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2012年5月31日 (木)

メン・イン・ブラック3 MIB3

20120531160532  「メン・イン・ブラック3」MIB3という映画を見てきました。言わずと知れたウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのヒット・シリーズの3作目。しかし1997年の1作目、2002年の2作目ときて、実に10年ぶりの新作、ということだそうです。ウィル・スミスも最近、話題を聞かないと思ったら、俳優としての活動を休んでいたようで、4年ぶりの復帰作でもあるとか。
 さて、映画は前作からそのまま10年後の設定。月面にある刑務所から、凶悪犯のボクロダイト星人、ボリスが脱獄します。彼はMIBのエージェントK(ジョーンズ)に恨みを抱いている様子。1969年にKによって片腕を撃ち落とされ、逮捕されたのでした。そのころニューヨークでは、長年MIBのニューヨーク部長を務めたエージェントZが亡くなり、後任に女性のエージェントO(エマ・トンプソン)が着任。そこへ、人の内臓を食い荒らしているエイリアンがいる、という通報が入り、KとエージェントJ(スミス)は異星人の経営する中華料理店に出動します。そこで取引されていた違法な宇宙エビをみて、Kは悟ります。それは凶悪犯ボリスの大好物だったのです。と思うまもなく、ボリス本人が現れ二人を襲撃。「おまえは過去で死ぬ」という謎の言葉をKに残して逃げ去ります。
 そして翌日、Kは忽然と姿を消し、みんなの記憶からも消えてしまってることにJは気付きます。Oに聞くと「Kは40年前、1969年7月16日にボリスに殺された」というのです。歴史が変えられ、過去に戻ったボリスによって若き日のKが殺されたことを確信したJは、Oの指示を受けて自分も1969年7月にタイムトリップすることに。それはまさにアポロ11号の月面飛行が行われる歴史的な日でした・・・。
 というわけで、今回はタイムトリップものという趣向を取り入れているわけで、1969年のアメリカが主要な舞台になります。芸術家のアンディ・ウォーホルのような有名人も登場します・・・この作品の通例ですが、彼もまた異星人という設定です。
 当然ながら若き日のKが登場しますが、こちらはジョシュ・ブローリンが熱演。しゃべり方や雰囲気がそっくりで、見事に20代のKを演じています。
 もう全体としては、定評あるシリーズの続編で、テンポよくお話が展開して、娯楽作品の王道路線といえます。まさに安心して見ていられる一作です。といって続編ものにありがちのマンネリ感もなく、そのへんはタイムトリップという仕掛けを入れたことが奏功しているのでしょう。60年代のMIBの様子や、当時の異星人などの描写も興味深いものです。
 普通、10年も間があくとなんで今さら、という違和感もあるものですが、本作に関してはそういう感じもあまり受けません。そのへんは製作側の見えない努力が多々あるのでしょう。とにかく小さなアイデアを一つ一つ積み重ねて成立している作品で、よく出来ている、と感心させられました。

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2012年5月24日 (木)

