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2018年5月30日 (水)

「日刊ゲンダイ」5月10日付に辻元のコメント掲載(TOKIOの会見)

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少し前になりますが、
510日付の「日刊ゲンダイ」11ページに「TOKIOの謝罪 喪服姿でいいの?」という記事が載り、わたくし辻元よしふみが取材を受けました。

 

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/228704

 

一部を紹介しますと「TOKIOの謝罪会見は…なぜか黒いスーツに白いワイシャツ、それに黒いネクタイといういでたち。…どう見ても葬式にしか見えない。まるでだれかが亡くなったかのようだった。20180530174507


  はたして謝罪の場であの姿は、どうなのか。服飾評論家の辻元よしふみ氏は、「恭順の意を表したかったのかもしれませんが、あれでは喪服にしか見えません。さすがにやり過ぎで、ギョッとしました」と言う。(中略)

 「謝罪するのが目的であれば、チャコールグレーのスーツにネイビーのネクタイでも十分にメッセージは伝わったはず。企業の不祥事でも、あそこまで黒でそろえた人たちを見た記憶はありませんね。そもそも黒いスーツは威圧感も与えるので、謝罪には不向き。かなり違和感を覚えました」(辻元氏)

 喪服に使われていた黒を最初に日常のファッションに取り入れたのはココ・シャネルだ。その後は日本人デザイナーにも広がり、今では駅前の量販店のリクルートスーツ・コーナーでも黒色のスーツが吊るされるようになっている。

  ビジネスのシーンでもブラックスーツは珍しくなくなってきているが、「スーツを黒にしているときも、ネクタイは別の色にするものです。黒のネクタイは、やはり葬式用。そうじゃなければ、ホテルのボーイかブルース・ブラザースか……。いずれにしろ、謝罪にふさわしくないのは確かです」(辻元氏)。(後略)」

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2018年5月25日 (金)

【映画評 感想】ランペイジ 巨獣大乱闘

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 「ランペイジ
 巨獣大乱闘」RAMPAGEという映画を見ました。元ネタは1986年にアメリカのゲームセンターで大ヒットした「ランペイジ」というアーケード・ゲーム。原題の意味は「大暴れ」です。

 そのゲームというのは、3人の人間がふとしたきっかけで巨大なゴリラ、狼男、ワニに変身し、全米の街をひたすら破壊しまくる、というもの。街の建物を全て破壊しつくせばステージクリア、という、この身もふたもない話から、一本の映画にしようというのもかなり強引ですが、主演にプロレス界に長く君臨した人類最強の男ドゥエイン・ジョンソンを据えることで(というか、本作では彼は製作総指揮までやっていますが)、これがどうして、きわめてよく出来たアクション怪獣映画になっています。

 今や映画スターとして引く手あまたのジョンソン。ディズニー・アニメ「モアナと伝説の海」では声優を務め、歌も披露するなど、なんでもできる器用さも際立ちます。待機作品も控えており、若い世代など、この人が本来は有名なレスラーだったことを知らないかもしれません。しかしこの、強靭な肉体と高い知性を感じさせるジョンソンだからこそ、この映画の主人公に与えられている「元米軍特殊部隊の隊員で、その後、密猟捜査官に転じ、今ではサンディエゴ野生動物保護区で霊長類学者として活躍」というかなり難易度の高そうな経歴を無理なものに感じさせません。

 そして、主人公と、彼が育てている白いゴリラ、ジョージとの心の交わり、というのが、娯楽作品の枠組みを超えて実によく描けており、感動を呼びます。この要素がなければ、本当に「大暴れ」だけになりそうなところを、うまく考えたストーリーだと思います。

 

