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2015年11月27日 (金)

日本橋三越と青山のJunko Koshinoブティックにて。

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 ここはどこの雪原かしら、と思うところですが、これは日本橋三越本店で開催されているぬいぐるみブランドのディスプレイです。ちょっと用があって立ち寄った三越で見かけました。Photo_2



 その足で、Junko Koshinoのイベントがありましたので、見て参りました。コシノジュンコ先生ご自身も挨拶されて、テレビ局のクルーも来ていた模様。外は肌寒いのですが、中は大変な熱気でございました。Photo_3

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2015年11月20日 (金)

コードネームU.N.C.L.E.アンクル ラスト・ナイツ

 

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  映画を2本立てで見ました。「コードネームU.N.C.L.E.アンクル」THE MAN FROM U.N.C.L.E.と、「ラスト・ナイツ」LAST KNIGHTSです。
 コードネームU.N.C.L.E.は、1960年代に人気を博した「0011ナポレオン・ソロ」のリメイクでして、アメリカのCIAに属するナポレオン・ソロと、ソ連KGBのイリヤ・クリヤキンの「あり得ない」コンビが、国家の枠を超えた組織U.N.C.L.E.アンクルの下で世界の危機に対処する、という筋立て。
 東西冷戦時代の東ベルリンに姿を現したナポレオン・ソロ(ヘンリー・カビル)は、元ナチスの科学者テラー博士の一人娘ギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)の自動車整備工場にやってきます。ナチス・ドイツの敗北後、アメリカに渡ったテラー博士は2年前から姿を消し、核兵器の量産法を研究している可能性があると思われ、その行方を追うソロはギャビーに協力を求めに来たのです。しかしそこには、KGBのスパイ・イリヤ(アーミー・ハマー)もやってきて、激しい争いの末にソロがギャビーを連れて西側に連れ出すことに成功します。
 ところが、これで任務成功、と思いきや、上司から突然、米ソが手を組んだ共同作戦でテラー博士の行方を追うことになった、と告げられ、姿を現したのはイリヤでした。
 イタリアに本拠を置き、野心家の美女ヴィクトリア(エリザベス・デビッキ)が率いる海運会社ヴィンチグエラ社に、ギャビーの叔父ルディ(シルベスター・グロート)がいることが分かり、ソロ、イリヤ、ギャビーの3人はイタリアに乗り込みますが、その足並みはそろわず失敗続き。謎の男ウェーバリー(ヒュー・グラント)の影もちらつく中、テラー博士の研究がすでに核弾頭の製造にまで進んでいることを彼らは察知します・・・。
 というようなことで、いかにも60年代の風俗に雰囲気、服装やゴージャスな「気分」が再現されています。初期の007シリーズにもあった華やかさとか色気があります。スパイ映画ってこういう感じだったよね、というのを久々に新作で堪能できる一本。前の「キングスマン」もそうでしたが、何かこういうクラシックなものを観客は求めているのじゃないでしょうか。
 もともとは、トム・クルーズがソロ役のはずだったといいます。それはそれで当たったと思いますが、現役のスーパーマン役者、ヘンリー・カビルは女たらしの諜報員を見事にやっていますし、堅物のソ連スパイには、ソ連研究者の祖父を持つアーミー・ハマーは打ってつけでしょう。それから、謎の美女役のデビッキは、「華麗なるギャツビー」でデビューした女優さんですが、存在感ありますね。こういうゴージャス系の役にはまります。
 ◆  ◆  ◆
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  「ラスト・ナイツ」は、「CASSHERN」「GOEMON」で驚愕の映像を作り出した紀里谷和明監督が海外進出して製作した第1弾。あの日本の武士道の世界を最もよく表している「忠臣蔵」の物語を中世のヨーロッパのような世界(といっても実在の欧州でもない感じで、人種もさまざまな異世界)を舞台に翻案した作品です。日本人にはあらすじは必要ないわけですが、浅野内匠頭にあたるバルトーク卿にモーガン・フリーマン、大石内蔵助にあたる騎士隊長ライデンにクライヴ・オーウェン、吉良上野介に当たる宰相ギザ・モットにアクセル・ヘニー、徳川将軍に当たる皇帝にペイマン・モアディ、そして千坂兵部と清水一角を足したようなギザ・モットの親衛隊長イトーに井原剛志、という配役で話が進みます。
 長い戦乱の世が終わり、一人の皇帝が諸侯を束ねる世の中で、大臣のギザ・モットは諸侯に賄賂を要求し、奢侈に走った生活を送り、権力をほしいままにしていました。これに反感を持つバルトーク卿はついにギザ・モットを怒らせてしまい、モットから辱めを受けます。つい手が出てモットを傷つけてしまい、反逆罪で罪に問われることに。モットは皇帝に入れ知恵し、バルトークに忠誠を誓う騎士隊長ライデンに強要して、その手で、主君を斬首させてしまいます。さらにバルトーク家はお家取り潰しとなり、騎士たちも離散して零落していきます。ライデンも盛り場や遊郭に入りびたり、すっかり無軌道な生活に。もはや、かたき討ちをする気力もなくなっただろう、とギザ・モットやイトーたちは安心しますが、それはライデンが世を欺くための芝居でした。雪の降りしきるある夜、バルトーク騎士団はモットの首を討つべく、その居城を目指して進みます・・・。
 ということで、武士の世界に特有の切腹とか、また浅野が勅使下向の饗応役を仰せつかって、吉良はその指南役で、高家筆頭の家柄で、殿中での刃傷は即日、切腹で・・・みたいな、なかなか外国人には理解しにくい部分をうまく、普遍性のある違う形で換骨奪胎しており、かなり異なっているにもかかわらず、まぎれもなく「あの忠臣蔵」に見えるのがすごいところです。ひたひたと黒ずくめの集団がモットの城に迫るシーンは、「いよいよ吉良邸に討ち入りだ」と素直に見えました。
 本懐を遂げて、バルトーク家の姫君に義士たちが報告するシーンは、涙なくしては見られません。このウエットな感覚は紛れもなく日本的なものです。
 紀里谷監督はこれまで、国内で興行的には立派な成績を上げているのに、あまり正当な評価は受けてこなかったような気がします。有名になったのが、当時の奥さんの宇多田ヒカルさんの名声にあやかって、というイメージになりがちだったのも、損した部分と得した部分、相半ばだったのかもしれません。しかし、これでいよいよ海外で本領発揮して、一層すごい作品を見せてほしいと思いますね。 