ダーク・シャドウ

 「ダーク・シャドウ」DARK SHADOWSという映画を見てきました。ジョニー・デップ主演の新作で、製作もデップが担い、監督はデップの盟友ともいえるティム・バートン。そもそも本作に私どもはすごい興味があった、というわけではないのですが、「キックアス」以来、注目しているクロエ・グレース・モレッツが出演していると知り、見てみることに。さらに本作はティム・バートン監督の映画なので、ヘレム・ボナム・カーターは当然として、ミシェル・ファイファー、エヴァ・グリーンと豪華な共演陣です。本作はそもそも1966年から71年の5年にわたりアメリカで放送された人気テレビドラマの映画化だそうです。
 時は18世紀、英国からアメリカ植民地にわたったコリンズ一家は、メイン州で水産業会社を起業し大成功します。何不自由なく育った御曹司のバーナバス・コリンズ(デップ)は使用人のアンジェリーク(グリーン)を愛人にしていますが、やがて本命の美女ジョゼット(ベラ・ヒースコート)と婚約。これに嫉妬したアンジェリークは、実は恐ろしい黒魔術を用いる魔女で、コリンズ夫妻を暗殺し、ジョゼットも自殺に追い込んだ挙句、バーナバスに呪いをかけてヴァンパイアにしてしまいます。アンジェリークが煽動した町の人々は、バーナバスを捕えて棺桶に入れ、生き埋めにしてしまいます・・・。
 それから200年ほどたった1972年。メイン州の旧家コリンズ家の家庭教師として、ヴィクトリア(ヒースコートの二役)がやってきます。この家はかつては大いに栄えたと言いますが、すでに没落して借金まみれ。女当主であるエリザベス(ファイファー)は、反抗期の長女キャロリン(モレッツ)、母親を亡くし落ち込んでいる甥デヴィッド(ガリー・マクグラス)、盗癖と女癖が悪く問題だらけの弟ロジャー(ジョニー・リー・ミラー)、デヴィッドの心理療法をするため雇っているアル中の女流精神科医ジュリア・ホフマン博士(ボナム・カーター)などひと癖ある人物に囲まれ悩み多き日々を送っています。
 さてある日、近くの工事現場で古い棺桶が掘り出されます。200年の眠りから覚めたバーナバスは、コリンズ邸にやってきて、自分の子孫たちの没落ぶりに驚愕。またジョゼットに生き映しのヴィクトリアに一目ぼれします。彼はエリザベスと協力し、コリンズ家を再興しようと動き始めますが、立ちはだかるのは町の水産業を独占しているライバル企業エンジェル社の存在でした。そして、その社長というのは、18世紀末から200年にわたって町に君臨する魔女アンジェリークなのでした・・・。
 ということで、浦島太郎状態のバーナバスが、ヒッピー文化全盛期の70年代アメリカにやってきて、時代錯誤な古めかしい言動で繰り広げる珍妙なドタバタがじつにおかしい。シェークスピア劇みたいな言い回しのバーナバスは、ジョニー・デップの独壇場で、こういう癖のある役をやらしたら本当にうまいですね。
 それに重要な敵役であるエヴァ・グリーンの美しい魔女ぶりはお見事です。この人が存在感がないとまったく駄目なわけですが、本作での悪女ぶりは素晴らしい。清楚な美女役が多かった彼女としても、本格的なコメディーで、しかも悪役は初めてではないでしょうか。
 ミシェル・ファイファー、ヘレム・ボナム・カーターの二人のベテランも大いに存在感を出しています。さすがに安心して見ていられますね。それから、まだ売り出し中といえるオーストラリア出身のベラ・ヒースコートが透明な美しさを出していて、この人は今後、注目されてくるのじゃないでしょうか。
 クロエ・モレッツはサイケデリック文化にかぶれた70年代の屈折したティーンを好演しています。しかし彼女、単に反抗期で屈折しているのでなく、実は大きな秘密を隠していますが、それは見てのお楽しみ。
 70年代のアメリカを舞台にしているので、「ケネディ大統領」とか「ベトナム戦争」という言葉も多く出てきます。また、音楽もそのころのヒットナンバーが効果的に使われています。ヴィクトリアがコリンズ邸に来る途中のシーンでは、ムーディー・ブルースの「サテンの夜」がテーマ曲的に使われています。ほかにもディープ・パープルやブラック・サバスや、カーペンターズのヒット曲が次々に流れます。さらに、ちょうどこの時期に有名になったロック・シンガーであるアリス・クーパーが本人役で出演して2曲、披露するのも見どころでしょう。当時、20代だった彼が、64歳になっているのにあまりイメージが変わらずに、40年前の本人役で出演しているのは考えればすごいことです。
 けっこう、コメディータッチな前半から、後半はシリアスかつ本気のホラータッチになっていきます。そのへんはティム・バートン流ということでしょうか。笑える内容ながら、登場人物たちの抱える弱さや宿命といった部分が、意外に物悲しい後味を残す一作でした。20120524183132

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2012年5月21日 (月)

