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2020年2月29日 (土)

ディズニーランド休園。閑散とした舞浜駅とイクスピアリ。

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我が家から歩いて30分ほど、コロナ休園となったTDR最寄りの舞浜駅と、併設のイクスピアリを見に行ってみました。土曜日というのがウソみたいな閑散ぶりです。#ディズニーランド休園

 

 

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2020年2月22日 (土)

【映画評 感想】1917 命をかけた伝令

1917-0011917 命をかけた伝令」(原題=1917)を見ました。先日のアカデミー賞で10部門ノミネートされ、撮影、録音、視覚効果賞の三冠に輝きました。この三冠の意味するところは、つまり「劇場の大スクリーンで見るべき」という感じがします。

 

最初から話題になっていた、冒頭からエンディングまで切れ目なく続く迫力のワンカット撮影は単に見事というレベルではなく、「どうやったらこんな映像が撮れるのだろう」とあっけにとられてしまいます。サム・メンデス監督と、撮影監督ロジャー・ディーキンスの手腕には脱帽です。

 

この作品は、基本的には創作ですが、実際に第一次大戦で英陸軍の伝令兵として活躍したサム・メンデス監督の祖父、アルフレッド・メンデス(1897 – 1991)の実体験をベースにしている、といいます。このアルフレッド氏はトリニダード・トバゴ出身で、英国留学中に軍に召集されてしまったようです。ちなみにアルフレッド氏は、その後、著名な小説家となりました。このお祖父さんの才能が、孫の監督にも受け継がれているようですね。メンデス監督は、以前からワンシーンで完結する映画を撮ってみたい、と思っていたそうで、そうなると比較的、短い時間で凝縮された物語や設定が必要になります。危険な戦場を突破しなければならない伝令兵、という祖父の体験談が、ここに生かされたわけです。

 

これまで、第一次世界大戦(191418)について、多くの映画が作られてはきましたが、どうしてもその後に起こった第二次世界大戦(193945)の方が、テーマとしては人気が高いものがありました。特に、カラーの大作映画がたくさん製作された196070年代は、まだまだ第二次大戦に従軍した経験者が多数、健在であり、俳優さんたちも軍歴がある人ばかりでした。飛べる飛行機や動かせる戦車なども多く残っており、やはりその時期に製作された作品のホンモノ感は、最近のCG技術でどんなに精巧な再現をしても、真似できません。

 

しかし近年になって、さすがに第二次大戦ものもネタ切れ感が強くなりました。これまで、あまり戦史のテーマとして人気が高くなかった「ダンケルク」絡みの映画が相次いで出現したのも、ネタの掘り起こしをしないとマンネリが打破できない、という意識の表れでしょう。

 

世代も移り変わり、2020年代の今となりますと、100年ほど前の一次大戦も、80年ほど前の二次大戦も、同じように「歴史上の戦い」として客観視できるようになってきています。歴史研究もむしろ近年の方が進んでいます。そんな中で、「戦場のアリア」あたりに始まり「戦火の馬」、さらに「ワンダーウーマン」のような娯楽作品まで、徐々に第一次大戦を取り上げるようになってきているようです。

 

今回、アカデミー・ノミネートは逃しましたが、すでに「アンナ・カレーニナ」で衣装デザイン賞の受賞歴があるジャクリーン・デュラン、「スター・ウォーズ」シリーズでも衣装を担当したデビッド・クロスマンによる服装の考証も実に的確です。兵卒と将校、さらに将軍では、同じイギリス軍といっても、その身分・階級で細かい軍服のデザインや、生地の質、色、仕立てが全く違います。エリンモア将軍はラペルにボタンホール(いわゆるフラワーホール)がある古風なパターン1914背広型上着、しかしその他の将校はもう少し後の時期の、フラワーホールがない野戦向けの上着、などと、芸が細かいところをしっかり押えております。

 

一部の将校が被っている野戦用制帽とか、後ろ襟に貼り付けた指揮官識別章、兵士が着ているパターン1902軍服の粗い生地の重苦しさ、英軍独特のジャーキン(革のベスト)の質感、歴戦の兵士スコフィールドが左袖口に付けている戦傷章…など、行き届いた時代考証が、ドキュメンタリーを見ているような錯覚を覚えさせてくれます。イギリス軍の有名な「洗面器型」M1915ヘルメットが、本当に洗面器として使用されるシーンなども出てきます。心憎い演出です。

