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2015年9月 2日 (水)

アラサーちゃん4(峰なゆか著)、やせる石鹸(歌川たいじ著)

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 今日は当ブログでは珍しく自分以外の書籍の紹介をば。『アラサーちゃん4 無修正』(峰なゆか著、扶桑社 900円税別)と、『やせる石鹸』(歌川たいじ著、角川書店 1500円税別)です。
 この著者のお二人は、全く無関係な方々ですが、共通点もあるように思います。峰なゆかさんは元AV女優で漫画家、エッセイストに転身した方。歌川たいじさんはゲイで、普通のサラリーマンだったのですが漫画家に転身された方。つまり、お二人ともその世界では異端児、といっていい経歴で、いろいろなものをはねのけて、ここまで来た方です。
 稚拙な私の紹介文など意味がありませんので、ちょっと内容から引用を・・・。
 
 まずアラサーちゃんから。アラサーちゃんに「絵うまいんだね! 絵の才能ある人ってうらやましいなー」と声をかけられたある友人がこう答えます。
「絵心ない人ほどそういうこと言うけどさ。私が努力して得た技術を、生まれつき持ってたものみたいに言うのやめてくれない? 私が描けるのは才能があるからじゃなくて、努力したから。アラサーちゃんが描けないのは才能がないからじゃなくて、努力してないから。ていうか本気でやる気もないのに、描けるようになる方法とか聞かないでくれる?」

 次に「やせる石鹸」から。主人公があるダンスの先生に教えを乞いに行ったところ、その先生がこう言うのです。
「あんたのやろうとしていることはね、いまだかつて誰もやったことのない、誰も見たこともないものでしょ。誰も理解しちゃくれないよ、それをわからせていくんだよ。それがどんなにつらいことか、あんたにわかる? わかってないよね、たぶん」

 どちらの作品も、こうしたセリフの端々に、おそらく著者のお二人がこれまで闘ってきた想いを反映しているのではないか、というものが垣間見えるのが興味深いです。そもそも、うちの妻がこのお二人のファンなのですが、私もこの新刊2作を読んでみて、ご紹介したくなりました。

 このところ、順風満帆で、いい家に生まれ、偉い人にかわいがられて、割と安易な方法で挫折知らずに来たけれど、人生をかけた大舞台で、ノーベル賞級の発表とか、五輪のロゴとか、そういうレベルまで来て急速に失速する、という人たちを何人か見ましたが、こう、闘って這い上がってきた人たちと、そういう人たちとはまた、住んでいる世界が違うんだろうな、とも感じないではありません。

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