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2015年11月13日 (金)

自衛隊音楽まつり2015

 

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 本日は、武道館で「平成27年度自衛隊音楽まつり」を見ました。陸海空の3自衛隊の音楽隊、儀仗隊と、ゲストとして米軍の陸海空、海兵隊の軍楽隊、さらに韓国海軍の軍楽隊も参加しての密度の濃い2時間ほどのステージ。
 冒頭で、聞き慣れた曲だなと思うと、なんとファイナルファンタジーXの「ザナルカンド」のテーマ曲。こんな曲もレパートリーなんですね。
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 東北方面音楽隊の「サウンド・オブ・ミュージック」、中部方面音楽隊の「進撃の巨人」や中央音楽隊「花燃ゆ」など異色の曲もあり、中央音楽隊長・武田1佐指揮の合同演奏なども見もの。ゲスト音楽隊もいずれも趣向を凝らし、力が入っていましたが、韓国海軍軍楽隊のダンサーの動きはまことに圧巻でした。防衛大学の儀仗隊も格好良かったですね。そして、なんといってもど迫力なのが名物「自衛太鼓」。これを聴くだけで価値があるかも。これほどの人数が一糸乱れぬ和太鼓を打ち鳴らす、というのは自衛隊でないとできないのではないでしょうか。
 自衛隊の「歌姫」たちも大活躍ですが、やはり今や大スターの三宅3等海曹の澄んだ歌声は圧倒的ですね。
 これから日曜日まで3日間、マスコミや関係者向けの特別ステージも含めると、全部で7回も公演があるようです。自衛隊の皆さんの熱演ぶりは本当に見応えがありました。

