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2009年10月 9日 (金)

理科美展2009

 このところはなかなか、会社のほうも忙しく・・・疲労しました。まあそれはそれとしまして、先日、理科美術協会展覧会を見て参りました。http://www.tokyoartbeat.com/event/2009/8752
これは、図鑑などの精密画を手がけるイラストレーターさんたちの集団「理科美術協会」http://www.rikabi.jp/member/の展覧会で、通称「理科美展」というものです。
 同会員である水野行雄先生・・・プラモデルの箱絵や、モデルアートや学研の艦船イラストなどで著名な先生で、小松崎茂先生門下では艦船画で並ぶ者なし、という方ですが、この方からご案内をいただきまして夫婦共々、勉強しに行った次第です。で、台風の迫る前日、開会日に市ヶ谷駅A2出口すぐの「山脇ギャラリー」にお邪魔しました。
 いやはや、水野先生の原画のド迫力たるや・・・印刷してしまうと随分、色が変わってしまうのだな、と思いました。本で見るよりも鮮やかで緻密な表現、筆の冴え。もちろん商業画ですからそのへんは織り込み済みなわけですが、やっぱり原画はいい。艦船ファン、水野先生のファンはぜひご覧になって頂きたいです。空母瑞鶴、戦艦大和、巡洋艦大井などの原画がずらりと並んでいます。
 そればかりではなく、梶田達二先生のご作品も展示されています。こちらはリンドバーグとセントルイス号、坂井三郎と零戦、さらに理科美展に合わせた動物画まで展示されています。ほかに精緻な航空機の復元画で活躍するリチャード・アンセル先生の貴重な研究成果も見られます。
 その他、そもそも図鑑などの原画ぞろいですので、ものすごいクオリティーの動物画や風景画がぞろぞろと立ち並び壮観です。要するにここには抽象画のたぐいは当然ながらなくて、徹頭徹尾リアリズムに徹した、この分野の日本最高レベルの作品がそろっております。「写真があるからどうでもいいじゃん」と本気で言っている人は、およそ美術というものが理解できない人でしょう。写真を撮っても、肝心のところがよく見えない、陰になって分からない、あるいは写っているけど細かすぎてディテールが理解できない・・・それが普通の写真でしょう? どんなに画素数が多い写真を撮ってもダメなものはダメ。なぜかといえば、カメラは何も「理解」したり「分析」したりしない。ただその瞬間に光線が当たって見えるものを、その瞬間に見えたとおりに写すだけで、解釈が入らない。
 精密画を描く画家は対象に魂を吹き込むまで観察し、凝視し、調査し、一枚の絵を仕上げるまでに気の遠くなるような情報を咀嚼して、画面に入れ込みます。
 そういう画家の執念まで感じ取れる作品群です。14日まで。
 

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