2016年12月 2日 (金)

朝日新聞に辻元よしふみと辻元玲子が登場しました。

 

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きょう2016年12月2日付けの「朝日新聞」朝刊の37ページに「ナチス風・・・批判浴びた欅坂46衣装」という記事が掲載されました。私、辻元よしふみがコメントを寄せ、さらに辻元玲子のイラストが『軍装・服飾史カラー図鑑』(イカロス出版)からの転載の形で掲載されました。
 朝日新聞デジタルの記事は下記。
 http://www.asahi.com/articles/DA3S12686244.html?iref=comtop_list_ren_n07

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2016年11月25日 (金)

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

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 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEMを見ました。ハリー・ポッター・シリーズの正統な続編、というか前日譚にあたる物語で、脚本はJK・ローリング本人が担当。監督はハリ・ポタ後期作品を手がけたデイビッド・イェーツです。ハリーたちが学んだホグワーツ魔法学院の必読教科書である『幻の動物とその生息地』の著者、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーの活躍を描く新シリーズ、ということです。原題は、この教科書のタイトルそのものになっております。一応、児童向けという前提だった(とはいえ、終盤になるとかなりダークなファンタジーになりましたが)ハリー・ポッターと異なって、まず20世紀初めを背景とする時代劇であり、またかなりダークな描写や、処刑シーン、一般人の死傷者も出るような凄惨な展開、それに恋愛模様も描かれて、かなり大人向けの内容になっています。

 

 時は第一次大戦の惨禍から10年ほどが経った1926年。禁酒法時代のアメリカ、ニューヨークが舞台です。アメリカでは英国と異なる独特の魔法文化が栄えておりますが、欧州よりも法的締め付けが厳しく、ピッカリー議長(カーメン・イジョゴ)が率いるアメリカ魔法議会MACUSAが厳しく一般人(米国ではマグルではなく、ノー・マジと呼びます)と魔法使いとのかかわりを規制。また「新セーレム救世軍」と名乗る、現代の魔女狩りを主張する過激な圧力団体も存在し、風土的に魔法に理解のない社会です。また、欧州で悪名高かった闇の魔法使いグリンデルバルドが、少し以前から姿を消しており、その行方に世界中の魔法界の警戒が高まっていました。

 ここに英国からやって来たスキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、ふとしたことから偶然、銀行で知り合ったパン屋志望の復員兵士、コワルスキー(ダン・フォグラー)とトランクケースを取り違えてしまいます。スキャマンダーのトランクには、彼が長年、探索して蒐集した世界中の珍しい魔法動物が収められていましたが、コワルスキーはそれと知らずトランクを開けてしまい、動物たちが街に逃げ出して大騒動に。

 スキャマンダーとコワルスキーは、MACUSAの元捜査官ティナ(キャサリン・ウォーターストン)と、その妹クイニー(アリソン・スドル)の協力を得て、動物たちの回収作戦を始めますが、その頃、ニューヨークでは魔法がらみと思われる怪事件が続発していました。そしてついに、ショー上院議員が演説会の最中に明らかに魔法を使った方法で惨殺される悲劇が発生。ショーの父親の新聞王ヘンリー・ショー・シニア(ジョン・ボイト)は激怒し真相究明を誓います。スキャマンダーとコワルスキー、ティナの3人は、MACUSA調査部長官グレイブス(コリン・ファレル)に逮捕されます。グレイブスは、上院議員の死や街で続く破壊事件の原因はすべてスキャマンダーの逃がした魔法動物のせいだと断定し、スキャマンダーとティナを処刑するよう命じます。この取り調べ中に、スキャマンダーはグレイブスが、自分とホグワーツ学院の恩師ダンブルドアの関係など、妙に英国の事情に詳しいことに不審を抱きます。

 クイニーの機転で脱出に成功した3人ですが、グレイブスに追われる身に。さらにそのグレイブスは、新セーレム救世軍の創設者ベアボーン(サマンサ・モートン)の養子で屈折した青年クリーデンス(エズラ・ミラー)と密かに接触し、何かを企んでいる模様です。

 スキャマンダーは自らにかかった濡れ衣を晴らし、動物たちを救い出すことが出来るのでしょうか。そして、一連の怪事件とグレイブスの関わりは・・・。

 

 ということで、さすがに横綱相撲というのか、最初から最後まで見事に見せてくれます。まさに王道の娯楽作品です。ローリング本人が脚本を担当しており、いわばこれ以上に作者自身の世界観に則った正確な映画化はないわけで、それはもう見ていて安心です。映像的にも、今の技術でなければ描けない魔法動物の数々には脱帽です。その中には伝説のアメリカの怪鳥サンダーバードのような有名なものも含まれます。

 1920年代を再現する映像や衣装に手抜かりはなく、「華麗なるギャツビー」に負けていません。出てくる人は皆、その人物の立場として考え抜かれた、しかも時代考証的にも妥当なものを身に付けており、さすがは衣装デザインにアカデミー受賞者のコリーン・アトウッドを起用しているだけのことはあります。

 なんといってもレッドメインははまり役。文句なしですね。それとチームを組む女性2人と一般人のバランスもとてもいい。最後まで見れば、この4人の人間模様が本当にいいんです。このへんが、子役を中心とした学園ものだったハリー・ポッターと異なる大人向け、という要素ですね。

コリン・ファレルは今回、基本的に憎まれ役、悪役と言っていいのですが、なかなかいいじゃありませんか。陰のある悪い二枚目、という感じで芸風が広がったかも。

 クリーデンス役のエズラ・ミラーは「バットマンVSスーパーマン」や「スーサイド・スクワット」で、アメコミ・ヒーローのフラッシュ役に抜擢され、知名度を上げてきた若手。今回の作品でもキーマンであり、これからますます活躍が期待されそうです。

 それから、ロン・パールマンが出てくるのですが、これまでもモンスター役をやってきた彼のこと、一体、どんな怪物役なのかと思うと・・・本当に意外な役柄です。声ですぐにわかりますが。

 注目なのが、カメオ出演であの人が出ています! 「パイレーツ・オブ・カリビアン」のあの人、といえば誰でもわかりますね。しかし、いわゆる顔出しだけのチョイ役ではありません。実は最重要な役柄です。

 

 ところで、この映画の背景には、あのヴォルデモートが登場するまでは最強最悪の闇の魔法使いとされていたゲラート・グリンデルバルドの存在がちらついています。このグリンデルバルド、実は後の時代にヴォルデモートとハリー・ポッターの戦いのカギを握った最強の魔法の杖「ニワトコの杖」を世に出した人物です。本作の時代から少し後の1945年、ダンブルドアとの一騎打ちに敗れ、杖を奪われた、それが後々、ハリーとヴォルデモートの決戦に関わってくる、ということだそうですね。

 おまけに、設定としてダンブルドアは若いころ、グリンデルバルドと親友、同志であり、それどころか同性愛関係にあった、という設定まであるとか。この世界も奥が深いですね・・・。当然ながら、今回もシリーズとして続いていくのでしょうが、若き日のダンブルドア先生、なんてものも出てくるかもしれませんし、その後のハリー・ポッターの時代につながっていく話も出てくるかもしれません。今後の展開が楽しみです。

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2016年11月18日 (金)

ダイエーのピーターラビット・キャンペーンで「ミセスラビット」もゲット!

