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2012年1月31日 (火)

早くも1月が終わり、ですね。

  今年はさすがに「暖冬傾向」だの「温暖化」だのという言葉はついぞ聞かれませんね。本当にしっかり寒い冬です。結局、その年、その年の傾向でみんなその場限りの反応をしているだけで、要は暖かい冬もあれば寒い冬もある。物事が一つの方向に一直線に進むなんてことは、自然界に関してはないように思います。
 しかし、人口動態なんかは先の予測がちゃんとつくもので、先日ですか、50年後の2060年頃の日本の人口は8千万人台に、高齢者は人口の4割に、などという報道がなされていました。まあ、だいたいそんな感じでしょうが・・・しかし50年後となると、私などはもう「高齢者」にも入っていなくて、おそらくこの世にはいないでしょうから。
 そんな頃、日本は、世界はどうなっているか、予測は付かないですね。たとえば1910年頃の日本人に、1960年頃の未来を予測できたか。その間に世界大戦が二つもあって、同盟国だった英国が敵に、敵国だったドイツが味方になり、結局、日本は敗北して焼け野原になり、アメリカに占領され、そこから立ち直って・・・まあそんなことを予想できた人はいないでしょう。しかし、今の新入社員ぐらいの人たちはその頃、72、3歳。今の子どもたちもみな中高年世代となっています。彼ら彼女らはどんな日本を造るのでしょうか。
 ◆  ◆  ◆
 『図説 軍服の歴史5000年』(彩流社)が売り出されて5、6日経過しました。すでに温かい激励や感想を賜った方もいらっしゃいます。厚く御礼申し上げます。近日、新聞広告も出る予定です。今後ともよろしくお願い申し上げます。
 ちなみに、今日、私の母親が、近所の駅近くのスーパーの上にある書店に「軍服の歴史5000年」を注文しに行ったそうです。そうしたらなんとその本屋に・・・大きな所ならいざ知らず、そんな非拠点駅前のスーパーの上の書店に、この本がそもそも一冊、あったというんですね。これで我が家の親たちが大喜びしまして。店員さんに「うちの子どもの書いたものです」といって自慢してきたそうです(笑)。
 私も、そんなところでちょっと親孝行できて喜んでおります。
 

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2012年1月26日 (木)

『図説 軍服の歴史5000年』アマゾンなどで販売開始。

 私どもの新刊『図説 軍服の歴史5000年』(彩流社)がアマゾンでも販売解禁となったようですが、なんとしたことか、いきなり「在庫切れ」となっている模様。どうも予約分で同社の在庫がなくなってしまったようです。→その後、すぐに在庫が補充されました。
 たとえば「軍服の歴史5000年」で検索していただくと、版元ドットコム、ビーケーワンなどでも販売しております。宜しくお願い致します。

 まあ、今日が発売日、と一斉に売り出される感じではないのでなんですが、一応、販売開始されたとみなしまして・・・皆様、そういうわけで改めまして、宜しくお願い致します。

 宣伝としまして2枚掲げておきます。これは第二次大戦の米独英ソの女性将校の軍服。20120125012937 下は巻頭を飾る「アステカ王国の戦士」のカラーイラストです。

20120125064506

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2012年1月22日 (日)

『図説 軍服の歴史5000年』ちょっと中身紹介。

 私どもの新刊『図説 軍服の歴史5000年』(彩流社)ですが、アマゾンでは25日に発売ということのようです。また早い書店様でもこのあたりから店頭に並ぶ模様。月内には全国に配本される見込みでございます。そういう時期になりまして、本来、ものすごく面倒くさがりでネットなんかもほったらかし、が普通の私も、いつになく写真までアップして宣伝に努めております(笑)。

 ということで、今日も宣伝させて頂きますが・・・まずは本のサイズについてですが、写真にありますように、けっこう大きいB5判です。メンズクラブ誌と並べてみても、だいたい同じぐらいの大きな本です。また、ソフトカバーですので、やわらかい造本です。