 

土嚢を積んだ簡素で狭苦しい英軍の塹壕と、セメントブロックで構築された、いかにも築城陣地、という感じのドイツ軍の塹壕との対比。凄惨な人馬の死体が埋め尽くす戦場シーン、撤退したドイツ軍が破壊していった重砲や機銃座、薬莢の山…ひとつひとつの手抜かりのなさが、「これが戦場だ」という臨場感を圧倒的な迫真力で見せつけてくれます。これだけのホンモノの陣地セットを準備するのにどれだけ労力がかかっただろう、と感心を通り越して、あきれてしまうほどです。

 

と、手放しでこの映画の追求するリアリティーを称賛してしまいますと、しかし、この映画があくまで現代の劇映画であって、ドキュメンタリーでも再現ドラマでもないことを忘れてしまいます。実際には、史実とは違う点、というのも多々あり、それは私も見ていて気になった部分でした。

 

いちばん気になったのは、英軍兵士の中に、かなり有色人種の兵士、つまり黒人とかシーク教徒インド人、といった人たちが混じっていること。もちろん、当時も英連邦内の各国から兵士が参戦しており、黒人やインド人もいたのは史実ですが、やはり実際には、正規の英本国の歩兵連隊に、それらの外国籍の兵士が入ってくる、ということはなかったようです。あくまで出身国ごとに編成された部隊として集団で運用されたはず。よって、当時の白人の英国人兵士が、外国出身兵と通常の任務中に交わることは、まずなかったでしょう。ただし、メンデス監督の祖父のように、あくまで英国兵士として召集されてしまった外国人は、少数いたようです。それにしても、有色人種をあえて混ぜているのは、ハリウッドの人種感覚を気にしたのでしょうか。何が何でも黒人を入れないといけないのでしょうか。歴史的にあり得ない場合にでも? 最近、このあたりは行き過ぎている気がします。

 

映画の背景となったのは、実際に1917年の春、ドイツ軍がしかけたヒンデンブルク防衛線への戦略的撤退作戦、のようです。しかし、当時の実際の英軍は、人的な損害には非常に無関心で、何十万人が死んでも何とも思わないような無頓着な作戦指導が普通でした。それが、1600人ほどの大隊の兵士の死傷のために尽力する、などということが、史実としてあったように思われるのは困る、という指摘が海外ではあったようです。このへんはしかし、どこの国の、どんな時代の組織(軍隊に限らず、役所でも会社でも)においても、立派な指揮官もいれば、愚かな指揮官もいるわけで、当時の英軍にも劇中のエリンモア将軍のような人がいたかもしれませんので、このへんはなんとも言えません。

 

私が見ていてもう一つ思ったのが、途中で戦闘機の空中戦が描かれますが、ここでドイツのアルバトロス戦闘機と戦っているのは、どうも英軍のソッピース・キャメルのように見えます。しかし、当時すでに旧式化しつつあったアルバトロスはいいとして、キャメルの方はかなり後半に登場した飛行機で、時期的に合うのだろうか、という疑問でした。この点についても、すでに海外では軍事史に詳しい人たちから指摘があったようで、ソッピース・キャメルは1917年の秋に登場した新型機であり、本当はこの映画の時期(19174月)には飛んでいない、ということのようです。

 

しかし、逆に言いますと、そういうマニアックな時代考証のあら捜しをしても、その程度しか見つからないほど、見事に行き届いた再現度の映画です。

 

【あらすじ】第一次大戦も終盤が近づいた191746日、休息していた第八歩兵連隊のブレイク上等兵(ディーン=チャールズ・チャップマン)は、突然、直属上官の軍曹から、もう一人、誰かを選んで二人で司令部に出頭するように命じられます。ブレイクは戦友のスコフィールド上等兵(ジョージ・マッケイ)を伴い、司令部壕に行ったところ、意外なことに待っていたのはエリンモア将軍(コリン・ファース)でした。

 

