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2016年5月29日 (日)

20年ぶりにパレスホテル(東京・大手町)に行きました。

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 今日は、本当に久しぶりに東京・大手町のパレスホテルに行ってみました。数年前に新装なって見違えるほど最新鋭のホテルとなりましたが、新しい建物になってからは初めて行きました。実は、今から20年ほど前に、私たち夫婦が初デートしたのが、このパレスホテルの地下にあったアイビーハウスというお店でした。出合いの契機はお見合いでして、1年ほどの交際で、来年には結婚20周年になります。
 それにしても、かつては当時的にもクラシックな建物でしたが、現在は本当にすごいホテルになりましたね。

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2016年5月28日 (土)

映画「マクベス」

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 映画「マクベス」
MACBETHを見ました。マクベスって、あのマクベス? と思う方が多いでしょうが、まさにあの、シェークスピア作のマクベスです。なんで今、マクベスなんだろうと感じる方もまた、多いでしょうが、今年はシェークスピアの没後400年なんですね。そして原作のマクベスが書かれたのが410年前の1606年なんだとか。それを記念しての映画化製作ということでした。

 そんな4世紀も前に書かれた戯曲なのに、どうしてここまで普遍性がある作品なんだろう。本当に不思議です。シェークスピアには何か人知を超えた洞察力があったとしか思えないほどです。しかも、作品の舞台といえばさらに昔の11世紀、日本でいえば平安時代末の史実に基づいたお話です。しかしここで描かれるのは昔話ではなく、人間というものの心理の不思議さ、愚かしさ、脆さです。人生の先が見えないこと、行く末が分からないことが恐ろしいのは、あらゆる人間の本能的な恐怖でしょう。得体のしれない魔女の予言に突き動かされて、己の中の欲望に目覚め、悪事に手を染め、不安に押しつぶされて疑心暗鬼に陥り、ついには身を滅ぼしていくマクベス夫妻の物語は、21世紀になっても、おそらくこれから後の時代にも、目を背けたくなるほどの圧倒的な迫真力を持ち続けることでしょう。

 私は初めてこの戯曲を読んだとき、小学生だったのですが、マクベス、マルカム、マクダフと登場人物の名前が似通っていて、なんだか分からなくなった覚えがあります。しかし、これらの人物は中世のスコットランド王国で実在の人物名なので、仕方ありません。高校生時代に、当時、人気のあった文芸評論家・柄谷行人さんの評論『意味という病』を読んで、改めてマクベスの魅力に目覚めました。マクベスは自分で予言を成就させてしまうのだ、予言という、本来は空虚な言葉に自分で意味付けをしていくことで、予言が当たるのではなく、自ら予言通りに実行してしまうのだ、という見方に震撼した記憶があります。

 

 11世紀初めのスコットランド。ダンカン王(デヴィッド・シューリス)は外国の勢力と手を結んだ謀反人の攻勢に遭い危機に陥っていましたが、これを激戦の末に撃退したのが忠臣マクベス(マイケル・ファスベンダー)とバンクォー(バディ・コンシダイン)でした。2人は荒野で不思議な予言をする魔女たちと出会います。魔女はマクベスには「コーダーの領主」「王になるお方」と、そしてバンクォーには「子孫が王になられるお方」と呼びかけるのです。その直後、ダンカン王の使者が現れ、マクベスにコーダーの領主の地位を与える、と告げます。予言が当たった! ということは、次は自分が国王に・・・。それまで考えたこともなかった、自分の中の大それた欲望と野心が噴き出すのを抑えられなくなるマクベス。

 そんな折も折、ダンカン王はマクベスの領地を訪問することになります。マクベス夫人(マリオン・コティヤール)は夫以上に、自らが王妃となる野心を抑えられず、謀反をけしかけ、怯むマクベスに王の暗殺を唆します。

 ついにマクベスは王の寝所で、ダンカン王を刺殺し、その罪を現場から逃亡したマルカム王子(ジャック・レイナー)に着せます。王位継承者だったマルカム王子がイングランドに去った今、王家の血縁者であるマクベスは国王に指名され、戴冠します。

 しかし。国王になるという予言が当たった以上、次の予言もまた成就するに違いない。つまりマクベス夫妻の世継ぎが王位に就くことはなく、やがてバンクォーの子フリーアンスが王となるに違いない。マクベスはバンクォー父子も暗殺しようとし、バンクォーの闇討ちには成功しますが、フリーアンスは取り逃がしてしまいます。未来への疑心暗鬼に錯乱するマクベスと、その狼狽ぶりに動揺する王妃。不穏なものを感じた重臣マクダフ(ショーン・ハリス)はマクベス王に離反してイングランドにいるマルカム王子の下に身を寄せ、これに怒ったマクベスはマクダフの居城を奇襲。夫人(エリザベス・デビッキ)とその幼い子供たちを捕えます。こうして、さらなる悲劇へと物語は動いていきます・・・。