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 ダイエーでは、現在「ぬいぐるみを手に入れよう!」キャンペーンを実施しています。今回は人気の高い「ピーターラビットのぬいぐるみ」がテーマ。
 ダイエーで買い物をして、1000円ごとにレジでシールを一枚もらえ、そのシールを集めて専用台紙に貼り、15枚集まるとメーカー希望小売価格3240円する、座高28センチのぬいぐるみが激安880円で買えます! なお、レジで「シールを集めています」と自分で申告しないとくれない場合が多いので、必ず申し出ないといけません。
さらに20枚集めると40センチ、5184円の物が1528円に、30枚集めますと、本来なら8100円もする55センチの巨大なぬいぐるみが、2639円でゲットできる、という仕組みです。そもそもダイエーで日用雑貨を購入している方ならすぐに集まるでしょう。20161118114337



28センチの物にはピーターラビットのほか、ピーターの従兄ベンジャミン・バニー、ピーターの妹フロプシーのものがあります。40センチの物はピーターとピーターの母親ミセスラビットの2種類、55センチの物はピーターのみです。つまり全部で3サイズ、6種類があるということです。20161118114452



 私は前に、ベンジャミンとフロピシーを買いましたが、今回はお母さんのミセスラビットをゲットしました。一回り大きいのでいかにもお母さんな感じ!
 今回のキャンペーンは2017年1月8日までシール配布、同15日まで商品販売します。興味がある方はお早めにどうぞ。

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2016年11月11日 (金)

服飾評論家・遠山周平先生がご紹介くださいました。

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服飾評論家の遠山周平先生からご連絡がありまして、

M-43フィールドジャケットの話しをウェッブマガジンのBYRONにアップしました。辻元さんの本のことも軽く触れておきました。モード逍遥#20というコラムです」とのことで、さっそく見てみました。

 

https://byronjapan.com/

 

 

ポーランドの名匠で10月に90歳で亡くなったアンジェイ・ワイダ監督の名作映画「灰とダイヤモンド」を取り上げ、第二次大戦下のポーランドでレジスタンス活動をする主人公が着ていたM43フィールドジャケットについて書いておられます。ぜひ皆様も、遠山先生の達意の名文をご一読ください。

 

該当の部分をちょっと紹介させていただきますと・・・。

 

「最近は若い男女の間でMA-1ブルゾンなどのミリタリーアイテムが流行しているけれど、『灰とダイヤモンド』のなかでマチェックが着たM-43のコーディネートは、現代でもまったく色褪せていない。

 

ジャストタイミングで『軍装・服飾史カラー図鑑』(イカロス出版)の出版記念パーティが南青山のジュンコ・コシノ・ブティックで催されたので、著者の辻元よしふみさんにお聞きすると「アメリカの戦争映画を観ますとね。ベテランの俳優は古参兵としてM-41を着ているのですが、新兵役の若い俳優はM-43なのですよ」という、例の特殊な映画通の答えが返ってきた。

 

M-43が米軍に採用されたのは1943年。それまで使われていたM-41はブルゾンタイプだったが、これは着丈の長いジャケット式。たいへんに機能性に富んだジャケットだった。しかも衿が、その後に登場したM-65のスタンドカラータイプと異なり、カラーとラペルで形成される背広型だったから、シャツとの相性が抜群なのである」

 

 私も、米陸軍のフィールドジャケットを一つ挙げるとするなら、実はM-43が好きですね。戦争の終盤、ノルマンディー上陸後にドイツ軍と死闘を繰り広げた時期の米軍の主力被服で、私の中でGIといえば、くすんだオリーヴドラヴ色のM-43がイメージです。

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2016年11月 7日 (月)

ダイエー「ピーターラビット」キャンペーンでフロプシーをゲット!

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 ダイエーでは、現在「ぬいぐるみを手に入れよう!」キャンペーンを実施しています(ダイエーは現在、イオン・グループの傘下ですが、この作戦はダイエー店舗独自のもの)。数年前に「テディベアを手に入れよう!」キャンペーンを実施して、大きな評判を呼びましたが、今回は人気の高い「ピーターラビットのぬいぐるみ」がテーマ。

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ダイエーで買い物をして、
1000円ごとにレジでシールを一枚もらえ、そのシールを集めて台紙に貼り、15枚集まるとメーカー希望小売価格3240円する、座高28センチのぬいぐるみが激安880円で買えます!

 20枚集めると40センチ、5184円の物が1528円に、30枚集めますと、本来なら8100円もする55センチの巨大なぬいぐるみが、2639円でゲットできる、という仕組みです。そもそもダイエーで日用雑貨を購入している方で、時節柄、クリスマス・プレゼントを何にしようか思案中の人には、なかなか朗報かも。

 28センチの物にはピーターラビットのほか、ピーターの従兄ベンジャミン・バニー、ピーターの妹フロプシーのものがあります。40センチの物はピーターとピーターの母親ミセスラビットの2種類、55センチの物はピーターのみです。つまり全部で3サイズ、6種類があるということです。20161020231645


 私は前に、ベンジャミンのぬいぐるみを手に入れました。そして今回は、フロプシーを買いました。こちらも細部までよく出来ています。ベンジャミンと並べてみても、表情の違いなどもよく出ていますね。このベンジャミンとフロプシーは、大人になって結婚することになっています。

 今回のキャンペーンは2017年1月8日までシール配布、同15日まで商品販売します。興味がある方はお早めに。

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2016年11月 5日 (土)

日刊ゲンダイに「欅坂46の衣装 どこがアウトなのか」掲載。

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 本日、発売の「日刊ゲンダイ」
11月7日号(週末特別版)、4ページ下の「街中の疑問」コーナーにて、私、辻元よしふみが「欅坂46の衣装 どこがアウトなのか?」という記事でコメントしておりますので、ご覧いただけましたら幸いです。

 記事の一部を紹介しますと・・・。

「『軍装・服飾史カラー図鑑』(イカロス出版)の著者で服飾史評論家の辻元よしふみ氏はこう分析する。・・・ワンピースやマントは確かに黒色で、ナチスの親衛隊をイメージさせなくもありませんが、デザイン的にはごく平凡。帽子もどこにでもある19世紀以来の官帽子で、これがダメなら世界中のお巡りさんや警備員が訴えられます。ただ一点、帽子に付いていた“銀色のワシ”が決定的にアウトです」

