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2007年12月31日 (月)

さて大晦日・・・。

 というわけでして、ついに大晦日を迎えました・・・まあ、今現在はまだ丸一日前ですが。にしても31日ですので、ついに2007年も終わりでございます。
 私は会社で年を越すことになりそうであります。
 妻が30,31日と久しぶりにコミケに行っております。ここ数年、行っていなかったので新鮮だとか申しております。
 さて、2007年を振り返りますと、個人的にはなかなか、実のある1年になったのではないか、と。出版計画も進捗しましたし、連載もこなしましたし。少し新たな展開、ということもありました。まあ、「なにもなく、あっという間に終わってしまった」といった機械的な1年ではなかったように思います。
 来年以後、さらにいろいろとやってみたい、と思っている次第です。
 ということで、本年はこのあたりで。どうか皆様よいお年をお迎え下さい。
 

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2007年12月28日 (金)

アイ・アム・レジェンド

ウィル・スミスの新作「アイ・アム・レジェンド」を見てきましたが・・・私は結構、どんな映画で、どういう背景があって、というのを下調べしないと映画館に足を運ばないのですが、今回はなんとなく、ウィル・スミスの年末映画なら娯楽作品なのかな、というようないい加減な予断で見てしまいました。以前、「オペラ座の怪人」をミュージカル映画と知らずに見て「音楽ばかりで詰まらない」などと書いている人を批判しましたが、もう言えませんです。
 まあつまり、娯楽作品であることは確かですが、非常にシリアスなSF映画でありましてまた、ホラー映画、といってもいい面もあります。ついでにいえば、後で知りましたが原作は1950年代の小説で、その後、2回、映画化され、そのうち最初は「地球最後の男」、次のリメイクの一本はチャールトン・ヘストン主演の「オメガマン」という映画、と聞いて納得しました。「オメガマン」はそういえば見たことがありました。はっきりいって陰気くさい映画だな、と思いましたが、そうか、そうなのか、と後で調べて知った次第。すなわち古典作品の三度目のリメイク。もちろんだから、現代的な味付けはあっても、大筋は変更できるわけがなく、やはり陰気な映画、とは言えると思います。
 ということで、まあたとえばメン・イン・ブラックみたいなものを期待して見てしまうといけなかったんですね、これは。
 これは近未来ものでして、がんの特効薬が見つかった、というテレビニュースから始まるのですが、まあ詳しいことはよく分からないのだが、本来、攻撃的なウイルスの遺伝子を変化させてどうのこうの・・・まあ、そのへんはよく分かりません。とにかくそれでバラ色の未来、のはずだったのだが、わずか3年後にはウイルスが暴走して人類はほぼ滅亡。ごくまれにウイルスに免疫のある人がいて、そんな生き残りが・・・おそらくはウィル・スミスただ一人なのだろう、という展開であります。
 ウィルの役所は、ウイルス対策の責任者だった軍医中佐で、強靱な肉体と高い知性を合わせ持つ、一種のスーパーマン。それと、飼い犬のサム。この一人と一匹が、廃墟となりつつある無人のNYの自宅に立てこもり、悪化する環境、襲い来る野生動物と戦いながら、ウイルスを撃退するべく研究に励んでいる・・・しかし徐々に絶望しつつある。そんな日常風景を延々と描くのですが・・・かなりきついです、ずっと見ていると。
 そして後半、この世界の種明かしが進んでくるといろいろとこう・・・残酷なシーンや恐怖シーンも出てきまして、まあそのあたりはネタばれもいいところなので書きません。
 とにかく1時間50分ほどと短いのですが、えらく長く感じました。
 最後はまあ、ハッピーエンドといえなくはないですがしかし、というところです。
 911以後のアメリカあるいはNYの描き方、という面もあるし、いささか独善的な人間の傲慢と、スピリチュアルな視点の交錯も見られます。そういう点では現代的です。
 見るべき点も多いです。廃墟のNYの描写は確かに圧倒されます。
 しかしまあ・・・やはりホラー系が嫌いな人は見ない方が、とだけは申し上げておきますはい。基本的には後半に行くほど、そういう色が強い一本でしょう。
 監督はあの「コンスタンチン」の人と聞いて納得しました。確かに、テイストが似ています。

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2007年12月23日 (日)