 

 配役は、ほとんどの出演者が英国出身である中で、主演の2人がドイツ人のファスベンダーと、フランス人のコティヤールというのが興味深いです。これがまた、英国勢で固めたシェークスピア劇という布陣であるよりも、テーマの普遍性を高めているように思われます。すでにこの2人の演技とチャレンジ精神は各所で絶賛されているようですが、当然と思われます。ことに、普通はかなりの悪女のように描かれるマクベス夫人ですが、コティヤールが演じることで単なる勧善懲悪的な安易なニュアンスではなくなる、という気がしました。

 元の戯曲は意外に短く(シェークスピアの戯曲の中でも最も短い方で、一説によれば、今に伝わっているものは、宮廷で演出するためのダイジェスト版であるかもしれない、といわれています)戦闘シーンのような派手な見せ場も少ないのですが、そのへんは映画らしく、凄惨な戦場のシーンを描きだし、なぜにマクベスがあのような心理状態であったのかを巧みに描き出すことに成功しています。一方で、本作でのセリフ回しは原作のままで、シェークスピアの書いた通りのセリフを使用しているようです。

 また、この映画では、通常は醜い老婆として描かれることが多い運命の魔女たちも、子供まで含めた編成で、割と若く、謎めいてはいるが綺麗な魔女たちになっております。これもかえって、マクベスの幻想なのか、現実なのかよく分からない「魔女の予言」というものを視覚化するうえで、効果的なのではないでしょうか。

 

 ところで、史実でのマクベスことマクベタット王は1005年生まれだそうです。この年、日本ではあの陰陽師・安倍晴明(あべ  せいめい)が亡くなっています。そして35歳の時に、従兄にあたるダンカン1世を殺害して王位を奪い、52歳で戦死しているようです。つまり、マクベス王は17年間も玉座にあったわけで、実はこの戯曲に描かれたような短命政権ではありません。その後、短期間、彼の養子が王位に就いた後に、ダンカン王の息子のマルカム3世が即位します。このあたり、戯曲は史実通りということになります。ちなみに、マルカム3世の時代に、イングランドではノルマン・コンクェストということが起こり、フランスから侵攻してきたウィリアム1世がイングランド王位に就きます。ウィリアム王はマルカムとも戦い、これを破っています。

 戯曲の中でも主要人物であるマクダフとバンクォーについてですが、彼らは歴史学的に実在が確定している人物ではない、とされます。しかし17世紀の当時、出版されていた英国史の本には登場している名前で、シェークスピアは当時の通説に従って、このお話を創作したようです。バンクォーという人物は、11世紀当時の王家よりも古い時代の王家の流れを汲む人物とされ、彼の息子、フリーアンスについては、この人自身も父親が殺されてから数年後には、死んでいるとされています。つまり、戯曲でマクベスが懸念したような事態、フリーアンスが王になることはありませんでした。しかし、そのまた子孫が生き残ってスチュワート家を創始し、14世紀にスコットランド王家となってスチュワート朝を開いた、と伝承されているそうです。

 それで、シェークスピアがマクベスを書いた当時は、このスチュワート家の子孫であるスコットランド王ジェームズ6世が、チューダー家のイングランド女王エリザベス1世の崩御した後を受けて、イングランド国王ジェームズ1世として即位(1603年)した直後でした。つまりスコットランド王としてはジェームズと名乗る6人目の王様だったが、イングランドではそれまでジェームズという名前の王様はいなかった、ということです。エリザベス女王はヴァージン・クイーンとして独身を貫いたので世継ぎがなく、一方でジェームズの祖父はエリザベス女王の父ヘンリー8世の甥(つまりエリザベス女王の従兄)であり、イングランド王位を継ぐのに十分な資格がありました。こうして、イングランドとスコットランドの王家は統合され、18世紀のアン女王までの間、スチュワート朝が英国を統治しますし、その後にドイツのハノーヴァー選帝侯家から迎えられた現在の英国王室も、スチュワート家の血筋を引くことから王位を継承したわけで、まさにバンクォーの子孫が英国王室の祖となった、ということになります。

 ですので、シェークスピアとしては、スチュワート家のジェームズ国王がスコットランドとイングランドの王位を兼ねて君臨したことに対し、いわばヨイショの一種としてこの戯曲を書いたとも言えます。この戯曲を見れば、いかにスチュワート家がはるか昔から予言されていた王位継承者としてふさわしい家柄か、またいかにイングランドとスコットランドは昔から関係が深かったか、という内容になっているからで、そもそもの創作の動機は、「王朝が代わっても、引き続き劇場のスポンサーになって頂きたい」という程度のものだったのかもしれません。しかし、不朽の名作というのはえてしてそんなもので、シェークスピア本人の意図も越えた、人というものの本質に迫る、21世紀になってなお映画化されるほどの作品に大化けしてしまったのでしょう。