 中身から今日もちょっとだけ紹介しますと・・・このページは、プロシャ、ドイツの軍服の変遷図です。このような各国別の変遷図を、日本、アメリカ、ドイツ、英国、ロシア、オーストリアなど、載せておりまして、そのようなページのイラストは、横置きにしています。この写真では、右からフリードリヒ大王、フリードリヒ・ヴィルヘルム2世、フォン・ブリュッヘル元帥、ビスマルクの軍装を紹介しています。つまり、18世紀、19世紀初め、19世紀半ば、という流れです。

 雰囲気が分かって頂けましたでしょうか。宜しくお願い申し上げます。20120122111906 20120122112229

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2012年1月21日 (土)

日刊ゲンダイ土日版「辻元よしふみウンチク堂」発売中。

20120121224806  日刊ゲンダイ1月23日号。今回はちょっと写真を載せてみますが・・・まあ、こんな感じですね。それで、掲載の写真はメローラの手袋と、デンツの手袋。いずれも私の私物を提供しました。デンツは高いですね・・・私は某お店の閉店セールで、4割引きというチャンスに手に入れました。それでもいいお値段でしたが、二度となさそうな価格だったので。ということで宜しくお願い申し上げます。

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2012年1月20日 (金)

日刊ゲンダイ第21回明日発売・『軍服の歴史』刷り上がり!

20120121001006 20120120195319  日刊ゲンダイに連載中の「辻元よしふみ おしゃれウンチク堂」第21回が、1月21日(土)発売の紙面(土日版で定価150円)に掲載されます。今回のテーマは「貴族のプライドを意味した手袋」として、冬場のおしゃれアイテムである手袋、グローブの歴史とお薦めブランドについて紹介しています。
 今後も、隔週土曜日に、男の服飾史がらみの記事を載せていくことになっております。どうぞよろしくお願い致します。
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 ご報告をもう一つ。『図説 軍服の歴史5000年』(彩流社:予価2500円)が無事に刷り上がり、初刷りが手元に届きました。我ながらなかなかの出来栄え、です。特に印刷会社さんが頑張って下さって、カラーページの発色もすばらしくいいですし、中のページのイラストも見事にシャープに刷れています。これなら、なかなかの迫力かな、と自賛してもいいかと思っております。
 書店には来週いっぱいかけて配本されていく予定。ぜひとも宜しくお願い申し上げます。20120120193625 20120120193625_2

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2012年1月17日 (火)

銀座オーラルクリニックにて。

 今日はちょっと個人的によいことがありました・・・。前々から、歯医者さんに行かなければな、と思っていたのです。というのも、もう7年ほど前に通院して以来、行っていないもんですから。普通、このぐらい放置しておくと、なにか出てくるものです。しかし、なんらのメンテナンスもしなかった訳です。
 ということで、このほど、意を決して久しぶりに歯科医院に行きました。私と妻がお世話になっているのは銀座オーラルクリニックhttp://www.62-oral.com/ というところです。こちらは無痛治療として点滴で意識が遠のいた状態での治療もしてくれます。私も以前、やってもらったことがあります。それ以外にも、基本的にとても患者本位で考えてくれるのが嬉しい歯科医院ですが・・・ではありますが、やはりそれでも緊張しますね。
 で、南雲院長に診ていただいたところ「おお、素晴らしいですね。問題ないじゃないですか」と仰るんですね! これはびっくりです。歯もきれいに磨けているし、とりあえず通院の必要なし、ということです。これは久々に快挙といいますか、嬉しかったです。通院しないでいい、というのが嬉しいだけでなく、日頃のケアも正しい、ということですから。
 一緒に診てもらった妻の方も問題なし。よかったよかった、ということになりました。
 しかし、これからは半年に1回はクリーニングしてもらいに行こうと思いました。悪くなってから、痛くなってからじゃ駄目なんですよね、歯というのは。
 こちらの銀座オーラルクリニックは、南雲先生もスタッフの皆さんも、こちらが一生懸命に口を開けようとすると「そんなに開けなくて大丈夫です。ちょっと開ける程度で十分ですよ」と仰るんです。ここが嬉しい。よその病院では「もっと開けて。もっと大きく開きませんか」なんて怒られたものですが、ここは違うんですよ。そのへん、いろいろトラウマのある方に私はこちらの病院をお薦めします。

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2012年1月15日 (日)

