できる男は茶色は着ない?
ふと、気がつくとローマにおいでのスタイル・クリエーションズ社、滝沢滋社長からコメントをいただきまして、恐縮している次第であります。御凱旋をお待ちしております。
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今日、電車の中でふと、「できる男は茶色は着ない」という見出しを、反対側の座席の男性が広げていた夕刊専門紙の紙面で見かけました。で、なにしろ反対側からの盗み見なので詳細は不明なんですが、要するに小見出しもあわせて判断しますと、日本人男性はもともとドブねずみ色しか着なかったのですが、1997年頃から茶色が流行し、このころから茶髪も流行りだした、と。で、そのころに青春を謳歌した世代・・・つまり今から12、3年前に20歳前後だった人たち、今の30歳前後の人たちが茶色が好き、なのだということらしい。で・・・つまり、そのぐらいの世代の男性は仕事が出来ない、という意味のことを言いたいのでしょうかね。あるいはそのぐらいの世代で茶色好きの人はダメだと決めつけたいのでしょうか。記事を見ていないのでよく分かりませんが。
ところで、その元ネタは、今月の17日に徳間から出版された「デキ男なビジネスマンはなぜか茶色を着ない」という、スタイリストの森井良行さんの著書らしいことが分かりました。ですので、そのへんの真意を知りたい人は森井さんのご高書をご覧ください。おそらくどうも、色彩学的根拠というだけじゃなくて、上記のような世代論的な背景を解説しているのじゃないか、と思いますが。私は今、知ったばかりですのでもちろん、未読です。
実のところ、茶色は出来るとか出来ないとかいうより、なかなか着こなすのが難しいといいますか、要するにかなりおしゃれな人じゃないと決まらないのは確かですね。茶色は本質的にはビジネス用の色じゃない、カントリーサイド用の色である、といいます。つまりそのへんを踏まえた着方をしないとなんか珍妙軽薄な感じになりがちである、と。
ま、私は仕事が出来る男だなどという自覚はないし、そもそも他人に思われたくもないので、どんどん茶色を着ます。特に好き、でもないけど2週間に一度やそこらは確実に身に着けます。ことに秋口からは、茶色のほうが多いぐらいかも。クリーム色のシャツにボルドーのタイ、それもニットタイやウールタイなんかを締めて、ちょっと上物の茶色のベルトに赤茶色のウイングチップ・・・なんてことでもいいし、あるいは緑のタイなんかでもいいかもしれないし。ぜーんぜん、気になりません。出来るだけ少数派であることこそ、むしろ好ましいとすら思えます。どんなにデキ男だろうが、お葬式かブルース・ブラザーズみたいな黒ずくめのビジネスマンの群れのほうがよっぽどイヤですけどね、私は。
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ちなみに、最初のころの背広、スーツというのは、実は茶色っぽいものが多かったに違いないんですよね。ヴィクトリア朝の英国で、貴族の乗馬用シングルコートが流行しまして。これをディーサイド・コートとかツィードサイド・コートとかいった。Deeside、Tweedsideですね。そこらへんはよく、ファッション史の本に書いてあるが、外国人には分かることだから、それ以上の説明がなかったりするのですが、この言葉の意味はディー川のほとり、とかツィード川のほとり、の意味であります。ディー川はスコットランド屈指の大河、ツィード川はイングランドとスコットランドの国境となっている川でありまして、後者が冬の定番ツィード生地の語源でもあります。で、このあたりが絶好の乗馬、狩猟ポイントであった。従ってそういうところで着るための服、ということですね。ツィード川を渡るというのは英国ではルビコン川を渡るのと同義で、名誉革命の際に、近郊のコールドストリームからツィード川を押し渡ったスコットランド駐留連隊が、ロンドンに進攻して王政復古を支持した、以来、この部隊は名誉ある近衛コールドストリーム連隊を名乗っております。
そのコートの裾を短くして、詰めていた襟元も開襟にしていったものが、今のスーツの原形であるラウンジ・コートというものである。というわけですから、その生地というのもフォーマル系の黒などでなく、茶色系であったに相違ないと思うわけです。
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ところで、私の住んでいる千葉県浦安市でも、新型インフルエンザの発症が確認されました。市内にある私立T高校の男子生徒、とのこと。同校は数日、休校するようであります。いよいよ来ましたね、ご近所に。やはりちょっと、ぎょっとします。
とにかく、最近は手を洗っています。これが結局、いちばん効果があるといいます。それも最低でも20秒以上、洗うべし、といいます。
秋になれば間違いなく第二波、さらに強毒性のものも襲ってくるかもしれない、といいます。・・・ま、その前に日本はもっとしっかりした政府を作っておかないといけないかもしれませんが、何より先に。おっとっと。どうしても時事ネタを口走ってしまいます、いけない、いけない。
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