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2016年5月21日 (土)

音舞の調べ(芸大にて)

 

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先日、東京芸大にて面白いコンサートがありました。
 簡単に言うと、人工知能AIが操る自動演奏ピアノです。自動演奏ピアノ自体は、よくホテルにおいてあるので驚くこともないですが、これはそういうカラオケみたいなものとは違います。まず1997年に亡くなっている巨匠リヒテルの演奏をAIが再現し、さらに生演奏するヴァイオリンやチェロなどの弦楽器奏者とタイミングを合わせて、その場でライブ演奏する、というのです。
 弦楽器の奏者も、あくまで自分たちのタイミングやテンポで演奏します。当然、その日によって早い日も遅い日もありますが、AIのピアノはこれに調子を合わせ、まるで人間のピアニストが、というよりも、リヒテルが蘇って合奏に参加しているようなことになります。
 ヤマハが開発中の技術で、この日はベルリン・フィルの奏者たちとライブを行いました。
 またAIが一歩、進んできていますね。これができるなら、ピアニストも失業・・・?
 この日はほかに、松下功先生(芸大副学長)の曲「音舞の調べ」を、ベルリン・フィルの人たちと和楽の奏者がコラボ、さらにこの曲に合わせてコシノジュンコ先生のファッション・ショーまで開催されました。
 なんとも先鋭的、実験的で充実した時間でした。

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2016年5月12日 (木)

キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー

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 映画「キャプテン★アメリカ/シビル・ウォー」
CAPTAIN AMERICA : CIVIL WARというものを見ました。シビル・ウォーと英語でいえば、「内戦」という一般名詞になりますが、しかし通常は、まずアメリカの19世紀の「南北戦争」を意味します。また英国では17世紀の清教徒革命時の「イングランド内戦」の意味でもあります。要するに外国の侵略軍との戦争でなく、同じ国民同士の内輪もめ、同士討ちの意味です。マーベル・コミックの世界では、日頃は味方として悪人や宇宙からの侵略者などと協力して戦っているヒーロー同士が、考え方の相違から同士討ちを始める物語が展開されており、本作はその枠組みを取り入れたものです。

本作はマーベル・コミックス・シリーズ「キャプテン・アメリカ」の3作目であると共に、「アベンジャーズ・シリーズ」を含めたマーベル・シネマティック・ユニバースの通算13作目に当たります。しかしまあ、2008年に「アイアンマン」が世に出てから8年の間に、13作品ですか。よく続くものです。

 実際、本作のパンフレットによりますと、シリーズ全体で、作中で死亡しておらず、今後も映画に登場可能なキャラクターが現時点で65人もいる、のだそうです。もちろん回想シーンや過去に遡った作品などを入れれば故人も登場可能なので、何人になるかわかりません。なんとも巨大な大河シリーズとなったものです。

 キャプテン・アメリカは第二次大戦中に登場したスーパーヒーローの最古参。アベンジャーズ・チームの司令塔です。だから彼の登場するシリーズは、映画化シリーズの中でも骨格に当たるストーリーになっており、今作もマイティ・ソーとハルク以外はアベンジャーズのメンバーが総出演しているので、全体の展開上からも見逃せない一本になっております。

 逆に言えば、本作はこれまでの作品を全然、見ていないと流れが分かりにくいと思われます。ごく簡単に振り返りますと、第二次大戦中にナチスの特殊組織ヒドラと戦うために超人として生まれ変わったスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は、戦略科学予備軍SSRの英国人将校ペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)と恋に落ち、「キャプテン・アメリカ」と名乗って連合軍の勝利に貢献します。作戦中に幼馴染のバッキー・バーンズ軍曹(セバスチャン・スタン)を失い、自身も事故により極地の氷の中で永い眠りにつきます・・・。

 66年後、目覚めたスティーブは、すでに年老いたペギーと悲しい再会をします。彼は世界を守るための超人集団アベンジャーズに参加し、かつてペギーが設立した組織の後身「シールド」の一員として働くことになります。しかし、シールドの中にはヒドラの残党が食い入っていること、さらにバッキーが生き残っていて、ソ連KGBに巣食っていたヒドラ残党の暗殺者となり、現在に至るまで人殺しを重ねている事実を知ります。シールドはヒドラの画策が露見して解散し、アベンジャーズはアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)の財力に頼った民間組織となります。しかし、トニーは個人的に地球を防衛するシステム「ウルトロン」を開発したものの、これが暴走。アベンジャーズは人類を滅ぼしかねないウルトロンを止めることに成功はしましたが、東欧の小国ソコヴィアを壊滅させてしまったのでした・・・。

 ということで、何度も人類の危機を救ってきた超人たちですが、そのために払った犠牲も大きく、特に1年前の戦いで一国を滅ぼしてしまったことは、多くの人々に疑問を抱かせることとなりました。本作はそこから始まることになります。

