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2008年11月13日 (木)

レッドクリフ partⅠ

 映画「レッドクリフ partⅠ」を見てまいりました。レッドクリフ=赤い崖、すなわちあの「三国志」から赤壁の戦いをテーマにしたジョン・ウー監督の新作です。
 なにしろ三国志が元ネタなうえに、いろいろ脚色はあっても基本は史実なので、なにがどうなってどうなるか、についてはどなたもすぐにわかる話。だから、どのぐらい「あの三国志」を映像化しているか、が問題なわけでした。
 で、どうでしょう。私はディープな三国志ファンではないと思います。どちらかというと日本史と西欧史が得意分野です。あ、なにしろ「戦史・服飾史研究家」という肩書を自称しておりますので。しかし正直、中国についてはやや、弱いです。
 と言いながら、実は私は小学生低学年時代の最大愛読書は三国志演義でした。ほかに愛読してたのは太閤記とか平家物語、あとは吉川英治とか山岡荘八でした。
 私は小学3年生のとき、三国志を読んで、高潔な義兄弟三人ではなく、実は曹操にいちばん惹かれたのです。そして、「権謀術数」という単語を覚えました。目的を達するには、手段を選ばず他人を欺く必要があること、また権力者は利用すべきこと・・・を学んだのです(!)。以後、馬鹿にしていた学校の教師なども徹底的におだてて利用するように考えが変わりました。不良がばかに見えるようになった。刃向うのではなく利用すればいいのに・・・そんな薄笑いを浮かべるいやなガキになりました。それはみんな曹操、あなたのせいです! で、次点が諸葛孔明でした(笑)。
 そんなわけだから、自分の中では温度は低いながら、そこそこ三国志のファンではあると思います。で、その感想としては・・・「よくできている」。そう思います。損なっていない、と思いました。金城武の孔明が非常にいいです。ちょっとユーモラスで大胆不敵な諸葛孔明は、ともするとまじめな秀才になりがちな従来の像より面白い。
 孫権がなかなか魅力的でした。原作よりも魅力的かも。周癒などは原作以上にヒーローになっています。張飛、関羽は出番少なめですが、ちゃんと活躍しています。新野が陥落して趙雲が劉備の子供を取り返す場面から始まりますので彼も大活躍します。配役も適格。戦闘シーンもやりすぎてマンガにならないけれど、英雄豪傑は超人的に強い、という配分をうまくとっていいると思います。ちょうど史実と講談の中間ぐらい、のバランスでしょうか。うまいと思いました。
 曹操は「始皇帝暗殺」のベテランが演じていますですが・・・なんか曹操に影響を受けた私としては(?)もうちょっとスケールの大きい人物に描いてほしいな、と感じたんですが、世間的にはあんなもんでいいのかな、悪役だから。
 いちばん驚いたのは孔明の陣立てを本当に視覚化しているところです。昔から三国志では孔明の戦術がいろいろ描かれますがなんだか本当はわからない。ジョン・ウーはそれを目で見えるようにしてしまいました、すごいです。あれが史実じゃないかもしれないが、三国志のビジュアルイメージがひとつ変わるかもしれません。
 赤壁の戦いは、曹操にとって「関ヶ原の戦い」みたいなもの。天下取りに王手をかけた戦いでした。徳川家康はそこで勝利して天下をとりますが、はて曹操は? 関ヶ原の場合は両軍がほぼ20万の軍勢で互角。曹操と劉備・孫権の連合軍は80万人対5万人と普通に考えて曹操の圧勝が当然。それがさて、どうなりますか・・・。
 続きは来年4月公開のパート2へ。これならぜひそちらも見てみたいです。
 

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