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2008年4月14日 (月)

スーツ=軍服!? 朝雲新聞に登場

 さて、拙著も刊行以来、ちょうど1か月たちましたので、そろそろこの話題も打ち止め・・・と思ったのですが、これは自分の記録としてもぜひ載せておかないと。自衛隊関係者向けの専門紙「朝雲新聞」様4月10日号の新刊紹介に載ってしまったのです。本当に驚きました。http://www.asagumo-news.com/
 
「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」
 http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0277911305
 日本人の男性がふだん着ている洋服は、元々は西欧の軍服から発展したということはよく知られているが、スーツはフランスのルイ14世時代の軍服に由来し、ブレザーは英海軍の軍艦名であり、トレンチ・コートは塹壕戦用の野戦服だったと認識している人はそうは多くないだろう。
 本書は今日の洋服のルーツを歴史的に明らかにし、漫画家の著者夫人が描いたイラストと共に、古今東西のさまざまなミリタリー・ファッションを体系的にまとめた軍用被服の研究書だ。
 スーツ、ブレザー、コート、ネクタイ、ブルゾン、靴、帽子などの項目別に分かれ、それぞれの由来やその後の発展について詳述。カーディガンはクリミア戦争が起源で、タキシードは英海軍の礼装から生まれたことなどが紹介される。英国人男性が今も色や柄の美しいレジメンタル・タイに特別な関心を寄せるのはそれがレジメント(連隊)識別用のものだったからというのは興味深い。
 このほか階級章や勲章の歴史、敬礼の裏話など逸話も抱負に盛り込まれ、さらに随所に挿入されたナポレオンやマッカーサー、ロンメル将軍などのイラストはとてもファッショナブルで、眺めているだけで楽しい。

 これまで「産経新聞」様のほか、アパレル専門紙「繊研新聞」様、銃器専門誌「アームズ・マガジン」様などに取り上げて頂いて、専門的なお立場からご紹介頂いたことは本当に光栄です。この場を借りまして御礼申し上げます。

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コメント

辻元さまの「スーツ=軍服!? スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった」を購入し読ませていただいた者ですが、著書の内容についてご質問させてください。
辻元さまは、ダブル開襟の燕尾服風の上着(フロック)はポーランド騎兵の軍服あたりが起源とのようですが、私はプロイセンの軍服が起源のように思えるのですが。
そもそも、ポーランド騎兵の制服はダブルブレストではないのでは?!

投稿: | 2008年4月16日 (水) 23時16分

読者様 まずはお読みいただきありがとうございました。またご指摘をいただき、ご訪問ありがとうございます。

 ご指摘のことですが、実は私もこの本の書き方として気になっていたというか、ちょっときちんと整理して書けなかったな、と思っていた点です。企画が紆余曲折の結果、ファッション・エッセイのようなものになったため、ということでございます。また、章ごとに書いた時期がばらばらな文章をつないだものなので、その点でも若干の未整理な点があると自分でもおもっておりまして、その一つがご指摘のダブルジャケットの普及でございます。
 今の私の考えでは、仰せの通りでいわゆるドイツ風3列ジャケットがフリードリヒ大王のプロシャ軍で採用された時期がひとつのポイントだと思っております。ただちにオーストリアもこれを真似した模様であります。また今のようなダブルの着こなしを流行らせたのはおそらく大王本人だろうと。
 それを受け入れた国の中で、ポーランド王国が滅びる前にスタニスラフ王が整備した槍騎兵の制服というのが、このドイツ式であったと思われ、これがまたフランス軍に移植されてフランス軍のナポレオン・ジャケットにつながったのだろう、というのが流れだろうと推察しております。
 そのへんにつきましては、実はもっと時系列を整理した別の本を今、準備中でございます。マウリッツ・オラニエやグスタヴ・アドルフなどについてもページを割き、もっとミリタリー寄りのものを企画中でございます。
 筆者本人も不勉強な点が多々ございます。なにしろこのようなことをあまり書いている人自体がおりませんので、研究を深めてまいりたいと思っております。

投稿: 辻元よしふみ | 2008年4月17日 (木) 01時05分

 さらに追伸ですが、プロシャ軍もそもそもは(つまりフリードリヒ・ヴィルヘルム時代には)シングルジャケットですので、前後を考えますと、1740年代にポーランド槍騎兵がプロシャ軍に移籍したのが、プロシャのダブル・ジャケットつまり前に襟を開いたパネルのあるスタイルのきっかけではないか、とも思われます。
 こうなりますと、どちらが起源でどちらが影響を受けたのか、ちょっと判然としませんですね。
 英語版のウィキペディアを見ていましたらやはり、ポーランド末期の国王親衛隊の槍騎兵制服として新様式を採用したような記述を発見しました。が、やはり本当にどちらが先なのか、となると確証は今のところ私にははっきりいたしません。

投稿: 辻元よしふみ | 2008年4月17日 (木) 01時22分

上記箇所の原文をちなみにご紹介しますと以下のとおりです。

in early 18th century the first uhlan regiment - known as National Cavalry - was formed by king Stanislaw August. The uhlans were light cavalry armed with lances, sabres and pistols, which gave them enough power and at the same time adding to their versatility and manouevrability. In addition, the Polish uhlans, or ulani as they were called in their native tongue, introduced a new uniform style composed of a colourful jacket with a coloured panel in the front, dark trousers with colourful stripes on the sides and a high, pointed cap called czapka (often rendered chapka in English).

投稿: 辻元よしふみ | 2008年4月17日 (木) 03時12分

たびたびですみません。さらにポーランドの王国騎兵隊ナショナル・キャバリーについて調べますと以下のような文章が出てきました。

In 1785 the uniforms were modified and all units of national cavalry since then used Navy-blue jackets of the Pancerni and crimson caps of the Hussars. On March 11, 1791 the new regulation was passed. Essentially the uniforms remained unchanged, but the number of adornments was lessened in order to make the uniforms less expensive. However, the new uniforms were never fully introduced.

 これを見ると、1785年に制服改正があったようです。これを考慮しますと、やはり元々はドイツ式があって、それをポーランド騎兵が取り入れて、それが1795年のポーランド滅亡でフランスに移ってから、世界的に流行した、という私の最初の考えに近いのじゃないだろうか、というのが今のところのひとつの推論でございます。
 今後もさらにこの点は新しい資料を探してみたいと思います。

投稿: 辻元よしふみ | 2008年4月17日 (木) 03時48分

 なお、プロシャ軍の制服が折り返し式のダブルジャケットになったのは、1756年の7年戦争開始直前の時期ではないか、と思っております。目下のところ、このあたりが最初の例ではないだろうか、と見ておりますが。この時期にフリードリヒが外套を廃止して防寒機能のあるジャケットとしてこれを制定したような記述をどこかで読みましたので、もともとはそのあたりが原点ではなかろうか、と。きわめてあいまいなお話で恐縮でございますが、今の段階ではこんな感じでございます。
 ポーランド騎兵を重視した書き方をしましたのは、ナポレオン軍への直接の影響という点ではどうもこちらが重大らしく、ことに事実上、折り返しをダブルに戻すことは考慮していない(上の引用にあるパネルのような襟)はやはりポーランドのウーラン式が原点のようであるからでございます。

投稿: 辻元よしふみ | 2008年4月17日 (木) 05時33分

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