 

 アフリカはラゴスで、元シールド隊員でヒドラ残党であるラムロウ(フランク・グリロ)のテロを未然に防いだアベンジャーズ。しかしワンダ(エリザベス・オルセン)の少しのミスがもとで、多数の一般市民を犠牲にしてしまいます。これを契機に、アベンジャーズを野放しの任意組織として放置しておくことは危険だ、という声が高まり、世界中の国がヒーロー集団を国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」を締結することで合意。かつて陸軍軍人としてハルクを追ったことのあるサディアス・ロス国務長官(ウィリアム・ハート)は合衆国政府を代表し、ヒーローたちに協定書への署名を求めてきます。トニーは真っ先に署名に同意し、軍人でもあるウォーバード(ドン・チードル)はもちろんのこと、ヴィジョン(ポール・ベタニー)、ナターシャ(スカーレット・ヨハンソン)もこれに賛成しますが、これまでの経験から組織というものに懐疑的なスティーブは署名を拒否。サム(アンソニー・マッキー)とワンダも署名を拒みます。そんな中、ロンドンでペギー・カーターが亡くなった、という連絡が入り、スティーブは葬儀で彼女の棺を担ぎます。この場でスティーブは、かつてシールドの諜報員として自分の監視役「エージェント13」だったシャロン・カーター(エミリー・ヴァンキャンプ)が、ペギーの姪にあたる事実を知り驚きます。

 ウィーンでは、国連加盟国の代表が集まり、ソコヴィア協定の調印式が行われます。ここで謎の犯人による爆破テロが起こり、演説中だったアフリカのワカンダ国王が死亡。王太子のテイ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)は復讐を誓います。

 爆破テロの実行犯は、監視映像からウィンター・ソルジャーことバッキーであることを知ったスティーブは、彼を止めるべく行動を開始。一方、バッキーを逮捕または殺すことを求めるロス長官の指令を受け、トニーはスティーブと鋭く対立します。こうして、自由な行動を求めるスティーブ派と、国連および政府の管理下に入ることを主張するトニー派に分かれて、ヒーローたちは争うことに。

ブカレストでバッキーに接触したスティーブは、彼がウィーンの爆破テロの犯人でないことを確信しますが、ついにファルコンともどもトニーたちに逮捕されてしまいます。

 そんな中、謎の男ジモ(ダニエル・ブリュール)が暗躍。彼はKGBでバッキーを暗殺者として使役していた旧ソ連軍大佐で、ヒドラ残党でもあるカルポフ(ジーン・ファーバー)から、バッキーを洗脳するための暗号書を奪取します。さらに1991年にバッキーが関与したある事件について執拗に追いかけます。その年は、かつてトニー・スタークの両親が何者かに殺害された年。そして、スターク夫妻が犠牲になった際、輸送中だった超人用の血清5人分も奪われており、その行方も分からなくなっています。一連の事件の背後であやしい行動をとるジモは何者で、何を企んでいるのか。そしてスティーブは旧友バッキーを守りきることができるのか。シビル・ウォーはテイ・チャラがヒーローとなったブラックパンサー、引退したはずのクリント(ジェレミー・レナー)、さらにアントマン(ポール・ラッド)、スパイダーマン(トム・ホランド)らも加わって、どんどんエスカレートしていきますが・・・。

 

 今回のキーパーソンであるヘルムート・ジモを演じたドイツ人俳優ダニエル・ブリュール。見覚えがあるなと思ったら、「戦場のアリア」でドイツ軍隊長ホルストマイヤー中尉を、「イングロリアス・バスターズ」ではドイツ軍のツォラー狙撃兵を演じていました。そんなわけなので、この人が英語で演技しているのを私は初めて見たことになります。それから、今回はおまけ的に登場したのが、スパイダーマンことピーター・パーカーの叔母メイ・パーカー役のマリッサ・トメイ。1992年のコメディー映画「いとこのビニー」でアカデミー助演女優賞を獲得している彼女ですが、今回はトニー・スタークから「美人過ぎるおばさん」と呼ばれています。確かに51歳になった今も綺麗ですね。トム・ホランド主演のスパイダーマンでは、彼女が今後も出演してくれるのでしょう。

 それと、お約束のマーベル総帥スタン・リーさんが今回もしっかりセリフのある役で出演しています。93歳だそうですが、お元気ですね。

 という具合で、たくさんのキャラクターが出てきて大変そうなのですが、非常に巧妙な構成になっているためでしょう、これだけ多人数が絡んでも話がややこしくならず、ストーリーの展開ももたつくことなく、最後までぐいぐいと引き込んでいくのは見事なものだと思います。アメリカでの批評家筋や観客の評価も非常に高いそうです。テロリズムと復讐の連鎖、正義の相対性、そして組織と自由との対立・・・大変に重い課題が一本、背景に通っており、単純な勧善懲悪ものではない重厚さがあります。本作では、シンプルに倒していいような悪人、というのは出てきません。みなそれぞれの信念があり、想いがあって行動しており、その人の立場に立てば、こういう話にもなるだろう、と共感させられる部分が必ずある。みんな傷があり、苦悩があり、悲劇を背負っている、そういう描き方。混沌の現代ではヒーローものもこれほど深化するものなのでしょうか。