 1993年に、難病治療の切り札として開発された遺伝子編集技術クリスパー。しかし、悪用の危険性を憂慮した米政府は2016年、この研究を禁止しました。

 シカゴを本拠とする米企業エナジン社は、宇宙ステーション「アテナ1」の中で極秘に遺伝子編集の研究を進め、動物実験を繰り返していました。ところが実験は失敗し、アテナ1は崩壊。生き残ったアトキンズ博士(マーリー・シェルトン)は、エナジン社の経営者クレア・ワイデン(マリン・アッカーマン)の厳命を受けて実験サンプルを3個、持ち出し、アテナ1から脱出しますが、救命ポッドが大気圏突入時に爆発してしまいます。博士は死亡し、三つの危険な遺伝子サンプルは米国内の地上に落下します。

 サンディエゴ動物保護区の霊長類学者デイビス・オコイエ(ドウェイン・ジョンソン)は、かわいがっている白いゴリラのジョージ(モーション・キャプチャー : ジェイソン・ライルズ)の心身に異変が起こり、どんどん巨大化して狂暴になっていくことに気付きます。そこに現れたケイト・コールドウェル博士(ナオミ・ハリス)は、自分がエナジン社で行った遺伝子研究が悪用され、アテナ1の事故によって危険なサンプルが地上に落下、その影響を受けた動物に変異が起きていると説明します。とうとうジョージは暴れ出し、デイビスとケイトの2人は、政府の秘密組織OGAのエージェント、ラッセル(ジェフリー・ディーン・モーガン)に逮捕され、麻酔弾を撃ち込まれたジョージも輸送機で運ばれることになります。

 同じころ、ワイオミング州の森林地帯から、巨大化したオオカミが出現。エナジン社を率いるクレアと弟のブレット・ワイデン(ジェイク・レイシー)は、バーク(ジョー・マンガニエロ)を隊長とする傭兵部隊を派遣して、大ごとになる前に倒そうとしますが、逆に部隊があえなく全滅してしまいます。

 クレアとブレットのワイデン姉弟は、2体の巨獣をおびき寄せるために、シカゴのエナジン本社から特殊な周波数の信号を発信。軍部に巨獣を倒させた後、一連の騒動の責任をケイトに押し付け、自分たちは遺伝子を回収して、生物兵器として売り込もうと画策します。

 信号を受けてジョージは暴れ出し、輸送機は墜落。デイビスとケイトは辛くも落下傘で脱出し、気絶していたラッセルの命も助けます。

 ラッセルはデイビスとケイトを、軍のシカゴ防衛指揮官であるブレイク陸軍大佐(デミトリアス・グロッセ)の元に連れて行きますが、ワイデン姉弟の差し金により、違法な研究をしていたのはすべてケイト一人の責任、ということにされた結果、ケイトとデイビスはそのままFBIに身柄を引き渡されることに。

 しかし、事情を察したラッセルは、2人を病院の輸送用ヘリで脱出させ、ワイデン姉弟の悪事を阻止させようとします。ケイトによれば、エナジン社には巨獣を制御するための解毒剤があるはず。デイビスはジョージを救うために、エナジン社に乗り込みます。

 そんな中、軍の作戦は次々に失敗。シカゴに入った2体の巨獣は、まさにランペイジして破壊の限りを尽くします。さらに川からは、三つ目のサンプルが落ちたフロリダ州で巨大化したワニが出現。万策尽きたブレイク大佐は、ついに最後の手として、爆撃機からシカゴの市街地に悪夢の巨大爆弾MOABを投下する決断をしますが…。

 

 といった流れで、娯楽作品のお手本のようなスムーズな展開は小気味よく、といって話をかっ飛ばし過ぎる感じもなく、しっかり情緒的な描写やコミカルなシーンも盛り込んでいます。なんといってもドウェイン・ジョンソンの存在感が光りますが、ケイト役のナオミ・ハリスもいいです。今や007シリーズのマネーペニー役で有名になった人ですね。

 それから、傭兵隊長を演じたジョー・マンガニエロ。どこかで見た顔、と思いましたが、あの男性ストリッパーの世界を描いた異色作「マジック・マイク」で、男性フェロモンむんむんのストリッパーを演じていました。

 本作の悪役、クレア・ワイデン役のマリン・アッカーマンという人はスウェーデン出身の女優さんで、いろいろな映画に出ているようですが、私の記憶にあったものでは、2012年にニコラス・ケイジが主演した「ゲットバック(原題: Stolen)」で、銀行強盗グループの女性ドライバーを演じていたのが印象深いです。

