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2013年1月30日 (水)

所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!出演記念・英国近衛兵の話③

  今週の金曜日、2月1日午後9時より、テレビ東京系「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」に、わたくし、辻元よしふみが出演することになりました。内容は「英国近衛兵の帽子の謎」について。出演そのものは1分ほどですが、その後の内容も監修させて頂いております。ぜひ、お時間が有ればご覧いただければ、と存じます。なお、大橋未歩アナウンサーが御病気のため、この回から秋元玲奈アナウンサーが出演されるそうです。
 私の出演にちなみまして、今週は英国近衛兵に関する話題を・・・。今日は、昨日取り上げた近衛コールドストリーム連隊に続き、近衛スコッツ連隊の制服を紹介します。
 ところで、英国近衛兵の制服はなぜ赤いかといえば、そもそも、英国陸軍の制服は17世紀以来、赤が基本であって、それが第一次世界大戦でいったん廃止となり、戦後、近衛連隊の礼服でのみ復活したため、今では近衛連隊だけが赤い制服を着ているということを、1回目に書きました。では、そもそもなんで英国陸軍の統一カラーは赤が採用されたのかといえば、この国は赤い染料の原料となるカイガラムシ(エンジムシ)の産地だったからです。赤い色、というのは、じつはアブラムシの仲間であるカイガラムシからとれる染料で出すもので、古代には非常に貴重な色でした。それで、古代ローマ時代のブリタニア属州(今の英国です)は、ローマ皇帝にこのエンジムシ染料を献納していたほどです。名産品だったわけですね。
 しかし、第一次大戦が起こった20世紀初頭となると、もはや英国も海外からの輸入に頼るようになっており、この非常時にわざわざ赤い染料を輸入して、不要不急の赤いパレード服など作っている余裕がなくなった、というわけです。
 さて、近衛スコッツ連隊は、近衛師団の五つの連隊の中の一つで、その名の通りスコットランドの部隊です。英国は連合王国でして、イングランドの王様が、同時にスコットランド、ウェールズ、アイルランドの王様を兼任する、同君国(同じ君主を戴く国)という形で統合しています。かつてのオーストリア=ハンガリー帝国などというのも、オーストリア皇帝がハンガリー国王を兼任する、という同君国として成立していましたが、英国もそういう形なので、それぞれの国の連隊をいわば代表として王室警護の近衛師団に入れているわけです。
 スコッツ連隊も17世紀の清教徒革命のころに成立した歴史ある部隊です。チャールズ1世の警護に当たるアーガイル侯王立連隊Marquis of Argyll's Royal Regimentというのが前身でしたが、チャールズ1世が革命で処刑された際にいったん廃絶。皇太子のチャールズ2世が王政復古した時に、この部隊を再編成しました。Kgrhqj_gwfcfzrn7o8bqtchvc0fq60_35
 スコッツ連隊の制服は、「3」を基調としています。金ボタンが3個、3個と並んだ下に、2個ついていますので、合計で8個です。いちばん下は赤色の小さな隠しボタンが1個あり、ここは白い礼装ベルトを締めると隠れてしまいます。袖口のボタンも3個で、一つずつ線で囲われています。
 明日は、近衛アイリッシュ連隊を御紹介しましょう。

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