 といいながら、そこは娯楽作品で、笑えるシーンも実はかなり盛り込まれています。決して重々しいばかりの作品ではありませんが、見ごたえは相当にヘビーでもあります。単純明快なヒーローものだと思って甘く見ると、重い手応えに驚かされるかもしれません。

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2016年5月 6日 (金)

レヴェナント 蘇えりし者

 今年度アカデミー賞で、レオナルド・ディカプリオが念願の主演男優賞を初受賞、さらにアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が「バードマン」に続き2年連続の監督賞、エマニュエル・ルベツキ撮影監督が、「ゼロ・グラビティ」「バードマン」に続いて3年連続の撮影賞という快挙ずくめとなった「レヴェナント 蘇えりし者」THE REVENANTを見ました。本編2時間37分、予告などを入れると3時間近くかかる長編なのですが、もう素晴らしい計算しつくされた映像と緩みない構成、そしてディカプリオはじめ出演者の熱演で、一瞬も目を離せないまま、全く気が抜けないまま、最後まで見てしまいました。

 ドキュメンタリー映画のように、長回しのカメラが食らいつくように俳優の演技をとらえていきます。これ、ルベツキ撮影監督の得意技でして、2006年の話題作「トゥモロー・ワールド」などで、息もつかせぬ凄惨な戦闘シーンを10分以上もワンカットで収めるというのが話題になりました。本作も特に、冒頭で主人公たちの一行がネイティヴ・アメリカン(いわゆるインディアン)のアリカラ族から奇襲を受けるシーンがあるのですが、もうここからしてすごいです。観客は一瞬にして密林の中の戦場に叩き込まれ、出演者たちと共に、音もなく飛来して命を奪う矢や投げナイフの恐ろしさに身震いすることになります。

 本作は、19世紀前半に実在した伝説のトラッパー(罠猟師)で、クマに襲われて負傷し、仲間に見捨てられたけれど不屈の意志で生還した、というヒュー・グラスの有名な実話をもとにした作品です。アメリカではこの伝説は著名なので、この話の映像化は、これまでも何度もされているようです。ただ本作は、史実そのもの、でもなくて、社会派として知られるイニャリトゥ監督は、非常に厳しい文明批評的な、また差別と非寛容を主題とした哲学的な内容に仕上げています。舞台の設定である1823年は、欧州でのナポレオン戦争のどさくさにまぎれ、英軍がインディアン諸族と組んでアメリカ合衆国と交戦した1812年戦争の余韻が冷めない時期です。インディアン諸族も、英国と組むもの、フランスと組むものなどさまざまな戦略の元で動いており、アメリカ白人との間の関係は険悪さを増していた時代です。一方でナポレオン戦争の結果、独立したメキシコとの関係も、徐々に悪化して行ってあのアラモの戦いに繋がっていく、というような時代でした。かといって、まだ南北戦争の動乱もゴールド・ラッシュもかなり先の話です。本作で登場人物たちが手にしているのはマスケット銃で、いわゆる西部劇のガンマンたちが使っているような、性能の良いライフル銃ではありません。だから、典型的な西部劇、ではなくて少し前の時代の史劇、ということになるかと思います。

 

 1823年、ミズーリ川周辺で行動していたアンドリュー・ヘンリー隊長(ドーナル・グリーソン)率いる毛皮猟隊の一行は、娘を白人に拉致されて怒りに燃えているアリカラ族の族長エルク・ドッグ(デュアン・ハワード)の部隊に奇襲され、全滅の危機に瀕します。案内人のグラス(ディカプリオ)は隊長に対し、毛皮を運ぶための舟を放棄して、安全な砦まで山越えする案を進言。しかし、ポーニー族の母親との間に生まれた息子ホーク(フォレスト・グッドラック)を連れているグラスに対し、ヘンリーの補佐役であるベテランのフィッツジェラルド(トム・ハーディ)は強い偏見を抱いており、グラスの案に反対します。ヘンリー隊長はグラスの意見に従うことに決めますが、フィッツジェラルドはグラス父子へのわだかまりを隠そうともしません。

 しかし山中にて、子育て中で気が立っている親グマに出会ってしまったグラスは、死闘の末にクマを倒しますが、自らも瀕死の重傷を負います。このままグラスを連れて山越えをするのは無理だと判断した隊長は、ホークと、グラスを慕う若者ブリジャー(ウィル・ポールター)、それに高額な割増金につられたフィッツジェラルドの3人を残し、最期までグラスの面倒を見て、亡くなったら手厚く埋葬するように命令し、ほかの者を連れて出発します。