あれこれのこと。

 天皇誕生日である。ついでにいえばうちの母親の誕生日でもある。なんでも陛下が近頃の報道、というのはおそらく女性月刊誌などのいい加減な報道のことなのだろうが、そしてその内容というのは専ら皇太子ご一家との不仲、といったものだが、異例の不快感を示されたとのことである。
 まあいい加減な憶測で書かれた記事が多すぎて、ほとんど芸能人相手のゴシップ記事のような内容ばかりなのをさすがに怒っておられるのだと思う。
 いや、本当に個人的な意見を述べることはまずないはずの方が、こういうことを仰るのは珍しいことである。
 ◆  ◆  ◆
 昨日辺りからこんな話が出回っている。つまり、「講談社の漫画雑誌「週刊少年マガジン増刊 マガジンドラゴン」(1月11日増刊号)に掲載した漫画作品に盗用があったとして、同誌編集部はおわびを21日付でホームページに掲載した。問題となったのは、豪村中(たけむら・あたる)さんの雑誌デビュー作品「メガバカ」。同誌編集部が、読者から複数の漫画作品の盗用をしていると指摘を受け、調べたところ、豪村さん本人が認めたという。インターネット上では、人気漫画「デスノート」などとの類似が指摘されていた」(読売)とうのだが、しかし審査した人たちは気が付かなかったのだろうか。
 模倣から勉強するのは当たり前で、コミケなどいってみれば模倣、パロディー黙認の世界である。それはプロの作家や出版社から見ても、ある程度の模倣は新人育成に必要と理解しているからである。が、コミケの作品ならそれでいいが、商業誌に載るとなると話は別問題で、この作者は自分の作品がここまで勝ち残ることを想定していなかったのかもしれない。
 ◆  ◆  ◆
 福田首相が「政治決断」とやらを遅まきながらするとかしないとか、聞こえてきた。
 まあ詳しいことを知らないが、たとえば小泉首相の政権があれだけ人気を得たのも、そのきっかけは思い起こせばハンセン病救済の政治決断だった。あれと、その後の北朝鮮問題であの政権は求心力を上げて、その後の郵政選挙につながったわけだ。
 福田政権がいつまで続くのか知らないが、このぐらいは何とかしてはどうかとは思う。

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2007年12月 6日 (木)

映画「ベオウルフ」:ヘリコプター初体験

 映画「ベオウルフ」を見て参りました。あのロバート・ゼメキスの新作であります。
ベオウルフというのは英文学最古の叙情詩でありまして、英語圏の学校ではちょうど日本の古文の時間で古事記とか万葉集を習うように暗唱させられたりするものだそうです。なにしろ7世紀だか8世紀だかの英語ですので、日本で言えば古墳時代ぐらいの言葉なので現代人には当然なじみはなく、はっきりいって肝心の英米の人らには「有名だけど人気がない」教材の筆頭らしい。
要するにベオウルフという名の英雄が化け物退治するというヒロイックファンタジーでして、というか、余に数多あるこの手のお話の原型なのだそうです。wikiの解説によりますれば「『ベオウルフ』(英語:Beowulf、古英語:Bēowulfベーオウルフ)は・・・英雄ベオウルフ(ベーオウルフ)の冒険を語る叙事詩である。約3,000行と古英語文献のなかで最も長大な部類に属することから、言語学上も貴重な文献である。デネ(デンマーク)を舞台とし、主人公である勇士ベオウルフが夜な夜なヘオロットの城を襲う巨人グレンデルや炎を吐く竜を退治するという英雄譚であり、現在伝わっているゲルマン諸語の叙事詩の中では最古の部類に属する」ということ。そして、あのロード・オブ・ザ・リングというのも作者トールキンによれば、このベオウルフ(人間の英雄の時代)以前の時代の物語、というつもりで書いたものだそうです。
しかしロバート・ゼメキスがその退屈で有名な叙事詩をそのままひねりもなく映画化するはずもなく、陰鬱なグレンデルの母親である「魔女の呪い」が、歴代のデンマーク国王にたたり続けているのでありますが・・・そのへんは見てのお楽しみ。ともかく、原話はなにしろ古すぎる上にかなり状態の悪い写本が残っているだけなので、けっこう大事なところが欠落していたりして、そこが逆に現代のフィルムメーカーたちからすると付け入る隙がある、ということらしい。ともかくその魔女というのがアンジェリーナ・ジョリーなので、原作よりもぐっと重要な役回りなのはご想像がつくか、と。
この手のお話Aなにしろ生き残って手柄話をするのは常に英雄本人ですので、それは常に100%信用できるのだろうか、という近代的解釈によるひねり方が絶妙です。
それはそうと、とにかくすごい映像なのですが、ロード・オブ・ザ・リングこのかた、どんな奇想天外な映像も驚かなくなった我々・・・。ところが、今回はまたまた一次元上の映像革命でして、なにしろ役者は衣装も着けずメークもせず、ひたすらブルースクリーンの上で演技に専念、そしてコンピューターに取り込んだ映像では、役者を巨大化するのも縮めるのも、老人にするのも子どもにするのも自在、という最新システムを使っております。つまり役者はあくまで声と動作、表情の「演技」そのものを素材として提供するというわけです。一例挙げれば、アンソニー・ホプキンズがデンマーク王の役ですが、実際よりもずっと太っていて老けて登場します。本人はまったくそんな衣装を身につけず、メークもしていないのだそうです。途中でカットがないので、撮影時間は革命的に短く、ほんの数週間、アンジェリーナ・ジョリーなどはわずか2日で撮影終了したとか。
が、その素材を使った処理になんと2年をかけているというのも驚きです。
一から何もかもをCGで作るのとも違い、奇妙な生々しさととんでもない映像が共に実現できる、ということだそうです。確かにところどころ、ものすごくリアルな絵本を見ているような気がするところがあります。これからの映画の一つの方向性を示しているのだろうと思います。
◆   ◆   ◆
ところで先日、ある懸賞に応募したところ珍しく当選しまして、浦安・舞浜にあるエクセル航空のヘリコプター遊覧ツアーというのを体験しました。
あまりにも近所なために、かえってヘリツアーなんてやる気がしませんでした。まあ、たとえば鎌倉で生まれ育った人がわざわざ大仏見物に行くか、という感じです。それにまあ、最近はけっこうお手ごろ価格になりましたが、それでも相応なお値段はします。
が、無料で、といわれればそれはもうぜひ、ということで、夕方6時45分に空港に集合・・・ここ、毎週のように来ている舞浜の温泉施設ユーラシアのすぐ横、今までここが空港とは知りませんでした実は。で、7時に離陸・・・いやあ、それまでけっこう、ものものしくレクチャーとか持ち物検査とかあって、最近はなかなか大変ですね。それで離陸するというとぐぐっと高度が上がり、たちまち東京駅をすぎ、六本木をすぎ、ものの10分で中野まで・・・さすがに早い。電車で行けば小一時間ですから。
われわれ夫婦は例によって「スツーカや99艦爆の巡航速度もこんなものだろう(250㌔ぐらいは出ているようです)」とか「このぐらいの高度(遊覧は800メートルだそうです)から地上の小さな目標を襲撃するというのは難しいのだろうな」とか終始、そんなことばかり言っておりました。
で、埼玉県境のほうまで出てぐるりと千葉県まで戻り、その間わずかに20分ほどで無地に着陸。
いやあ、自家用ヘリ持っている人はそりゃ病みつきになるだろうな、と。こんなので通勤したらすごいですよ、ものの5分ですから。
さらに調べたら、横浜ランドマークタワーと浦安を結ぶ直行便もあるらしい。たった30分で家の近所まで帰ってこれるなんて、浦安市民の特権ではなかろうか。今度ぜひ、横浜あたりで遊んでヘリで帰宅というのをやってみたい、と思いました。