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2015年11月 9日 (月)

辻元玲子が学生時代に描いたイラスト「イソップものがたり」再販。

 

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このほど「おはなしと音楽でくり広げる童話の世界 イソップものがたり」(松井久美子著)という電子書籍が出版されました。これは、イソップ物語のお話に英訳を付け、音楽伴奏も加えた楽譜でして、幼稚園や小学校で英語教育+音楽教育の教材などに好適、というものです。Photo_5



 さてそれで、この本のイラストをうちの辻元玲子が描いております。もう20年以上も前、音大生時代に描いたものです。というのも、この書籍は1993年にドレミ楽譜出版から刊行された「ピアノで語るイソップ物語(ぬりえつき)表現力を育てる たのしいエチュード」という本の再販にあたるものです(当時は旧姓でイラスト・田村玲子という名義)。当時は表紙以外は色を付けず、塗り絵つきの楽譜として出していましたが、今回は初めからデザイナーさんによる彩色がされています。
 ということで、今回の電子書籍版はDLマーケットhttp://www.dlmarket.jp/からダウンロードできます。演奏と朗読の音源もダウンロードまたはCDとして購入できます。
 20年以上の歳月を経て、玲子さんの学生時代の仕事が世に再び出るのは嬉しいですが、本人は古い絵で恥ずかしいと恐縮もしております。Photo_6

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2015年11月 6日 (金)