「ワシのマークは・・・辻元氏によれば、そもそも古代ローマ帝国の国家章で、その後、ロシア帝国やナポレオン帝国、ドイツ帝国などが採用。米国がワシを用いているのもその影響だ。ナチス帝国もこれを流用。ワシが鉤十字をつかんだマークを親衛隊や国防軍の制服に採用したといういきさつがある」Photo_7


「・・・ナチスのワシは足で輪の中の鉤十字をつかんでいますが、欅坂46のものは鉤十字を他のマークに差し替えています。デザイナーは“鉤十字を使っていないから大丈夫”と判断したのでしょうが、軽率でしたね」

「もし意図的な差し替えなら、それがナチスのマークで、“そのまま使ったらやばい”ということを把握していた証拠だ。過去には沢田研二も“そのまんま”な衣装を着てトラブルになった。写真や映像があっという間に世界中に拡散される今、・・・これからの忘年会シーズン、そのコスプレがアウトかセーフか、着る前に冷静に考えた方がよさそうだ」

 

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 (写真は上から、1978年のヒット曲「サムライ」の舞台衣装を着た沢田研二氏、ナチス第三帝国、古代ローマ帝国、ロシア帝国、ナポレオンのフランス帝国、ドイツ帝国、アメリカ合衆国のワシ)

 ということで、あくまでも「あの衣装」のどこがアウトなのか、について語っております。私はあくまで服飾史と軍装史の研究家ですから、欅坂46のその他の要素、歌詞とかパフォーマンス、全体のイメージなどについては承知しておりません。なんでもナチス式敬礼のような右腕を高く上げるポーズも披露していたように聞きますが(追記:その後、道草様からのコメントにより、「欅坂46のデビュー曲『サイレントマジョリティー』の振り付けに含まれる右腕を高く上げるポーズは『モーセの海割り』をモチーフにしているという事を振り付けを担当したTAKAHIRO氏が以前から話しておられます、その振り付けの意味についても、ナチス式敬礼をモチーフにしている訳ではない」とのご指摘がありましたので、ここでご紹介します。道草様、ありがとうございました)。しかしおそらく、アメリカのユダヤ系団体サイモン・ヴィーゼンタール・センターも、日本のアイドルグループについて詳しく知っているわけはなく、最初はツイッターやブログに載った写真だけを見て「アウト」と判断したはずです。そして、彼らだって無闇に文句を付けて、逆に難癖だ、と反論されてしまっては元も子もないので、決定的にアウトだから自信を持って批判を始めたはずです。その決定的な部分は、どう見ても「ワシ」である、と申している次第です。仮にあの部分に、たとえばオレンジ色のカボチャとか、お化けとか、または漢字で「欅坂46」などと書いてあったとしたらどうでしょう? 少なくともアウト、というには根拠が薄弱で、また欅坂サイドもそれなりの反論が出来たに違いない。
 なお、私は欅坂メンバーの皆さまは気の毒な被害者だ、と思っております。本人たちには、なんらの落ち度もない。私は、問題があったのはあのワシのデザインだけである、と申しているわけでして、要するにデザイナー個人の不勉強が最大問題である、と言いたいのであります。仮にあのワシが、たとえば同じくワシであってもアメリカ軍のワシだったら?(それはそれで、なんの意味があっての意匠かは意味不明でしょうが)、しかし少なくとも在米の団体は抗議の対象にできなかったでありましょう。

 

 なお、ローマ帝国以来の歴代のワシの国家章・・・ナチス型のものは、非常にデザイン的に特徴があり、直線的なデザインとなっております。アメリカをはじめ、ほかの国家のワシ(場合によっては双頭のワシ)は、もうちょっと翼や形状が丸いというか、柔らかい。よって、ワシのマークそのものは別にアウトではないのですが、ああいう直線的なデザインで、下部に丸いマーク(本来ならそこに鉤十字が付く)のワシは「ナチスのワシ」と見なされてしまうのは致し方ない感じがします。ゲンダイの記事はあくまで記者さんがまとめたもので、私は事前に点検しておりませんが、ちょっと一読すると「ワシはナチスなのでアウト」とも読めてしまいますが、私が言った趣旨は少し違います。「ああいう直線的なデザインのワシはナチス独特のワシなのでアウトである」という方が正確です。さらに追加するなら、「帽章としてワシを用いることは、アメリカをはじめごく普通に行われているが、帽子のあの位置に独立したワシの徽章を付けるのは、ナチス時代の制服の特徴なのでやめた方がいい」ということもいえます。すなわち、ワシのマークはなんであってもすべてダメ、ということではない。

 ただいずれにしても、ワシは「帝国」の意味合いが強いので、そのへんの普通のファッションに、安易にかっこいいという理由だけで取り入れるのは、そもそもお薦めしません。当然ながら、欧米人はこのへん、日本人よりずっと知識があります。だから日本のデザイナーさんはもっと歴史を勉強してほしいし、自信がない場合は知識のある人に見てもらうべきだと思いました。

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2016年11月 2日 (水)

欅坂46の帽子と「ナチスのワシ」の意味。

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 アイドルグループ「欅坂46」がハロウィーンで使用した衣装が、ナチス親衛隊を思わせるとして問題になりましたね。ナチス親衛隊というのは、ドイツ国家の正規軍ではなくて、ヒトラーの個人的な私兵部隊です。
 それで、私も軍装史と服飾史の研究家として、「どれだけ似ているのだろう」と思ってみてみたのですが、正直のところ、黒いワンピースとマントは平凡なもので、あれだけなら全く問題にならなかったでしょう。確かにナチス親衛隊と言えば黒地に銀の装飾ですが、それがダメだと言ってしまったらリクルートスーツだってダメということになりかねません。
 完全にアウトだったのは制帽型の帽子ですね。これも、ああいう型の帽子そのものは、19世紀以来、世界中で使用されている帽子なので、特に問題ではない。あれがダメなら警察も消防も鉄道員もダメということになります。20161102131840



 決定的にアウト、なのは帽子の正面に付いていた「銀色のワシ」、ですね。あれは確かにどうしようもない。いわゆるナチス型のワシです(ただ厳密に言えば、親衛隊型ではなくて、国防軍型のワシ)。デザイナーさんは不用意だったですね。もちろんナチスのワシは、脚で例のハーケンクロイツ(鉤十字)をつかんでいます。欅坂の物はよく見ると、あの部分をほかのマーク、欅坂を意味するKでしょうか、に差し替えている。鉤十字を使っていないから大丈夫だろう、と判断したのでしょうが、いかになんでもあのタイプのワシで、黒地に銀色、というのは、確かに似過ぎていると思われてしまいそうです。