『図説 軍服の歴史5000年』刊行前の心境・・・。

 入稿をすませた私たちの次回本『図説 軍服の歴史5000年』(彩流社)につきましてですが・・・手を離れたのだから、楽になったのだろう、と思われると存じますが、そうはいきません。出版する、となったら今度はどこに謹呈するか、どこの雑誌の編集部に書評をお願いするか・・・こういったことに頭を悩ませている日々です。お世話になった方々にはやはり一冊ずつ謹呈すべきだし・・・ということで、著者というのは実際には、相当な冊数を買い取らないと本当のところ、あっという間に在庫がなくなってしまいます。本当に出版ってのは苦労多く、しかしもうかる物ではなく、むしろ持ち出しばかり・・・となりがちなものです。それでも出したい、というのはやはり、自分たちがなんといっても充実感があるし達成感がある、それに喜んで下さる方が確かにいらっしゃる・・・それに尽きます。
 とはいえ、この刊行前となると、著者というのはどなたもそうでしょうが、ナーバスな気分にも陥ります。酷評する人や、中には悪質な中傷めいたことをしてくる嫌なヤツだっているかもしれません。読者といってもいろいろ、味方ばかりではない、敵に回る者だって出てくるでしょう。建設的な意見ならいいですが、足を引っ張るような誹謗もあり得ます。
 そんなことを考えると、どんどん暗い気分に落ち込みます。よく、そんなしんどいことが出来るな、と仰る方もいるでしょう・・・まあ、好きだからこそ、少しでも意味があると思っているからできる、としか申せませんですね。
 ところで、本書の単価は結局2500円となりました。250頁ほどの本ですので、ページあたりの単価は10円。どうかご理解いただきたいところです。精いっぱい、版元さんと我々、著者で頑張った価格ですので・・・。
 特にイラスト担当の妻には、本当に感謝しなければならないと思っています。丸4年もかかってイラスト総数約200点。もし外部の画家に頼めば、どんなに安くしてもらったとしても、仮に1枚1万円としても(しかし、実際にはこの値段じゃ引き受けてくれないと思います。簡単なカット画ではないので)200万円はかかってしまいます! カラー画もありますので、まあ最低でも300万円ぐらい請求されるのが順当でしょう。
 話を単純にして、イラスト料金が300万円ちょうどで、初刷り部数が3000部、とした場合、どうでしょう・・・。本の一冊当たり単価は、なんと1000円アップ! 従って2500円のものが3500円になってしまうわけです。本当はそのぐらいの値付けをして妻に報いてもいいような話なわけです・・・。
 家族だからできた企画、というわけなんですね。まあはっきり言って、外部の画家さんなら、料金が300万円でも400万円でも、4年間も拘束されるとしたらなかなか引き受けてくれないと思う次第です・・・。
 そんなわけで、とにかく早いところでは25日ごろにも店頭にお目見えする予定です。もう本当に、楽しみというよりは気がかりですが・・・。

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2012年1月12日 (木)

軍事選書堂、訪問

 先日、東京・大井町にある軍事・歴史書籍の専門書店「軍事選書堂」さんに行ってきました。http://www.chickenhead.co.jp/cgi-bin/top.cgi
 年初に、あるイベントでこちらの出展ブースにお邪魔した妻の玲子が、私たちの既刊『スーツ=軍服!?』や、ほかの彩流社の軍事・歴史系の書籍、たとえば山下英一郎さんの『制服の帝国』などを置いてくださっているのを発見し、我々がいま刊行準備中の『図説 軍服の歴史5000年』の宣伝も兼ねて、夫婦そろって大井町まで出かけたわけです。
 さすがに専門書店だけに圧巻の品ぞろえ、ことに洋書がすごいです。日本では絶対に出回らないようなマニアックな本だらけです。有名なオスプレイ・シリーズも、日本でよく見かけるのはごく限られたものですが、ここは珍しいものがいろいろ。というわけで、一挙に30冊近くも買い込んできました。
 こちらの売り上げは、8割がインターネット通販だそうですが、やはり実店舗に赴いて実物に触れ、品ぞろえを確認しながら、というのは醍醐味です。
 ご興味のある方、ぜひ一度、足を運んでいただきたいと思います。

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2012年1月 6日 (金)

日刊ゲンダイ「辻元よしふみウンチク堂」コート・『軍服の歴史』27日にも発売!

