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2011年5月12日 (木)

ビスポークの快楽、滝沢滋氏による仮縫い2回目。

 もう梅雨になったのか、と思わせるような雨の一日でしたけれど、こう毎日、気温が上がったり下がったりするときついですね。難しい時期です。
 そんな中、私は銀座のサローネ・オンダータに伺いました。滝沢滋氏による完全フルオーダー・スーツの仮縫い二回目、というわけです。
 滝沢滋さんといえば、日本を代表するモデリストであり、タキザワシゲル・モデルのスーツは、このほど直営店サローネ・オンダータがいよいよ大阪にも進出、従来からの海外進出も合わせて、同氏は今や日本中、世界中を駆け巡って八面六臂の大活躍中です。その御多忙のうえにも御多忙な氏が、不肖・辻元のためだけに貴重な時間を割いて製作してくださっているわけで・・・本当に光栄でもあり、また大変なことをお願いしてしまったとも思っていたりします。
 さてそれで、生地はドラッパーズのフランネル、超ド級のグレーのチョークストライプと決まりました。デザインは基本的にダブル、という方向で・・・まあ、細かいことはまた後日に、としておきましょう。
 それにしましても、私は他社の仮縫いも経験したことがありますけれど、普通は、採寸した割にはあまり身体に合わないだぼだぼの仮縫いを着せられて、しわをつまんで修正し、の繰り返しをやって、それを一度か二度やって仕上げへ、という感じかと思います。ところが滝沢さんの仮縫いは全然、違うんですね。もう、前回の一回目の仮縫いからして、すでにきわめて完成度が高いものが出来ていたのにびっくりしました。今回はますます精度が上がって、もう摘まんだり伸ばしたりという感じではなく、もはや計算通り、という雰囲気。当初から滝沢氏の緻密な計算通りにびしゃっ、と決まってきている感じです。
 でありながら、決して妥協することなく、さらに三度目の仮縫いをやりたい、あるいは四回目もやるかも、と仰るのです。やはり御本人として納得のいくレベルはあくまでも高いところにあるのでしょう。どこまですごいことになるのか、と私はもう自分の服なのですが、自分の拙い理解力では追いつけない、とてつもないものになるのじゃないか、と今から圧倒されている始末であります。
 滝沢滋さんの著書「大人の男の服装術」(PHP、1365円 税込)も、5月28日に発刊されます。同氏のクロージングの理念があますところなく語られているに違いありません。こちらも必読ですね。
 さらに・・・滝沢社長の秘蔵ッ子である柳下望都さんの、なんといまどきありえない完全100%手縫いシャツ、Takizawa Shigeru Hand Made Dress Shirts By Motoがスタートしておりますけれど、こちらも合わせて注文してきました。これもサンプルを見せてもらいましたが、とんでもない技術力を惜しげもなく披露している作品・・・もう作品と言っていいでしょう。普通のペースで月産1着のみ、ということだそうですが、それも当然です。
 なんというのか、いずれも工業的な製品と違う、人の手による工芸品的な作業のポテンシャルがどこまであるのか、ということを考えさせられるものに仕上がりそうです・・・。

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コメント

辻元様
本日は、足元の悪い中ご来店いただきありがとうございました。
辻元さまのご活躍に負けぬよう!
私も柳下も、妥協せずに取り組ませていただきます。
今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

投稿: Takizawa Shigeru | 2011年5月12日 (木) 23時20分

Takizawa様

 本当に大変お世話になりまして、またこちらにもコメントとを賜りまして、ありがとうございます。
 すでにして私の事前の想像や期待を越えるすごいものになりそうな予感がしております。どうぞよろしくお願い致します。柳下様にもよろしくどうぞ。

投稿: 辻元よしふみ | 2011年5月13日 (金) 06時29分

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