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2013年12月 5日 (木)

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海

 

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 公開から1か月以上が経過し、そろそろどこの劇場でも終了が近いのではないかと思いますが、今さらながら「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海」Percy Jackson:Sea of Monstersを見てきました。これは3年前のヒット作「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の続編で、リック・リオーダン原作のファンタジーの映画化ですが、なかなかの上出来な作品ですね。見ないと損するところでした。
 前作は、アメリカの現代の平凡な高校生パーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)が、自分が人間の母と海の神ポセイドンの間に生まれた半神(ハーフゴッド)である事実を知り、親友でサテュロス(半人半山羊)のグローバー(ブランドン・T・ジャクソン)、同じく半神で、半神訓練所で知り合った知恵の神アテナの娘アナベス(アレクサンドラ・ダダリオ)と共に大神ゼウスから奪われた雷を取り返しオリンポスの危機を救う、という話でした。その際、ゼウスから雷を奪った犯人は、半神訓練所にいた旅と泥棒の神ヘルメスの息子ルーク(ジェイク・アベル)で、彼は海に落ちて命を落としたと思われていました。
 それから3年後。半神訓練所ではいまひとつ冴えないパーシーの姿がありました。前の一件が解決してから後、父のポセイドンとは会うことができず、訓練所では何かとパーシーに対抗意識をむき出しにする戦いの神アレスの娘クラリサ(レヴェン・ランビン)にいいところを奪われ通しで、スランプに陥っています。しかし悩む彼の前に新たな問題が発生します。訓練所の門前を敵対するモンスターから守っているタレイアの木が枯れかかっている、というのです。このタレイアの木は、7年前にアナベル、ルーク、グローバーと共に訓練所に向かっていたゼウスの娘タレイアが、敵に襲撃されて瀕死となり、自分の身を犠牲にして木に変身し、訓練所を守護するようになった伝説の存在です。
 木の守護力が衰え、訓練所にはコルキスの牛という化け物が襲いかかってきます。なんとかこれを倒したパーシーは、宿敵ルークがまだ生きており、再び新しい悪だくみを始めたことを知ります。タレイアの木を復活させるには、かつてはギリシャの海にあり、現代ではアメリカのフロリダ沖にあるバミューダの魔の海に赴いて、伝説の金の羊毛を手に入れなければなりません。訓練所の校長ミスターDこと酒の神ディオニソス(スタンリー・トゥッチ)はこの危険な任務をクラリサに命じますが、パーシー、グローバーとアナベス、それに突然、パーシーの前に現れたポセイドンの息子、つまりパーシーの弟と名乗る一つ目のタイソン(ダグラス・スミス)の4人は独自に、魔の海に乗り出すことにします。ルークもまた金の羊毛を探し求めており、その目的はゼウスやポセイドンの父で悪逆非道で知られる巨神の王クロノスの復活と、オリンポスの滅亡でした・・・。
 というような展開で、前作はペルセウスのメデューサ退治がモチーフでしたが、今回はアルゴー船の金の羊毛探索や、オデッセウスの航海など、ギリシャ神話の海の冒険を下敷きにしております。この「金の羊毛Golden Fleece」というのは、その後15世紀に金羊毛勲章というものが制定されてハプスブルク家の勲章騎士団となり、またこの勲章のデザインを19世紀に取り入れたアメリカのブルックス・ブラザーズ社のシンボルマークにもなっている、あれですね。
 前作で注目されたローガン・ラーマンはすっかり大人びて、初々しい感じよりも随分とたくましくなりました。それからなんといっても、このシリーズで一番、ブレイクしたのはアレクサンドラ・ダダリオでしょうが、これがまたますます綺麗になりました。目力のある女優さんですね。今後ますます活躍するのではないでしょうか。ほかにも有望な若手が多数出ていて、登竜門的なシリーズになりました。一方、今作は前作のような大物俳優的な人は出ていません。娯楽映画大ヒット請負人のクリス・コロンバス監督が製作に回って、ドイツ出身の新鋭トール・フロイデンタール監督が起用されていますが、まったく心配なし。王道の展開ぶりは見事なもので、久々に「よく出来ているなあ」と感心したほどです。個人的な感想ですが、娯楽映画としては100点満点じゃないでしょうか。
 ギリシャ神話モチーフで、ゼウスの父クロノスの復活がテーマ、という作品はけっこうあります(最近でいえば「タイタンの逆襲」など)ので、すごく目新しいわけではなく、一つの目を3人で使いまわす魔女グライアイなど、この手の話でおなじみのキャラも登場します。ではありますが、それらの現代的な取り上げ方がひとつひとつ面白く(たとえば旅と商業の神ヘルメスが、現代では宅配便の物流会社を経営しており、おまけにエルメス=Hを抜かすフランス読みなので、つづりはそもそもヘルメス=のネクタイを愛用している、など)原作者のアイデアがいいのでしょうが、感心させられました。いや、面白い映画でした。見ておいてよかったです。

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