 日刊ゲンダイに連載中の「辻元よしふみ おしゃれウンチク堂」第20回、そして2012年の第1回が、1月7日(土)発売の紙面(土日版で定価150円)に掲載されます。今回のテーマは「コートが広まるきっかけはナポレオン」として、冬場のおしゃれの中心アイテムとも言えるオーバーコートについて、チェスターフィールドコートやトレンチコートなどをまとめています。
 今後も、隔週土曜日に、男の服飾史がらみの記事を載せていくことになっております。どうぞよろしくお願い致します。
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 ご報告をもう一つ。『図説 軍服の歴史5000年』(彩流社:予価2500円)が無事に印刷会社に入稿されました。今月20日頃までに初刷り、そして早い書店では今月の27日頃から店頭に並ぶ見込みとなりました。
 こちらも宜しくお願い申し上げます。

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2012年1月 5日 (木)

「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ─太平洋戦争70年目の真実─」

 「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ─太平洋戦争70年目の真実─」という映画を見てまいりました。いうまでもなく、太平洋戦争開戦時の連合艦隊司令長官であり、真珠湾攻撃を成功させた山本五十六大将の伝記──おおむね、米内海相の下で海軍次官を務めた時期から、最後に乗機が撃墜されて戦死するまで、を描いた作品です。
 山本役は、日本を代表する名優・役所広司。年齢的にもいま、役所さんは58歳で、55歳で司令長官になり、59歳で亡くなった山本役にはぴったりなんですね。それから、なんとなくいつまでも青年将校のイメージがしてしまう阿部寛。彼は山口多聞提督の役なんですが、ええ、こんな役を彼がやるの、と一瞬思ったものの、実は彼は現在、47歳。ミッドウエー海戦で戦死した山口少将は49歳だったそうで、じつはこれもぴったり、だということです。
 なんとなく、昔の提督などというと、すごく年上の偉い人のようなイメージがしてしまうのですが、かくいう私だってもうすぐ45歳。ああいう時代に軍人をしていたら、それなりの地位について責任を負っていたかもしれない年齢です。人の生死と、国家の命運を担う重さというものを想像すると、翻って自分のいまやっていることを比較すると、やはりああいう時代の人たちはすごいな、と思ってしまいますね。
 基本的に、山本の郷里・長岡の後輩でもある半藤一利さんの原作をもとに、ほぼ史実に忠実に描いている作品です。ですが、これまでにもいろいろ語られてきた題材だけに、そして日米関係が緊張し、日本がナチス・ドイツに傾斜していく時代を描くというのがなかなか難しいために、ただ史実を描くのではなく、いろいろ工夫もあります。
 それで、現代の総力戦というものをイメージできず、日露戦争の勝利の延長でしか理解できないで、戦争待望論を軽佻に口にする庶民たちを描く居酒屋のシーンとか、ドイツとの同盟を煽りたて、日米開戦をしきりに煽動するけしからん新聞記者、とかが登場します。なかなかそういう描き方が巧みだと思い、脚本は難しかったと思いますが、よく考えられているな、と感心しました。
 で、これは映画の脚本上、いわば「悪役」といえるのが新聞社論説主幹の宗像(香川照之)という人物で、全編を通していちばんけしからん人間というと、どう見ても彼。マスコミがいかに罪が重いか、というのが一本通っているのですが、一応、自分もそういう会社に在籍しているので、すごく重く感じました、そのへん。
 それに、山本の立場を中心に描く以上、仕方ないわけですけれど、基本的に米内光政大将(柄本明)、井上成美少将(柳葉敏郎)、それに予備役の堀梯吉少将(坂東三津五郎)なんかが「善玉」で、軍令部総長の永野修身大将(伊武雅刀)と、南雲忠一中将(中原丈雄)が「悪玉」という感じに受け取れる描き方になるわけです・・・ちょっと見ていて、永野大将は山本を次官に推した人物なわけですし、南雲さんについては描き方としては御気の毒というか、ちょっと彼一人のせいであれもこれも失敗したんだ、という感じに見えなくもないのは、かわいそうな気もしないではありませんでした。
