというか、プライベートはむしろ不幸なことも多いように思われますよね。なんかこう、スピリチュアリストのいう「補償」とか「埋め合わせ」というのかしら、これは売れっ子故に不幸が舞い込む、のではなく恐らく逆で、身を削って苦闘するのと引き替えに歌が世に出て行く、そういう作業なのかな、と。つまり身を削る覚悟をしないといけないのが、こういう立場の人なのかな、とは思うのです。
 人生万事がOKということは決してない、というのはおそらく確かな話でしょうね。
 ◆   ◆   ◆
 丸ビルのバタクさんでダブルのスーツを引き取りました。いやあ、これでこの冬のセールも私は終戦宣言しますが・・・ここのダブルは本当に、私のような身長160センチでウエスト85センチ、胸囲が104センチという人間には・・・つまり、最近の若い人たちの体型とはおよそ逆ですね、がっしりというか、カニみたいというか。とにかくそういう私に非常によく合います。ここは生地も面白いものを使っていて、夏場もフィッシャーなんてのは私はここで見せられるまでよく知りませんでした。着てみると実に強靱でいいですね。私好みです・・・もうスーツは軍服のようにガッチリ着るのが理想ですからして。そうそう、ここのタッターソールのオッドベストもいいですねえ。私は流行に関係なくゲルマン派、つまり英国、ドイツといった北方系好み、あんまりフランス、イタリアのラテン系は好みでないので、よくその手の雑誌である「イタリア男の伊達姿から盗むテクニック」みたいなのがぜんぜん興味がないのですが。ああいうのは結局、校則違反の不良ファッションじゃないですかしら?
 引き取りに行きましたら店長の久保さんがおいででした。先日、この方がメンズクラブで「英国風というのはボタンもわざと練り物で、本切羽なんてのもわざわざ開けない」というのは私も同感であります。よく英国の仕立屋さんの書いているものを英語のブログなどで見ると、「もともと本切羽なんて医者が獣医が腕まくりするためのものだよ」と書いている。なるほどです。ただまあ、調べると、たとえばナポレオンなんかも軍服(特に擲弾兵連隊の制服など)の袖口のボタンを開けて見せていますので、けっこう、地中海系の伊達者は昔から袖口本開きが好きなのかもしれない。
 それと対極のような、舞浜のTULBさんで勧められたリングヂャケットのかなり派手なチェックのスーツも出来ましたが・・・こっちはなんでもスティーブ・マックイーン・モデルというそうで、彼が映画で着ていたもののレプリカなんだとか。まあ、あんまり私はそういうことは気にしませんが・・・だって、映画スターが映画で着ていたものをコピーしたら、そりゃコスプレの一種だろうし。ヒトラーやゲーリングの制服のコピーを着てコミケで歩くのとあんまり変わらないような気がしますので。ですが、それはそれとしても非常に格好いいです。それで私もコスプレついでで、マックイーンがその「華麗なる賭け」で合わせていたような青いシャツに紺無地のタイにして初回は着てみましたが。が、次はどうしてやろうか、とこう思っております。なんかしかし、映画「大脱走」なんて見ても、しきりに格好いい、と褒めるアメカジ派の人がいると思うが、私などあの映画を見るとドイツ軍の方しか目に入らない。あれだけ赤い記章のドイツ空軍高射砲兵なんかが出てくる映画もほかにない。将校たちの制帽のあみだ被りも堂に入っております。連合軍が出てくると飛ばしてみてますが(笑)、あの映画も軍服通の見方によれば、マックイーンは米軍故にバッジが着いてないだけのフライトジャケット姿でも一応「軍服」、つまり米軍の衣料はカジュアル衣料みたいなもの、というか元祖なので、そのまま脱走して歩いていても、軍服を着ないで脱走した=スパイとして射殺していい、というのを逃れることが出来るわけですね。英軍の捕虜は一生懸命、軍服を背広に仕立て直して逃げる。で、あとで捕まったときに「制服はどうしたのか?」とドイツ将校に聞かれると「いや、制服を仕立て直しただけだ、古くなったからね」などと言い逃れるけどダメ、処刑されてしまう・・・そういう一面を感じますけどね。
 ほかにTULBさんで買ったウデシのコート、それからバセットウオーカーさんで買ったグレーのチェスターコート。格別こだわりはなかったのだが、なんだか今季もいろいろ買い込んでしまいました。
 靴はもう買わないです、しばらく。もう靴箱に入らないですはい。
 ときに、そのTULBさんが舞浜から撤退。表参道ヒルズからも撤退されたとか。ほかに丸の内でけっこう贔屓にしていたダージリン・デイズも撤退とのこと。なんか贔屓にしていたお店がなくなると残念であります・・・まあ、ちょっと銀座・丸の内界隈は店が増えすぎですよね実際。近頃は丸ビル周辺から、せいぜい大丸、有楽町丸井、マロニエゲート・・・このへんまで見ると精根尽き果てて、銀座まで出なくなってしまった。もう増えすぎですよね明らかに。
 ◆   ◆   ◆
 流行を追わない私のこと、今頃になって汐留シオサイトに行ってきました、そういえば。日テレさんも電通さんも、おまけに凸版さんも、みんな前の職場ではよくお世話になり、それぞれの本社にも行ったことがありますが、シオサイトに移ってからは全く存じ上げない。で、行ってみたのですが・・・というか、大江戸線で東京タワーに遊びに行ったとき、妻が途中の駅名コールを聞いて「あの汐留シオサイトってなんなの?」と聞くので「いやまあ、なんかあると思うがよく知らないので・・・降りてみるか」とこんないい加減な具合です。
 いやあ・・・和風ダイニングのなんとか(UNと書いてあん=庵というらしい、私はまた国連軍かなんかだと思いました)いうのに入ったのですが、すごく大げさな店内に仰天。しかしなかなかいいですなあ・・・地鶏の焼き物、牡蠣のワイン蒸し、なかなかなもの。別にグルメでも何でもないこだわりなき私ですのでなんの蘊蓄もなし。しかし飛び込みで入ったお店がなかなか当たりだと嬉しいもの。
 ぜひもう少し、汐留も開拓してみようかな、と。案外に浦安から大江戸線で30分ほどだし。と思っております。

