2020年9月 3日 (木)

「週刊文春」(9月3日発売号)で三浦春馬さんのドラマについて辻元よしふみがコメントしました

Photo_20200903072201 Photo_20200903072202 9月3日発売「週刊文春」9月10日号の130ページ、「三浦春馬 戦争ドラマ 『最後の演技がこんなズサンな衣装で』」という記事で、私が「戦史・服飾史研究家の辻元よしふみ氏」として、軍装、服装の時代考証についてコメントしております。ぜひご覧ください。 #週刊文春 #三浦春馬 #太陽の子

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2020年8月30日 (日)

安倍総理の退任と不思議な「予知夢?」

Abe 7月初めに不思議な夢を見ました。私は普段、あまり明瞭な夢を見ないのですが、その夜は安倍総理が現れて「もう疲れたので、人目につかないところで休みたい。案内してください」と頼まれ、私がご案内するというものでした。非常にリアルな夢でした。予知夢というものでしょうか。#安倍首相 #予知夢 #不思議な夢

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2020年8月21日 (金)

尿管結石をやりました(通算4回目ぐらい)

Kabuto 尿管結石になりました。先週の土曜日から、うめいておりましたが、病院で尿検査をしてもらったところ、炎症もなく、だいたい収まったようです。小さな石が体内の尿管を通過するわけで、胆石と並んで激痛の病気です(私は胆石もやっています)。暑い折柄、皆様もご自愛ください。 #尿管結石

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2020年8月13日 (木)

辻元よしふみ監訳『第2次世界大戦全史』の宣伝です!

2_page0001_20200813165901 Photo_20200813165901 辻元よしふみが監訳した『地図とタイムラインで読む 第2次世界大戦全史』World War II Map by Map202011月上旬、河出書房新社から刊行される件の宣伝です。288ページフルカラー、予価本体7800円。本当にあらゆる戦域、バルカン半島やエチオピア戦線などまで網羅した圧巻のボリュームです。#河出書房 #新刊 #第2次世界大戦 #地図

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2020年8月 7日 (金)

辻元よしふみ監訳『第2次世界大戦全史』河出書房から刊行します!

2_page0001 2_page0001_20200807121801 辻元よしふみが監訳した『地図とタイムラインで読む 第2次世界大戦全史』World War II Map by Map(ピーター・スノウ、リチャード・オウヴァリーほか)202011月上旬、河出書房新社から刊行されます。288ページフルカラー、予価本体7800円。これとは別に、辻元夫婦の新刊も準備中です。宜しくお願いいたします! #河出書房 #新刊 #第2次世界大戦 #地図

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2020年7月18日 (土)

ALSOK季刊誌に「制服物語4回目 フランス帝国親衛猟騎兵」が掲載されました!

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警備会社ALSOKの季刊誌「ALWAYS67号に、辻元よしふみ&玲子の連載「ガードマンの制服物語」第4回「フランス帝国 親衛猟騎兵連隊」が掲載されました!「 読者の広場」では、ありがたいことに前号の「ワリヤギ親衛隊」へのご感想をいただきました。励みになります。有難うございました! #水彩画Photo_20200718164601

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2020年7月16日 (木)

私たちの講演会資料「ユニフォーモロジーとヒストリカルイラストレーションについて」です。

_page0001_20200716002201 こちらは、今まで私どもの講演会にいらして下さった方々のために、お配りするため書き下ろした資料「ユニフォーモロジーとヒストリカルイラストレーションについて」です。現在コロナ禍で講演会も中止となり、こちらにアップいたします。宜しければご覧ください。全16ページです。著作権は辻元よしふみ・玲子に帰属します。

 

なお、このイラストの中のいくつかは、今準備中の私どもの新著書にも載ります。発行は、年末~来年頭あたりを予定。情報解禁になりましたら、また詳しく紹介させていただきます!以下のSNSに、全頁を掲載いたしましたので、ご覧ください。

 

https://twitter.com/tujimotoyosi

 

https://www.facebook.com/yoshifumi.tsujimoto.3

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2020年6月15日 (月)

いわゆるアベノマスク。

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ついに届きました、政府推奨のマスク。きのう14日は日曜日でしたが、郵便局の方が配達してくれたようです。全戸に配布、というわけですから、届かない我が家は忘れられているのか、とひそかに思っておりました。 #アベノマスク

 

 

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2020年6月10日 (水)

浦安市の「地域応援チケット」届きました

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浦安市から「浦安市地域応援チケット」が届きました。市民一人当たり2000円分の商品券で、来年6月までに、市内のお店等で使用できます。TDRが再開せず、4年に一度の三社祭も延期となった浦安ですが、「地域応援」の意気を感じて、大切に使いたいと思います。

 

 

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2020年5月12日 (火)

リポビタンD型のクッキングタイマー

 

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これは何の変哲もないリポビタンDの瓶……じゃないんですね! 珍しい「リポビタンD型のクッキングタイマー」です! もちろんお店で売っているものではなく、「リポビタン冬の大懸賞」で当選したものです。 #リポビタン #懸賞

 

 

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2020年5月10日 (日)

アマゾンで本が手に入らない場合、版元さんへ注文を!

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辻元よしふみ、辻元玲子です。ただいまコロナ禍の影響で、アマゾンでの書籍の流通が滞っているようです。この際はぜひそれぞれの版元の公式サイトなどでご注文ください。『軍装・服飾史カラー図鑑』はイカロス出版、『図説
軍服の歴史5000年』は彩流社、『華麗なるナポレオン軍の軍服』はマール社です。よろしくです!

 

 

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2020年5月 7日 (木)

翻訳・監訳のお仕事も大募集中!

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服飾史・軍装史研究家の辻元よしふみです。今は在宅中心。出版社様などからの翻訳や監修のご依頼もお受けしております。写真は私の監訳書『華麗なるナポレオン軍の軍服』。今週も外国書籍の監訳をいたしました。第二次大戦関連でした。もちろん新規の執筆ご依頼も歓迎です。詳しくはhttp://www.tujimoto.jp/  #翻訳 #監訳 #出版

 

 

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2020年4月24日 (金)

ル・ブリストルの超高級チョコ

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懸賞で珍しい物が当選しました。パリの超高級ホテル「ル・ブリストル・パリ」のチョコレートです。ジュリアン・アルバレズ氏の作品はホテル内三ツ星ホテルの鴨料理ソースを応用したものなど独創的。確かに一味違う美味。なんでも買えば4粒で2500円! これは25個入りだから…。#チョコ #チョコレート

 

 

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2020年4月 5日 (日)

「制服物語3 ワリヤギ親衛隊」掲載されました(ALSOK季刊誌Always66号)

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警備会社ALSOKの季刊誌『Always66号に、辻元よしふみ、辻元玲子の「ガードマンの制服物語3」として「東ローマ帝国 ワリヤギ親衛隊」が掲載されました。古今東西のガードマン(護衛部隊)の制服を取り上げるこの企画。ALSOK契約の皆様、ぜひP20をご覧ください #水彩画

 

 

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2020年3月26日 (木)

今年も浦安の桜は満開になってきました。

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浦安市内の桜も満開となってきました。コロナ騒動で花見などは自粛、というこの頃ですが、通りすがりに見かけた花は見事。国内外で暗い雰囲気に包まれていますが、ちょっと癒されます。

 

 

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2020年3月21日 (土)

浦安の桜も咲いてきました。

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浦安の桜も徐々に花が開いてきました。木によってはかなり咲いているものもあります。水ぬるむ頃、堤防沿いから眺める河面も穏やかです。この川の少し下流にコロナ休園中のTDRがあります。

 

 

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2020年3月 5日 (木)

手作り「ミノタウロス」と仲間たち!