 さて、あのワシは何の意味かと申しますと。
 「軍装・服飾史カラー図鑑」の188ページ上、185ページ下、183ページ解説、189ページなどに書きましたが、あのワシは「帝国」の象徴です。単なる世襲の王政ではなくて、基本的には共和制を前提として、選挙で選出された皇帝をいただく国家が、あれを継承するのです。
 そもそもは古代ローマ帝国の国家章でしたが、その後、その流れをくむ、あるいはその精神を汲むとする国家がワシを国家章にしてきました。ロシア帝国、ナポレオン帝国、歴代のドイツ帝国などです。アメリカがワシを用いているのも、インディアンがもともとハクトウワシを崇めていたことも理由の一つとしていますが、古代ローマ帝国の影響下にあるのは明白です。
 そして、ナチス帝国もこれを流用し、ワシがハーケンクロイツ(鉤十字)をつかんだマークを採用しました。少なくとも1923年にはナチ党として使用し始め、問題になっている黒い親衛隊制服としては1932年、そしてナチス政権樹立後の1934年になると、本来、ナチ党と関係のなかった国家の正規軍(国防軍)の制服にも付けるようになります。20161102131937



 今回の欅坂の制服の帽子についているワシは、どう見てもナチス型のワシなので、言い逃れできないのは無理もありません。

 なお、ローマ帝国以来の歴代のワシの国家章・・・ナチス型のものは、非常にデザイン的に特徴があり、直線的なデザインとなっております。アメリカをはじめ、ほかの国家のワシ(場合によっては双頭のワシ)は、もうちょっと翼や形状が丸いというか、柔らかい。よって、ワシのマークそのものは別にアウトではないのですが、ああいう直線的なデザインで、下部に丸いマーク(本来ならそこに鉤十字が付く)のワシは「ナチスのワシ」と見なされてしまうのは致し方ない感じがします。ゲンダイの記事はあくまで記者さんがまとめたもので、私は事前に点検しておりませんが、ちょっと一読すると「ワシはナチスなのでアウト」とも読めてしまいますが、私が言った趣旨は少し違います。「ああいう直線的なデザインのワシはナチス独特のワシなのでアウトである」という方が正確です。さらに追加するなら、「帽章としてワシを用いることは、アメリカをはじめごく普通に行われているが、帽子のあの位置に独立したワシの徽章を付けるのは、ナチス時代の制服の特徴なのでやめた方がいい」ということもいえます。すなわち、ワシのマークはなんであってもすべてダメ、ということではない。

 ただいずれにしても、ワシは「帝国」の意味合いが強いので、そのへんの普通のファッションに、安易にかっこいいという理由だけで取り入れるのは、そもそもお薦めしません。当然ながら、欧米人はこのへん、日本人よりずっと知識があります。だから日本のデザイナーさんはもっと歴史を勉強してほしいし、自信がない場合は知識のある人に見てもらうべきだと思いました。
 
 ぜひ、「軍装・服飾史カラー図鑑」を読んでいただきたいですね(笑)。一般の方々が詳しく、こんなマニアックな知識を知るべきだとは言いません。でもデザイナーと名乗るような方は勉強しておく必要があると思います。

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2016年10月30日 (日)

ハッピー・ハロウィーン!(辻元玲子の手描き水彩画です)

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 ハッピー・ハロウィーン! 辻元玲子の手描き水彩画で、ハロウィーンのご挨拶を申し上げます。

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2016年10月29日 (土)

スター・トレック BEYOND

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 「スター・トレック
BEYONDSTAR TREK BEYONDを見ました。2009年に再始動した「スター・トレック」シリーズの3作目、そして1979年の劇場版第1作「スター・トレック」から数えると、映画としては13作目になります。さらに言えば、最初のテレビシリーズ「スター・トレック/宇宙大作戦」の放送開始が1966年であるため、本作品はシリーズ50周年記念作品でもあります。

 2009年のリブートで、ロミュラン人ネロ(エリック・バナ)の策略によりバルカン星が滅亡し、スポック大使(レナード・ニモイ)が未来から戻ってきて時間軸が変化、従来のシリーズとは同じ世界ながら、歴史が変わってしまったことは、シリーズをご覧になった方には周知のとおり。その際に宇宙船USSケルビンが犠牲となり、船長代理のジョージ・カーク(クリス・ヘムズワース)が殉職。このために、本来の歴史なら父の背中を見て順当に宇宙艦隊に入隊するはずだったジョージの息子ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)や、若きスポック(ザカリー・クイント)の人生も狂ってしまう・・・そんな話でした。

 それで、09年の新シリーズ1作目では、とにかく「あのカーク船長」と「スポック副長」がエンタープライズ号に乗り組むようになるまで歴史が軌道修正される様が描かれ、13年の2作目「イントゥ・ダークネス」では、旧シリーズの2作目で登場した悪役カーンにベネディクト・カンバーバッチを起用、超強敵の出現により、カークとスポックの絆がようやく深まり、本来のエンタープライズ号の陣容が固まるところまでが描かれました。

 こうして、エンタープライズ号はついに、ジェームズ・T・カークの指揮の下、5年間の深宇宙探査の航海に出る・・・いってみれば、ここまでの2作で、ねじれた歴史が修正され、やっと最初の「スター・トレック」の航海の段階に戻った、というわけでしたので、実は本番と言えるのは今回から、なのですね。

 

 前作の後、5年間の深宇宙探査に出たエンタープライズ号。通常の攻撃的軍隊ではなく、あくまでも平和維持部隊としての重責を帯びる宇宙艦隊の任務には気苦労が多く、また無限に続く宇宙空間は果てしなく、船長カーク大佐は自分たちのあり方に疑問を抱くようになっていました。それを察した医療部長マッコイ少佐(カール・アーバン)はカークを気遣います。一方、副長スポック中佐も通信士・ウフーラ大尉(ゾーイ・サルダナ)との恋が行き詰まり、ひそかに悩んでいます。

 補給と休養のために立ち寄った惑星連邦の宇宙基地ヨークタウンで、スポックはもう一人の自分であるスポック大使(ニモイ)が亡くなったことを知り、ショックを受けます。彼はバルカン星の復興に尽くすために宇宙艦隊を辞職する考えを抱きます。同じころ、カークもヨークタウン基地の司令官パリス准将(シューレ・アグダシュルー)に異動願を提出。船長の任を離れてヨークタウン基地の副司令官にしてもらえるよう依頼します。こうして、カークもスポックもそれぞれ、エンタープライズ号を降りる決意を固めているさなか、それまで連邦が接触したことのない文明の異星人女性が救助を求めてヨークタウン基地に飛来します。

