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2009年9月25日 (金)

カムイ外伝

 あの白土三平の名作「カムイ外伝」の実写版映画「カムイ外伝」を見てきました。こういう絶対的に磁場の強い、というか名声の高い原作漫画を元にした映画化では、必ず「原作のイメージと違う」とか「理解が浅い」とか、いろいろ出てくるのじゃないかと思います。
 私自身は実はカムイ外伝は、ほとんど何も知らないに近いので(ほんの何度か、さわりの部分を何かで読んだだけ)、全くの新作を見るのとそんなに変わりはありません。
 で、今作の場合はやはり原作ファンへの手当て、というのものか、カムイが抜け忍(つまり忍者集団を離れて掟破りの逃亡者となった忍者)となった経緯とか、得意技を冒頭に紹介し、原作漫画の絵も使用して違和感がないように配慮していることが目立ちました。
 このへん、丁寧な配慮だと思いますが・・・けっこう、まだるっこいというか、今回の本筋とは関係ないというか、そんな感じも正直、ちょっとしました。崔洋一監督も、脚本の宮藤官九郎さんもすごく苦労されたのじゃないでしょうか。
 で、その逃亡者で追っ手の刺客「追忍」に追われる身のカムイ(松山ケンイチ)が、ふとしたきっかけで、高松城主(佐藤浩市)の愛馬の脚を切って殺し、その脚を盗む漁民(小林薫)と行動を共にすることになり、瀬戸内海の漁村を訪れることになりますが、そこにはかつてカムイより先に抜け忍となっていた女忍者(小雪)がいて、漁民の妻となっており、その娘(大後美寿々)はカムイに好意を抱きますが、元女忍者のほうはカムイを刺客と勘違いして警戒する・・・というようなお話。これは原作漫画の中では、カムイ外伝の中でもちょっと脇道の外伝、というある一章を映画化しているようですね。
 とにかく松山ケンイチほかのアクションはすごくよろしいように思います。その割にCG処理も多いような気もします。ま、うまく組み合わさってはいますが。基本的にうまい役者ぞろいだし、演技面では文句なしなんですが、なんかけっこう話のテンポがよろしくありません、個人的には。
 佐藤浩市の殿様がなかなかいい味を出しております。ただこれは原作通りなんでしょうが、たかだか5万石の大名にしてはエラそうすぎというか、権力が有りすぎるというか、まあ、大名としてはあんまり大きくないように思うんですが。
 それから大筋は原作通りなのだろう、とこれも思うのですが、やはりお話はとにかく陰惨でございます。もうまったく陰惨。救いなし。
 ひたすら沖縄でロケしたらしい海の青が美しく、それが唯一の救いですか。ということで全くの「カムイ初心者」としての感想は「娯楽作品としてどんでん返し的な転換も多く面白かったけれど、とにかく後味は暗い話だった」というにつきます。熱烈な原作ファンの方はどうなんでしょうか?
 
 

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