一癖ある秘密組織エージェントを演じたジェフリー・ディーン・モーガンは、日本ではあまり知られていない俳優さんです。本作では後半のコミカルなシーンを大いに支えていました。今後の活躍を期待したいです。

展開上、巨獣を倒すべくアメリカ軍が多数、出てくるのですが、A-10攻撃機やB-2爆撃機、F-16戦闘機など、非常に堅実と言うか、現実的な兵器が登場しているのには好感が持てます(この手の映画と言うと、まだ配備されていないSF的な試作兵器や新型兵器が登場しがちですので)。しかし米軍の車両がすべて砂漠地仕様の黄色いサンド塗装なのはなぜだったのでしょう? ついでに申せば、初動対応はともかくとして、最終的には三軍統合の大規模作戦となると、指揮官が大佐クラスというのは荷が重いのでは? 銀星の付いた人(つまり将軍)が出てこないと説得力がないような気もしました。というか、映画の枠を大きくしたくなかったのでしょうが、このぐらいの大騒ぎになれば、連邦政府と大統領は何をしているのだ、ということになりそうな気もします。

ともかく、ゲームが原作の怪獣映画、と聞くと軽いノリのお気楽な娯楽作品、というイメージになりますが、なかなかどうして。主演2人やモーション・キャプチャーの人の熱演もあって、非常に力の入った作品になっています。これは拾い物という感じの一作でした。

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2018年5月22日 (火)

アマリリスと胡蝶蘭が咲きました!

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 我が家では、妻の玲子さんが育てている胡蝶蘭とアマリリスが綺麗に咲きました。いずれも管理が難しいのですが、特にアマリリスは最初の開花から後、咲かなくなり、3年ほどかかって、ようやく花を咲かせるように回復しました。Ddzwgiyu0aawbtu


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2018年5月19日 (土)

DRUM-TAO(ドラム・タオ)の公演開始!(東京・有楽町)

きょう519日から、東京有楽町マリオンの「オルタナティブシアター」で、太鼓演奏集団Drum-TAO(ドラム・タオ)の公演「RHYTHM of TRIBE 万華響-MANGEKYO-」が始まりました。Ddiqzc5vqaajvxv

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衣装は7年前からコシノジュンコ先生が担当。迫力の太鼓だけでなく、笛や琴も弾きこなし、ユーモア溢れる場面もあって見応え抜群です。Ddiqircvwae2vti

私たちは18日のゲネプロを見た後、TAO出演者の皆さん、コシノ先生、それから来場されていた岡部俊哉・前陸上幕僚長ご一家と記念撮影させていただきました。その一部をご紹介【この日はメディア公開日なので撮影できましたが、本公演ステージは撮影できません】。Ddiqwpjuwaayeq

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公演日は519()620()となっております。

http://www.drum-tao.com/main/archives/17449

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2018年5月18日 (金)

東京ベイ東急ホテル(千葉県浦安市)

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 5月1日に千葉県浦安市の、最も海沿いにオープンした東京ベイ東急ホテル。午後9時半からスタートする「夜食」ブッフェは一人1500円と高級ホテルとしては非常にお得です。
 https://www.tokyuhotels.co.jp/tokyobay-h/

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2018年5月 3日 (木)

【映画評 感想】アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

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  映画「アベンジャーズ
/インフィニティ・ウォー」Avengers: Infinity Warを見ました。インフィニティは「無限」の意味。よって原題は「限りなき戦い」といった意味合いです。2008年製作の「アイアンマン」以来、10年にわたって展開されてきたマーベル・シネマティック・ユニバース・シリーズの19作目にあたります。すでに世界中で大ヒット中ということで、私はディズニーの御膝下である千葉県浦安市の映画館でパンフレットを買おうとしましたが、売り切れていました。現在、増刷中だそうです。人気シリーズで、しかもGW期間に公開の場合、初めから十分な数を印刷するはずですが、その予想を超えていたようです。

