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2009年5月10日 (日)

GOEMON

 先日、病院を退院した後、その足で舞浜イクスピアリの映画館に行き、映画GOEMONを見てきました。病院から映画館はほど近く、このところ検査や退院のたびに、気晴らしに映画を見ていた次第です・・・。
 で、そのGOEMONですが、信長、秀吉、家康が出てくる戦国ものですけれど、どちらかといえばファンタジーのような、大筋は史実を下敷きにしているがパラレル世界のような感じのお話で、まあゲームなんかでよくあるようなデフォルメしたお話です。
 で、あの大泥棒・石川五右衛門が実は織田信長の元家臣で、信長の死後に泥棒稼業に入ったけれど、あることから本能寺の変が明智光秀の単独犯行じゃなく、バックに意外な人物がいたことを知る、という展開です。恩人である信長の敵を討つべく、五右衛門は天下人・秀吉が住む大坂城に乗り込んでいく、ちょうどそのころ、信長の姪にあたる浅伊茶々は秀吉の側室になるよう強要されているところでありました・・・という感じです。
 で、もう出演者は皆さん熱演・快演ですが、なんといっても中村橋之助の信長がかっこよすぎ。それに、さすがに歌舞伎の人、例の敦盛の「人間五十年・・・」が決まりすぎ。いや本当にかっこよくてぞくぞくしました。基本的に信長は回想シーンでしか登場しないのだけど、全編を通して陰の主役は信長ですね、この映画。それに、みんな衣装も建物も相当にデフォルメして安土桃山+近未来SFという風情の演出なのに、信長だけは変な感じがしないのがすごい(笑)。西洋風の甲冑にマントを着こんだ信長は、彼だけぜんぜん「いつもの信長」といいますか、「信長ってあんなもんでしょう」というか、けっこう大河ドラマなどでも織田信長だけはどんな変な格好して派手な城に住んでいても違和感がないので、この映画でも信長だけはぜんぜん意外でもなければ変でもないのがかえっておかしかったです。
 紀里谷監督にはこのノリで信長だけの続編作ってほしいぐらいです。
 そういえば、信長が金のハクダミをした頭蓋骨で酒を飲むシーンが本作にも出てきますけれど・・・あの頭蓋骨って浅井長政のものでは? となると浅井茶々、つまり淀殿の父親なんですけど・・・。
 さらにいえば・・・ラストシーンで意味深なんですが、茶々は生き延びるわけで、あのあとで伊武さんの家康と大坂の陣を迎えるんでしょうか? 映画の中のセリフで「真田幸村」という名前も出てくることだし、あのまま平和になるわけじゃないと思いますが、そのへん考えてしまいます。
 ま、そのへんはともかく、非常によくできた娯楽作品で、また真面目な戦国ものが好きな人でも大いに楽しめると思います。史実を大胆に再構成したストーリーですがなかなかによく練れており、面白いです。
 前作ではなにかと当時の奥さんの名前にかくれて、それに「新造人間キャシャーン」というちょっとマニアックな題材、あまりに陰惨な展開のため正当な評価を受けなかった紀里谷監督も、今回は適度に暗く適度に明るく、適度に爽快、適度に悲しく、娯楽作品としていいバランスを保っており、文句なく本領発揮、を感じさせます。次にどんな作品を作るのか、期待を抱きました。

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監督・原案、紀里谷和明。プロデューサー、一瀬隆重、紀里谷和明。脚本、紀里谷和明、 [続きを読む]

受信: 2009年5月10日 (日) 19時39分

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