 当然ながら、フィッツジェラルドはグラスの面倒を見る気など初めからなく、人目を盗んでグラスを殺そうとしますが、ホークに見られてしまい失敗。そこで、口封じのためにホークを殺害し、その場にいなかったブリジャーには嘘をついて、アリカラ族が襲撃してくる、と信じ込ませ、2人でグラスを捨てて逃げ出します。絶体絶命のグラスは、息子のかたき討ちをするという復讐の一念だけで生き延びようと苦闘しますが、それは想像を絶する過酷な旅になろうとしていました・・・。

 

 ということで、いかに本作が映像も物語も演技も素晴らしいか、というのはすでに多くの人が語っていることでしょう。そこで、私は自分の肩書である服飾史家・戦史家・歴史家としてそれらしいことを書くことにしますが、まず本作の背景にあるのが、当時のアメリカ・カナダの毛皮猟。当時は毛皮の帽子が非常に欧州でもアメリカでも流行していました。1815年にナポレオンを破った英国近衛兵は、フランスの精鋭部隊にならい、勝利の記念にあの黒い毛皮の帽子を被り始めますが、そのように豪華な毛皮帽はエリート兵士の象徴であり、軍用として人気がありました。また一般の紳士も、この時代にはビーバーの毛皮を使ったトップハットを被っていました。そんなことで、ナポレオン戦争で荒廃していた欧州から、手つかずの自然がある新大陸には、毛皮の発注が引きも切らなかった。もちろんアメリカ本国の上流階級もしかりです。いい毛皮は驚くほど高値で売れました。ゴールド・ラッシュの前には、毛皮が宝の山だったわけです。

 そこで、1812年戦争でミズーリ民兵隊の英雄として知られたウィリアム・H・アシュレー准将が、同じくこの戦争で火薬や弾丸の納入者として活躍し、軍人としても有名だったアンドリュー・ヘンリー少佐(つまりこの映画に出てくるヘンリー隊長)と1822年に設立したのが、「ロッキー山脈毛皮会社」という会社。アシュレー将軍はこの会社のために、腕の良い探検家や毛皮猟師、特に罠猟師を公募し「アシュレー100人隊」などと呼ばれる精鋭を集めました。この中に、実在のヒュー・グラスや、当時まだ19歳の若者だったジム・ブリジャーなどがいたわけです。そして、グラスを見捨てた張本人のトマス・フィッツパトリックも。おや、ちょっと名前が違うじゃないか、とお思いでしょう。その通り、映画でトム・ハーディが演じたのはジョン・フィッツジェラルド。だから史実のフィッツパトリックとは違う、ということです。

 というのも、史実では1823年のヘンリー少佐率いる探検隊に参加したグラス、ブリジャー、フィッツパトリックは、実際にグラスがクマと格闘して負傷し、ブリジャーとフィッツパトリックが逃亡したのは本当で、その後、グラスが奇跡の生還を遂げたのも事実らしい。しかし、復讐するために2人を追い詰めた際、グラスは結局のところ、この2人を許してやった、というのが史実らしいです。

 結局、3人ともその後も生きていたようで、グラスは1833年にアリカラ族とのトラブルで殺されています。フィッツパトリックは毛皮会社を辞めた後、軍に入隊したようで、グラスが復讐をやめたのも、現役軍人を殺すのはリスクが高いから、だったとか。実際に、ジョン・C・フレモント、フィリップ・カーニーといった著名な軍人の従軍ガイドとして長く活動し、インディアン諸族との交渉でも功績があった人だそうで、1854年に病死したといいます。ジム・ブリッジャーは1830年代から40年代にインディアン女性3人と結婚し、子供も何人ももうけたそうで、その後も西部開拓時代の著名な冒険家、ガイドとして軍の斥候などで活躍し、1881年まで生きたといいます。

 その後、欧州での流行は毛皮帽から、ビーバーの毛皮の代わりに絹の生地を用いたトップハットに変わりました。つまり、いわゆる「シルクハット」というものです。また軍隊でも英国の近衛兵のような特別な部隊を除き、一般の部隊では大げさな毛皮帽は急速に廃れました。これが1830年代から40年代にかけてのこと。この流行の変化に加え、競合する毛皮会社も多数、設立されたために、あえなくアシュレー将軍のロッキー山脈毛皮会社も1834年ごろに廃業してしまったようです。ヘンリー少佐はその前に会社から身を引いていた模様です。すなわち1823年の探検では最後まで無事だったし、その後も元気だった。1832年ごろに亡くなったようですが、史実では、1823年の探検当時、すでに40歳代後半の堂々たる将校で、映画に出てくるような経験の浅い青年、という人ではなかった模様です。

