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2010年3月16日 (火)

ドグマチールと漱石先生と。

 突然、不機嫌になるというか、不愉快になるということは、どなたにもあろうかと思いますが・・・いえ、すごく修業のできている形で、常に精神が安定している、という方もいらっしゃるでしょうが私はまったく未熟者です。
 しばしば、「あ、今日は革ものは靴もベルトも茶色なのに、黒バンドの腕時計をしてしまった」とか、「おや、全体に青系にしたかったのに、なんんとなく締めたネクタイにつられて赤系になってしまった・・・けれど、どうもシャツとマフラーと帽子がばらばらになってしまったな」とか。そういうことが気になり出すと、一日中、不快になってしまいます、自分の場合には。
 先日は「ああ、靴が違うな」と思ってしまった。春めいてきたので、靴だけ白の入ったスポーティーなものにしてみたのだけど、わりと古風なスラックスとどうもなじまない。通りがかりの窓に映る自分の姿をちら、と見る度にこう・・・外してみた、というより単に合わないんで、これも帰るまでいらいらしていました。
 その他、なんによらず、いらいらすることが多いのですけれど。
 ちょっといらいらしすぎじゃないのか、と自覚したので、先日ですがお医者さんに相談しまして、ドグマチールというお薬を勧められました。これは基本的には胃薬というか、胃の緊張をすっきりさせる薬ですので、胃潰瘍なんかで処方されるのが基本らしいですが、そいうでなくとも鎮静作用を期待して服用される、らしい。
 で、試しに飲んでみましたけれど・・・いいですね! 久しぶりにいらいらしない。というかいかに、始終いらいらしていたのか。前に千葉の奥の大多喜町の温泉に保養に行ったときに、とてもいい気分になって、ぜんぜん腹が立たなくなったことがありますが、あれ以来ですね。そういえば漱石さんも修善寺の大患といって、修善寺温泉で喀血して倒れたんだけれど、その静養中に「あの穏やかな気分は一生、続けばよかった」と後で回顧するほど、平穏な気分になったことがある。その後の作品にも大いに影響するんですね、このことが。漱石さんはヴィクトリア時代末期のロンドンに行って以来、完全にノイローゼになって、以後はかなり精神的に不安定な人だったのですが(とにかく周囲の人は大変だったそうです)晩年は一生懸命、この大患のときの心境を思い出しながら、エゴでとげとげした状態と、穏やかな「則天去私」の心理状態の対比を描いたわけでした。
 なんかそんなことを思い出しました。かなり効きます、私には。妙なことですが、他人の話し声などにもすごく神経過敏になっていたように思うのですが、あまり気にならなくなった気がする。というか、普通はこんなもんなんでしょうか。私は日頃、とにかく他人の会話が気になるというよりもうるさい、じゃまな物に感じられました。地獄耳というか、やはり気になりすぎるのも、よろしくないのかもしれませんね。
 そんなわけで、なかなかこの薬に満足していますが・・・副作用として、胃の調子が良くなって太る場合あり、といいます。ちょっとそこが気になっております(苦笑)。

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