これまでのいろいろなシリーズで登場した人物が大集合しており、60人を超えるキャラが出演します。当然、演じているのは、それぞれの映画では主演級のスターばかり。本作は製作費が300億円前後のようですが、ギャラだけですごい金額なのかも(もっともこのシリーズでは、俳優と初めに複数の作品に出ることを前提にした契約を交わす「まとめ買い」方式だそうですが)。

これまでの10年におよぶシリーズ展開で、特にアスガルド人が地球に関わり始めて以来、何度となく「キューブ」とか「エーテル」「ロキの杖=セプター」などと、それぞれの外見上の形状で呼び名を変えつつ、騒動の原因となり続けてきた「空間(スペース)」「現実(リアリティ)」「時間(タイム)」「力(パワー)」「魂(ソウル)」そして「精神(マインド)」を司るエネルギーの結晶、「インフィニティ・ストーン」。個別の作品で常にキーとなってきたこれらの石が、ついに一つの意味に結実してきます。

六つの石を集めると無限のパワーが生まれる、という、この手のお話にはよくあるパターンなのですが、しかし、本作でそのお宝集めをしているサノスという人物の目的は、単に偉くなりたいとか、全宇宙を支配したいという権力欲で行動しているわけではありません。彼なりの哲学的な信念が熱く披露されます。ここが本作の大きなテーマです。真の主人公はむしろ、ヒーロー側ではなくてサノスというこの複雑な人物のようにも思われます。

彼の考えは、人口爆発を抑制するには、あえて人口を半減するしかない、というものです。たとえば地球人口70億人なら、35億人を滅ぼすしかない。しかしそれは無作為であるべきであって、貧富や身分、能力の差などは一切、考慮することなく、偶然に選ばれた半数の人が死ななければならない、という恐るべき思想です。

たくさんの作品の伏線を回収し、登場キャラをさばいて一本の映画にする力技には脱帽します。この脚本を練るのは大変だったでしょうが、それが非常によく出来ています。これまで主に「キャプテン・アメリカ」シリーズを担当してきたルッソ兄弟監督が、重任を見事に果たし、複雑な話のようで、ちゃんと展開が理解できます。もっとも、これまでのシリーズを全く見ていない、あるいは「アベンジャーズ」と題した作品以外は見ていない、という人はさすがに設定や人物関係が分かりにくいかもしれません。「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」両シリーズおよび、直近の作品で今作の展開にも大きなかかわりがある「ブラックパンサー」は事前にご覧になった方がよいように思われます。

サノスが求めている六つのストーンは、この作品の開始時点でどういう状況になっているか、というと、①スペース:ロキが所有②マインド:ヴィジョンが所有③リアリティ:コレクターが所有④タイム:ドクター・ストレンジが所有⑤パワー:ザンダー星の軍当局が保管⑥ソウル:行方不明…となっております。

つまり②と④が目下、地球にあるわけです。

①は元々、ソーの父オーディン王が地球に隠匿していたものを、ナチスの一派ヒドラのシュミットが悪用しますが、キャプテン・アメリカ(本名:スティーヴ・ロジャーズ)が奪取して冬眠状態に。戦後70年を経てSHIELDが武器に使用しようとした後、同組織の解体を経てアスガルドに戻りました。

②はサノスがロキを地球に送り込む際に供与した後、ヒドラの残党ストラッカー男爵の手に渡り、さらにこれを奪った人工知能ウルトロンが悪用しようとし、結局はアイアンマン(本名:トニー・スターク)の人工知能と結合してヴィジョンという新しい人格を生み出しました。

③はオーディンの父ボー王が地球に隠匿して長年、行方不明でしたが、ソーの恋人ジェーンを介して世に現れ、これをダーク・エルフが宇宙征服に利用しようと目論んだもののソーが阻止。アスガルドの女戦士シフがノーウエア星の財宝コレクターに託しました。