 まあ、開戦までの過程にしても、それに真珠湾やミッドウエーなど個々の戦闘についても実態はいろいろ複雑で、それを分かりやすく映画にして見せるのは難しいわけです。不満を持つ人だって出てくるでしょう。しかし私は、そういう難しいところも、最大限、うまくさばいて脚本にまとめているな、と思いました。いや、史実ものは大変ですよね。
 お芝居である以上、史実そのまま、というわけにはいかないわけです。その一環として、史実での三和義勇参謀にあたる人物として、三宅義勇(吉田栄作)という人が出てきます。微妙に史実通りじゃないんですね、だから名前を変えているんでしょう。
 肝心かなめの役所演じる山本については、彼の器の大きさとか、人間的魅力とかが存分に描かれていましたが、どうも山本本人というのはもうちょっと複雑な人のような印象もあります。もうちょっと癖の強い人だったような感じもあるんですよね、無類のばくち好きで、喜怒哀楽や好き嫌いもかなり激しい人だった、という話も伝わっていますし。
 今までも、たとえば三船敏郎の演じる山本五十六は古武士のような剛毅でカリスマ的な人物像、山村聡の演じた山本五十六は、スマートで英明な知将、という感じが強かったですが、今回の役所版・山本五十六はあくまでも優しい人情家、という描き方だったような感がします。
 戦争映画ですが、意外に戦闘シーンというのが多いわけではありません。前半は戦前ですし、後半も基本は最高指揮官である山本の視点ですから、最前線のシーンは抑え目といえます。が、出てくる戦艦や空母とか戦闘機、攻撃機とかは、模型とCG、セットを駆使しているわけですが、日米共によく描けているように感じました。零戦は実物大を製作したようですが、なかなかの出来栄えです・・・ただ、風防が妙に揺れて見えるのが難でしょうか。
 劇中、何度か山本のセリフとして「それで、その根拠は?」というのが出てきます。海軍の官僚的な幕僚や新聞記者の楽観論に対して、繰り出されるのですが、これはいまの日本でも、官僚やマスコミの煽りたてる、もろもろの事があるわけです・・・最近でいえば「原子力発電所は絶対に安全だから事故はありえない」とか「津波など来るはずがない」とかいうようなものです。日本をリードする人たちが何故か陥りやすいのが、この「根拠のない楽観論」で、しかもこれに反対することは難しい、というのは「庶民」というのが見事にこういう楽観論の洗脳に乗っかって、迎合していくからで、あの時代でいえば「早くドイツと同盟を結べ」「バスに乗り遅れるな」「アメリカと開戦しろ」という声ですね。
 日本人の体質というのはあまり変わっていない、そして山本のような立場を貫くのは難しい、というのが本作の大きなテーマで、しかも、その開戦反対派筆頭であった彼が、結果的に流れを変えることができないばかりか、逆に戦争の指揮をとらされることになった、という歴史の皮肉が、大いに考えさせられます。
 いま、日本という国はあの時代と似ており、閉塞的で難しい局面にありますが・・・そしてそういうときに、妙に勇ましい声、妙に楽観的な意見というのが耳に心地よかったりしますが、そこで「根拠は?」という発想ができるのか、今の我々にも問われている問題だと思います。そんなことを考えた一作でした。
 
 
 
  
 

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2012年1月 1日 (日)

2012年、いよいよ『軍服の歴史5000年』校了!

 明けましておめでとうございます。2012年も宜しくお願い申し上げます。

 さて、冒頭から御報告があります。このところ、記事を更新するたびに書いていました出版準備中の新刊書『図説 軍服の歴史5000年』(彩流社、予価2500円)の校正作業がすべて完了いたしました。さきほど、最後の最後の直しを確認し、校了としました。長らくお待たせしていた皆様、また「そろそろ出ないのか」というお問い合わせが版元にも寄せられていたようですが、今月末には店頭に並ぶ、ということになりました。
 何度も書いておりますが、まるまる4年間、いや、年が変わりましたので足掛け5年ということになってしまいます、これだけの時間をかけてようやくまとまりました。もちろん、不備な点は多々あると思いますが、とにかく自分たちなりに精いっぱいやった、という感慨はございます。
 どうぞご覧になって、ご高評をたまわれれば、と思います。

 この本の刊行で、またたくさんの方と御縁が結べれば、と念じております。何卒よろしくお願い申し上げます。

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