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2007年12月 1日 (土)

平井イサクさんの訃報

12月である。いやあ早いもの・・・というのが誰しも口癖だろうが、けっこういろいろあって私は、すごく早かったとも感じていない。
 しかし、つい3,4か月前には「天皇」だの「女帝」だのいわれて、人生の絶頂を謳歌していた夫婦が今では塀の中、なのだから人生の有為転変きわまりない。
 平穏で、あっという間に時が過ぎました、というのは非常にいいことで、実際には人生なにごとも急激に変化することもある。
 いつまでも、同じようなことを言っていてはいけないのだろう、と思うのである。
 ◆  ◆  ◆
 「平井 イサクさん(ひらい・いさく=翻訳家、本名平井以作)が30日、胸膜炎で死去、78歳。通夜・葬儀は故人の遺志により行わない。喪主は妻敏子さん。マクリーン「ナヴァロンの要塞(ようさい)」、ガードナー「奇妙な花嫁」、クラーク「火星の砂」など多数の訳書がある」(朝日)というのを見つけた。平井イサクさんの翻訳にはさんざんお世話になった。なにしろ早川文庫のアリステア・マクリーンはほとんど平井さんの訳だったと思うし、ほかにも海外の戦記物文学の訳出が多い方だったと思う。
 実際のところ、歴史上の知識、特に第二次大戦ものなど当時の組織や兵器などの翻訳となると、基礎教養がない人がやると散々になってしまう。ある翻訳で「ドイツの高速戦艦シャカーン・ハースト」などというのを見たことがある。おそらくドイツ海軍の知識に乏しい人だったのだろう(もちろんここはシャルンホルストとしてくれないと通用しない。英語読みではどうであれ、日本人にはドイツ系の名前はドイツ語で輸入されている)。平井さんの訳にはそういうことがなく、というか、平井さんの訳で覚えたことが多々ある。たとえばドイツ軍の機関銃、おそらくMG34のたぐいだろうが、連合軍兵士が「シュパンダウ」と通称していたなんてのは、小学生のころに平井さんの「ナヴァロンの要塞」を読みふけって仕入れた知識である。それよりなにより、私の詩集に「ナヴァロンの秋」というのがあるが、これもその影響であるのは言うまでもない。私にとっては映画「ナバロンの要塞」よりも、平井さんの訳した「ナヴァロンの要塞」のほうがなじみ深いのである。
 

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