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2012年5月 3日 (木)

テルマエ・ロマエ

 映画「テルマエ・ロマエ」というものを見てまいりました。ヤマザキマリさんの同名コミックの実写化です。古代ローマ人が現代日本の銭湯や温泉に出現する奇抜さで、原作は500万部を超える大ヒットになっていることは、皆様御存じのとおりです。
 この映画化を聞いた時に、ローマ人の役を阿部寛をはじめ、市村正親、宍戸開といった日本の比較的「顔の濃い」俳優たちが演じると聞いて、はたしてそれでうまくいくのか、外国人を使った方がいいのでは、などと思いましたが、見てみて、これで正解だったのだろうと思いました。本作では、TVシリーズROMEで使用された壮大なローマの街のセットが使われており、1000人ものイタリア人エキストラを動員して、本格的な史劇映画に負けないほど完ぺきな古代ローマを再現しております。その絵の中で、顔が濃いめ、とはいってもどう見ても日本人にみえる阿部寛などがローマ人になりきっている演技がそれだけでどこか滑稽であり、しかしこれでかえって違和感がなく、彼が日本の湯治場や銭湯に出現して繰り広げられるドタバタもかえって説得力がある、という感じです。
 お話は西暦128年、第14代ハドリアヌス帝が治める帝政ローマ。ハドリアヌスといえば五賢帝の3人目で、まさに古代ローマの最盛期です。当時のローマは浴場文化が花開き、皇帝を始め権力者は競って大規模な大衆浴場テルマエを建設して、市民の支持を得ようとしていました。浴場設計技師のルシウス(阿部)はそんな中、自分の浴場設計プランが認められず、落胆しています。ある日、浴場で汗を流していたルシウスは謎の急流に飲み込まれ、ふと気付くと全く異世界の風呂場にいることに気付きます。背景にはベスビオス火山(本当は富士山)の絵があり、マッサージ機があり、そして冷たいフルーツ牛乳があり・・・。われわれローマ人を超える文明を、この「平たい顔族」の連中は持っている! ルシウスは衝撃を受けます。そのルシウスを見かけた漫画家志望の真実(上戸彩)は一目ぼれ。一方、またふと気付くとローマにもどっていたルシウスは、日本で見た銭湯を参考に浴場を設計し、なんと斬新な、素晴らしいと絶賛され、たちまち名声を得ます。そしてある夜、突然に呼び出された彼は、皇帝ハドリアヌス(市村)直々に皇帝専用の個人風呂の設計を依頼されます。しかし新しいプランは湧かない・・・。悩んでいると彼は再び日本へ。さて、話はさらに皇帝後継者問題をめぐりどんどん大きくなっていきます・・・。
 ということで、とにかく現代日本に来て、銭湯の牛乳や、トイレのウオッシュレットなどを見るたびに「これはなんだ!」と感動する阿部の演技がなんといってもおかしく、漫画以上の説得力があると思います。私が見た劇場でも場内大爆笑でした。本当におかしいです。またコミック版とは違う真実というヒロインを設定していますが、これとの絡みも後半、感動的です。コミックと違う映画という枠にすることで、非常にうまくいっているのではないでしょうか。ということで、何か難しい理屈が必要な映画ではありません、面白いです。しかも先にも書いたように、古代ローマのパートは本格的で、史実にうるさい方も納得かと思います。なお劇場では、ヤマザキマリ作「テルマエ・ロマエ」特別編という小冊子をプレゼントしてくれました。20120503015011_2

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