金環日食を偶然にも目撃。

20120521180726  金環日食、皆様はいかがだったでしょうか。私の住んでいる千葉県周辺は曇りという予報でしたので、私はまったく諦めていました。が、たまたま午前7時過ぎは起きていて、「おや、暗くなってきたな」と思い、窓から太陽の方を見ますと、雲のカーテンの奥でバッチリ太陽が円い枠のように見えています。「これが金環日食か」と感動しました。時計を見ると7時33分ちょうど。その状態は数秒続いて、また太陽が姿を現しました。ということで、かえって雲がかかっていたこと幸いし、偶然にも特別な遮光をしないで金環日食を目撃できました。何十年に1回のことを、意識しないで目撃できてラッキーでした。

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2012年5月19日 (土)

日刊ゲンダイ辻元よしふみウンチク堂「スーツのポケットに物を入れない」

日刊ゲンダイに連載中の「辻元よしふみ おしゃれウンチク堂」第29回が、きょう19日発売号に掲載されています。今回のテーマは「スーツの下のポケットに物を入れない」ということで、スーツのちょっとした着こなしの基本の由来について、紹介しています。
 この連載は隔週土曜日付に掲載(次回は6月2日の予定)20120519181926 です。

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2012年5月18日 (金)

辻元よしふみウンチク堂29回あす発売

日刊ゲンダイに連載中の「辻元よしふみ おしゃれウンチク堂」ですが、あす19日発売号に第29回が掲載される予定です。今回テーマは「スーツのお約束」ということで、スーツのちょっとした着こなしの基本の由来について、です。

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2012年5月11日 (金)

日刊ゲンダイ「辻元よしふみウンチク堂」は19日に掲載です。

日刊ゲンダイに連載中の「辻元よしふみ おしゃれウンチク堂」ですが、これまでのペースですと、あす12日発売号に第29回が掲載されるところです。が、都合により来週土曜日の19日発売号に掲載されることになりました。いつもご愛読の皆様、よろしくお願い申し上げます。次回テーマは「スーツのお約束」というような内容になるはずです。

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2012年5月 7日 (月)

「世界日報」に「図説軍服の歴史5000年」書評。

20120507070529  今日からGW明けで出社、ということで憂鬱な方も多いかも。今年は寒気が残っていて天候も不順ですね。
 さて、今日もひとつご報告ですが、4月29日付の「世界日報」紙に、私どもの『図説軍服の歴史5000年』の書評が掲載されていました。後で知りましたが、書いていただいたのは評論家の阿久根利具先生。大きな扱いで掲載していただきありがたく思っております。
 振り返りますと、1月末に発売した『軍服の歴史5000年』は、これまでに①東京新聞②中日新聞③世界の艦船(海人社)④ミリタリークラシックス(イカロス出版)⑤歴史群像(学研)⑥タミヤニュース(タミヤ)⑦メンズクラブ(ハースト婦人画報社)⑧日刊ゲンダイ⑨朝雲(朝雲新聞社)⑩軍事研究(ジャパン・ミリタリー・レビュー)⑪コンバットマガジン(ワールドフォトプレス)、そして⑫世界日報――に書評が掲載されました。各編集部の皆様、評者の先生方に厚く御礼申し上げます。

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2012年5月 4日 (金)

我が家の甲冑。

 こどもの日を前にしまして、我が家では家宝である(?)甲冑を持ち出しました。甲冑?と思われるでしょうが、我が家には着用できる実物があるんですね。とはいってももちろん骨董品ではなくて最近作られた新作です。『図説軍服の歴史5000年』のイラスト製作に当たり、イラスト担当の玲子が、日本の甲冑の、特に縅し糸(おどしいと=日本の甲冑の部品をつないでいる鮮やかな色の太いヒモのことことです)の雰囲気がどうしても実物がないと描けない、ということで思い切って購入。西洋のイラストレーターが描く日本の武士の絵など、よく描けているのだけれど、日本の鎧独特の、ヒモでつないだ折り重なるような雰囲気がつかめなくて、一枚板のように描いてしまうことが多いのですが、それはやはり本物を見る機会がないからですね。やはり外国では日本の甲冑を目にすることはまずないでしょうから。
 この甲冑を参考に、「軍服の歴史」のカラーイラストの南北朝時代の大鎧を描いていますが、甲冑の方は大鎧ではなく胴丸という形式のものなので、イラスト化する際に胸に栴檀と鳩尾の板という大鎧独特の部品をつけたり、足回りを大鎧らしく四枚の草摺にしたりしています。なお、気がつかれた方もいるでしょうが、その鎧武者のモデルは私自身です。20120503172043 20120503171838