 さて、ディカプリオの熱演はいうまでもありませんが、ほかの出演者も9か月に及んだ過酷なカナダとアルゼンチンでの野外ロケによく耐えたな、というのが正直な感想です。照明を使わず、すべて自然光で撮ったという映像は本当にすごいものです。本作撮影時、カナダは暖冬で雪が少なく、本作の主要な部分は実は南米アルゼンチンで撮っている、とのことです。

 今回の敵役であるトム・ハーディは、今や「マッドマックス」役者。近年、立て続けに話題作に出て大活躍していますね。ヘンリー隊長役のドーナル・グリーソンはスター・ウォーズ最新作でもハックス将軍という重要な役どころを演じていました。ブリジャー役のポールターは「ナルニア国物語」シリーズで子役として一躍、名を知られるようになり、その後は引っ張りだこになっている若手の有望株。「メイズ・ランナー」でも大事な役に抜擢されていました。決して二枚目俳優ではないですが、映画作りに欠かせない演技派として大物になりそうな予感がします。そのほか、今作では多数のネイティブ・アメリカンやカナディアンが出演していますが、出身部族は必ずしも設定どおりじゃないのですが、皆さん本物の人たち。映画の重厚さ、リアリティーを増しているのは、こうしたネイティヴ系の役者さんたちの好演だと思います。

 アメリカ本国でも18世紀後半の独立戦争と、19世紀後半の西部開拓時代および南北戦争の動乱期に挟まれて、意外に知られていない19世紀前半、西部開拓時代の前史。スペイン人侵略者と現地の人の混血化が進んで成立したメキシコ出身のイニャリトゥ監督が描く北米史の一断面、というものが非常に興味深い一作だったのではないでしょうか。20160505185303


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2016年5月 1日 (日)

フィフス・ウェイブ

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  GW皆様いかがお過ごしでしょうか。けっこう肌寒いですね、今年は。北海道などこの季節に積雪だそうですが。さて、私は「フィフス・ウェイブ」(
The 5th Wave)という映画を見ました。主演はクロエ・グレース・モレッツ。原作はアメリカで人気のヤングアダルト小説ということで、近年よくある、若者を主人公にした近未来ディストピアものの一つです。基本的には宇宙人による侵略もの、なのですが、「宇宙戦争」とか「インデペンデンス・デイ」とか、「宇宙戦艦ヤマト」のように、異星人が大艦隊を送り込んできて、正面から堂々の侵略戦争をするタイプの話ではありません。どちらかといえば「寄生獣」とか「遊星からの物体X」「光る眼」「ボディ・スナッチャー」といった、徐々に人類の中に異星人が紛れ込んで、いつのまにかすりかわっていく「浸透型」の侵略タイプの作品です。しかしその「浸透作戦」は最後の仕上げで、その前段に何回も攻撃の波「ウェイブ」があるのが、この作品の特色と言えます。

この映画に出てくる異星人は「アザーズ」と呼ばれています。つまり「よそ者、ほかの奴ら」です。いかにも招かれざる客、というニュアンスです。このアザーズは、突然、地球の軌道上に巨大な母艦を出現させ、しばらくは不気味に沈黙しておりましたが、まず第1波として電磁波攻撃をしてきます。これで地球の電気はすべて止まり、飛行機は落ち、車も停止し、コンピューターもスマホも使用不能、水も生活用の電源もライフラインはすべて遮断されます。今の日本などの地震災害を見ていても、これだけでほぼ、現代人の文明はアウトになるのは目に見えています。そして第2波は、巨大地震と大津波。世界中の島嶼部と沿岸部の都市は壊滅します。これで日本も山間部以外は全滅したことでしょう。第3波は鳥インフルエンザ。強毒性のウィルスを蔓延させ、人類が死滅するのを待ちます。ここまでで、設定では「人類の99%」が死滅したということになっております。ここにきて第4波が、「浸透作戦」です。生き残った人類のコミュニティーに異星人が忍び込み、一見すると人間かアザーズか分からない疑心暗鬼の中で、人類は自滅の道をたどります。そして仕上げの「第5の波」フィフス・ウェイヴが、完全な人類の絶滅を意図して開始される・・・そういう流れになっております。

 なんだか回りくどい侵略だな、と思う反面、慎重かつ高等な異星人ならやりそうな手にも思えます。極力、自分たちの手を汚さない、直接の侵略をしない、そして「人類だけを駆除し、人類以外の地球環境は出来るだけ保全する」作戦、なんだということです。基本的に災害や病気といった、地球ですでに人類が経験しているような手が使用され、そして人類は対処できません。第4波以後も、実際に自分たちが浸透して乗り込んでくるのではなく、本当のところは疑心暗鬼を招いて、人類が勝手に同士討ちを始めて自滅するのを待つ作戦、ということのようです。下手に自分たちの兵器や技術、戦法を人類に見せてしまうと、反撃に使われる可能性もあります。間もなく公開の「インデペンデンス・デイ」の続編では、20年前の異星人のテクノロジーを研究して、人類の軍備も革新されている、ということになっています。こういうことを防ぐために、この作品では人類を掃討するためのやり方も人類自身の発明した、おそらくアザーズたちから見れば超旧式の地球の銃や弾薬を用いることが基本となっている、というのが興味深いです。

