亡くなった方々・・・とフリードリヒ大王(?)
結構、色々な人が立て続けに亡くなりまして・・・。先日の大原麗子さんは驚きでしたし、今日の山城新伍さんも驚きました。それから作家の海老沢泰久さん、まだまだお若いと思っていましたが、この方は確か、私の母校である茨城県立下妻第一高校のOBだったと思います。まあ、そのことしか存じ上げないのでなんですけど、母校の物書きの出世頭という人が亡くなったのは残念です(ちなみにもっと古い世代だと、横光利一などと一緒に新感覚派でならした龍胆寺雄さん、なんて先輩もいらしたように思います。
もうお一方、レス・ポール氏も亡くなりました、といってもあまり一般的にはピンとこない人名でしょうが、今、世の中に出回っているソリッド型エレキギターというものはほとんど、プロトタイプは2種類しかなくて、レオ・フェンダーさんが作ったフェンダー・ストラトキャスターという種類と、それからこのレス・ポールさんが作ったギブソン・レス・ポールというもの、なんですね。有名なレッド・ツェッペリンなんてバンドもこのギターがなければ、ジミー・ペイジの出したような、ああいう音にはならず、ああいう音にならなければ、ああいうバンドにならなかった、という具合です。
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いよいよ終戦から64年の8月15日。終戦時に20歳の若者でも80代半ばでありまして、ある程度、責任ある立場にあって状況が分かっていた人となるともはや90代以上ということになりました。「今次大戦」という言葉もそろそろ死語でしょうね。
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そして、ひとまず歴史の世界にお蔵入りしてしまうと、急激に記憶が薄れて分からなくなっていくものです。今、次の本向けに妻がフリードリヒ大王の時代の服装なんかを調べていますけれど・・・このへんの時代になると、かなり資料が多いようで・・・案外に多くない! みんな分かったつもりになっているけれど、分かっていないことが多かったりします、ディテールとなると。
ふと調べていて、妻が戦前のドイツで作ったらしい白黒映画「フリードリヒ大王」Der Groß Königをドイツのサイトで発見。http://www.forutv.de/forutv/mobymovies/content/video_main_mobymovies.php?in_Video_ID=000389なんと太っ腹に全編90分以上を完全公開していまして、驚きました。どうもこれ、ゲッベルスがヒトラー総統を喜ばせようとして作ったものの一作みたいですね。大王がなんか、ヒトラーそっくりにアジ演説するんです。あんな人じゃないと思いますが・・・。それはそれとして、当時の敬礼の作法として、帽子(当時は三角帽というハットです)を脱いで右腕をまっすぐ横に突き出すようなことをしておりました。脱帽するのは知っておりましたけれど、ああいう風にしたんですかね・・・なんか、あれも帽子を手に持っていないと、例のハイル・ヒトラーになっちゃいそうですが。
もっとも、ナチス式敬礼、などといわれているものも、本来は古代ローマ以来、存在している右手を掲げる敬礼が起源ですので、別にナチスがオリジナルじゃないのですが。
それにしても、ものすごい数の兵隊さんが出てくる映画で、一瞬、CGかと思いますがあの時代にあるわけはなく、本物の兵隊が何百、何千人単位で出演していますが、あれもおそらく当時の本物のドイツ軍でしょうね、服装はコスプレしていても。戦闘シーンが迫力ありすぎますし。付記:後で注釈を見たら「1942年のプロパガンダ映画」とドイツ語で書いてありました。やっぱり。
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