 未知の惑星アルタミッドで宇宙船が遭難した、という女性の訴えを聞き、エンタープライズ号は救助活動のために出動します。しかしその星でエンタープライズ号は正体不明の敵に奇襲されてコントロールを失い、あえなく地上に墜落。この星を支配するのはクラール(イドリス・エルバ)という狂信的な異星人で、なぜかエンタープライズ号、カーク船長のことまでよく知っており、惑星連邦と宇宙艦隊に対する憎悪をみなぎらせています。そして、エンタープライズ号が保管していた古代の恐ろしい兵器アブロナスを手に入れようと躍起になっています。

 クラールの捕虜となったウフーラ、操縦士のスールー大尉(ジョン・チョー)は敵の目を盗んでヨークタウン基地に救援信号を放ちましたが、それもまたクラールの罠で、宇宙艦隊が出動した隙を突き、ヨークタウン基地を襲撃するのが真の狙いでした。

 離れ離れに地上に降りたスポックは瀕死の重傷を負いますが、行動を共にしているマッコイの手当てを受けて、どうにかしてウフーラたちを救い出そうとします。

 一人で地上に降りた機関長スコット少佐(サイモン・ペッグ)は、この星で暮らす異星人ジェイラ(ソフィア・ブテラ)に助けられます。カークと航海士チェコフ少尉(アントン・イェルチン)も合流します。彼らが驚いたことに、ジェイラが住まいとしていたのは、100年も前に消息不明となった連邦の初期の宇宙船USSフランクリン号でした。彼らはこの旧式宇宙船を再起動し、クラールの手からウフーラやスールーらエンタープライズ号のクルーを取り戻そうとします。彼らの目論見はうまくいくのか、そして、ヨークタウン基地を守り抜くことができるのか・・・。

 

 というようなことですが、今回、注目なのが、脚本を書いたのはスコット役のサイモン・ペッグだということ。もともとスター・トレックの熱狂的なファンであるペッグの脚本は、現代的なスピード感にあふれつつ、セリフの端々に60年代、70年代のシリーズ初期にあったユーモア感覚や温かみを強く感じさせます。本作の持ち味に大きく貢献していると思います。

 実際、50周年記念作品ということもあり、昨年2月に亡くなったレナード・ニモイへのトリビュートとして、写真だけですがニモイのスポックと、おまけに旧シリーズのウィリアム・シャトナーらオリジナル・クルーの写真まで登場します。旧作との強いつながりを意識した配慮は見事なものです。

 今回、大いにフィーチャーされているのがマッコイ役のカール・アーバン。どちらかといえば脇に回りがちな船医という役どころですが、今回はクルーの中の兄貴分として、大きな存在であることをアピールしており、戦闘にも駆り出されて出番もたっぷりあります。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでローハン王国の騎士エオメル役に抜擢され、一躍有名になったアーバンですが、このシリーズのマッコイ役は、彼の新たな代表作となったようです。

 お子さんを生んだばかりだったというウフーラ役のゾーイ・サルダナは、アクションは控え目ですが、今作では新たな魅力を発揮しています。やはりお母さんとなったからなのか、優しさとか、情愛といった感情表現の深化を感じました。相変わらず美しい人ですが、内面的な美しさも感じさせるような役作りでした。聞けば彼女は今後、出世作「アバター」の続編に出演するようですね。

 新顔ジェイラ役のソフィア・ブテラは、大ヒット作「キングスマン」で義足の女殺し屋を演じて大ブレイクしたアルジェリア出身の新星ですが、もともとダンサーであり、切れのある動きは今回も見事なものです。この人は今後、このシリーズのレギュラーに入ってくるのでしょうか、楽しみです。ただ、何しろ4時間もかけた特殊メークのために顔は全然、分からないのが残念ですが・・・。

 悪役クラールを演じたイドリス・エルバは、今や引く手あまたの売れっ子俳優。この人物の正体が誰なのか、が本作の最大の見どころです。なんでも007ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ降板後の有力候補の一人だとも噂されているエルバですが、本作品でも確かな演技力とスケールの大きさを見せつけており、そういう声が出るのも当然と思われます。

 それから忘れてならないのが、本作はアントン・イェルチンの遺作であること。今年の6月に27歳の若さで、不慮の事故で亡くなり、この作品でのチェコフ役が最後のスクリーン上での活躍になってしまいました。本作でも彼の存在感は非常に大きく、ロシア訛りの強い早口でまくし立てる生き生きとした演技に接すると、彼が実際にはもう鬼籍に入っていることが信じられません。あまりにもはまり役だったので、今後、このシリーズでのチェコフはどうなるのだろうと心配になってきます。

 作品の最後に、レナード・ニモイとアントン・イェルチンに対する献辞が置かれています。「IN LOVING MEMORY OF LEONARD NIMOY FOR ANTON」ジーンときますね・・・。

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2016年10月20日 (木)

『軍装・服飾史カラー図鑑』出版記念会(於・JunkoKoshinoブティック)続報です。

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 昨日の「辻元よしふみ、玲子『軍装・服飾史カラー図鑑』出版記念会」(発起人:コシノジュンコ先生)の模様の写真がさらに手に入りましたので掲載します。撮影されたのは川田工業代表取締役の川田忠裕様です。川田様、ありがとうございます。ステージ写真では、左からコシノ先生、辻元夫婦、そして乾杯の音頭を取られる防衛省陸上幕僚監部の濱崎1等陸佐です。Photo_2

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『軍装・服飾史カラー図鑑』出版記念会(発起人:コシノジュンコ先生)

 

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  昨日、東京・表参道のJUNKO KOSHINOブティックにて、辻元よしふみ、辻元玲子の『軍装・服飾史カラー図鑑』出版記念会が開催されました。発起人はコシノジュンコ先生です。各界から80人のお客様がおいでになりました。ご来臨頂きました皆様には厚く御礼申し上げます。取り急ぎ速報まででございます。14708328_1104980942930776_687163320

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2016年10月16日 (日)

エトロのジミ・ヘン風「軽騎兵軍服」型ジャケットなど。

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 このほど、エトロ銀座本店にて、恒例のトランクショー、つまりミニ・ファッションショーが開催されましたので、見に行きました。玲子が着ている黒と赤のタキシード風のジャケット、それから私が着ている軍服風のジャケットなどは今季の作品です。私の着ているものは、一見すると地味のようで、接近すると往年のロックスター、ジミ・ヘンドリクスが着ていたようなハデ派手な装飾刺繍が入っています。19世紀ぐらいの軽騎兵用のドルマンDolmanと呼ばれた軍服20161016140159


に似ています。20161016140433

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2016年10月15日 (土)

突然、犬山城を訪問。

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 さて、ここはどこでしょう? 古風なお城の天守閣が後方に見えますね・・・、まあ、お城に詳しい方ならすぐにお分かりでしょうが、愛知県犬山市にある国宝・犬山城の天守です。
 実はこのほど、親戚筋の要件があって電撃的に岐阜県可児市を訪れまして、そのついでに犬山市に行き、犬山城を訪問した次第です。私は若いころにここに来たことがあるのですが、かれこれ30年ぶりに、戻ってきました。
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 しかし相変わらず、階段の急なこと。筋肉痛になりますね。昔のお侍さんは、甲冑を着こんで刀や槍まで持って、こんな急階段を上り下りしたのか、と思うと感慨深いです。

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2016年10月 6日 (木)

キーン・エトロ氏が『軍装・服飾史カラー図鑑』をご覧になり、サイン本を贈ってくださいました!