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2012年5月 3日 (木)

テルマエ・ロマエ

 映画「テルマエ・ロマエ」というものを見てまいりました。ヤマザキマリさんの同名コミックの実写化です。古代ローマ人が現代日本の銭湯や温泉に出現する奇抜さで、原作は500万部を超える大ヒットになっていることは、皆様御存じのとおりです。
 この映画化を聞いた時に、ローマ人の役を阿部寛をはじめ、市村正親、宍戸開といった日本の比較的「顔の濃い」俳優たちが演じると聞いて、はたしてそれでうまくいくのか、外国人を使った方がいいのでは、などと思いましたが、見てみて、これで正解だったのだろうと思いました。本作では、TVシリーズROMEで使用された壮大なローマの街のセットが使われており、1000人ものイタリア人エキストラを動員して、本格的な史劇映画に負けないほど完ぺきな古代ローマを再現しております。その絵の中で、顔が濃いめ、とはいってもどう見ても日本人にみえる阿部寛などがローマ人になりきっている演技がそれだけでどこか滑稽であり、しかしこれでかえって違和感がなく、彼が日本の湯治場や銭湯に出現して繰り広げられるドタバタもかえって説得力がある、という感じです。
 お話は西暦128年、第14代ハドリアヌス帝が治める帝政ローマ。ハドリアヌスといえば五賢帝の3人目で、まさに古代ローマの最盛期です。当時のローマは浴場文化が花開き、皇帝を始め権力者は競って大規模な大衆浴場テルマエを建設して、市民の支持を得ようとしていました。浴場設計技師のルシウス(阿部)はそんな中、自分の浴場設計プランが認められず、落胆しています。ある日、浴場で汗を流していたルシウスは謎の急流に飲み込まれ、ふと気付くと全く異世界の風呂場にいることに気付きます。背景にはベスビオス火山(本当は富士山)の絵があり、マッサージ機があり、そして冷たいフルーツ牛乳があり・・・。われわれローマ人を超える文明を、この「平たい顔族」の連中は持っている! ルシウスは衝撃を受けます。そのルシウスを見かけた漫画家志望の真実(上戸彩)は一目ぼれ。一方、またふと気付くとローマにもどっていたルシウスは、日本で見た銭湯を参考に浴場を設計し、なんと斬新な、素晴らしいと絶賛され、たちまち名声を得ます。そしてある夜、突然に呼び出された彼は、皇帝ハドリアヌス(市村)直々に皇帝専用の個人風呂の設計を依頼されます。しかし新しいプランは湧かない・・・。悩んでいると彼は再び日本へ。さて、話はさらに皇帝後継者問題をめぐりどんどん大きくなっていきます・・・。
 ということで、とにかく現代日本に来て、銭湯の牛乳や、トイレのウオッシュレットなどを見るたびに「これはなんだ!」と感動する阿部の演技がなんといってもおかしく、漫画以上の説得力があると思います。私が見た劇場でも場内大爆笑でした。本当におかしいです。またコミック版とは違う真実というヒロインを設定していますが、これとの絡みも後半、感動的です。コミックと違う映画という枠にすることで、非常にうまくいっているのではないでしょうか。ということで、何か難しい理屈が必要な映画ではありません、面白いです。しかも先にも書いたように、古代ローマのパートは本格的で、史実にうるさい方も納得かと思います。なお劇場では、ヤマザキマリ作「テルマエ・ロマエ」特別編という小冊子をプレゼントしてくれました。20120503015011_2

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