 

 アメリカ・オハイオ州の閑静な街に住む平凡な女子高生キャシー・サリヴァン(モレッツ)。親友のリサとおしゃべりし、アメフト部のスター選手ベン・パリッシュ(ニック・ロビンソン)に憧れているものの、うまく接近できずに悩む。自分はサッカー部に所属しているけれど、あまり才能があるとも思えない。家族思いで頼りになる父オリバー(ロン・リヴィングストン)と、看護師としてバリバリ働く優しい母リサ(マギー・シフ)、5歳のかわいい弟サム(ザッカリー・アーサー)と共に暮らす4人のサリヴァン一家の何でもない日常。こんな生活がずっと続くと思っていたのですが・・・。

 ある日突然、地球の周回軌道上に出現した巨大な異星人の宇宙船。「アザーズ」と呼ばれるようになった彼らの母艦は、ちょうどオハイオ州の上空で停止します。脅える人々。だが実際の攻撃は苛烈を極めるものでした。ある日突然、襲ってきた第1波、電磁波攻撃で、人類の文明は崩壊。第2波の地震と津波でほとんどの都市は壊滅します。内陸のオハイオ州は海こそないのでそこまでひどいことにはなりませんでしたが、キャシーとサムにはエリー湖の水が襲ってきて、危うく命を落としかけます。そして第3波。ウィルスに感染して続々と人が死んでいきます。親友のリサは施設に隔離され、さらに看護師である母リサも亡くなります。

すでに人類の99%は死滅し、内陸部でわずかに生き残った人々は難民キャンプを築き、開拓時代に戻ったような共同生活で生き延びようとします。そこに突然、やってきたのがヴォーシュ大佐(リーヴ・シュレイバー)率いるライト・パターソン基地の陸軍部隊。アザーズの攻撃で車が使えないはずなのに、なぜこの陸軍部隊は平気なのか、といぶかる声もありましたが、すぐに「これで助かった」という安堵に。しかしそれも束の間、ヴォーシュが皆を絶望させるようなことを言い出します。アザーズの第4波が始まったのだ、と。それは地球人の中にアザーズが浸透し、身体を乗っ取り、地球人に成りすます作戦だというのです。疑心暗鬼に陥った大人たちは暴動を起こし、軍の部隊も交えた銃撃戦となって全滅。ここでオリバーも亡くなります。

 ヴォーシュは子供だけを選抜して、ライト・パターソン基地に連れて行きます。弟サムとはぐれ、父を失って一人ぼっちとなったキャシーは、気丈にも父の形見の拳銃と、軍の部隊が放棄していった自動小銃を手に、弟を取り戻すために基地を目指しますが、途中でアザーズの操る狙撃者に銃撃され、負傷して意識を失います。1週間後、気が付いた彼女は、自分が謎の男エヴァン(アレックス・ロウ)に助けられたことを知ります。

 一方、サムは基地でアザーズに反撃するための少年兵部隊に入れられてしまいます。サムの上官である分隊長は、あのベン・パリッシュでした・・・。

 

 ということで、実はクロエ・グレース・モレッツの成長ぶりが見たい、という動機で見たので、お話にさほどの期待はしていなかったのですが、良くできていましたよ。第4波までが長い、という声もあるようですが、この波状攻撃そのものが本作の特徴ですから。人類を十分に減らした後からでないと、第4、第5の攻撃はしないアザーズたちですからね。

 クロエは「キック・アス」の撮影当時からだと、もう10年近くたつのですが、相変わらず映画の中で存在感がある人です。人を引き付けるものがありますね。超人的な「ヒット・ガール」とか「キャリー」と違い、なんでもない平凡な女子高生、という役どころはむしろ珍しいのですが、これが新境地となるかもしれません。5歳でデビューしてから芸歴すでに15年ほど。子役から大人の俳優になるのはなかなか難しいものですが、この人はうまくキャリアを重ねているようです。ベン役のロビンソンは「ジュラシック・ワールド」に出て有名になりました。それから英国からまた有望な俳優が出てきました、謎の男エヴァン役のアレックス・ロウ。これは人気が出てくるかも。それから、ベンの分隊の隊員リンガー役を演じたマイカ・モンローも注目の女優で、まもなく公開の「インデペンデンス・デイ」の続編にも出演しているそうです。

 最後は、明らかに「続く」という感じの終わり方ですが、続編の予定があるのでしょうか。実際、あの後、どうなるのか気になってしまうエンディングでした。

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