Photo_20200305215301 Photo_20200305215304 Photo_20200305215303 Photo_20200305215302 美術や神話に登場する幻獣などのぬいぐるみを手作り・販売している #めめんと・もり 扉園様が製作された新作「ミノタウロス」(写真中央)が届きました。我が家ではミノさんと呼んでいます。前作のヒッポカンポス(海馬。同左)及びバフォメット様(魔王。同右)と並べてみました。レアなテーマでかわいい造形! 詳細はhttps://mementmori.buyshop.jp/

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2020年3月 2日 (月)

マリーナレストラン トリム(江戸川区葛西・妙見島)

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千葉県の浦安と、江戸川区葛西の間に浮かぶ妙見島。ここにあるレジャーボートの基地ニューポートマリンクラブに マリーナレストラントリム があります。ランチは1350円ほどでパン食べ放題、ドリンク飲み放題。荒天の平日でもお客さんが多く、盛況でした。お薦めです。https://akr3740074985.owst.jp/

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2020年2月29日 (土)

ディズニーランド休園。閑散とした舞浜駅とイクスピアリ。

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我が家から歩いて30分ほど、コロナ休園となったTDR最寄りの舞浜駅と、併設のイクスピアリを見に行ってみました。土曜日というのがウソみたいな閑散ぶりです。#ディズニーランド休園

 

 

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2020年2月22日 (土)

【映画評 感想】1917 命をかけた伝令

1917-0011917 命をかけた伝令」(原題=1917)を見ました。先日のアカデミー賞で10部門ノミネートされ、撮影、録音、視覚効果賞の三冠に輝きました。この三冠の意味するところは、つまり「劇場の大スクリーンで見るべき」という感じがします。

 

最初から話題になっていた、冒頭からエンディングまで切れ目なく続く迫力のワンカット撮影は単に見事というレベルではなく、「どうやったらこんな映像が撮れるのだろう」とあっけにとられてしまいます。サム・メンデス監督と、撮影監督ロジャー・ディーキンスの手腕には脱帽です。

 

この作品は、基本的には創作ですが、実際に第一次大戦で英陸軍の伝令兵として活躍したサム・メンデス監督の祖父、アルフレッド・メンデス(1897 – 1991)の実体験をベースにしている、といいます。このアルフレッド氏はトリニダード・トバゴ出身で、英国留学中に軍に召集されてしまったようです。ちなみにアルフレッド氏は、その後、著名な小説家となりました。このお祖父さんの才能が、孫の監督にも受け継がれているようですね。メンデス監督は、以前からワンシーンで完結する映画を撮ってみたい、と思っていたそうで、そうなると比較的、短い時間で凝縮された物語や設定が必要になります。危険な戦場を突破しなければならない伝令兵、という祖父の体験談が、ここに生かされたわけです。

 

これまで、第一次世界大戦(191418)について、多くの映画が作られてはきましたが、どうしてもその後に起こった第二次世界大戦(193945)の方が、テーマとしては人気が高いものがありました。特に、カラーの大作映画がたくさん製作された196070年代は、まだまだ第二次大戦に従軍した経験者が多数、健在であり、俳優さんたちも軍歴がある人ばかりでした。飛べる飛行機や動かせる戦車なども多く残っており、やはりその時期に製作された作品のホンモノ感は、最近のCG技術でどんなに精巧な再現をしても、真似できません。

 

しかし近年になって、さすがに第二次大戦ものもネタ切れ感が強くなりました。これまで、あまり戦史のテーマとして人気が高くなかった「ダンケルク」絡みの映画が相次いで出現したのも、ネタの掘り起こしをしないとマンネリが打破できない、という意識の表れでしょう。

 

世代も移り変わり、2020年代の今となりますと、100年ほど前の一次大戦も、80年ほど前の二次大戦も、同じように「歴史上の戦い」として客観視できるようになってきています。歴史研究もむしろ近年の方が進んでいます。そんな中で、「戦場のアリア」あたりに始まり「戦火の馬」、さらに「ワンダーウーマン」のような娯楽作品まで、徐々に第一次大戦を取り上げるようになってきているようです。

 

今回、アカデミー・ノミネートは逃しましたが、すでに「アンナ・カレーニナ」で衣装デザイン賞の受賞歴があるジャクリーン・デュラン、「スター・ウォーズ」シリーズでも衣装を担当したデビッド・クロスマンによる服装の考証も実に的確です。兵卒と将校、さらに将軍では、同じイギリス軍といっても、その身分・階級で細かい軍服のデザインや、生地の質、色、仕立てが全く違います。エリンモア将軍はラペルにボタンホール(いわゆるフラワーホール)がある古風なパターン1914背広型上着、しかしその他の将校はもう少し後の時期の、フラワーホールがない野戦向けの上着、などと、芸が細かいところをしっかり押えております。

 

一部の将校が被っている野戦用制帽とか、後ろ襟に貼り付けた指揮官識別章、兵士が着ているパターン1902軍服の粗い生地の重苦しさ、英軍独特のジャーキン(革のベスト)の質感、歴戦の兵士スコフィールドが左袖口に付けている戦傷章…など、行き届いた時代考証が、ドキュメンタリーを見ているような錯覚を覚えさせてくれます。イギリス軍の有名な「洗面器型」M1915ヘルメットが、本当に洗面器として使用されるシーンなども出てきます。心憎い演出です。

 

土嚢を積んだ簡素で狭苦しい英軍の塹壕と、セメントブロックで構築された、いかにも築城陣地、という感じのドイツ軍の塹壕との対比。凄惨な人馬の死体が埋め尽くす戦場シーン、撤退したドイツ軍が破壊していった重砲や機銃座、薬莢の山…ひとつひとつの手抜かりのなさが、「これが戦場だ」という臨場感を圧倒的な迫真力で見せつけてくれます。これだけのホンモノの陣地セットを準備するのにどれだけ労力がかかっただろう、と感心を通り越して、あきれてしまうほどです。

 

と、手放しでこの映画の追求するリアリティーを称賛してしまいますと、しかし、この映画があくまで現代の劇映画であって、ドキュメンタリーでも再現ドラマでもないことを忘れてしまいます。実際には、史実とは違う点、というのも多々あり、それは私も見ていて気になった部分でした。

 