将軍はブレイクに、エクーストの町の南東にあるクロワジルの森に布陣しているデヴォンシャー連隊第二大隊に伝令として向かうように命じます。ドイツ軍は急に撤退して後方に下がっており、これをチャンスと見た大隊の指揮官マッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)は、独力でドイツ軍を追撃して撃滅する計画を立て、明朝、作戦を実行することになっています。しかし、将軍が航空偵察で得た情報を分析したところ、ドイツ軍は故意に撤退したのであり、追ってくる英軍を撃破するために罠を仕掛けている、というのです。

 

第二大隊には、ブレイクの兄、ブレイク中尉(リチャード・マッデン)が属しており、このまま攻撃を開始すれば、兄の命もほとんど確実に失われることが予想されました。連絡手段は絶たれており、伝令が直接、現地に向かうしか作戦を止める方法はありません。動揺したブレイクは、日没まで行動を待とう、という歴戦のスコフィールドの提案を無視し、兄の身を案じて白昼堂々、敵の支配する戦場に飛び出していきます。しかし、行く手にはドイツ軍が仕掛けた爆弾や、危険な狙撃兵、頭上には戦闘機が飛び交い、自分たちの命の保証もありません。

 

偶然、出会った自動車化部隊の将校スミス大尉(マーク・ストロング)は、途中までトラックに乗せてくれたうえで、将軍の命令書をマッケンジー大佐に渡す際には、必ず第三者も立ち会っているところでしろ、と忠告してくれます。意地になっている大佐は、命令を握りつぶすかもしれない、というのです。

 

炎上するエクーストの町でフランス人の優しい女性ラウリ(クレア・デュバーグ)に心を惹かれながら、任務を続行するスコフィールドは、ドイツ軍の追撃をかわして川を泳ぎ渡り、森の中で集合しているイギリス軍の部隊と遭遇しますが…。【ストーリーここまで】

 

ところで、ブレイクとスコフィールドの階級はランス・コーポラルLance corporalといい、コーポラル(伍長)Corporalより下、プライベート(兵卒)Privateよりは上、という身分です。伍長の上にはサージャント(軍曹)Sergeantがあります。伍長から上が下士官という扱いで、企業でいえば主任クラスの中間管理職のような立場。さらにその上にいるのが中尉とか大尉、大佐といった将校たちで、上級管理職の人たち。もっと上にジェネラル(将軍)Generalがいて、これは重役さんというところです。よって、中心人物の二人は平社員よりちょっと上の、主務社員とか主幹社員、といった感じの人たちです。

 

それで、日本語訳として、このランス・コーポラルを「兵長」とする場合と、「上等兵」とする場合があります。これは、旧日本陸軍では、このぐらいの階級に「兵長」と「上等兵」が存在したからで、あくまでも外国軍の階級を日本軍に当てはめているので、どちらが正解ということはありません。今回は、映画の字幕に従って、2人を上等兵と表記しておきます。

 

コリン・ファースにカンバーバッチ、マーク・ストロングなどの重鎮が、いかにも英国将校らしい風格を漂わせています。ブレイク中尉役のマッデンは、「シンデレラ」で王子様をやっていた人。彼の演技は最後、泣かせます。そしてなんといっても、伝令兵の二人。まだまだキャリア的にはこれからの人たちですが、ここから大物になっていきそうです。

 

何しろワンカットを実現するため、リハーサルは通常の映画の、なんと50倍も時間がかかった、といいます。どちらかというと、舞台の演劇のような感じで、完璧な演技をして、撮影そのものはできるだけ一発で、といったスタイルで撮ったようで、その苦労に報いるだけの名作になったと思います。忘れがたい第一次大戦映画の代表作のひとつになったことは間違いありません。

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2020年2月19日 (水)

誕生日のサプライズと、プレゼント。

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このほど53歳の誕生日を迎え、市内の ハイアットプレイス東京ベイに。すると何も言っていないのに、ローソクの立ったバースデイスイーツとくす玉が出てきてビックリ! サプライズです。私たちの会話を聞いて察したそうです。記念写真も贈呈していただきました。さすがです。

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私の誕生日を祝して、妻の玲子からプレゼント!十字軍騎士の長剣のレプリカ。それにバイキングの眼鏡型ガード付き兜をかたどったカフリンクス。軍装史を研究する我が家らしい、という感じ。イラストレーターの玲子の仕事のために、騎士などのポージングを担当するとき、役立ちます!

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