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2015年8月13日 (木)

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

 トム・クルーズの新作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」Mission:Impossible-Rogue Nationを見ました。「例によって君もしくは君のメンバーの身に何が起ころうと当局は一切、関知しないからそのつもりで。成功を祈る! なお5秒後にこのデータは消滅する」という指令で、世間には知られていない秘密の情報機関IMFのミッションが始まる「スパイ大作戦」の映画化も、これで5作目となります。あのおなじみのテーマ音楽が昔のままなのが嬉しいですね。20150812232156



 ローグ・ネイションというのは、いわゆる「ならず者国家」の意味ですが、ここでは、本来の組織から抹消されて身分を隠した元諜報員を集めた非公然組織が、非合法なテロ行為に走るシンジケートとなって暗躍している様を表しています。
 前作の「ゴースト・プロトコル」では、すでにIMFは正体不明の敵の攻撃を受けており、組織としての危機に見舞われ、IMF長官も暗殺されています。IMFエージェントのイーサン・ハント(クルーズ)は、その敵を追い求めている、というところから話は始まります。

 離陸する輸送機に飛び乗って、テロリストたちの手に神経ガスが渡るのを未然に防いだIMFエージェントのイーサン・ハントは、この犯行の背景に、かねてから彼が疑っていた国際的な犯罪組織「シンジケート」が実在していることを確信します。
 ロンドンのレコード店で次のIMFからの指令を受けようとしたハントですが、すでにここにはシンジケートの手が回っており、眼鏡をかけた金髪の男によってハントは捕らわれてしまいます。シンジケートのメンバーで、すでに数年前に行方が分からなくなっていた元諜報員ヤニック(イェンス・フルテン)の手で拷問が行われようとする直前、シンジケートに潜入している英国情報部MI6のスパイ、イルサ(レベッカ・ファーガソン)の助けを得て、ハントは辛くもその場を逃れます。
 一方、米国情報部CIAの長官ハンリー(アレック・ボールドウィン)と、IMFの長官が空席のため、その代理を務めているブラント(ジェレミー・レナー)は、合衆国上院の委員会に呼び出されています。ハンリーはこの場で、IMFを時代遅れの組織だと主張して認められます。かくて、IMFは解体され、CIAの傘下に入れられてしまいます。近年の国際的なテロリスト組織の犯行は、実はすべてハントが手引きしていると考えるハンリーは、ハントが唱えているようなシンジケートなど実在しない、として、ハントを逮捕するようにブラントに指示します。組織を追われたハントはそれから半年にわたって各地に潜伏しつつ、自分を罠にはめた金髪で眼鏡の男、シンジケートの首領である元英国情報部員ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)と、イルサの正体を突き止めようとします。
 元IMFメンバーで、CIAに転属させられて閑職に追いやられているベンジー(サイモン・ペッグ)の元に、ウィーンのオペラ座での「トゥーランドット」公演の観劇チケットが送り付けられてきます。オーストリアにとんだベンジーは、チケットを送りつけてきたのがハントであることを知り、レーンがその夜、劇場に現れることをハントから告げられます。しかし、劇場にはこの日、オーストリア首相夫妻が訪れており、その暗殺が企てられていることは明らかでした。ハントとベンジーは、警備員に化けて首相を銃撃しようとしている男、別の位置からオーケストラのフルート奏者を装って首相を撃とうとしている男、さらに、別の角度から首相に照準を合わせているイルサの3人の暗殺犯を目撃します。
 なんとかして劇場では首相を守り切ったハントたちですが、その直後、首相夫妻を乗せた車が爆破されてしまい、暗殺を防ぐことはできませんでした。またも、まんまとシンジケートの仕掛けた罠にはめられて、暗殺現場にいたハントとベンジーの立場は悪くなり、ハンリーは彼らが首相暗殺に関与したと思い込みます。
 ハンリーはCIAの総力を挙げて、元IMFメンバー2人を逮捕、場合によっては殺害してもよい、と命令を下します。危機感を抱いたブラントは、元IMFメンバーのスティッケル(ヴィング・レイムス)を探し出し、ハントとベンジーをCIAの手から守ろうとします。
その頃、ハントはイルサが残した手がかりから、彼女がモロッコにいることを突き止めます。シンジケートの機密情報がモロッコの水力発電所の奥深くに隠されたコンピューター・サーバーにあることを知ったハントとベンジーは、イルサと協力して水中にあるサーバーからデータを盗み出すことに成功します。しかし、ここで2人を裏切ったイルサは、データを持ってバイクで逃走します。
 イルサは、彼女の本来の上司であるMI6のアトリー長官(サイモン・マクバーニー)に接触します。シンジケートのデータを渡して、これで彼女の潜入捜査は終わり、のはずでしたが、意外な命令が待ち受けていました。同じころ、ブラント、スティッケルとも合流したハントは、次の手を画策します。ベンジーの手元には、データのコピーが残されていましたが、意外なことに、そのデータにはなぜか英国首相(トム・ホランダー)しか見ることができないロックが掛けられていました…。

 というわけで、冒頭で、離陸する飛行機のドアにしがみついて飛ぶという危険極まりないシーンは、例によってトム・クルーズ本人が体当たりのアクションに挑んでいます。もう命がけの撮影だったようです。もちろん今の技術ではCGでこのぐらい撮れるのですが、間違いなく本人がしがみついたまま、飛行機が飛んでいるのが分かるのは衝撃的です。
 ほかにも、水中に6分間も素潜りしたり、猛スピードでモロッコの町中を車やバイクでカーチェイスしたり…そのほとんどのシーンを、トム・クルーズ自身がこなしているそうで、それはやはりスタントマンがやっているのとは緊迫感、迫力が違います。これに負けじと、派手なジャンプや水中スタントなど、こちらもほとんど自分自身でアクションをこなしているスウェーデン出身のレベッカ・ファーガソンもすごいですね。国際的にはまだ無名に近い彼女ですが、今回の大抜擢で一躍、活躍の幅を広げそうな女優さんです。今作は、一体、本当のところ敵なのか味方なのか、誰の指示で何をしたいのかさっぱり分からないイルサがなんといっても中心人物。イーサン・ハントは彼女に振り回されながら、徐々に魅了されていってしまう…そんなお話ですから、彼女が魅力的でないと話が持ちません。その重責を見事に果たしていると感じました。ぜひ次回作以後、この人もレギュラーで出てほしいものですが、どうでしょうか。
 次から次へと目まぐるしく展開する激しいアクション、裏切りに次ぐ裏切りで、先が読めない展開、それに適度に織り交ぜられたユーモアとコミカルな要素、と極上のスパイ映画になっています。特に、最近のちょっとシリアス路線に行き過ぎている007映画から失われているユーモアとか余裕、というものがここにはあって、私は大いに満足しました。

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