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2015年6月13日 (土)

トゥモローランドTOMORROWLAND(映画)

 

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 映画「トゥモローランド」TOMORROWLANDを見ました。ディズニーランド内のゾーン名と同じこの名前で分かるように、思い切りディズニー作品です…が、同名の有名なセレクトショップもありますけれど、こちらは今回、無関係のようです。
 今作では、現在13歳のラフィー・キャシディという人が大注目されています。準主役という扱いですが、はっきり言いまして、この作品、最初から最後までこの人のためにあるような映画。年齢から言うとまだ子役ですが、実は彼女の役はある事情から年齢不詳という役どころで、だから必要以上に大人びた言動も要求される難しい演技をしています。なんとジョージ・クルーニーと、この13歳の彼女のラブ・ロマンスでもあるのですね、本作は。従って、クルーニーも彼女の引き立て役という感じです。表情がくるくる変わり、激しいアクションシーンもこなす彼女、ちょうどクロエ・グレース・モレッツが「キック・アス」での壮絶な戦闘シーンで一躍、有名になったときのことを想起させます。本作で一気に大出世してきそうな予感がします。
 今までも、ジョニー・デップ主演「ダーク・シャドウ」で、エヴァ・グリーン扮する魔女の幼年時代を演じ、シャーリーズ・セロンをメインに据えた「スノー・ホワイト」では、クリステン・スチュワート扮する白雪姫の子供時代を演じていました。子役としてのキャリアは十分ですが、本作で演技派としての実力を見せつけた感じがします。きっとどこの監督さんも、ほっとかないでしょうね。

 1964年、ニューヨーク万博の発明コンテストに参加したフランク・ウォーカー少年(トーマス・ロビンソン)は、ニックス審査員(ヒュー・ローリー)に未完成のジェットパックを見せますが、評価されず追い返されます。しかし、その場にいた美少女アテナ(キャシディ)は「気に入ったわ」と言って、フランクに「T」の文字が付いたピンバッジを手渡します。アテナの指示に従って、ウォルト・ディズニーが万博に出展していた「イッツ・ア・スモールワールド」のゴンドラに飛び乗ったフランクは、いつの間にか見知らぬ夢の世界「トゥモローランド」に導かれてしまいましたが…。
 それから半世紀を経た現代。17歳の女子高生ケイシー・ニュートン(ブリット・ロバートソン)は宇宙飛行士になるのが夢の前向きな少女です。NASAの技師だった父親(ティム・マッグロウ)はスペースシャトル計画の打ち切りを受けて失職寸前で、シャトル発射台の解体作業が終わると完全に首になってしまいます。そこでケイシーは、毎夜のように発射台解体現場に潜入し、工事の妨害をしています。父にしても、学校の先生たちにしても、世の中全般のことについて何かと悲観的で、何とか打開しようという気概がないことに、ケイシーは納得できない気持ちで不満を抱いています。そこに現れたアテナは、ケイシーにも密かにあの「T」文字のピンバッジを渡します。バッジに仕込まれた特殊な力で、トゥモローランドの素晴らしい世界を垣間見たケイシーは、バッジの秘密を探ろうと、ネットで調べたヒューストンにある古物コレクターズ・ショップに赴きます。
 ところがピンバッジを見た店主夫婦は態度を豹変させ、光線銃でケイシーの命を奪おうとしてきます。この危機を救ったのはアテナでした。アテナは、追手が迫っていると告げ、嫌がるケイシーをなだめすかして、トゥモローランドに行く方法を知っている唯一の男、フランク・ウォーカー(ジョージ・クルーニー)に引き合わせますが、フランクはかつての純朴で夢見がちな少年から、すっかり悲観的で嫌味な初老の男になっていました…。

 未来世界からやって来て、超人的な活躍をするアテナと、それを見て脅え、逃げ出そうとするケイシーのやり取りは、往年のターミネーターのパロディーのようで、実に面白いです。それ以後、クルーニーが登場してからのシーンは次から次へとギミック満載で、本当に極上のエンターテイメント作品に仕上がっています。
 あえていえば、ケイシーが事件に巻き込まれるまでの展開がちょっと冗長かも。また、これはちょっと気の毒な感じですが、ヒロインのケイシー役であるブリット・ロバートソン、あまりにアテナ役のキャシディが目立っているので、完全に食われています。熱演しているのですが、名子役には勝てない感じですね。それに、25歳の彼女、17歳の女子高生というにはちょっと落ち着きすぎているかもしれません。
  エンディングは、基本的にはハッピーエンドながら、ディズニー作品にしてはかなり物悲しい面があり、孤独な陰のある男、という役柄はジョージ・クルーニーにぴったりのようです。若いころはセクシー俳優視されてきた彼ですが、実は哀愁のある初老の男、が似合う役者になりましたね。そういう役をやると、いつも評価が高い人です。
 映画では、フランクが発明した装置が登場します。それは本来、未来を予知する機械でしたが、逆に、人々の潜在意識を未来に投影させて実現させてしまう機械になってしまう、という展開になります。よって、悲観的な人が多ければ人類の滅亡が早まり、前向きな人が多いほど未来の危機は回避され、明るい世界が開ける…そういうお話がキモになっております。これしかし、実際に物事はそういう面があるような気がいたします。いい話も悪い話も、無意識に自分が引き寄せている感じ、を持つことは誰にもあるのではないでしょうか? 娯楽作品ですが、何か深いところを衝いているテーマに思われて、考えさせられるものがありました。

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