« ISSEY MIYAKE MENのパープル・スーツがクール!! | トップページ | ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション »

2015年8月 7日 (金)

ジュラシック・ワールド

 人気シリーズの第4作「ジュラシック・ワールド」JURASSIC WORLDを見ました。あの衝撃的な映像革命を印象付けた「ジュラシック・パーク」の公開が1993年。もう22年もたっているんですね。あの映画から、CGでどんな映像でも作れるんだ、ということが意識されるようになり、じゃあ今まで映像化不能とされていたものもやってみよう、ということで「ロード・オブ・ザ・リング」につながり、21世紀に入ってからは、もはやいかなる映像でも(予算さえあれば)やってやれないことはない、というのが常識になりました。20150806224846



 それはやはり、滅んでしまった恐竜の視覚化、というのが非常にインパクトがあったからですね。本作は「4作目がある」と言われ始めてからでも10年以上がたっており、いろいろな経緯があって今、復活したわけですが、映像テクノロジーや古生物学上、恐竜研究の進展もあって、無駄なインターバルではなかったと感じさせる続編となりました。
 マイケル・クライトン原作のシリーズは、結局、恐竜たちの暴走が止められず、ジュラシック・パークの創業者であるインジェン社のジョン・ハモンド(今は亡きリチャード・アッテンボロー)が夢見たジュラシック・パークは実現できないままでした。そして、あの悲劇的な事件から22年後の現在が舞台。インジェン社の経営権はハモンドの知己でもあるインドの富豪サイモン・マスラニ(イルファン・カーン)に移っています。かつてのジュラシック・パーク計画地であるコスタリカ沖のイスラ・ヌブラル島に、新たに「ジュラシック・ワールド」が建設され、毎日2万人以上の来客があるテーマパークとして成功している、というお話になっております。
 しかし、恐竜が復活した、というだけで話題になった頃とは異なり、今では恐竜の実在は当たり前に。だから観客はいつでも新しい話題を求めます。そこで、1作目から登場している遺伝子学者のウー博士(B・D・ウォン)は、遺伝子組み換えをして作り出した新種の恐竜を開発するようになっています。さてそれで、どんなお話しかと言えば・・・。
 
 離婚を考えているスコット(アンディ・バックリー)とカレン(ジュディ・グリア)のミッチェル夫妻は、その事実を知らせないまま、息子のザック(ニック・ロビンソン)とグレイ(タイ・シンプキンス)の2人を話題のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」に行かせます。ジュラシック・ワールドを切り盛りしている運営責任者はカレンの姉、クレア(ブライス・ダラス=ハワード)で、その手に委ねておけば安心だろう、というわけでした。
 しかし、パークの経営に頭がいっぱいのクレアは、2人の甥の面倒を見る余裕がなく、助手に任せてしまいます。2人の少年は助手の目を盗んで勝手に広大な施設のあちこちをめぐり、当初は乗り気でなかった兄のザックも、巨大なモササウルスの姿を見て興奮します。
 その頃、クレアの元を、好奇心いっぱいで目立ちたがり屋のマスラニ社長が訪れます。クレアとウー博士は、開発したばかりの新種で、ティラノサウルスをベースに作りだした最強最大の肉食恐竜「インドミナス・レックス」をマスラニに披露します。マスラニはあまりにも強力過ぎる新種に危惧を覚え、海軍からスカウトした危機管理の専門家オーウェン(クリス・プラット)の意見を聞くようにクレアに命じます。しかし、クレアはそれを聞いて表情を曇らせます、というのも、クレアとオーウェンはかつて恋愛関係にあって、うまくいかなかった元カップルだったのです。
 オーウェンは、子供のころから手なずけてきた4匹のヴェロキラプトルを、チームとして統制できるまでに成功していました。それを見たインジェン社の警備責任者で元軍人のホスキンス(ヴィンセント・ドノフリオ)は、恐竜を兵器として軍に売り込もうと画策し始めます。
 そんなオーウェンの元を訪れたクレアは、インドミナス・レックスの管理について協力するようにオーウェンに求め、2人の元恋人はぎくしゃくしながら、レックスの施設にやってきます。しかしここで、手違いからインドミナス・レックスは暴走を始め、結局、檻を破って逃げ出してしまいます。2万人の観客を守ることができるのか、騒然とする中、クレアは2人の甥のことが気になり、助手に連絡しますが、少年たちはすでに行方不明になっていました。
 動揺したクレアはオーウェンの助けを得て、2人の甥を救出するべく森の中に踏み込んでいきます。このどさくさに紛れて、ホスキンスは怪しい動きを見せ始め、恐竜の軍事利用のために必要なデータを取るべく勝手な行動をとり始めます。マスラニは自らヘリコプターを操縦し、レックスを射殺しようとしますが・・・。

 ということで、もちろん純然たるエンターテイメントですから、何か難しく考える必要はないわけですが、これは恐竜というものを扱った一種のパニック映画であり、パニック映画では、人間模様がある程度、的確に描かれていないと盛り上がりません。本作では、ざっと見ただけでも壊れかかっている夫婦と親子、仲の悪い兄弟、疎遠な姉と妹、ダメになってしまった元恋人、経営感覚に走る新しいスタッフと、ジュラシック・パーク時代からのスタッフの確執、怪しい軍産複合体の暗躍・・・などと、巧妙に描き込まれていて、十分に感動を呼びます。そして、一連の騒動を経て、家族や恋人たちが絆を取り戻していく、というのはこういう作品の王道パターンであるわけですが、本作は非常に明快かつ上手に描いていて、よくよく考え抜かれた脚本だと思います。ドラマ的にもなかなか感動を呼ぶシーンが多いんですよ。そして、1作目へのリスペクトを大いに感じさせるシーンが随所にあり、その意味でもよく出来た作品です。
 ということなので、安心して見ていられるファミリー映画・・・なのかというとそうも言いきれない部分もあって、何しろかなりたくさんの人命が失われるのです。戦争映画並みに人が死にます。恐竜もたくさん、命を落とします。本シリーズ恒例の、恐竜に襲撃されるスリル満点の恐怖シーンもしっかりあります。要するに、かなり残酷な描写も多い映画です。
 恐竜や翼竜、そして今作の目玉の一つであるモササウルスの描写は見事の一言。それは20年以上の歳月を感じさせるもので、本当にこのような生物がいるとしか思えない映像です。今では当たり前、といってしまえばそれまでながら、本当にすごいですね。
 そして、このシリーズの真のスターであるティラノサウルス・レックスは終盤になって満を持して登場します! その雄姿をぜひ大画面でご覧いただきたい作品ですね。

 
 

|

« ISSEY MIYAKE MENのパープル・スーツがクール!! | トップページ | ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122224/62033189

この記事へのトラックバック一覧です: ジュラシック・ワールド:

« ISSEY MIYAKE MENのパープル・スーツがクール!! | トップページ | ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション »