« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

2010年3月31日 (水)

サローネ・オンダータさんのブログに登場!!

 いやあああ、驚いちゃいました。下のサローネ・オンダータさんのブログをご覧くださいませ。
 http://ameblo.jp/salone-ondata/theme-10020093118.html
 いやあ、私がどーんと出ております。なんかこう我ながら太く短い体型です。それでも着ているものが何しろいいので、スーツはもちろんタキザワシゲルのダブルで国産の最高の生地使用、シャツもタキザワシゲルでございます。実に着心地といい、合わせやすさといい、最高です。さすがに同じブランド同士、袖口からのシャツののぞき方もばっちりで、ちょうどいい塩梅で1センチから2センチ弱、出てくれます。
 何度も書きましたが、タキザワシゲルのダブルと、オリジナル・シャツはいいです。私のような経験の浅いものでも、絶対に間違いないとお薦めできます。
 ちなみにですが、ほかのアイテムも書いておくと、ネクタイと靴下は青いマリネッラ、見えませんがカフリンクスは青いタテオシャン、チーフは青縁取り入りのハロッズ、靴はクロケット&ジョーンズ(青系コーディネートのためにわざわざ買った青のスウェード・モンク)、帽子はイタリアの名前は忘れましたけどボルサリーノじゃない会社の、感じのいいウサギの毛のもの、という感じで、さらに映っていませんけど、手袋もオンダータのマッツォリーニの青いもの、鞄も国産の青いリモンタ・ナイロンのものを持っていました。そうそう、マフラーは青のドレイクスで、それにメガネまで高いものじゃないけれどわざわざ作った青いフレームのもの(笑)。時計は、さすがにわざわざ買ったのじゃないけれど、青いベルトに青い文字盤のブライトリング・クロノコクピット。それで、もう着ていませんが、真冬なら青いチョークストライプのコート、裏地は青地の水玉、というのを羽織ります。
 このように全身、青ざめていたわけですが。実はサスペンダーまで青でした。ま、やるならこのぐらい青ずくめもいいかしら。ちなみにもしシャツを青くした場合は、チーフもこの青縁取りの白ではなくて、おそらく青系のガラかなにかに。帽子も白+青いリボンじゃなくて、青一色のものに変更します。
 そういえば、この写真を撮ってくださったのは、滝沢滋社長の元でシャツ職人として日々、腕をあげておられる柳下望都嬢。本当に何枚も何枚も撮ってくれまして、私もどこかのコレクションにでも出ている気分で大いに勘違いいたしました(?)。柳下さんは滝沢社長の秘密兵器の一人で(もうおひとりは、星野賢一さんですね)手作りでシャツを作り上げる職人としてまもなく正式にデビューされると思いますが、お話を伺うと、もともとは御祖父様が仕立て屋さんだったが、ご自分は直接は関わりなく、普通に紳士服の販売をしていたそうでありまして、しかし滝沢さんに憧れて門をたたいたのだとか。あの滝沢さんが誰でも彼でも採用するとは思えず、きっとすごい才能を見抜かれたのでありましょう。
 なにはともあれ、サローネ・オンダータの皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。そして、こちらの公式ブログをまだご覧でない読者の皆さま、ぜひご覧ください。私のところはともかくといたしまして(!!)、素敵な顧客の皆様のお写真が掲載されております。いかにこちらの服が、単にブランドの自己主張をするのではなく、着た人のカッコよさを見事に引き出すか、よく御理解いただけると存じます。まさに人が着て初めて、全身、全体で真価を発揮しつくすという発想の服作りが素晴らしいです。またこちらの服は、そのように着るべきものでもある、と感じております。男子たるものはこう見せたい、という哲学がある服、ということです。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月28日 (日)

各誌のピッティ特集と「ボルサリーノ2」

516fzqzlg4l__sl500_aa240_  地域によって違うのでしょうが、首都圏は寒いです。もう4月が間近で花見がどうの、という時期なのになんですかこれは。北海道なんかまだ雪が降っているとか。私もはっきりいって冬のコートとマフラーはさすがに片づけて、軽いストールとナイロンのコートにはしましたけれど、夜勤の日は手袋必携です。ぜんぜん違和感なし。この時期には、普通はもうラナパーかなんか塗り込んで片づけてます、レザーのグローブなんて。
 さすがに温暖化って単純なハナシは急にいわなくなりましたね。気象変動とか異常気象であって。右肩あがりの一本調子の温暖化なんてフィクションですよ。
 ◆  ◆  ◆
 さいきんのファッション各誌も、不況下で大変だなあ、と思いながら拝読していますが、この時期になると必ずどこもかしこもピッティ・ウオモの会場で見かけたおしゃれな御仁特集、というのをやりますが・・・どうなんだろう。たいしたことない人もたくさん来ていると思いますけどね、業界関係者ったって千差万別なんだから。特に近頃の、やたらぴたぴたした股引みたいなスラックスとか、ちょっと裾丈が長いジャケットみたいに劣化しちゃったコートとか。本当にあれが格好いいと? 流行=格好いい、は嘘だと思いますが。近年の服装はシルエットだけみると、ブルゴーニュ公国が華やかなりしころ、フィリップ善良公時代の13,4世紀のファッションに似ています。シルエットの重心がやたら上に上がって、足はほとんどタイツ状態で、靴の先がとんがっている。これ、13世紀のハイファッションですよね。おまけに当時の流行色は黒ですから、ますますそう見える。基本的には背が高くて足が長い人じゃないと格好悪い服装でもありました。普通の日本人がやるとダメな道化になります。というか、典型的なピエロのファッションって、だぶだぶタイプとぴたぴたタイプがありますが、後者はこの時代に活躍した宮廷道化師の末裔なので、やはりそんな格好をしている。
 しかしもう、15世紀にはいると今度はでっぷりしたシルエット、首周りにラフ、足元はミッキー靴みたいな円い靴に変化しますから。ごく短い流行でした。色彩もぐっと派手やかになります。だぶだぶ系のピエロはこの時代の末裔でしょうね、きっと。で、まともな紳士服らしくなるのはようやく17世紀に入ってからでございまして。
 私はぴたぴたのパンツに素足履きのギョーザ靴、というさいきんの流行はどうも好きません。むしろだっぷりした30年代風のズボン(ズボンとあえて言いたい)が好きですね、どちらかといって。といって不良学生みたいに乗馬ズボンみたいにふくらませるのも苦手。乗馬ズボン(ブリーチズ)ならちゃんと乗馬ズボンを履いてブーツというのがいい。
 やや幅広のスラックスの裾と、艶のあるひも靴の隙間から、とても上質な靴下がちら、と見える。ときとして大胆な色遣いだったりする。これが、いちばん格好いいですね、自分の個人的な感性では。これほど色気があるものはないですよ。ロラン・バルトいわく「隙間から見えるものほどエロチックなものはない」ですよ。
 ◆  ◆  ◆
 そんな個人的願望を堪能させてくれる映画を手に入れました。去年の春に発売されていたけど、入手していなかったアラン・ドロンの「ボルサリーノ2」です。1974年のフレンチ・ギャング映画ですが、本当にファッションショーみたいな映画。音楽も衣装も小粋で、話のテンポもいい。それに、敵となるイタリア・マフィアはただのごろつきじゃなくて、どうもベルリンのナチス党とか、ローマのファシスト党と関係のある極右集団という設定。映画の中でちら、と出てくるけど、小銃をドイツからマラガへ密輸する話が出てきます。つまりスペイン内戦にも武器を密輸しているわけ。1930年代の混沌とした情勢をいろいろ織り込んでいるのも興味深い。
 しかし何しろ、男たちの格好が良いです。みんなボルサリーノを被っているのは当然ですけれど、コート姿も、タキシード姿も、三つぞろい姿も完璧。トロウザーズは幅広、ラペルは大きい。肩はかっちりしていて、しかし怒らない。シングルのスーツはフィッシュマウスの襟型も見受けます。ナチスかぶれの敵役は、ものすごくでかい剣襟の背広で登場します。おそらくナチスの宣伝大臣ゲッペルスのイメージ。よく出来ています。よくなにか映画のファッションというと、みんな同じように同じような映画と俳優を取り上げますが、ケイリー・グラントとか、ショーン・コネリーとか、フレッド・アステアとか。しかしこの映画のアラン・ドロンは最高です。私はこの映画を観てから、冬場に黒いフォーマルな服を着るときは、何が何でも白いマフラーを巻くようになりました、はい。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月25日 (木)

ダレン・シャン

 映画「ダレン・シャン」というのを見てきました。渡辺謙さんの最新作、ということですけれど、原作は「ハリー・ポッター」以後、刺激を受けていろいろ出回った児童文学のシリーズものの一つで、本屋さんでもよく児童書コーナーで見かけます。要するに、何でもない高校生のダレン・シャンが吸血鬼になって、吸血鬼の世界の戦争に巻き込まれていく、という話ですが、話の軸に、主人公を吸血鬼の世界に引き込む先輩吸血鬼(220歳!)というのがいて、この人物がシルク・ド・フリークという奇形の人たちによるサーカスに所属しているわけであります。
 で、そのシルクの団長「ミスター・トール」を演じているのが渡辺謙なんですね。頭にでかいハリボテつけて、七福神のビンズル長者みたいな風貌に特殊メークしてます。本人としてもこういうのは初めてじゃないでしょうか。そんなわけで、わき役の一人ではあるけれどなかなか出番も多くて、重要な役どころで、かっこいいです。本当にこの方、いまやハリウッド俳優として違和感なく定着しているのがすごいです。
 ほかにジョン・C・ライリーとかサルマ・ハエックとか、ウィレム・デフォー(あの「ストリート・オブ・ファイア」=1984年=で有名になった人。今となっては懐かしい)が出演しており、なかなかに豪華なワキが固めております。
 で、主演級はダレンを演じる新人および、「テラビシアにかける橋」で有名になった子役・・・の二人の少年なんですが、正直のところ、主人公はちょっと迫力不足というか、あんまり上手くないかもしれません。やはり経験不足か。が、そのライバルである悪役の子の方は、すでにベテランなので非常に好演しております。
 それでまあ、全体としてはけっこうダークな雰囲気で、死ぬ人も出てくるし、残酷なシーンやグロいシーンもあるし、「ほんとに子供むけ?」という感想です。かなりこう、刺激が強いと思うんですが。フリークたちの描写もかなりなんですよ。その昔の白黒映画「フリークス」を彷彿とさせる感じです。文章で読むとどうなのか知りませんが、映像化するとかなり生々しいです。そんなかわいいもんじゃなくて、かなり子供が見たらびびるかも。
 なんでそういうかといえば、舞浜イクスピアリの映画館では、この作品は春休み子供向けという扱いで、なんと吹き替え版のみ。字幕版なし。予告で流れたのも「クレヨンしんちゃん」とか「名探偵コナン」。つまりこういうのと同じ客層、と思われているわけだが、ちゃんと内容を見て判断したのかな、関係者。大人向けだと思うけど、この作品。
 話もいろいろと展開があって、十分に楽しめる娯楽作品。ちょっと発端編だからか、話のスケールが小さい感もありますが、もし続編ができれば、またいろいろあるんでしょう。原作は12冊もあるそうですが・・・。
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月19日 (金)

