« ジャベール警部の帽子でもう一つの話題。 | トップページ | 辻元よしふみ、2月1日の「所さんの学校では教えてくれない」に出演します。 »

2013年1月21日 (月)

ジャベール警部の勲章。

 2月1日午後9時より、テレビ東京系「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」に、わたくし、辻元よしふみが出演することになりました。内容は「英国近衛兵の帽子の謎」について。出演そのものは1分ほどですが、その後の内容も監修させて頂いております。ぜひ、お時間が有ればご覧いただければ、と存じます。ちなみに、皆様ご存じのように大橋未歩アナウンサーがご病気のため、この回から秋元玲奈アナウンサーが出演されるそうです。
さてこのところ、映画「レ・ミゼラブル」のネタが多い、というかジャベール警部ブログのようになってますが(?)、まあそれは仕方ありません、私のような時代考証好きからすると、あの映画で唯一、制服キャラなのがジャベールなんだから。
 で、映画版で、劇場版と違っていた部分で、とても評価が高かったのが、ジャベールが死んでいる少年ガブローシュの胸に、自分の勲章を外して「授与」するシーンです。あれは感動的な演出でした。なんでも、ラッセル・クロウの提案でああいうシーンが出来たとか。なんで革命鎮圧後にわざわざ勲章を着けて、ジャベールが出てくるのかな、と初めから思ったのですが、ああ、そういう伏線か、と思った次第でした。鎮圧に成功したので、受章した、という設定なのでしょう。Javert
 あの勲章ですが、やはり時代からいっても、レジオン・ドヌール勲章の最下位等級シュヴァリエ(騎士章)のようですね。写真で見ても分かりますが、五角形の独特の形状です。あれは1804年にナポレオンが制定した勲章です。それ以前の、貴族が対象のブルボン王朝時代の勲章を廃止して、新時代の勲章として打ち出したもの。特徴は、なんといっても身分に関係なく貰えるということ。庶民の兵卒でももらえる、というのは当時、画期的でした。そして、従来の勲章に多かった、キリスト教の十字架を意味する十字形のメダルをやめて、わざと五角形にしたわけです。ナポレオン時代は最下位等級もシュヴァリエ(騎士)章という、王政を思わせる名称も使わずレジオネラ章(軍団員章、というような意味)といっていました。
 ナポレオン失脚後、王政復古した際に、王朝時代の勲章も復活しましたが、人気の高いレジオン・ドヌール勲章は廃止できず、そのまま維持。上記の「騎士」という名称も復活させています。ということで、囚人の子ども、という設定のあるジャベールが持っているとしたら、やはりこの勲章、となるわけですね。
 この勲章は、もともと反王政の意味が強い勲章なので、ここでガヴローシュに与えるというのはとてもふさわしい、といえましょう。

|

« ジャベール警部の帽子でもう一つの話題。 | トップページ | 辻元よしふみ、2月1日の「所さんの学校では教えてくれない」に出演します。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122224/56589236

この記事へのトラックバック一覧です: ジャベール警部の勲章。:

« ジャベール警部の帽子でもう一つの話題。 | トップページ | 辻元よしふみ、2月1日の「所さんの学校では教えてくれない」に出演します。 »