Great  designer Mr. Kean ETRO read
our book,”Military uniforms & Historical Costumes :  Author Yoshifumi Tsujimoto, Illustration Reiko Tsujimoto”.

He signed historical book. Now I get the book!
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世界的ファッション・デザイナー、キーン・エトロ氏が辻元よしふみ、辻元玲子の『軍装・服飾史カラー図鑑』を見てくださり、お礼としてサイン本を贈呈してくださいました。このほど私の元に確かに落掌いたしました。感激しております!

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キーン・エトロ氏が『軍装・服飾史カラー図鑑』をご覧に。Mr.Kean Etro read our book!

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 このほど、私たちの『軍装・服飾史カラー図鑑』を、ETROの世界的ファッション・デザイナー、キーン・エトロ氏に見ていただきました! キーン氏も歴史的衣装が大好きで、氏が愛読する服飾史の本にサインを入れて私たち夫婦に贈ってくださいました。Cubusiuueaa09z_


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Mr.KEAN ETRO read our book Military uniforms & Historical costumes : Author Yoshifumi Tsujimoto, Illustration Reiko Tsujimoto".

Mr.Etro signed his historical book and gave the book to us.

Thank you very very much Mr.ETRO!  We love you!

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ダイエーの「ピーターラビットを手に入れよう!」でベンジャミンをゲット!

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 イオングループの傘下に入り、徐々に姿を消しつつある「ダイエー」の店舗。千葉県浦安市でも、JR新浦安駅前の旗艦店と見なされてきたダイエーが、少し前にイオンに転換したばかりです。
 しかし、同じ浦安市では東西線浦安駅近くに数年前に新店舗が出来たばかり。おそらく、近く予想されるダイエー全店舗のイオン転換まで、ダイエーの名を残すのじゃないかと思います。20161005230541



 さてそんなダイエーでは、ひさびさに先月から「ぬいぐるみを手に入れよう!」キャンペーンを実施しています。やはり数年前に「テディベアを手に入れよう!」キャンペーンを実施して、大きな評判を呼びました。このいかにもダイエーらしい戦術、恐らくイオンになったら踏襲されないと思われますね。20161005230637



 それで今回は「ピーターラビットのぬいぐるみ」がテーマです。ダイエーで買い物をして、1000円ごとにレジでシールを一枚もらえます。そのシールを集めて台紙に貼り、15枚集まるとメーカー希望小売価格3240円する、座高28センチのぬいぐるみが880円で買えます! 20枚集めると40センチ、5184円の物が1528円に、30枚集めますと、本来なら8100円もする55センチの巨大なぬいぐるみが、2639円でゲットできる、という仕組みです。
 28センチの物にはピーターラビットのほか、ピーターの従兄ベンジャミン・バニー、ピーターの妹フロプシーのものがあります。40センチの物はピーターとピーターの母親ミセスラビットの2種類、55センチの物はピーターのみです。つまり全部で3サイズ、6種類があるということです。20161005230742



 私も今回、帽子をかぶったベンジャミンのぬいぐるみを手に入れました。細部までよく出来ています。30センチ近い大きさで、このクオリティーで、880円は安いですね。
 このキャンペーンは2017年1月8日までシール配布、同15日まで商品販売します。前のテディベア・キャンペーンでも後になって欲しい、という方が多かったようです。興味がある方はお早めに。20161005230826



 

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2016年10月 1日 (土)

『軍装・服飾史カラー図鑑』アマゾン「モード」部門でベストセラー1位に復帰。

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 いよいよ10月でございますが、少しは気温も下がってきました・・・けれど、蒸し暑いですねえ。私はまだまだ、夏物のコットンのスーツを着ています(とはいえ、アロハやポロシャツからスーツにしただけ秋モードには移行しております)。

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 さて、10月1日の午後6時~7時ごろ、アマゾンの「モード」分野にて、私どもの『軍装・服飾史カラー図鑑』が約1か月ぶりに、ベストセラー1位を獲得。8月上旬に出てまもなく2か月たちますが、各媒体様にて書評を賜り、新たな読者様との出会いも増えているのではないかと期待しております。次作があったら、こういうものを取り上げてくれ、といったお声も届くようになって参りました。ますますよろしくお願い申し上げます。

 

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2016年9月30日 (金)

「モデルアート」11月号で『軍装・服飾史カラー図鑑』紹介していただきました。

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 このほど発売の「モデルアートModel Art」2016年11月号(Nr.952)の書評欄に、辻元よしふみと辻元玲子の新刊『軍装・服飾史カラー図鑑』が紹介されました!
 紹介記事では「服飾史・軍装史研究家と、歴史考証復元画家のご夫婦コンビによる軍装史タイトルの3作目。古代ローマから現代までの服装から40種を選び、正確な色調から材質の感触までを正確に再現した労作。さらに資料の入手に一層の困難を伴ったという背部の描写まで含まれている。特徴的な古代の衣装について、構造や着用法も描かれており、一層興味を引く内容になっている」とございました。モデルアート様、まことにありがとうございました。20160929223511

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2016年9月29日 (木)

「繊研新聞」で『軍装・服飾史カラー図鑑』を紹介していただきました。

 

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2016年9月26日付の「繊研新聞」の「新刊」欄に、辻元よしふみ、辻元玲子の『軍装・服飾史カラー図鑑』が紹介されました。アパレル界の専門紙に取り上げていただき光栄です。
 書評では「40テーマで古代から現代までの歴史を解説する――本書冒頭に年表「紳士服と軍服の変遷」を掲載しているので全体を把握しやすい。ローマ軍団百人隊長(1世紀ごろ)から始まり、現代スーツ姿の紳士までを掲載。巻末の軍人の階級入門一覧では日本陸軍、自衛隊、イギリス陸軍、ドイツ国防軍陸軍、企業をまとめ、軍隊の編成の目安も一覧にしている。また主要参考文献も掲載。オールカラー大判手描きイラストで後ろ姿やディテールも徹底再現されている」とありました。繊研新聞様、誠にありがとうございました。

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2016年9月25日 (日)

「モデルグラフィックス」11月号で『軍装・服飾史カラー図鑑』紹介!