いちばん気になったのは、英軍兵士の中に、かなり有色人種の兵士、つまり黒人とかシーク教徒インド人、といった人たちが混じっていること。もちろん、当時も英連邦内の各国から兵士が参戦しており、黒人やインド人もいたのは史実ですが、やはり実際には、正規の英本国の歩兵連隊に、それらの外国籍の兵士が入ってくる、ということはなかったようです。あくまで出身国ごとに編成された部隊として集団で運用されたはず。よって、当時の白人の英国人兵士が、外国出身兵と通常の任務中に交わることは、まずなかったでしょう。ただし、メンデス監督の祖父のように、あくまで英国兵士として召集されてしまった外国人は、少数いたようです。それにしても、有色人種をあえて混ぜているのは、ハリウッドの人種感覚を気にしたのでしょうか。何が何でも黒人を入れないといけないのでしょうか。歴史的にあり得ない場合にでも? 最近、このあたりは行き過ぎている気がします。

 

映画の背景となったのは、実際に1917年の春、ドイツ軍がしかけたヒンデンブルク防衛線への戦略的撤退作戦、のようです。しかし、当時の実際の英軍は、人的な損害には非常に無関心で、何十万人が死んでも何とも思わないような無頓着な作戦指導が普通でした。それが、1600人ほどの大隊の兵士の死傷のために尽力する、などということが、史実としてあったように思われるのは困る、という指摘が海外ではあったようです。このへんはしかし、どこの国の、どんな時代の組織(軍隊に限らず、役所でも会社でも)においても、立派な指揮官もいれば、愚かな指揮官もいるわけで、当時の英軍にも劇中のエリンモア将軍のような人がいたかもしれませんので、このへんはなんとも言えません。

 

私が見ていてもう一つ思ったのが、途中で戦闘機の空中戦が描かれますが、ここでドイツのアルバトロス戦闘機と戦っているのは、どうも英軍のソッピース・キャメルのように見えます。しかし、当時すでに旧式化しつつあったアルバトロスはいいとして、キャメルの方はかなり後半に登場した飛行機で、時期的に合うのだろうか、という疑問でした。この点についても、すでに海外では軍事史に詳しい人たちから指摘があったようで、ソッピース・キャメルは1917年の秋に登場した新型機であり、本当はこの映画の時期(19174月)には飛んでいない、ということのようです。

 

しかし、逆に言いますと、そういうマニアックな時代考証のあら捜しをしても、その程度しか見つからないほど、見事に行き届いた再現度の映画です。

 

【あらすじ】第一次大戦も終盤が近づいた191746日、休息していた第八歩兵連隊のブレイク上等兵(ディーン=チャールズ・チャップマン)は、突然、直属上官の軍曹から、もう一人、誰かを選んで二人で司令部に出頭するように命じられます。ブレイクは戦友のスコフィールド上等兵(ジョージ・マッケイ)を伴い、司令部壕に行ったところ、意外なことに待っていたのはエリンモア将軍(コリン・ファース)でした。

 

将軍はブレイクに、エクーストの町の南東にあるクロワジルの森に布陣しているデヴォンシャー連隊第二大隊に伝令として向かうように命じます。ドイツ軍は急に撤退して後方に下がっており、これをチャンスと見た大隊の指揮官マッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)は、独力でドイツ軍を追撃して撃滅する計画を立て、明朝、作戦を実行することになっています。しかし、将軍が航空偵察で得た情報を分析したところ、ドイツ軍は故意に撤退したのであり、追ってくる英軍を撃破するために罠を仕掛けている、というのです。

 

第二大隊には、ブレイクの兄、ブレイク中尉(リチャード・マッデン)が属しており、このまま攻撃を開始すれば、兄の命もほとんど確実に失われることが予想されました。連絡手段は絶たれており、伝令が直接、現地に向かうしか作戦を止める方法はありません。動揺したブレイクは、日没まで行動を待とう、という歴戦のスコフィールドの提案を無視し、兄の身を案じて白昼堂々、敵の支配する戦場に飛び出していきます。しかし、行く手にはドイツ軍が仕掛けた爆弾や、危険な狙撃兵、頭上には戦闘機が飛び交い、自分たちの命の保証もありません。

 

偶然、出会った自動車化部隊の将校スミス大尉(マーク・ストロング)は、途中までトラックに乗せてくれたうえで、将軍の命令書をマッケンジー大佐に渡す際には、必ず第三者も立ち会っているところでしろ、と忠告してくれます。意地になっている大佐は、命令を握りつぶすかもしれない、というのです。

 

炎上するエクーストの町でフランス人の優しい女性ラウリ(クレア・デュバーグ)に心を惹かれながら、任務を続行するスコフィールドは、ドイツ軍の追撃をかわして川を泳ぎ渡り、森の中で集合しているイギリス軍の部隊と遭遇しますが…。【ストーリーここまで】

 

ところで、ブレイクとスコフィールドの階級はランス・コーポラルLance corporalといい、コーポラル(伍長)Corporalより下、プライベート(兵卒)Privateよりは上、という身分です。伍長の上にはサージャント(軍曹)Sergeantがあります。伍長から上が下士官という扱いで、企業でいえば主任クラスの中間管理職のような立場。さらにその上にいるのが中尉とか大尉、大佐といった将校たちで、上級管理職の人たち。もっと上にジェネラル(将軍)Generalがいて、これは重役さんというところです。よって、中心人物の二人は平社員よりちょっと上の、主務社員とか主幹社員、といった感じの人たちです。

 

それで、日本語訳として、このランス・コーポラルを「兵長」とする場合と、「上等兵」とする場合があります。これは、旧日本陸軍では、このぐらいの階級に「兵長」と「上等兵」が存在したからで、あくまでも外国軍の階級を日本軍に当てはめているので、どちらが正解ということはありません。今回は、映画の字幕に従って、2人を上等兵と表記しておきます。

 

コリン・ファースにカンバーバッチ、マーク・ストロングなどの重鎮が、いかにも英国将校らしい風格を漂わせています。ブレイク中尉役のマッデンは、「シンデレラ」で王子様をやっていた人。彼の演技は最後、泣かせます。そしてなんといっても、伝令兵の二人。まだまだキャリア的にはこれからの人たちですが、ここから大物になっていきそうです。

 

何しろワンカットを実現するため、リハーサルは通常の映画の、なんと50倍も時間がかかった、といいます。どちらかというと、舞台の演劇のような感じで、完璧な演技をして、撮影そのものはできるだけ一発で、といったスタイルで撮ったようで、その苦労に報いるだけの名作になったと思います。忘れがたい第一次大戦映画の代表作のひとつになったことは間違いありません。

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2020年2月19日 (水)

誕生日のサプライズと、プレゼント。

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このほど53歳の誕生日を迎え、市内の ハイアットプレイス東京ベイに。すると何も言っていないのに、ローソクの立ったバースデイスイーツとくす玉が出てきてビックリ! サプライズです。私たちの会話を聞いて察したそうです。記念写真も贈呈していただきました。さすがです。

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私の誕生日を祝して、妻の玲子からプレゼント!十字軍騎士の長剣のレプリカ。それにバイキングの眼鏡型ガード付き兜をかたどったカフリンクス。軍装史を研究する我が家らしい、という感じ。イラストレーターの玲子の仕事のために、騎士などのポージングを担当するとき、役立ちます!