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2007年11月13日 (火)

多くは語りません。

政界にいろいろありました。当然ながらなにも書かないです、はい。立場上、書きませんです。もっとも雲の上の方々の動きなど分かることは何もございません・・・。
 安倍さんが出所、じゃなくて病院から国会に「出勤」されたそうで。今となっては「お大事に」というだけですが。
 ◆   ◆   ◆
 近頃ですが、割と休み時間があると足をなんとなく向けるのが、新丸ビルの「ビショップ」と、有楽町の「ダージリン・デイズ」それに、近頃、オープンした丸の内の「リプセット」であります。
 なんとなく共通性があるような気がいたしませんか・・・あ、こういうことに興味のある方ならそう思われるかも、と。
 ちょっと大人向けの、遊びすぎないけど面白みのある上品なカジュアル、というものですか。ことにリプセットは面白いものがありますね。まあ全体に決しておやすくはないのですが。
 近頃オープンした、というのでもう一ついえば、外苑前にこれも最近できた「ラギッド・ミュージアム」というの。「フリー&イージー」という雑誌がやっているようですが、それで私はこの雑誌も時々、読んでいますけど、それでちょっと偵察してきましたが・・・あれですね、媒体で見ますとすごいところを想像してしまいますが、実際には案外にこじんまりした空間。なんかすごく壮大なところをイメージしてましたが、そうでもありません。
 もうちょっとこう・・・なんかあっと驚く要素がねえ。欲しいなと。雰囲気はいいんですけど。上記の「リプセット」のほうが面白みがありますね、比較するようなお店じゃないかもしれませんが。目玉とされているらしきナイジェル・ケーボンのツィードものは確かに良いものですが、お値段も考慮すると、もっとほかにも似たようなものが、というのも思いつきます。案外に、ツィードものでいえばユニクロのツィードジャケット(ネット限定)のほうが費用対効果でいって興味を引かれるかも、などと。

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