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2016年6月17日 (金)

スノーホワイト―氷の王国―

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公開から時間がたってしまいましたが、「スノーホワイト―氷の王国」という映画を見ました。原題は全然、邦題と異なりまして、
THE HUNTSMAN WINTER’S WARといいますが、直訳すれば「猟師 冬戦争」といった感じ。あくまでも中心人物は「猟師」だったりします。この映画の前作にあたる「スノーホワイト」(2012年)も原題はSnow White & the Huntsmanつまり「白雪姫と猟師」でした。要するに、日本ではスノーホワイト(白雪姫)シリーズとして認知されていますが、基本的にはハンツマン(猟師)シリーズなわけです。

 実のところ、本作ではスノーホワイト(クリステン・スチュワート)は、前作の映像を使った回想シーン以外では登場しません。セリフの端々に上っているので、健在であることは間違いないのですが、今回の冬戦争にはあまり関与していない、という扱いです。

 ということで、ハンツマン・シリーズである、ということは、これは猟師エリック役のクリス・ヘムズワースのシリーズ、という理解でよいのか、ということになります。何しろマイティ・ソーのヘムズワースです。彼がヒーローであることは間違いない。

 しかし、どう見てもこのシリーズはシャーリーズ・セロン演じる悪の女王ラヴェンナの物語ではないでしょうか。本当のところ、前作は「ラヴェンナと白雪姫」であったし、今作は、あえていえば「ラヴェンナと雪の女王」のような気がします。

 

 スノーホワイトが邪悪な継母ラヴェンナを打倒した戦いからしばらくたった頃。相変わらず独りで隠遁の生活を送る猟師エリックのもとに、スノーホワイトの恋人ウィリアム王(サム・クラフリン)がやってきます。ラヴェンナが残した魔法の鏡のせいでスノーホワイト女王は精神を病み、鏡を聖地に移送することにした、というのですが、その移送の軍隊が戻ってこないというのです。

 エリックは、ウィリアムが連れてきたドワーフのニオン(ニック・フロスト)とグリフ(ロブ・ブライドン)を伴い、鏡の行方を追います。スノーホワイトの軍が全滅し、鏡が奪われたことを悟った一行は、宿屋で刺客に襲われ絶体絶命のピンチに。しかしそこに現れた謎の女戦士サラ(ジェシカ・チャステイン)に救われます。彼女を見てエリックは驚愕します。それというのも、サラはかつて愛し合った仲であり、すでに7年も前に死んだと思っていたからです。

 話はかなり以前に遡ります。スノーホワイトの王国にやってくる前のラヴェンナは、すでに持ち前の魔力を使って多くの国を滅ぼし、玉座を乗っ取って暴虐の限りを尽くす悪の女王でした。その妹のフレイヤ(エミリー・ブラント)は心優しい女性でしたが、あることを契機に魔力に目覚め、冷酷な氷の女王に変貌してしまいます。北の国に自分の帝国を築いたフレイヤは、近隣の村から子供を連れ去って自分の親衛隊ハンツマンとして育成しました。その中に、幼いエリックとサラの姿もあったのです。

 フレイヤの軍では恋愛はご法度でしたが、2人は愛し合い、逃亡を決断します。しかしフレイヤに知られ、残酷な仕打ちを受けて引き裂かれてしまいます。

 その際に、もう死んだと思っていたサラが現れたことが、エリックを驚かせたのでしたが・・・。

 

 というような展開です。なんというか、雪の女王とロード・オブ・ザ・リングを足して2で割って白雪姫とくっつけた感じのお話、といえばいえるのですが、まあそういう展開的な部分はそんなに重要ではないでしょう。本作の魅力は何しろ豪華な出演陣、特に3人の女優の熱演ぶりです。アカデミー賞女優のセロンはとにかく美しい。もう本当に魔女ではないかというほどの妖しい美貌。これを見るだけで一見の値打ちありです。そしてとことん邪悪です。気持ちがいいほどの悪人。ここまで悪いキャラも珍しいぐらいですが、映画史に残る悪の女王になったと思います。

 そして、もともとは優しい女性だったのに、姉の影響もあって残酷な氷の女王になってしまったという、ちょっと可哀そうな要素もある役をエミリー・ブラントが好演。こちらも美しいですね。「ヴィクトリア女王 世紀の愛」や「プラダを着た悪魔」で有名になり、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ではアクションにも進出したブラント。ますます芸の幅が広がりそうです。

 ここに、さらに近年では最も活躍している女優の一人、ジェシカ・チャステインが最強の女性戦士として花を添えています。こういう娯楽作品のアクション・スターを演じるのは彼女にとって珍しいと思いますが、これが実にカッコいいです。

 撮影現場では、パワフルな美女3人に圧倒されて、ヘムズワースはいじめられっぱなしだった、とか。まあそりゃそうでしょう。とにかく強い女性たちと、ちょっと間抜けだが最後には頼れるナイスガイ、という構図は、いかにも今時の設定ですが、見ていて安心できます。

 今作の設定で、どうしてエリックが前作の初登場時に、飲んだくれてダメな人になっていたのか、という謎も明かされることになります。

 細かいところを見れば、いろいろあるのでしょうが、とにかく前回のような陰惨さより、ドワーフ2人組の狂言回しも加わって、今作はかなり明るく痛快な娯楽作品になっていると思いますし、素敵なラブストーリーにもなっています。ぜひ大画面で、最強の美人姉妹と女戦士の活躍を見ていただきたい一作でございました。

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