「デフレンドリーなお店」「信長の野望 天道」などの話題。

 ファイナルファンタジー13、というのをやっていましたが、テレビをいいのに替えたら画面にモワレが出て興ざめ・・・と前に書きました。どうもなんかこうなるとあれなんですよね・・・、ともかく大体、エンディングはどうなるのかは皆さんの書き込みなんかで分かっているんですが(今の時代ってこういう手がありますからねえ)なんか、次作以後を意識したような、あんまりすっきりしない終わり方らしいですね? 
 なにしろ、テージンタワーを登りきったところで、止まっています(苦笑)。ヲルバ郷にすら足を踏み入れておりません。まあ、そのうちに、今抱えている本の企画(軍服の歴史5000年)が刊行して手から離れたら、ちょっとやってみます。しばらくはお休み。
 ◆  ◆  ◆
 その一方で、コーエーの「信長の野望 天道」PS3版をやってみました。最初のプレイは一週間ぐらいで、なんとか天下統一できました(ゲーム中の時間で30年弱。史実では信長が本能寺で倒れる年の直前、1581年の秋ぐらいで全国制覇!)。私はいつもこのシリーズ、慣れないうちは両端の大名・・・東の蝦夷地・蠣崎家か、西の薩摩・島津家でやることにしています。背後から迫られる心配がないので。で、今回の初天下統一も蠣崎家が関白となって、というものでした。
 私は前の「革新」をやっていないので、それより前の「天下創世」とはかなり異なるスタイルに戸惑いましたけれど、すぐに慣れました。しかし、ちょっと大画面のテレビで見てさえ画面上の文字や軍勢が小さすぎるような・・・もっとでかいテレビでやれということなのか。しかし、こちらのゲームは「天下創世」のころでもすでにハイビジョン映像で見てもモワレなし。今作などいうまでもありません。さすがにコーエーさん、という感じではあります。それにしてもターン制ではなくて、リアルタイムで進むので、きりのいいところというのがありません。よって、おそろしい寝不足のもととなります。危険なゲームです。
 ◆  ◆  ◆
 近所に新しいハンバーグ専門店ができました。いまハンバーグ屋さんがひそかに人気だといいます。そちらのお店は、あのワタミのグループ店なので、どんなものかな・・・とのぞいてみたところ、出来たばかりなのでさすがに満員。驚いたのは、ハンバーグ一皿を頼むとサラダとスープ、ライス、デザートにカレーが食い放題であること。カレーが食い放題、ですよ? ハンバーグの前座にですよ? これは・・・素晴らしいデフレの友、デフレンドリーなお店ですが、デブの友、デブレンドリーなお店でもあるな、と。とてもいいのだし、なかなか味もいいけど、ちょっと恐ろしくてしょっちゅうは行けません。
 ◆  ◆  ◆
 サローネンダータにまたまた行きました。というのは私の前著「スーツ=軍服!?」を店頭に置いてもらったこと、それから白いベストが出来たので、とのこと。それが素晴らしいのですよ、また。リネンの白で、年中使えます。それでこちらのダブルのジャケットとそっくりの、ぐっと襟のピークの先端が突き出したダブルの前合わせで、ニ列のボタン(それもくるみ)が付いていて、一見してナポレオン時代のベストです。軍服のジャケットの下に着ていたようなものですね。これで首に黒いネックストックでも巻けば、ナポレオン時代の映画にそのまま出られそうです。
 私はひとり悦に入って、右手をベストに突っ込んで「余の辞書に不可能はない」などと気取っておりました。いやあ、こういうのは決して既製では手に入らないし、身体にぴったりの感覚もえられない。
 やっぱり、あつらえに限りますねえ・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月16日 (火)

ドグマチールと漱石先生と。

 突然、不機嫌になるというか、不愉快になるということは、どなたにもあろうかと思いますが・・・いえ、すごく修業のできている形で、常に精神が安定している、という方もいらっしゃるでしょうが私はまったく未熟者です。
 しばしば、「あ、今日は革ものは靴もベルトも茶色なのに、黒バンドの腕時計をしてしまった」とか、「おや、全体に青系にしたかったのに、なんんとなく締めたネクタイにつられて赤系になってしまった・・・けれど、どうもシャツとマフラーと帽子がばらばらになってしまったな」とか。そういうことが気になり出すと、一日中、不快になってしまいます、自分の場合には。
 先日は「ああ、靴が違うな」と思ってしまった。春めいてきたので、靴だけ白の入ったスポーティーなものにしてみたのだけど、わりと古風なスラックスとどうもなじまない。通りがかりの窓に映る自分の姿をちら、と見る度にこう・・・外してみた、というより単に合わないんで、これも帰るまでいらいらしていました。
 その他、なんによらず、いらいらすることが多いのですけれど。
 ちょっといらいらしすぎじゃないのか、と自覚したので、先日ですがお医者さんに相談しまして、ドグマチールというお薬を勧められました。これは基本的には胃薬というか、胃の緊張をすっきりさせる薬ですので、胃潰瘍なんかで処方されるのが基本らしいですが、そいうでなくとも鎮静作用を期待して服用される、らしい。
 で、試しに飲んでみましたけれど・・・いいですね! 久しぶりにいらいらしない。というかいかに、始終いらいらしていたのか。前に千葉の奥の大多喜町の温泉に保養に行ったときに、とてもいい気分になって、ぜんぜん腹が立たなくなったことがありますが、あれ以来ですね。そういえば漱石さんも修善寺の大患といって、修善寺温泉で喀血して倒れたんだけれど、その静養中に「あの穏やかな気分は一生、続けばよかった」と後で回顧するほど、平穏な気分になったことがある。その後の作品にも大いに影響するんですね、このことが。漱石さんはヴィクトリア時代末期のロンドンに行って以来、完全にノイローゼになって、以後はかなり精神的に不安定な人だったのですが(とにかく周囲の人は大変だったそうです)晩年は一生懸命、この大患のときの心境を思い出しながら、エゴでとげとげした状態と、穏やかな「則天去私」の心理状態の対比を描いたわけでした。
 なんかそんなことを思い出しました。かなり効きます、私には。妙なことですが、他人の話し声などにもすごく神経過敏になっていたように思うのですが、あまり気にならなくなった気がする。というか、普通はこんなもんなんでしょうか。私は日頃、とにかく他人の会話が気になるというよりもうるさい、じゃまな物に感じられました。地獄耳というか、やはり気になりすぎるのも、よろしくないのかもしれませんね。
 そんなわけで、なかなかこの薬に満足していますが・・・副作用として、胃の調子が良くなって太る場合あり、といいます。ちょっとそこが気になっております(苦笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月 9日 (火)

北野武監督がフランスからもらう勲章。

 北野武監督(ビートたけしさん)がフランスの芸術文化功労勲章の最高勲位コマンドゥールを受ける、という発表がありました。で、周囲の人から「それはどんなものなの」と聞かれましたので概略を・・・。
 要するにフランスの最高勲章は有名なレジオン・ドヌール勲章です。ナポレオンが作ったやつですね。これは上から大十字章、大士官章、指揮官章、士官章、騎士章と等級がある。これの下に、今のフランスではフランス功労勲章というのがあって、やはり五等級ある。で、このさらに下に分野別に、農事功労勲章とか、海事功労勲章、学術勲章なんてのがあり、芸術文化功労勲章もその一つ。これらはいずれも指揮官章、士官章、騎士章の三等級しかありません。大十字章などに当たる功労者は、上のフランス功労勲章のしかるべき等級をもらうことになるわけです。
 北野監督は、この芸術文化勲章の中の一番上の、指揮官章、英語でいえばコマンダーですね、これをもらうわけです。ですので、フランスの最高の勲章、と思ってしまうとそれは早とちりです。しかし文化人とか芸術家には非常に格が高い勲章で、有名なハリウッドのセレブ・スターたちもかなりこの勲章を受けています。
 で、フランスの場合、徐々に勲章の格が上がっていくシステムもあり、いまこの等級をもらっておくと、数年後にはフランス功労勲章に、さらにレジオン・ドヌール勲章にも手が届くかもしれない、というわけですから、やはりすごいことなんです。いってみればレジオン・ドヌールのノミネートを受けた、という感じでしょう。
 以上、あらましのみでした。
 

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年3月 8日 (月)

私どもの本と、ヒロ・ヤナギマチ、タキザワシゲル。

 先日ですが、ヒロ・ヤナギマチ・ワークショップhttp://www.hiroyanagimachi.com/に行きまして2回目のフィッティングをしました。おお! かなりイメージが出来てきました。なるほどなるほど。そして前回に是正すべきだとされた、かかとの当たりや小指の当たりが見事に解消されています。微妙に革をわん曲させて足のラインに合わせていくんですね。それも、親指が太くて小指側は低い・・・まあ、私の場合がそうなんですが、こういう場合にはさらに、アッパーの革を曲げてフィットさせていく。本当に背広の仮縫いと同じように、徹底的に足に沿わせていくのですね。よーく分かりました。同じように「高級靴」などといいますけれど、しょせんいくら高かろうがいい革を使っていようが、既製品は普及品に過ぎず、「履いている内に自然になじむ」というような、ほとんど昔の陸軍の靴と同じ世界でなんですね。「足に靴を合わせるのでなく、靴に足を合わせろ、ばか者! 天皇陛下から賜った軍靴をなんと心得る!」(笑)
 足に吸い付くようなかかとのカップがどうとか、アーチがどうとか、ビスポーク同然の作りとか、手作業でうんぬんとか・・・いろいろいうけど、結局ビスポークかそうでないかの二種類しかないんですね。体験してよくよく理解できました。
 スーツなんかもそうですけどね。どんなに高級とかブランドとかいっても、結局、注文服と既製しかなくて、「注文服同然のレベルの既製」というのは、それは商売上のコピーとしては成り立っても、まあはっきりいって方便のたぐいである、と。
 けっきょく、2回目でも、私は満足したのに柳町弘之さんが職人として納得せず、「もう一回やらせてください」とおっしゃいます。けっこう私の足は難しいそうです。心意気ですねえこのへん。クラフトマンシップに心打たれました。
 ◆  ◆  ◆
 ところで、ある柳町さんのお客さんが、お店の本棚を見ていて「お、いい本を持っているね」と仰ったのだそうです。「最近は大きな本屋さんでもなかなか見かけなくなってきたけど、これはいい本なんだよ、詳しくディテールが書いてあって」というその本は、なんと私たちの2008年3月の著作「スーツ=軍服!?」(彩流社)だったんですって。で、柳町さんが「これは、じつは私の学生時代のバイト仲間だった人が書いた本で・・・」というと驚いておられたそうです。
 ヒロ・ヤナギマチでオーダーされるお客様が、私の本の読者様でもあるなんて実に光栄なことです。もう刊行から2年ですので、都内の大型書店などでしか売っていないかも知れませんが、ネット通販ではまだまだ売っておりますので、どうかよろしく・・・。
 ◆  ◆  ◆
 それでなんですが、これも先日、銀座のサローネ・オンダータhttp://www.style-creations.jp/にうかがいましたら、滝沢滋社長と邂逅。それでいろいろお話しする中で、この「スーツ=軍服!?」と、それから今準備中の「軍服の歴史5000年」(ほぼこのタイトルで決まり!)を同店で置いて頂けることになりましてございます。滝沢社長に厚く御礼申し上げます。ご興味のあるタキザワシゲルのお客様は、こちらもよろしかったら・・・。後者には滝沢社長の激励というか、推薦の言葉も掲載の予定です。
 オンダータではまもなく馬具の販売を開始されるそうで、ドイツの名門ブーツ・メーカーと契約されたそうです。ここは昔の王様や貴族も注文した老舗で、おそらくはかつてのドイツ軍の将軍や士官も注文したと思いますよ。だから、軍服のコスプレ・ファンなんて方も本格的にやりたいなら、サローネ・オンダータで注文するといいですよ。
 ◆  ◆  ◆
 ・・・ひとつ愚痴。本を出すって本当に大変です。個人で勝負して出版するのはじつに大変なこと。やった人なら誰でも分かります。どんなジャンルでも、一冊を世に出すのに本当にすごい労力がいります。
 一方。新聞社で「記者」とか名乗って、専門家でもない者が偉そうに知ったかぶりを書くのは、まあ仕方がないけれど、それでも最低限の努力はしてもらいたい。しょせん物書きではなく、ただのサラリーマンのくせに、とは私など思うけれど、最低のことはやれよ、おまえら、と思うようなことが最近ありまして・・・そういうヤツの職務怠慢で、私のように紙面の製作に関与している者も連帯責任というか、連座で怒られたりします。
 無責任なヤツは記者なんて名乗るな、記事なんて書くな、文句があるなら個人で勝負して自力で本でも出してみろ。そういいたいです。そういうヤツにかぎって、会社の肩書をはずしたらなんにもないくせに。
 あ、ちょっとすっきりしました。
 ◆  ◆  ◆
 もう一つご報告。私の今抱えている原稿「勲章で読む世界史」(仮)の欧州の原稿がほぼ完成しました! 2年近くかかっています。400字の原稿用紙ですでに、1800枚ぐらいのボリュームになっております・・・。とにかくほっとしました。欧州の文化ですからね勲章は。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月 4日 (木)