④はどういう経緯か不明ですが、長らく地球の平和を守る魔術結社カマー・タージが保有しており、ドクター・ストレンジが、師匠エンシェント・ワンから継承しました。

⑤はかつて、タイタン人サノスが養女ガモーラを使って手に入れようとしましたが、ガモーラの裏切りによりガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々がこれを阻止しています。

⑥についても、サノスの命令でストーン探索していたガモーラがその秘密を知っている模様です。

さらに大きな動きとしては、ヒドラの残党による浸食でSHIELDが解体。東欧の国ソコヴィアを滅ぼしてしまったウルトロンとの戦いを機に、アベンジャーズが国連の支配下に入るソコヴィア協定を支持するトニー派と、協定を否定するスティーヴ派に分かれ、内部抗争が勃発。一方、アスガルドではオーディンの死を契機に、ソーの姉、最強の女神ヘラが復活し、その圧倒的なパワーによってアスガルドは滅びてしまいました。辛くもヘラを倒したソーとロキ、そしてたまたま居合わせたハルクは、アスガルドの住民と共に、新たな移住地を目指して旅立ったのですが…。

 

アスガルドの移民船が宇宙に出て間もなく、正体不明の巨大な戦艦が出現します。それはサノス(ジョシュ・ブローリン)に仕えるタイタンの戦闘部隊ブラック・オーダー(黒の騎士団)の船で、サノスと、その側近のマウ(トム・ヴォーン・ローラー)によりアスガルドの人々は虐殺されてしまいました。ヘラとの戦いで疲弊しきったアスガルドを見て、好機と考えたサノスの奇襲です。無敵を誇ったソー(クリス・ヘムズワース)やハルク(マーク・ラファロ)もサノスには歯が立たず、瀕死のヘイムダル(イドリス・エルバ)は最期の力を振り絞ってハルクを地球に転送します。ロキ(トム・ヒドルストン)はサノスを得意の姦計にはめようとしますが、手もなく倒され、スペース・ストーンがロキからサノスの手に渡りました。彼が左腕に装着しているガントレット(籠手)には、すでにザンダー星を滅ぼして入手したパワー・ストーンが輝いており、ハルクの怪力すら通用しなかったのです。

六つのストーンを手に入れれば、サノスの思うことはすべて実現できます。この無限の力を用い、宇宙の増えすぎた人口問題を解決すべく、すべての生命を一瞬で半減させる。それがサノスの抱いている恐るべき計画でした。こうして二つ目の石を獲得したサノスは、地球にマウの部隊を派遣します。

地球では、突然、地上に落ちてきて、ハルクから変身が解けたブルースを見て、カマー・タージのドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)とウォン(ベネディクト・ウォン)は異変を察知します。「最強の敵サノスが地球を襲う」と力説するブルースの訴えを重視した2人は、ちょうどその頃、長年の恋人ペッパー(グウィネス・パルトロー)と正式に婚約したばかりのトニー(ロバート・ダウニーJr.)を探し出します。今こそ最大の危機、というのにアベンジャーズは分裂したままです。しかしこの際、スティーヴ(クリス・エヴァンス)と協力するべきだと判断したトニーが連絡を取ろうとした矢先、早くもマウの宇宙船がニューヨークを襲撃します。

マウの狙いは、まずはストレンジの持つタイム・ストーンです。ストレンジ、ウォン、トニー、たまたま近くに居て加わったスパイダーマンことピーター(トム・ホランド)による激しい戦いが繰り広げられますが、ストレンジはマウに拉致されてしまいます。後を追ったトニーとピーターは宇宙船に潜入し、そのままサノスの本拠地に乗り込むことにします。

同じころ、破壊されつくしたアスガルドの移民船を、クイル(クリス・プラット)率いるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが訪れ、ソーを救出します。ソーから宿敵サノスが動き出したことを聞いた一行は、二手に分かれて事態に対処しようとします。まずソーとロケット(ブラッドリー・クーパー)、グルート(ヴィン・ディーゼル)はアスガルドの神器を作り出してきたドワーフ族の拠点に向かいました。ヘラとの戦いで主力武器のハンマーを喪失したソーは、手ぶらでは今のサノスに対抗できないことを痛感し、新たな武器を必要としていたのです。

