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2014年7月12日 (土)

マレフィセント

 

20140711030924


 ディズニー映画「マレフィセントMALEFICENT」を見ました。こう聞けば、ああ、あのディズニー・アニメ「眠れる森の美女」に出てくる魔女だな、と思い出す方も多いでしょう。私もあのアニメはかなり好きで、古典的なストーリー展開ですがなかなか盛り上がるもので、音楽もよく、それになんといってもマレフィセントなる魔女が絵にかいたような悪女なのが魅力的で、非常に印象に残ったものです。
 それで、今回はそのマレフィセントを主人公にした映画化、というちょっと聞くと、そんなものが成り立つのかな、というような企画。しかも演じるのはアンジェリーナ・ジョリーです。確かにアンジーの雰囲気はマレフィセントにぴったり。それにオーロラ姫をやるのがダコタ・ファニングの妹で人気上昇中のエル・ファニング。それから、オーロラ姫の父のステファン王をシャールト・コプリー・・・と聞いて驚く人もいるのではないでしょうか。ニール・ブロムカンプ監督の「第9地区」とか「エリジウム」で、かなり狂気の入ったあくの強い怪演ぶりを披露してきた彼が、なんでこのおとぎ話で、「家族思いの優しい王様」であるはずのステファンという役柄をやるのだろうか。
 それが、ちゃんと理由がありまして・・・。
  ◆  ◆  ◆
 昔々、ヘンリー王の治める人間の王国と、妖精たちの棲むムーア国が隣り合っておりました。両国はかねてより険悪な関係にありましたが、ムーア国の翼がある妖精マレフィセントは、ふとしたことから人間の国の少年ステファンと知り合い、恋に落ちます。彼女が16歳のとき、ステファンは真実の愛のキスをして永遠の愛を誓いました。
 しかし時は流れ・・・。マレフィセント(ジョリー)はムーア国の守護者としてリーダーに成長していました。しかしその傍らにステファン(コプリー)の姿はありません。貧しい平民出のステファンは、いつか王宮に暮らす身分になる、と決心してヘンリー王の城に仕官していたのです。そのヘンリー王はムーア国に侵略の軍を進めますが、マレフィセントたちにさんざんな目にあい敗北します。王は、マレフィセントを倒した者に、自分の娘と結婚させ、後継者にすると宣言。ステファンはムーア国にやってきて、マレフィセントを油断させ、彼女に薬を飲ませて眠らせて殺そうとしますが、それは思いとどまり、代わりに背中の翼を切り落とします。
 マレフィセントの翼を持ち帰ったステファンは王位継承者となり、国王に即位。マレフィセントはやがて、カラスのディアヴィル(サム・ライリー)の知らせにより、ステファン王と王妃の間に王女が生まれたことを知ります。マレフィセントは王宮に現れ、オーロラ姫に「16歳の誕生日の日没までに、糸車に指を刺して永遠の眠りにつく。その目を覚ますのは真実の愛のキスだけである」という呪いをかけます。
 ステファンは国中の糸車を集めて破棄し、オーロラを3人の妖精に預けて森で秘密に育てます。しかし3妖精は全く無能で、その隠れ家はたちまちマレフィセントの知るところとなります。初めは憎悪していたオーロラの無邪気さに、マレフィセントは母性の目覚めのような感情を覚え、呪いをかけたことを後悔し始めます。しかし、自分のかけた呪詛は強力すぎて自分自身でも解除できないことが分かり、悲嘆にくれます。そんなことを知らず、やがて美しく疑うことを知らない少女に育ったオーロラ(ファニング)は、マレフィセントを母親のように慕うようになります。そんな中、彼女の16歳の誕生日がやってきました。ステファン王はマレフィセントを倒すべく秘策の限りをめぐらして城で待ち受けます。一方、森の中で偶然、オーロラと出会った隣国の王子フィリップ(ブレントン・スウェイツ)が呪いを解くカギだと判断したマレフィセントは、彼を城中に運び込みますが、呪いの発動には間に合わず、オーロラは糸車に指を刺して眠りについてしまいます・・・。
 ◆  ◆  ◆
 というような展開ですが、すでにして「あれ、なんだかオリジナルとは違うな」と思われる方がほとんどでしょう。マレフィセントは悪い魔女などではなくて、信じていた男に裏切られた被害者で、おまけにオーロラを実の娘のようにかわいがっていた? 非常に思いがけない設定です。そして、ステファン王というのは成り上がりの野心家で、私利私欲のために手段を択ばない、ろくでもない悪党の中の悪党。これまた仰天するようなお話です。だからシャールト・コプリーが起用されているのですね。
 とまあ、なんともかなり奇想天外というか、あの眠れる森の美女を思い描いてみると、仰天のストーリーです。そこが面白いのですが、付いてこられない人もいるのかも。しかし、なんといってもジョリーとコプリーの熱演がおとぎ話くささを感じさせません。それにファニングがいいです。天真爛漫な役をやらせたら、この人しかいない感じです。
 けっこう、ステファン王が悪い人過ぎて、かなり後味は暗いのですが・・・。いや本当に、この王様はこんな悪人でしたっけ、というのが意外すぎる一本。実は、かなり驚きの作品であるかもしれません。

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