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2016年7月14日 (木)

NHK[美の壺」の「華やぎのボタン」出演記念「日本海軍のボタン」

 7月8日および12日、そして14日朝のNHK BSプレミアム「美の壺」の「華やぎのボタン」をご覧いただきました皆様、まことにありがとうございました!! 
 今後も、少なくとも3年以内に6回は再放送される予定です。NHK海外放送でも流されるそうです。
 番組中、私こと軍装史・服飾史研究家・辻元よしふみの登場したコーナー以外で、紹介されたお店ですが、最初に出てきたのが銀座のボタン専門店ミタケボタンさん。
http://mitakebuttons.com/cms/
 二件目に登場したボタン専門店は、目黒区にあるアンド・ストライプというお店のようですね。http://and-stripe-online.com/
 また、初めの方に登場した紳士服店は、表参道のボットーネさんというオーダーサロンのようです。http://bottone.jp/

 Photo


ところで、「美の壺」の「華やぎのボタン」で、私は日本のボタン文化の原点となった旧海軍のボタンの歴史を取り上げました。18世紀以来の英国海軍「王冠に錨」のボタンの伝統を引き継いで、最初に「錨に葵の金ボタン」を採用したのは、実は帝国海軍に先立つ徳川幕府の海軍だった、とご紹介いたしました。その後、明治3年に太政官布告で、日本海軍の最初の制服が制定されており、その際の金ボタンはすでに「桜に錨」だったのですが、このときは将校用もすべて、桜の位置が錨の上の方に付く、後の時代の下士官用のようなデザインでした。Photo_2



 明治6年になって、桜の位置が中央のボタンが将校用となります。さらに明治の末になり、新たに下士官用ボタンが制定されたときに、再び桜の位置が上の方にあるものが採用されました。このまま昭和の戦争の時期まで行くわけで、有名な予科練の「七つボタンは桜に錨」というボタンも昭和17年に制服が制定された際には、下士官用のボタンでした。
 ところが、昭和19年後半になりますと、下士官用のボタンの桜も中央部に移され、桜の位置では階級の識別が出来なくなります。それで、今残っている予科練の制服も、時期によってボタンのデザインが「桜が上の方にあるもの」と「桜が中央にあるもの」の2種類があるわけです。

 ところで、アマゾンなどで品切れが続いていた前著『図説 軍服の歴史5000年』(彩流社)ですが、すでに3刷が売り出されております。今回は一部のイラストを差し替え、本文も手を加えて、新しい情報も盛り込んでおります。今のところ、長くお待たせしていた読者の方がいらしたのかと存じますが、アマゾンでは在庫に出ても、すぐに売れてしまう状態のようです。しばらくご迷惑をおかけするかもしれませんが、宜しくお願い申し上げます。

 また、刊行準備中の『軍装・服飾史カラー図鑑』(イカロス出版)はゲラ校正が済み、いよいよ本格的な作業段階に入りました。8月上旬には出せると思っております。乞うご期待!

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