PAN~ネバーランド、夢のはじまり~

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 「PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜」という映画を見ました。これまで「プライドと偏見」「つぐない」や「アンナ・カレーニナ」など、主にキーラ・ナイトレイ主演の映画で有名になったジョー・ライト監督。今回は男の子を描く・・・それはピーター・パンの物語の前日譚ですので、必然的にそうなるわけですが、独特の映像美で知られる同監督、今回もきわめて魅力的な世界観です。可能な限りCG処理ではなくセットを組んでの豪華な撮影で、例えば実物大の海賊船を何隻も建造してしまうなどして、製作費も150億円に上ったとか。ちょっと予算をかけすぎて、興行収支的には厳しくなるのでは、という見方もあるほどです。おそらくこれまで映像化されたどのネバーランドよりも絢爛豪華なのではないでしょうか。
 ピーター・パンの話は、有名なディズニーのアニメをはじめ、何度も映画化されてきました。前日譚にあたる話は今までもあったし、スティーヴン・スピルバーグ監督による後日譚「フック」という異色作もありました。ロビン・ウィリアムズとダスティン・ホフマン共演で、大人になって自分が何者だったか、そして空を飛べたことも忘れてしまった中年のピーターが登場するお話でした。さらにJ・M・バリーが原作小説を描くまでの姿を扱ったジョニー・デップ主演の「ネバーランド」という作品までありました。
 しかし、結局ピーター・パンという少年がどういう生い立ちで、どのようにネバーランドに渡ったのか、そして彼の宿敵ジェームズ・フックとはいったい何者なのか。このへんを描いた作品は珍しいと思われます。
 バリーの原作は、物語が描かれた1900~1910年ごろの英国を基本としていましたが、本作はもう少し後、1940年代の第二次大戦下を舞台にしているのも異色と言えるでしょう。これは「ナルニア国物語」の映画化時にも、同じく英独航空決戦のころを時代背景に選んでいましたが、空襲下の緊迫感ある環境が説得力を増すのと、古すぎず最近過ぎない設定として、第二次大戦あたりが今では適当、ということなのかなと思います。この設定のために、ファンタジー的な世界観と現実世界との往還がスムーズになる、というのは確かに感じます。
 ◆  ◆  ◆
 1930年ごろのロンドン。深夜のケンジントンの孤児院の前に、一人の赤ん坊を置いていく若い母親メアリー(アマンダ・サイフリッド)の姿がありました。軽々と高い鉄柵を乗り越える身のこなしは尋常ではなく、何か思いつめた様子にはただならぬ事情がありそうです・・・。
 そして12年後。ドイツとの戦争が始まった時代のロンドン。孤児院で育ったピーター(リーヴァイ・ミラー)と、仲間のニブス(ルイス・マクドゥーガル)は、ドイツ空軍の爆撃で混乱するどさくさに紛れ、悪徳院長バーナバス(キャシー・パーク)の秘密の隠し部屋を地下で発見します。そこで母親の手紙を見つけたピーターは、母親が特殊な事情があって自分を孤児院に預けたこと、そして自分には何か特別な運命があることを悟ります。院長の蓄財があまりにも莫大なものであることに不審を抱いた2人は、院長が孤児を売り払って金を得ているのではないかと推測。その推理は当たっており、ある夜、空中から次々に海賊たちが降りてきて、孤児をさらっていくのを目の当たりにします。
 結局ピーターはそのままビショップ(ノンソー・アノジー)が指揮する空飛ぶ海賊船にとらわれ、ニブスは辛うじて地上に飛び降りて逃げおおせます。海賊船は追撃してくる英国空軍のスピットファイア戦闘機と空中戦を演じながら急上昇し、ネバーランドに到着します。
 その地は恐ろしい海賊・黒ひげ(ヒュー・ジャックマン)が支配しており、拉致された孤児たちは鉱山で妖精の石「ピクサム」を採掘する重労働に酷使されることに。ここでのある一件でピーターが「空を飛ぶ能力」を持っていることを知ると、黒ひげは恐ろしい疑念にとらわれることになります。というのも、妖精国の王子と人間の娘メアリーとの間に生まれた子供が、やがてネバーランドに現れて、黒ひげを打倒する、という予言がこの国にはあるのです。一方、ピーターが知り合った炭鉱労働者フック(ギャレット・ヘトランド)は、ピーターを誘って炭鉱を脱走する計画を立案。現場監督のスミー(アディール・アクタル)の協力も得て、3人で空飛ぶ海賊船を奪ったものの、あえなく墜落。
 3人は黒ひげと敵対する原住民の村の王女タイガー・リリー(ルーニー・マーラ)に捕えられます。ピーターは3日の間に、本当に空を飛ぶ能力があること、妖精国の王子であり、黒ひげを倒す救世主であることを立証するように族長から要求されます。しかし、意識すると、どうしても空を飛ぶことが出来ず、ピーターは自信を喪失してしまいます。
 そんな間に、黒ひげの打つ手は早く、原住民の村を襲撃。スミーは黒ひげに寝返り、ピーター、フック、リリーは辛くも脱出に成功します。巨大ワニのすむ入り江を美しい人魚(カーラ・デルヴィーニュ)たちの助力で通過したピーターたち。フックはこのままネバーランドを見捨てて英国に帰る、と主張しますが、ピーターとリリーは妖精国に向かうことを決意します。その頃、黒ひげも妖精国の場所を示す地図を発見して、追いすがってきます・・・。