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2020年1月31日 (金)

辻元よしふみ、玲子の「制服物語」2回目掲載(ALSOKの機関誌ALWAYS)

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警備会社ALSOKの機関誌ALWAYS 65号に、辻元よしふみ、玲子の連載「制服物語」2回目が掲載されました。古今東西のガーズマン(近衛兵、親衛兵)の制服をイラスト図説するこの企画、今回は英国近衛アイリッシュ連隊の兵士を取り上げております。

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2020年1月29日 (水)

【映画評 感想】キャッツ

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映画版「キャッツ」Catsを見ました。アメリカで酷評され、同時期に「スター・ウォーズ」最終章と、「アナ雪」続編という強敵が上映されたことも加わって、興行的にも惨敗。そんな話が伝わって、どんなものかと思いました。しかし、私は劇団四季の劇場版ミュージカルも見たことがあるのですが、そこまで酷評されるような作品だろうか、と思いました。個人的には、すごく良かったのです。

 

 

 

おそらく、いわゆる「不気味の谷」現象というもの。つまり人間そのものの動き、表情、という精度が高すぎるのに、明らかにネコというキャラが生理的にダメ、という人が多いのが最大の敗因だと思います。CG処理が気持ち悪い。大方の悪評がこれでした。しかし、もともとキャッツというのは、ネコの格好をした俳優がネコになりきって歌い踊る、という、相当に奇天烈な舞台であり、1981年にミュージカルが大ヒットしたとき、むしろどうしてあれがあんなに支持されたのか、不思議なようなものでした。

 

 

 

ひとえにアンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲が素晴らしいこと、特に「メモリー」が名曲すぎること。これに尽きたと思います。1939年に文豪TS・エリオットが書いた原作は、子供向けに書かれた詩集であり、ストーリーも設定もない小品です。これに壮大華麗な楽曲をつけ、ダンスを振り付け、一大舞台芸術に仕立て上げたロイド=ウェバーとキャメロン・マッキントッシュの才能が最大限に発揮された所産、という感じです。

 

 

 

舞台では、俳優たちは着ぐるみをつけて派手なメイクをし、ネコになりきって演技しますが、不思議とステージでは違和感がありません。どう見ても「ネコの振りをしている俳優」が熱演しているのであり、すぐに客席は一体感に包まれて、最初に受ける奇妙な感じを忘れ去ります。客席とステージの間にはオーケストラ・ピットがあり、俳優たちはかなり遠くで演技をしています。それもあって、違和感はすぐに払拭されるものです。

 

 

 

しかし映画化というのは、そこが難しいところで、芝居を遠くから撮影しているような演出では、単なる芝居のドキュメンタリーになってしまいます。当然、大写しにしたり、表情のドアップが挟まったり、舞台よりも精緻なディテール表現が求められる一方で、ライブの魅力、一回限りの緊張感、といったものは削がれてしまいます。いわば、生でスポーツの試合を見るのと、その結果を録画した再放送を見るぐらいの差異があります。トム・フーパー監督は、撮影時に俳優の生の歌声を同時録音する(後で音入れをしない)、という手法でライブ感を維持することで、この映画化の壁を乗り越え、「レ・ミゼラブル」ではミュージカルの実写化として大きな成功を収めました。しかし今度はハードルが髙かったようです。

 

 

 

今回の映画化で採用されたのは、俳優たちの演技をモーション・キャプチャーで撮影し、ネコの毛皮を後で画像処理して貼り付ける、という手法です。どうもこれが、よくなかったようです。やはり舞台と同じように、俳優たちには大変ですが、メイクや着ぐるみを付けてもらって、「ネコになりきった俳優」として演じてもらう方が正解だった気がします。確かに今作のキャラクターは「人間化した不気味なネコ」になってしまっています。舞台版の俳優たちでは出来ないこと、シッポや耳の動きを本物のネコのように自在に動くようにしたのも、かえって痛かったように見えます。

 

 

 

むしろ、あまりネコになっていない、ほとんどその人そのまま、という感じのジュディ・デンチとイアン・マッケランのベテラン二人の演技が、驚くほどいつもの本人そのものであるように見えたのも事実。マッケラン自身が「私はネコを演じてはいないし、ネコになろうともしていない」とコメントしているのは、そのへんの違和感というのを、長い芸歴からくる直観で、事前に洞察していたからかもしれません。マッケランが猫界の老俳優になって、「近頃の若い奴らの芝居はなっていない」と叱りつけ、往年の当たり役を披露する、というくだりの説得力は迫力があって、全編の中でも際立っています。日本語版では宝田明さんが担当しているのも、うなずけるところです。

 

 

 

【ストーリー】満月が輝く夜、ゴミ捨て場に放り出された子猫ヴィクトリア(フランチェスカ・ヘイワード)。そこで彼女が出会ったのは、陽気に歌い、踊る「ジェリクル・キャッツ」の面々でした。その夜は、ネコたちの一年に一度の舞踏会が開かれる日。長老デュトロノミー(ジュディ・デンチ)に選ばれた、たった一匹のネコだけが、天上の世界に昇って「本来の自分」に生まれ変わる日です。

 

 

 

個性豊かなネコたちと触れ合う中で、臆病なヴィクトリアも、自分というものを取り戻していきます。そんな中、かつては華やかなスターだったのに、落ちぶれて、今ではみんなに忌み嫌われる年老いたグリザベラ(ジェニファー・ハドソン)の寂しい後ろ姿に、ヴィクトリアは心惹かれます。

 

 

 

一方、この日の饗宴を妨害しようと企む悪者、お尋ね者のマキャヴィティ(イドリス・エルバ)とボンバルリーナ(テイラー・スウィフト)の暗躍がちらつき、何やら不穏な空気も立ち込めます。やがて、月が昇り切り、ネコたちが躍動する中、今年の一匹が選ばれる瞬間が近づいてきますが…。【ストーリーここまで】

 

 

 

私は今回まで知りませんでしたが、81年の舞台版の初演で、ジュディ・デンチはグリザベラ役に決まっており、本来なら、初代の「メモリー」を歌う歌手、となるはずだったそうです。このときはケガで降板し、今回は40年ぶりに長老ネコとして登場することになったそうです。舞台版では男優がやる長老をデンチにしたことで、彼女と、イアン・マッケランが演じる老猫の間で、若いころに何かあったな、と匂わせる演出は面白いです。

 

 

 

テイラー・スウィフト、それから「メモリー」を歌うジェニファー・ハドソン。この二人のグラミー賞歌手も、あまり「ネコ」を感じさせない自然さが結果としてよく出ていたと思います。この大物歌手たちの歌唱は、やはり大きな見せ場です。本来、トップ・バレリーナであるフランチェスカ・ヘイワードも美しい歌声を聞かせてくれます。「この人は、ネコでない状態だとどんな感じなのだろう」と思った人も多いと思います。ぜひ、普通の映画にも挑戦してほしい人材です。