 「月刊モデルグラフィックス」2016年11月号(Number 384)の「MGスープレックスホールド」58ページにて、私どもの『軍装・服飾史カラー図鑑』(辻元よしふみ著、辻元玲子;イラスト。イカロス出版刊)を紹介していただきました。
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「古代から現代まで、軍服や紳士服の歴史を紐解くオールカラー豪華版服飾史図鑑。服飾の解説とともに、軍服や軍装が紳士服の歴史のなかでどういう位置づけになるのか、軍装と一般の服のあいだの影響を明らかにしていく。イラストは全点手描きオールカラー。後ろ姿や着用方法、装飾品などのディテールも抜かりなく詳細まで紹介している」とございました。厚く御礼申し上げます。20160925041720

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2016年9月21日 (水)

「MC★あくしず」2016秋号に『軍装・服飾史カラー図鑑』紹介!

 

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 発売されたばかりの「MC★あくしず」誌2016秋号(vol.42)の112ページ、および135ページに、『軍装・服飾史カラー図鑑』(イカロス出版、税込3500円、辻元よしふみ/著、辻元玲子/イラスト)の宣伝が掲載されております。20160921233709



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 改めて内容をご紹介しますと、ドイツの武装親衛隊や昭5式軍衣の日本軍将校、現代の自衛隊儀仗隊などから、古い時代では古代ローマ軍団の百人隊長や十字軍の騎士、オスマン帝国のイェニチェリ、ポーランドの有翼騎兵、ナポレオン軍の華麗な軍装、フリードリヒ大王から第二次大戦期までの歴代のプロイセン~ドイツ帝国~第三帝国の軍服など・・・また、ボー・ブランメルをはじめスーツやフォーマル・ファッションなど一般紳士服の歴史も紹介し、紳士服の歴史の中で、騎士や軍人の服装がどんな位置づけになるかを詳細に解説しております。
 ご要望の多い「後ろ姿」や「剣や刀の帯び方」、「勲章や徽章、階級章」のシステムや由来なども可能な限り図解化。オールカラー手描きイラストで精細に表現しております。
 軍装に興味のある方、歴史的なコスチュームに興味のある方、一般の紳士服とファッションが好きな方、またファッション・デザイナー、漫画家、アニメーター、ゲームクリエイター、歴史的な設定の作品を書かれる作家の方・・・などにもぜひお読みただければ、と思っております。
 宜しくお願い申し上げます。

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2016年9月18日 (日)

スーサイド・スクワッド

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 映画「スーサイド・スクワッド
SUICIDE SQUAD」を見ました。原題は意味としては「自殺部隊」です。マーベルと並び立つアメリカン・コミック界の雄、DCコミックスが生んだヴィラン(悪役)を集めた悪人版アベンジャーズ、といったところ。スーパーマンやバットマンといったスーパーヒーローとは対極の存在。重罪人である彼ら彼女らに、死ぬのが必至のまさに「自殺的な」危険な作戦を遂行させる、死んでもどうせ元から死刑か無期懲役の連中だから問題にはならず、万が一、作戦に成功して生き延びたら減刑してやる、といった条件で戦わせるという発想です。

が、こう聞くと思い出されるのが、かつての名作映画、1967年の「特攻大作戦」(ロバート・アルドリッチ監督)です。ノルマンディー上陸作戦の直前、警備厳重なドイツ軍の将校クラブを襲撃するべく、米軍刑務所に収監されている凶悪犯罪者の兵士が集められ、決死隊が編成されます。演じたのはチャールズ・ブロンソン、アーネスト・ボーグナイン、テリー・サバラスといった一癖ある俳優ばかり。リー・マービン演じる型破りの少佐が囚人部隊を統率していく過程が非常に面白く、映画はヒットしました。私はこの映画を小学生のころに初めて見て、「デス・バイ・ハンギング(絞首刑)」という英語を覚えました。というのも、兵士たちのプロフィールが冒頭に紹介されるのですが、どいつもこいつも「軍法会議の結果、絞首刑」ということで、デス・バイ・ハンギングという言葉を何度も聞くことになったからです。

それで、映画のパンフレットによれば、本作のデヴィッド・エアー監督は「特攻大作戦を参考にした」と明言しております。もともと軍歴があり、脚本家として「U-571」、監督して「フューリー」といった純然たる戦争映画も手掛けている同監督は、アメコミの映画化というよりも、一種の戦争映画としてこの作品を作った、といいます。実際、本作のテイストには、ひとつひとつの戦場の状況把握、敵味方の心理を追う手法やら、非常時において、必死に戦う前線の兵士と裏腹に、ひたすら保身に走る上層部の姿、といった描き方に、戦争映画的なリアリティーを感じます。いかにもコミック的な非現実的ファンタジー、という作品ではありません。あえていえば、怪獣映画なのだけど、実際には戦争映画であり政治映画である「シン・ゴジラ」と、どこか似ているのではないでしょうか。

 

スーパーヒーロー、スーパーマンが死に、国葬が行われます。アメリカ国民は悲嘆に暮れていました(コミックの設定的には、古代の異星人が作り上げた生体兵器ドゥームズデイとの戦いで、スーパーマンが命を落とした時期、ということだそうです・・・結局その後、復活したようですが)。

そして、スーパーマン亡き今、また別の危険な化け物、通常の警察や軍隊では手に負えない未知の危険が出現したらどうするのか、が安全保障上の大問題になりました。

そこで、政府諜報部門の高官アマンダ・ウォラー(ヴィオラ・デイヴィス)は一計を案じ、かつて存在した秘密の犯罪者による特殊部隊「タスク・フォースX」を再編成することを軍高官に認めさせます。どうせ犯罪者集団なので、作戦上で問題が起きても政府は責任を問われることもなく、隊員が死傷しても知ったことではない。このアイデアの下、スーパーマンやバットマンに捕らえられ、連邦刑務所に収容されている悪人たち、特に釈放される可能性のない重犯罪者たちが集められます。

無数の生命を奪った暗殺犯で、狙撃の名人デッドショット(ウィル・スミス)、元は精神科医だったが、犯罪都市ゴッサムシティの闇社会の帝王ジョーカー(ジャレッド・レト)の愛人になることで悪に落ちたハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)、殺人ブーメランが武器のその名もブーメラン(ジェイ・コートニー)、ナパーム弾のように何者も焼き尽くしてしまう人間火炎放射器ディアブロ(ジェイ・ヘルナンデス)、ロープ使いの名人スリップノット(アダム・ビーチ)、爬虫類のような無敵のワニ男キラークロック(アドウェール・アキノエ=アクバエ)。