 ◆  ◆  ◆
 という展開でお分かりのように、ピーターは原作で語られるような、何となく乳母車から落ちて「大人になることをやめた」子供ではなく、そもそも妖精国の救世主として生まれた運命の王子であって、だから空を飛べるし、この地にある限り年も取らなくなる、というような話になっております。そして若き日のフックは、まだピーターと敵対していないどころか、むしろ仲間であった、という描写になっているのが非常に興味深いです。後にフック船長の副官となるミスター・スミーも、黒ひげの下で炭鉱の現場監督だった、という登場の仕方。また、後の日にピーターパンの片腕となるニブスは、すでにロンドンの孤児院時代からの旧友だった、というわけです。タイガー・リリーとフックがけっこう、いい中だったり、ティンカー・ベルが大事な場面で登場したり、といろいろと後日への伏線を張っております。
 主演のリーヴァイ・ミラーは撮影時に実際に11~12歳の子役ですが、立派な演技です。当然ながら大きな作品に出るのは初めてですが、いい役者さんになってもらいたいですね。ヒュー・ジャックマンは頭を剃りあげて、珍しい悪役に挑んでいます。ウルヴァリンともジャン・バルジャンとも全く異質の役柄ですが、嬉々としてやっている感じ。得意の歌声を披露するシーンもあり存在感たっぷりで魅力的でした。
 それで思い出すのが「レ・ミゼラブル」でジャックマンと共演していたアマンダ・サイフリッドの存在。登場シーンは多くないのですが、本当に重要なシーンで出てきます。ここは感動的です。生き別れた息子との悲しい再会・・・実にいいです。全編でいちばん、感動的なシーンはこの人が持って行った感じがいたします。
 タイガー・リリーを演じているルーニー・マーラは「ソーシャル・ネットワーク」や「ドラゴン・タトゥーの女」でよく知られている人気女優さんですが、実はこの人のお姉さんが「ファンタスティック・フォー」や「トランセンデンス」、それにリドリー・スコット監督の待機作「オデッセイ」にも出ているケイト・マーラ。整った顔立ちや清楚な雰囲気はよく似ていますね。ところでタイガー・リリーは従来のアニメなどではアメリカ先住民、つまりいわゆる「アメリカ・インディアン」として描かれていたわけですが、原作では明確にどういう人種だとは書かれていないそうです。それで本作ではあくまでも無国籍な「ネバーランドの原住民」ということで、村の人々も白人あり、アジア系あり、オーストラリアの先住民系あり・・・といった描き方にしていて、あえてこの役柄もこれまでのイメージを覆す白人女優を起用したようです。
 若きフック役のヘドランドは、今までいろいろと大作には出ており、ブラッド・ピット主演の「トロイ」とか、「エラゴン~遺志を継ぐ者」などで、頼れる戦士、だけど脇を固める渋い役どころ、という感じが多かったのですが、今回は大いに存在感を示したのではないでしょうか。
 注目だったのが、先ごろのヒット作「シンデレラ」で王子の警護隊長の大尉役でかなり話題となったノンソー・アノジー。ライト監督とは「つぐない」以来ですが、本作でも独特の演技で、作品の隠し味となっていました。こういう役者さんは監督からすると得難いでしょうね。
 バーナバス院長役のキャシー・バークは、ケイト・ブランシェットの出世作となった史劇映画「エリザベス」で、ブランシェット演じるエリザベス1世の姉メアリー1世を演じていた人のようです。いわゆる名脇役ですね。
 「アンナ・カレーニナ」でソロキナ公女役だったスーパー・モデルのカーラ・デルヴィーニュが出演しているのも注目。全体にライト監督は、やはり女優さんを綺麗に撮るのがうまい監督だと私は感じますね。
 全体的にいろいろな伏線から、成程と思わされる反面、前日譚としてみる場合、しかしこれで「あのピーターパンとちゃんとつながるのか」が今一つはっきりしない要素もあったりして、原作や従来のピーターパンになじみのある人には、幾分、不満が残るかもしれません。事実、欧米での公開後の評価にはそういうものもあるようです。
 ひょっとして、続編を作って、ピーターとフックがどうして反目するようになったのかとか、フックが片腕を失った顛末などを語る計画があるのでしょうか。ただ、現状ではこれが2部作とか3部作であるというアナウンスは聞こえてこないようです。しかし、私としてはこのキャストでもう少し後の時代、ウェンディーがネバーランドに来るまでの時期のお話を描いた作品を見てみたい気がいたしました。
 そうそう。第二次大戦を舞台にしているので、少ないながらドイツ空軍のハインケル爆撃機の編隊とか、英空軍のスピットファイア戦闘機、それに防空指令所の英空軍女性兵士たちといった描写もしっかりあり、これがなかなか力が入っていました。ドイツ軍の爆弾が、信管起動用の羽が回転してゆっくりと落下していくシーンなど、普通の戦争映画でも見たことがないほど念入りな描写で驚かされます。ファンタジー作品ほど、実際の戦争描写はむしろリアリティーの確保に努めるものなんでしょうね。

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