 

 

 

そういえば、本作で太った雌猫ジェニエニドッツを演じるレベル・ウィルソンは、今、日本で同時上映中の「ジョジョ・ラビット」でも、ナチスの恐ろしい女性教官という役柄で怪演しています。大活躍ですね。

 

 

 

私個人としましては、本作を見て、あまり「不気味の谷」に引っかかることはありませんでした。舞台版の延長のように見えたので、すぐになんとも思わなくなりました。キャッツとは、そもそもオリジナルの時点で奇妙な作品なのです。そうなると、なんといっても楽曲の素晴らしさに心地よく心を奪われ、「メモリー」まできて「やっぱりこれは名曲だよな」と思わず感嘆し、すでによく知っている展開であるのに、改めて感動した次第です。やはり本作のキモは「メモリー」に尽きます。コンサートでも「早くあのヒット曲、やらないかな」という心境でエンディングからアンコールまで待つ、ということがありますが、まさにあんな感じでしょう。前評判に煩わされることなく、見に行ってよかった、と素直に思いました。ちなみに、一緒に見た妻も、CGになんの抵抗もなく感動したそうです。ぜひ、実際にご覧になって、酷評が正しいかどうかをご確認いただければ、と思います。

 

 

 

 

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2020年1月28日 (火)

【映画評 感想】ジョジョ・ラビット

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映画「ジョジョ・ラビット」Jojo Rabbitを見ました。「マイティ・ソー」シリーズで知られるタイカ・ワイティティ監督の話題作で、20202月のアカデミー賞レースでも、作品賞をはじめ一気に有力候補となりました。本作で助演女優賞ノミネートを受けたスカーレット・ヨハンソンは、「マリッジ・ストーリー」で主演女優賞の候補にもなっており、一挙に注目が集まりました(ちなみに「マリッジ…」では、あの「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバーが主演男優賞候補になっています)。

 

 

 

第二次大戦下の悲惨さを描いた映画は数多くあり、この時代の少年少女をテーマにした作品というのも、古くはドイツ少年兵たちの悲惨な戦場経験を描く「橋」が忘れられません。近年でも強制収容所をテーマにした「ライフ・イズ・ビューティフル」とか「縞模様のパジャマの少年」、敵の捕虜となったドイツの少年たちの過酷な運命を描く「ヒトラーの忘れ物」など、いくつか思い当たります。いずれも涙を禁じ得ない作品でした。

 

 

 

本作で登場するのは、戦争末期、ヒトラー・ユーゲントに入団し、教練を受けることになった10歳のドイツ人少年、ヨハネス・ベッツラーです。映画では、彼の愛称は最初からジョジョであり、その後、とある事件をきっかけに「ジョジョ・ラビット」というあだ名を上級生から付けられた、ということになっています。

 

 

 

【ストーリー】第二次大戦末期、ヒトラー・ユーゲントのキャンプに参加したジョジョ(ローマン・グリフィン・デービス)は、10歳になっても靴ヒモも結べない子供ですが、ヒトラーを敬愛し、心の友アドルフ(タイカ・ワイティティ)として慕っています。現実の友は、こちらも落ちこぼれ気味のヨーキー(アーチー・イェーツ)ただ一人。キャンプでは戦地帰りの負傷兵である配属将校クレンツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)の指導の下、厳しい教練が待っていました。

 

 

 

ある時、上級生からウサギを殺すようにけしかけられ、できなかった彼は臆病者の「ジョジョ・ラビット」というあだ名を付けられてしまいます。しかし「心の友」アドルフの激励を受けたジョジョは、大尉が手に持っていた手榴弾を勝手に奪い、無断で投擲してしまいます。それはジョジョのすぐそばで爆発し、ジョジョは重傷を負います。

 

 

 

家に帰ることになったジョジョは、この一件で教官職も外され、内勤に回されたクレンツェンドルフ大尉の下で、召集令状を配ったり、公認のビラを貼ったり、金属回収をしたりといった雑用をすることになります。

 

 

 

母親ロージー(スカーレット・ヨハンソン)は、いつも忙しく何かをしており、明らかにジョジョに隠し事をしています。やがて彼は、二階の亡くなった姉インゲの部屋の奥から物音がすることに気づきます。そして隠し扉の奥から現れたのは、彼がユーゲントや学校で悪魔として教えられたユダヤ人の少女、エルサ(トーマシン・マッケンジー)でした。しかし彼女との出会いが、頑ななナチス信者で軍国少年だったジョジョを少しずつ、変えていきます。その変化に、「心の友」アドルフは不快感をあらわにするようになってきます。

 

 

 

ロージーが本心ではナチス体制を嫌悪していることも悟り始めたジョジョは、次第にエルサに惹かれていきます。そんなある日、ロージーが留守の時に、ゲシュタポの指揮官ディエルツ大尉(スティーブン・マーチャント)が踏み込んできて、家宅捜索を始めます。エルサの存在を知られたら、一家全員が逮捕されて処刑されるでしょう。絶体絶命のピンチで、姿を現したのは意外なことに、クレンツェンドルフ大尉でした…。【ストーリーここまで】

 

 

 

ところで、少しでもドイツ語に素養のある方ならすぐに、「ドイツ人の名前や愛称として、ジョジョなんてあるわけないだろう」と思うはずです。その通り、ドイツ語では語頭のJは英語のようにジェイと読むことはありません。JAPANもドイツ語圏ではヤーパンと読みます。Jojoという言葉も、普通のドイツ人は「ヨヨ」としか読まないはず。それよりなにより、ヨハネスという名前の人の愛称なら、普通は(特に戦時下という時代なら)「ヨハン」とか「ハンス」、すこし今どき風に言っても「ヨー」といった感じのはずです。

 

 

 

ラビットというのも英語ですね。ドイツ語ならウサギはKaninchenHaseでしょうが、映画で出てくるペット然としたものは、カニンヒェンの方でしょう。こうしてみると、「ジョジョ・ラビット」などという呼び名は、ちっともドイツらしくない、ということになります。本当なら「ヨハン・カニンヒェン」とか、そんな感じであるべきところでしょう。

 

 

 

そのためでしょうか。ドイツ語版のWikiを見ますと、この映画の説明として、ヨハネスはある事件をきっかけに、ジョジョという不名誉なあだ名を付けられることになった、と書いてあるようです。おそらく、そのような解釈にしないとドイツ語圏の人たちには不自然極まりないからではないかと思うのです。

 

 

 

その他、この映画は必ずしも「時代考証的に正しい」映画では決してありません。ヨハンソンが演じた母親ロージー・ベッツラーのRosieというのも、英語圏の通称っぽく感じます。本名はローザか何かだと思われるのですが。ただ、この映画をずっと見ると、この母親がいわゆるかなりぶっ飛んだ人であり、戦時下のドイツではありえないほどの自由人で、戦前はおそらく長いこと、海外で過ごしたのではないか、あるいは、本来は外国籍の人なのでは、と思われる描写が出てきます。よって、ロージーとかジョジョとかいう名前をあえて付けている、ということもあり得ますが、本当にそんな通称では、それは当時のヒトラー・ユーゲントでは無事で帰れないのは当然でしょう(!)。

 

 

 

映画の中で、しばしばナチスとかナチとかいう言葉が出てきますが、これも戦時下のドイツでは使われなかった用語です(少なくとも表立っては)。そもそもナチというのは敵対勢力がつけた蔑称ですので、だから「ヒトラー最期の十二日間」とか、もっと古いドイツ語圏の戦争映画などを見ても、ナツィオナルゾツィアリスティッシェ…うんぬんと、どんなに長くとも「国家社会主義ドイツ労働者党」に当たるドイツ語で表現したり、略称としてならNASDAPなどと表現したりしております。

 

 

 

この作品には原作があって、クリスティン・ルーネンズという作家が書いた『Caging
skies
』(直訳すれば、カゴに囚われた空、という感じでしょう)なる小説です。このルーネンズさんはアメリカ出身ですが、ほとんどを欧州で暮らし、若いころはファッション・モデルとしてジバンシーやニナ・リッチのランウェイを歩き、今はニュージーランドに移住している、という方。つまり心の底から国際人で自由人、という女性です。その小説を読んで感銘を覚えたのが、ユダヤ系マオリ人で、母国ニュージーランドを出てハリウッドで活躍するタイカ・ワイティティ監督だったわけです。監督にこの原作を勧めたのは、ユダヤ系ロシア人である母上だったとか。

 

 

 

そういう背景で作られたので、むしろ「時代考証的に正しくない」ことをあえて意図的に仕込んでいる、確信犯的にそうしている映画なのだと思えてきます。映画の冒頭では、いきなりビートルズの「抱きしめたい」のドイツ語バージョンが流れて度肝を抜かれます。終盤では、今度はデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」の、これまたドイツ語版が効果的に使用されます。意図的に、時代的には合わないのだけど、表現としては効果的な文脈で、おかしな不協和音的な要素をあえて盛り込む、というのは音楽の使い方からもよく理解できます。

 

 

 

極めつけは、ジョジョ少年が心の友としている「彼の頭が生み出した幻影のアドルフ・ヒトラー」です。彼は実在の総統ヒトラーとはあまりつながりがありません。何しろ、ジョジョ少年に何かとタバコを勧めるのですから。本物のヒトラーは大のタバコ嫌いで、総統本営は完全禁煙だったことは有名な史実です。だから、これは10歳の少年がこしらえた幻影である、ということです。

 

 

 

にもかかわらず、映画の後半になると、いかにも間抜けで無害にすら見えた「幻のヒトラー」が、徐々に本物のように激しく身振り手振りを加え、絶叫し、大義のために犠牲になる生き方を強いるようになってきます。それまでコメディアン然として演じていたワイティティが、明らかに「本物のヒトラー」を真似しているのです。そのシーンの強烈な落差と恐怖感が実に恐ろしいです。

 

 

 

本作はアカデミー衣装デザイン賞にもノミネートされました。軍服なども、ディテールが非常に凝っていて、たとえば準主役である歴戦のクレンツェンドルフ大尉の右腕に戦車撃破章、左胸に戦傷徽章が付いている、など芸が細かいです。少年兵が支給される末期の軍服の「紙みたいな材質で歩きにくい」スフ素材の劣悪な品質もよく描かれています。このように、こだわるべきところでは、史実に正確に、という努力を惜しまないわけです。

 

 

 

自由人である母親ロージーのファッションは明るくおしゃれであり、1940年代という時代的制約の中で、戦時下を感じさせない軽やかさがあります。彼女の赤茶と白のコンビシューズは、戦前に、おそらくパリか何かで作られたに違いない、と思わされます。この母親の靴が、「10歳になって靴ヒモも結べない」ジョジョ少年とのかかわりにおいて、重要な小道具になってくるのが見逃せません。

 

 

 

物語の終盤で、ヒトラーの自決後に、アメリカ軍とソ連軍が同時に攻め込んできた町があったのだろうか、とか、国民突撃隊(16歳から60歳までの全市民が参加)が最後に全滅するまで奮戦したところがあったのだろうか、とか、いろいろ史実的なことを考えてしまうのは、私のように戦史を扱うことを仕事にしてしまっている人の悲しい職業病で、ここでそういう「正しさ」を追い求めるのは野暮、というものです。この映画は一定程度、意図的にファンタジーとして描かれている、寓話的に描いている、ということが前提だと思われます。

 

 

 

ワイティティ監督が尊敬する映画人に、メル・ブルックス監督がいるそうです。「珍説世界史」や「メル・ブルックスの大脱走」、「プロデューサーズ」など、あくの強いコメディーで強烈なインパクトを残した人ですが、同監督が必ず作品で扱うのが、「ゲイ、ナチス、ユダヤ人」です。いわば西欧社会の三大タブーですね。これを、自らがユダヤ系であるブルックス監督は、逆手に取る形でこれでもか、と自虐的なブラックジョークに仕立ててきます。しばしばブルックス本人がヒトラーを演じてもいます。今回、ワイティティ氏自らがヒトラーに扮したのも、間違いなくそれに倣った強靭な精神があってのことと思うのです。ゲイであるらしいドイツ軍人が登場するのも、その一端でしょう。ブルックス作品の後継者、というのが本作の正しい位置づけのように思います。

 

 

 

本作でいちばん恐ろしい登場人物は、ゲシュタポ(秘密警察)の指揮官ディエルツ大尉です。大抵、こういう人物はにこやかで愛想よく、そして本心はものすごく残忍です。この配役に、英国のコメディアン、スティーブン・マーチャントを配したのも、的確でした。ブラックジョークの塊のようなゲシュタポ将校。上機嫌な間は、笑いが絶えず、ジョークを連発する。しかし彼がちょっとでも気を変えれば、人を何人か拷問し、処刑することなど、なんとも思っていないどころか、むしろ崇高な使命と確信している人物像。禍々しさが本当によく出ていました。おそらく本作で最も「本物らしい」人物ではないでしょうか。

 

 

 

一方、絵に描いたような戦争映画によく出てくる鬼教官なのかと思えば、実は「兵隊やくざ」そのものだったクレンツェンドルフ大尉。名優サム・ロックウェルが熱演していますが、本作の真のヒーローは彼だったかもしれません。そして、大尉とどうも恋愛感情があるらしい副官フィンケル曹長を演じるのは、アルフィー・アレン。近作でいうと「ジョン・ウィック」で主人公を怒らせてしまうアホなロシア・マフィアの息子、という役をやっていました。いろいろな映画で顔を出す個性派です。なお、ナチス体制下では同性愛は厳禁です。同性愛者はユダヤ人と同じく強制収容所送りになる、まさに身の破滅というわけです。この事実を知っていないと、「同性愛者のドイツ将校」なる存在の意味合いが理解できないと思うので追記しておきます。

 

 

 

もう一人注目なのが、女教官フロイライン・ラーム役のレベル・ウィルソン。トム・フーパー監督のミュージカル「キャッツ」でも重要な役で出演しており、まさに今、売れっ子のコメディエンヌです。彼女の役名が「フロイライン」、つまり英語でいう「ミス」であることも注目されます。18人の子供を産んで、「ドイツの母勲章」を受勲しているらしい彼女ですが、未婚である、という事実を意味します。当時は私生児でもなんでも、兵士となるべき子供をたくさん産むことが推奨され、引き取り手のない子供は親衛隊の孤児院が預かっていました。まさに恐ろしい体制だったのですが、そのあたりも本作は、さりげなく名前で暗示しているのでしょう。

 

 

 

ヨハンソンおよび、デービスとマッケンジーの二人の子役の演技は、すでにあちこちで絶賛されているので、ここでは省きますが、素晴らしい、の一言です。ここで追記したいのが、ジョジョの親友ヨーキーを演じていい味を出していたアーチー・イェーツ。実はこちらも天才子役で、かつてマコーレー・カルキンが演じた「ホーム・アローン」のリブート作品で、主演に抜擢されているそうです。こちらも将来が楽しみな逸材です。

 

 

 

とにかく、問題作の一つであり、2019年シーズンを代表する一作になったことは間違いありません。劇場で見ておきたい作品だと思います。

 

 

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2020年1月23日 (木)

我が家の洋ランが今年も咲きました。

Photo_20200123133804 今年も我が家の洋ランが咲きました。うちの玲子さんが何十年も世話をしています。平年ですと年末年始の時期に咲きそろいます。今季は暖冬気味で遅れていましたが、寒気到来を受けて満開となりました。

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2020年1月22日 (水)

人、神、自然 ザ・アール・サーニ・コレクション展(東京国立博物館)

Photo_20200122090501 東京国立博物館の「人、神、自然 ザ・アール・サーニ・コレクション展」を拝見。カタール王族が収集した謎めいた古代の芸術品の数々が一堂に会します。

Photo_20200122090502 5000年前のアナトリア産「スターゲイザー」や、エジプトのアマルナ時代の「長頭女性像」など、本当に地球の物なのか、という衝撃的な名品が目白押しです。この後はパリに行ってしまうので、日本でみられる貴重な機会。29日まで。Photo_20200122090601 Photo_20200122090602

 

 

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2020年1月 1日 (水)

2020年、令和2年 明けましておめでとうございます。

2020 令和2年、2020年 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。千葉県浦安市では、午前728分頃に初日の出の御来光を拝することができました。曇りがちの中、その前後だけ はっきりと姿を現し、清々しい元旦となりました。

 

空気も澄んで、浦安市内から いつもよりはっきりとスカイツリーが見えました。

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午後に初詣に行ったのですが、市内のどこの神社も長蛇の列。昨夜は強風が吹きつけたので、平年なら早朝に参拝する人たちが見送り、日中に切り替えたのでしょう。豊受神社でも1時間ほど列に並びました。

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ということで、穏やかな元日となりました。今年はよい年にしたいですね。

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2019年12月31日 (火)

令和元年の大晦日にあたりまして。

2019年、令和元年の大晦日を迎えまして、皆様、いかがお過ごしでしょうか。今年は平成からの御代替わりがあって、なんとなく「また大晦日」という感じがしないでもありません。今年は大きな台風が全国的な被害をもたらすなど、振り返りますと激動の一年だったと思います。私個人としましても、かなり厳しいこともありましたが、ここではふれません。Photo_20191231145001

 

悪いことはさておき、良かったことだけ振り返りますと、9月に大阪ABCテレビの番組「キャスト」に出演しましたが、ロケバスに乗っての撮影は初めてで、とてもいい勉強になりました。日刊スポーツの「旭日旗」にかんするインタビュー記事掲載も、興味深いものでした。また、陸上自衛隊需品学校やお茶の水ロータリークラブ、東京ベイカレッジなどでは、たくさんの聴衆の前でお話しする機会に恵まれまして、こちらも本当にいい経験となりました。関係の皆様には誠にお世話になりました。改めまして厚く御礼申し上げます。

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来年も一歩一歩、前進して参りたいと考えております。ますます格別のお引き立てを賜りたいと存じます。本年はまことにありがとうございました。よいお年をお迎えくださいませ。

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2019年12月24日 (火)

【映画評 感想】スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

Photo_20191224130901 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けSTAR WARS: THE RISE OF SKYWALKER を見ました。1977年の第一作(エピソード4)から新旧合わせて9部作、40年以上にわたる大河シリーズの完結編、エピソード9です。アナキン・スカイウォーカー(ダース・ベイダー)、ルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナ、ベン・ソロ(カイロ・レン)と引き継がれたスカイウォーカー一族、3世代(厳密に言えばアナキンのお母さんシミも登場したので、4世代でしょうか)の物語も、ついに終焉を迎えます。

 

今の三部作の最大の謎。それはヒロイン、レイとは一体、何者なのか。これにつきます。なんの修行もせずに、初めからあまりに強大なフォースを操る彼女は、スカイウォーカー一族と関わりがある「レイ・スカイウォーカー」なのか。それとも違う出自の人なのか。あるいは全くの突然変異の天才なのか。物語の核心部分が解き明かされることとなります。

 

三部作の完結というだけでなく、9部作の完結ですので、いろいろと往年の事物に言及されることにもなります。ダース・ベイダーの基地があった星ムスタファーが登場し、かつて二つ目のデス・スターが堕ちたエンドアではイウォークたちが空を見上げる場面が描かれます。アナキンとルークの出身地、砂漠の星タトゥイーンでは、二つの太陽が見られます。前作で戦死したアクバー提督の息子アフタブが登場することや、旧シリーズの重要人物ランド・カルリジアンが、俳優も同じビリー・ディー・ウィリアムズで再登場するのも、昔からのファンには嬉しいサービスです。チューバッカがレイアの旧友マズ・カナタから、古い勲章を受け取るシーンなど感涙ものです。これはエピソード4のラストで、レイア姫の救出とターキン総督率いる最初のデス・スター破壊の功績をたたえて、ハン・ソロが授与されたものでした。

 

フォースと一体化した歴代の偉大なジェダイの魂が、苦戦するレイを応援するシーンが終盤に出てきます。ここではアナキン(ヘイデン・クリステンセン)、アソーカ(アシュレイ・エクステイン)、メース・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)、オビワン・ケノービ(ユアン・マクレガーとアレック・ギネス)、クワイガン・ジン(リーアム・ニーソン)、ヨーダ(フランク・オズ)といった懐かしい声が復活します。この他にも、すでに世を去ったはずの意外な人物たちが再登場します…。

 

何よりの懐かしくも衝撃的な展開は、皇帝パルパティーンの復活。少し前から、最終作で皇帝が帰ってくる、それもイアン・マクダーミドが同じ役で再演する、というのが話題になり、それで少しは先が読めた、と感じた方も多いでしょう。つまり、エピソード8であまりに唐突に訪れたファースト・オーダーの最高指導者スノークのあっけない死の意味について、です。本当のラスボスは皇帝で、スノークは傀儡に過ぎなかった、という設定はすぐに察しがつくことでした。

 

その他いろいろと消化不良、といわれたエピソード8ですが、本作を見てからだと、ああ、そういう背景があったのか、と見えてくるものがあるようです。

 

2016年末に60歳で急逝したキャリー・フィッシャーさんですが、本作でもたくさんの登場シーンがあって、驚かされます。つまり、レイア姫の登場すべきシーンは、すでにフィッシャーさんの生前(それもエピソード7の時点)にほとんど撮り終えていた、ということのようです。恐らくですが、エピソード8でどこまで話を進めるか、いろいろとプランがあったのでしょう。場合によっては、エピソード7あるいは8でレイアが絡むシーンを全て使ってしまう進行もあり得たのかもしれません。製作側が、フィッシャーさんの出演シーンについて、CGで無理やり追加映像を作る必要はないし、そもそもフィッシャーさんの急逝によって、レイアの登場シーンが減ることも、設定や脚本が大きく変わることもなく、当初からの予定通りに進行する、と発表していたのは、そういう事情だったのでしょう。

 

そうしてみると、エピソード8について、スノークの死と、ルークの退場以外、大筋の話が一向に進まない、といって批判されたのも、このへんに理由があったのかもしれません。つまり、エピソード9にレイアと息子カイロ・レンに絡む重要シーンをすべて回そう、という判断が働いた結果なのかな、と感じています。レイアが急にフォースをかなり使いこなせるような人物になっている点に違和感がある、という声もありました。これも、本作で描かれますが、前の戦役から後、レイアがルークから本格的な指導を受け、フォースに開眼していたという設定を知れば、なるほどと思われるところです。

 

【ストーリー】前作で最高指導者スノーク(アンディ・サーキス)を倒し、ファースト・オーダーの支配者となったカイロ・レン(アダム・ドライバー)ですが、スノークは単なる操り人形で、背後に黒幕がいた、という事実を知ります。祖父ダース・ベイダーの基地があったムスタファーで、フォースの暗黒面を信奉するシスの本拠地エクセゴルに到達するための道標となるウェイファインダーを手に入れたレンは、その地に赴いて、復活した皇帝パルパティーン(イアン・マクダーミド)と出会います。ファースト・オーダーの存在もスノークも、皇帝にとって単なる足がかりに過ぎなかった、という事実にレンはショックを受けます。さらに皇帝は、間もなく無敵艦隊ファイナル・オーダーを整備する最終局面にあると言い、レンが次代の皇帝になる手助けをしよう、と言います。しかしその条件として、レイ(デイジー・リドリー)を捜し出し、殺せと命じます。いぶかるレンに、皇帝は真相を告げます。「あれは、ただの小娘ではないのだ…」

 

その頃、ポー(オスカー・アイザック)とフィン(ジョン・ボイエガ)、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)たちは、シンタの炭鉱で協力者のブーリオに接触し、ファースト・オーダー軍の中にいるスパイからもたらされた最新情報を入手します。エイジャン・クロスでレイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)の指導を受け、ジェダイの修業を積んでいたレイは、その情報に接して驚きます。皇帝が復活し、わずか16時間後には最後の決戦を挑んでくる、というのです。

 

レイを加えた一行は、かつてルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)がエクセゴルの所在地を探索するための旅を続けた結果、手がかりを失った終着点の星、パサーナに向かい、ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)と出会います。彼はかつて、ルークと共に探索をし、シスの暗殺者オチという人物の足取りを追っていた、と言います。オチの宇宙船は今でもパサーナの砂漠にある、と教えられた一行はそこに向かいます。そこに現れたのはカイロ・レンでした。敵の捕虜となったチューバッカが乗せられた輸送船を巡り、レンとレイはフォースを出しあい、目に見えない綱引きをしますが、レイの手から放たれた雷光が輸送船を破壊してしまいます。自分でも制御できない強大な力に、レイ本人は元より、周囲にいた人たちも呆然としてしまいます。

 

自分がチューバッカを死に追いやったのだ、と落ち込むレイをなだめ、ポーとフィンは探索を続けようとします。オチの宇宙船にあった古い短剣に謎を解くカギがあったのですが、短剣はレンが持ち去ってしまいました。短剣を見てデータを読み取ったC3-PO(アンソニー・ダニエルズ)の記憶だけが頼みの綱。しかし彼は、旧共和国の定めた規則による縛りがかかり、シスの言語を翻訳することが出来ません。

 

ポーはキジミに行き、C3のデータを取り出すことのできるドロイド修理屋バブーに会うことにします。すでに帝国軍の兵士でいっぱいのキジミで、かつてポーといい仲だったスパイスの密輸屋ゾーリ・ブリス(ケリー・ラッセル)の協力を得た一行は、バブーの店にたどり着きます。データを得るために、今までのメモリーをすべて消去することになったC3はためらいますが、犠牲を払うことを決意します。こうして得られたデータは、エンドア星系のケフ・バーにある第2デス・スターの残骸の位置を示していました。

 

ケフ・バーで、ファースト・オーダーからの脱走兵ジャナ(ナオミ・アッキー)たちの支援を受けて、デス・スターの廃墟に到達したレイは、皇帝の玉座の間でもう一つのウェイファインダーを見つけます。しかしここで、またもやカイロ・レンが姿を現したのです。一騎打ちのさなか、レンはレイが何者であるかについて、皇帝から聞いた真相を告げます。それは、レイにとって衝撃的なものでした。そしてレンは、一緒に皇帝を倒し、2人で手を携えてシスの玉座に上ろう、と提案するのです。レイが恐れているものは、結局、自分自身の正体でした。シスの女帝となる。それは彼女自身も見たことがある恐怖のビジョンだったのです…。【ストーリーここまで】

 

ということで、ここから後は物語の終幕を飾るにふさわしい、劇的な展開となっていきます。もはや泣いても笑ってもこれでおしまい、という最終盤。感動的な幕切れに向かってお話は一直線に加速していきます。なるほど、そういうことだったのか、と思わされること請け合いです。

 

最後に、レイはタトゥイーンで現地の人に名前を尋ねられて答えるのですが…。今まで、親に見捨てられて姓のない孤児として育ったレイにとっても、自分自身を知る旅が終わりを迎えたのですね。彼女はためらいなく、ある答えをします。この力強くも静謐なエンディングが美しいと感じました。

 

リアルタイムで一作目(エピソード4)からシリーズを体験してきた世代の私としましても、感動の幕切れだった、と思います。こうして一つの映画史に残るシリーズが40年以上の歳月をかけて終幕した、という感無量の思いも合わさり、本当に見てよかった、と思いました。

 

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2019年12月16日 (月)

防衛省を訪問しました。

Photo_20191216192901 Photo_20191216192902 本日、とある取材で #防衛省 を訪れました辻元よしふみ、辻元玲子です。示し合わせたわけではありませんが、なぜか2人ともサンタさんというか、英国近衛兵というか、真っ赤なレッドコートを着ております…。

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