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

 ヒットメーカーであるクリス・コロンバス監督の新作「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」を見てきました。ずばり一言、面白いです。快作!
 アメリカでは「ハリー・ポッター」を抜いて児童書第一位になった原作は、日本の本屋さんでもけっこうよく見かけます。全5冊シリーズだそうですが・・・。
 話の要点としては、アメリカの現代の高校生パーシー・ジャクソンはどちらかというと落ちこぼれの駄目な若者で、母親の再婚相手である呑んだくれの義父ともうまくいかず、屈折した日々を送っていた・・・のだけど、ある日を境に彼の人生は一変するのです。つまり彼は、あの古代ギリシャの海の神ポセイドンの息子で、ヘラクレスのような半神、デミゴッドなのだというんです。ゼウスをはじめとする神々は実在しており、今も世界を見えないところで支配しており、神の子であるデミゴッドたちも世界中にいて、その中にはホワイトハウスにいるような人物もいる、のだそうです。
 そして、ポセイドンの息子であるパーシー・ジャクソンは、大神ゼウス(この手の映画では今や常連のショーン・ビ-ン)の雷を盗んだ疑いをかけられ、大騒ぎに・・・。今まで単なる親友だと思っていたが、じつはパーシーを見守る守護者だったグローバー、先生だと思っていたがじつはケンタウロスだったブルナー先生(なんとこれを演じるのは元007のピアース・ブロスナン)、それにやはり女神アテナの娘だという少女アナベルと共に、世界の危機に立ち向かう・・・と。というのも、ゼウスとポセイドンの戦いは世界を滅ぼす大戦争に発展するのだというのです。
 ・・・ということで。設定としてはハリー・ポッターにちょっと似ているわけです。屈折した日常を送っていた少年が、じつは大変な潜在能力を持っていて、という筋書き。それでこちらはギリシャ神話のモチーフが巧みに取りこまれているわけ。たとえばギリシャ神話ではいつももめ事のもとになるヘルメスとか、冥界の王ハデス、その奥さんのペルセポネとかですね。それにパーシーの先輩に当たるペルセウスが戦ったメデューサも登場します。なぜか現代アメリカの片田舎で彼女は復活しているのですが、これを演じるのがユマ・サーマンだったりして、配役もなかなかによく出来ています。
 なにせヒット職人といえるクリス・コロンバスですので、変な破綻もなくさくさくと話が進み、原作もよく出来ているのでしょうが、これをきっちり面白くまとめあげています。エンターテイメントとして言うことなし、安心して見ていられます。
 パーシー役とアナベル役はまだまだ無名に近い子役出身の若手ですが、きっとここから飛躍していくことでしょう。けっこう、人気シリーズの映画化、といっておいて、いつのまにか立ち消えになるものもありますが、これは続編も見てみたいです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »