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2009年6月 9日 (火)

ハケット ロンドン丸の内店

 私が入院中に、英国の紳士ブランドであるハケット・ロンドンの丸の内店というのがオープンhttp://webuomo.com/news/article73しておりました。
 病院でも雑誌のたぐいは読んでおり、基本的にはどちらかというとイタリア系より英国系のほうが好みである自分といたしましては、元気ならすぐに見に行ったのですが、当然ながら行けるわけもなく、それよりなにより治療費やら入院費やらが大いにかかり(まあ、後で健保とか保険の特約なんかで取り返せるんですが)、ま、気にしつつここまできた次第ですが・・・。
 ようやく体調も良くなってきたことだし、会社の昼休みにちょっと足を伸ばしまして、丸の内まで出かけたついで、「そうだ、この際、ハケットロンドンを覗いてみようか」と思い立ちました。大手町とか東京駅のあたりから行くと、ちょっと離れたところ。新丸ビル、丸ビルを通過しハロッズを横目に、あれやこれやと立ち並ぶ店の数々・・・本当にこのへんは激戦区ですね。ブルックス・ブラザーズを通りソブリンハウスを通過し、バセットウオーカーを通過し、セルジオ・ロッシを通過し・・・リプセットの入っているオペークを通過しまして、バーバリーの店舗の向かい側、ビームスの並びにありました、ありました。ハケットロンドンですねえ。
 私はなんだかんだ、けっこう引っ込み思案です。初めて行く店、というのが苦手です。その割にどんどんどこでも行きますが(というか、一応、新聞社の人間ですし苦手だから、で引き返してるようじゃ話になりませんが)。で、ここもわざと通過した後、引き返しておっかなびっくり飛び込みまして・・・夏向けのハンティング帽とか、派手なクレリックシャツが目に付きます。それからずい、と中に進むと・・・いいですねえ。ぐっと腰のくびれた、スラントポケットが目立つジャケットがずらずら。というとリチャードジェームズ風のようにも聞こえますが実際に見るとあちらのソリッドぶりにくらべて、もっとグラマラスですかね。今年流行というカラーパンツも淡い色中心に並んでおります。ちらちら見るに、英国製ばかりじゃなくイタリア製も多い。ちなみに店内のBGMはブリティッシュ・ロックなのは確かだが、最近のものは私は分かりません。私の脳内ディスコグラフィーは1990年ごろで止まっていますので。U2やデフ・レパードですら私の中では「わりと最近の新人」に思えます(!)。
 ひときわいい色の紺のストライプ・スーツがあり、なんか見たような生地だが、と思って裏を返すとロロ・ピアーナ。そういえば私の手持ちのスーツに同社のそっくりの生地があったのがデジャブ感を呼び起こしたらしい。しかし形が違うとぜんぜん違いますね。なかなかにかっこいいです。特徴であるという袖口のボタン(四つのボタンが二つずつ、二組に離れて付いている)も面白い・・・なんでも英国軍のレッドジャケット、あの近衛兵が着ている赤い軍服の袖口を真似しているそうですね。軍服だと、あの離れたところにラインが入ったりするわけです。
 お店の方が、話しかけてきて「ところで、着てらっしゃるお洋服が素敵ですので・・・ひょっとして業界の方でしょうか?」と聞かれてびっくり。いやまあ、その手の内容の本を書いているから無関係、じゃないけれども同業者じゃありません、近所の新聞社のモノですといって名刺交換。「決して怪しいモノでは・・・、いや、ひょっとしてかえってあやしいですかね」(笑)と申し上げました。(ちなみに私は紺地に水色のストライプの山形屋の注文服、そこそこの既製品のシャツに、20年も前のバブルの頃に買った、当時ものすごく高かったけど今じゃどうということもない、ただしイタリア生地で発色がいいのでいまだに愛用している緑色のネクタイ、緑色の非常に安物のチーフ、ごく平凡な値段の緑色のハンティング帽、西友で買ったなかなか色がいいメッシュベルト=これ、ほかのセレクトショップでも褒められたことがあります、値段じゃないんですね。そして足元は女性モノの緑のホーズに、トリッカーズのウイングチップ、というようないでたちでした。見事に玉石混交です)。
 そこで、かくなる上は何か買おうと決心しまして、非常にいい色のクレリックシャツ、胸にハケットロンドンのマーク付き、というのが最初から目に付いたので、赤と青とどちらも気になりましたが、青のほうを購入。首周りに合わせますと当然、袖が長いのですが「袖の処理は当方負担でやらせていただきます」というので、えらい、ここはえらいですね。さらに「御試着してみてください」というからこれまたえらい、実にえらい。シャツでちゃんと試着させてくれる、えらいお店です。
 それからカフリンクスもちょっと目に付きました・・・明らかに英国の勲章のリボンを使用しているのじゃないか、と思われるものがいくつかありました。本物かレプリカかは知りませんが、略綬の配色だと思います。
 ということで、また一軒、立ち寄り先が増えましたけれど・・・医療費が返ってこないともうこれ以上買えないかも。それはともかく、落ち着いていていいお店です。お値段も「けっこうこなれたお値段」(同店のO氏)です確かに。
 

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コメント

 はじめまして。スーツ=軍服を読み、ここに辿り着いた者です。著書から想像はしていましたが、やはり辻本さんはクラシックがお好きなのですね。
 ハケット氏がデザインする2つずつペアになった独特のカフスボタン、僕も気になっていました。ミスター・クラシックでは、本当に“キス”しているキッスボタンという意味が込められている、と読んだのですが、モデルは英軍服でしたか。軍服のファッションへの影響は計り知れませんね。

投稿: クロ | 2009年7月 8日 (水) 15時07分

コメント頂戴しましてありがとうございます。また、あの本をご覧いただいた由、厚く御礼申し上げます。今となりますとあの本も、いろいろ不満足な点もありまして、汗顔の至りでございます。それにしましても、ハケットさんのお店は確かに面白いので、個人的に丸の内の散歩コースではよく寄るようになりました。
 秋冬になるといっそう面白くなりそうで、期待しているところでございます。こういう時代だからむしろ、クラシックな装いがかえって個性的、となるような気がしている次第です。

投稿: 辻元よしふみ | 2009年7月 8日 (水) 22時44分

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