クイルとドラックス(デイヴ・バウティスタ)、それにサノスに育てられたガモーラ(ゾーイ・サルダナ)たちは、アスガルド人がリアリティ・ストーンを託したコレクター(ベニチオ・デル・トロ)の元に向かいます。しかしコレクターの拠点にはすでにサノスがやって来ており、三つ目のストーンを奪われたうえに、ガモーラが連れ去られてしまいます。

ガモーラから、所在不明となっているソウル・ストーンが惑星ヴォーシアにあることを聞き出したサノスは、彼女を連れてその星にやって来ます。ヴォーシアでサノスたちを待っていたのは、意外にもかつて地球でヒドラ党の首領だったレッドスカルことヨハン・シュミット(ロス・マーカンド)でした。

地球では、2年前のソコヴィアの戦いと内部抗争の後、スコットランドに身を潜め、密かに愛を育んでいたヴィジョン(ポール・ベタニー)とワンダ(エリザベス・オルセン)を、サノスの部下が襲います。狙いはヴィジョンの頭部にあるマインド・ストーン。この石は以前、ストラッカー男爵がワンダの超能力を引き出すために使用したものでもあり、ワンダはその制御の意味もあってヴィジョンと行動を共にしていたのです。

激しい攻撃に苦戦する2人を、突如、助けに現れた面々。それはスティーヴ、ナターシャ(スカーレット・ヨハンソン)、サム(アンソニー・マッキー)でした。危機を脱したスティーヴたちは、ソコヴィア協定の取り決めでアベンジャーズを統括することになっていたロス国務長官(ウィリアム・ハート)に事情を説明し、協力を得ようとしますが、全く話になりません。ロスを見限ったローズ(ドン・チードル)も合流し、久々に戦力を整えたアベンジャーズ・チーム。スティーヴたちは、サノスにストーンを渡さないためには、まずヴィジョンからストーンを分離し、ワンダの力で破壊しようと考えます。そのための高い技術と、敵の邪魔立てを阻止できる高い武力を持っているのは、ブラックパンサーことテイ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)と、その妹の天才科学者シュリ王女(レティーシャ・ライト)、側近のオコエ(ダナイ・グリラ)がいるアフリカの王国ワカンダしかありえませんでした。こうして、サノスとの決戦の地は必然的にワカンダということに…。

 

ということで、話の大筋を把握するだけでも大変なことになってしまいます。おまけに本作は、久しぶりにSHIELDの元長官フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)や副官のマリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)までエンディングで登場します。これだけ大物俳優を集めて、しかも、ワンシーンしかないような登場人物にも相応の見せ場を作っていく。しかし娯楽作品なので、2時間半できっちりと納める、というのが本当に見事です。

サノスという今回の中心人物の背負った業(ごう)や苦悩、また登場人物たちの愛憎、葛藤といった部分も、この制約の中で可能な限り描き出している。まことにようやるわ、という感じです。

見終わると、特にサノスとガモーラという親子の物語、それからワンダとヴィジョンの愛の物語が大きな印象を残しています。さらに、あっと驚く結末に漂う、日本人でいえば「無常観」とでも呼ぶべき感覚。娯楽作品だとかヒーローものだとかいう感想を持つ人は、まずいないのではないでしょうか。

これは掟破りだな、と思うのですが、すごいことをやるな、とも感じます。本作は、今後、2作品を挟んで、来年に公開予定のアベンジャーズとしての続編に向かって話が収束していくことになっていますが、一体、どんな結末になるのか予想もつきません。

これほど注目され、期待される中で巨大なシリーズを継続することは、製作側の人たちにとって尋常でないプレッシャーだと思いますが、確かに一作、一作が渾身の作品で、期待を裏切らないのは見事です。

そうそう。すべての世界観を生み出したマーベル社総帥のスタン・リーさんは、今回も元気にカメオ出演しています。今や95歳! 誰が超人といって、ソーでもハルクでもなく、まさにこの人こそが真の超人ですよね。

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