これを率いる部隊長は、リック・フラッグ大佐(ジョエル・キナマン)ですが、当然、普通のやり方でこの連中が言うことを聞くはずはありません。そこで、隊員たちには全員、首筋にナノ爆弾を埋め込み、責任者のアマンダか隊長のフラッグが端末を操作すれば、瞬時に爆発して頭部が吹き飛ぶ、という仕掛けにしました。さらにお目付け役として、フラッグの用心棒である日本人の女性剣士カタナ(カレン・フクハラ)が従い、命令に服さない隊員は容赦なく必殺の日本刀で斬り捨てる構えです。デッドショットが自嘲して言います。「つまり俺たちは、自殺部隊というわけだな?」

しかし実は、もう一人、本来は部隊の最強メンバーとなるべき候補者がいました。彼女の名は考古学者ジューン・ムーン博士(カーラ・デルヴィーニュ)。ただ一人、犯罪歴などない全くの善良な民間人です。しかし不幸なことに、ジューンはかつて密林の奥の遺跡で古代の危険な呪術の遺物にふれ、実に6000年以上も前から女神、魔女として君臨する悪霊エンチャントレス(デルヴィーニュの一人二役)に取り憑かれてしまったのです。ジューンはエンチャントレスをいつでも呼び出すことが出来ますが、呼び出したが最後、ジューンの意思は失われ、制御は出来なくなります。そこで、ジューンを保護したアマンダは魔女の弱点である心臓を手に入れ、魔女が従うしかない状況にして、無理やり言うことを聞かせることにします。さらにフラッグにジューンを警護させることで、アマンダのねらい通りに二人は恋に落ち、フラッグもこの危険な任務から逃れられない状況を作って、すべてを統制した、はずでした。

しかしエンチャントレスはそんな甘い相手ではなく、弟の魔神も現世に呼び出して力を増強させると、アマンダの支配から逃れて世界征服に乗り出します。

この状況で、タスク・フォースXに出動命令が下りますが、単なるテロリスト掃討が目的と告げられて、相手が何者なのかは知らされていません。施設に取り残された要人を救出しろ、という命令に従い彼らは出撃しますが、襲ってきたのはエンチャントレスによって醜い化け物に変身させられた無数の人々のなれの果て。話が違う・・・と混乱するメンバー。脱走を企てる者、疑問を持つ者、もともと強制的な命令に従っているだけの部隊の弱さというもので、メンバー間では不信感が募り、結束がバラバラになりそうな中、はたして彼らはエンチャントレスの完全復活を阻止できるのでしょうか・・・。

 

ということで、とにかくハードでダークなアクション映画ですが、単なるけれん味で見せるコミックものではなく、先にも書いたように、戦場ものとしてのリアリティーがある作風です。歴代の名優が引き継いできたジョーカー役を引き受けたジャレッド・レトは、本人も非常に重圧だったと言いますが、クレイジーかつ繊細な、新しいジョーカー像を生み出していると思います。マーゴット・ロビーは「ターザン/REBORN」でターザン夫人ジェーンを演じていました。芯が強いとは言えヴィクトリア朝の貴婦人役だったターザンと違い、今回は作品中でも最も常軌を逸したキャラクターですが、設定的に単なる下品な悪役ではダメで、非常に高い知性とその裏返しの狂気を表現しなければならない難しい役所ですが、魅力的に演じきっています。ウィル・スミスの加入は、監督がキャスティングで最初に望んだことだったそうですが、根からの悪党でない、実は心優しい面や正義感も隠し持っている孤独な狙撃手、そして全体のリーダー的存在というポジションをしっかり固めています。

注目されたのが、今作が映画デビューという新人のカレン・フクハラ(福原かれん)。この人は日系アメリカ人で、どうもまだ大学生らしいですが、日本語もしっかり出来るようで、劇中の彼女の日本語セリフは安心して聞いていられます。今まで剣術の経験はないとのことですが、武術は習っていたそうで、見事な女サムライぶりです。日本人としては応援したくなりますね。

スーパーモデルのカーラ・デルヴィーニュは、映画デビューの「アンナ・カレーニナ」などではセリフもほとんどない役でしたが、いよいよ本格的な女優業に乗り出してきました。この人はやはり存在感がありますし、当たり前ですが奇麗ですね。もうちょっと魔女ではなくて、ジューンの状態の姿を見たかったと個人的には思いました。

またベン・アフレックが、ブルース・ウェイン(バットマン)として出演しています。

そもそも、私は「ターザン」のマーゴット・ロビーが出ていると聞いて、どのぐらい違うキャラになっているのか見てみたくて観賞した作品でしたが、これは一見の価値がありました。手応えのあるコミックもの、を見てみたい方はぜひ劇場の大画面でご覧を。

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2016年9月17日 (土)

キング・オブ・エジプト

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 「キング・オブ・エジプト
GODS OF EGYPT」という映画を見ました。「エジプトの王様」というタイトルなわけですが、原題をよく見ると「エジプトの神々」。実際、この話の設定ではエジプトを最初に統治したファラオたちは、本当に神々であって、肉体的にも巨人だった、ということになっております。だから時代考証的な古代エジプトではなく、ファンタジー的な古代エジプトということです。かつてレイ・ハリーハウゼンが作ったギリシャ神話やアラビア神話ベースの娯楽映画の現代版、という感じですね。「アイ,ロボット」「ノウイング」などで知られるアレックス・プロヤス監督の7年ぶりの作品です。

 古代神話ではあちこちに見られる兄弟神の相克の物語。エジプト神話においては、太陽神ラーの息子であるオシリスと、その弟のセトが対立します。オシリスがセトに殺されてしまうと、オシリスの妻イシスと、その子ホルスがセトを打倒し、オシリスは冥界の王に、ホルスがエジプトの統治者になる・・・そんな話です。この映画は、そのあたりのお話を大胆にファンタジー化したものです。これまでギリシャ神話や北欧神話はかなり題材として取り上げられてきました。エジプト神話というのは、エジプト生まれのプロヤス監督らしい着眼だと思われます。

 

 古代エジプト文明の黎明期。1000年にわたり善政を布いて民から慕われてきた全エジプトの王、オシリス(ブライアン・ブラウン)が退位し、息子のホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)が王位に就くことになります。しかし実際には、ホルスには国王になるだけの器量がなく、愛人のハトホル(エロディ・ユン)は密かに危惧しています。

 即位式典の当日、荒涼たる砂漠の統治者でオシリス王の弟セト(ジェラルド・バトラー)が遅れて会場にやってきます。甥であるホルスの即位を祝いに来た・・・と見せかけて、その実は兄に対する反逆を企てていたのでした。砂漠の軍勢が会場に押し寄せる中、セトは兄オシリス王を殺害し、ホルスを叩きのめして、その両目を抉り取ってしまいます。失明したホルスは逃げ去り、王妃イシス(レイチェル・ブレイク)は自害。ハトホルはセトの愛人となります。クーデターを成功させたセトは人間たちを奴隷として使役し、権力欲を丸出しにして強権政治に走って行きます。

 セトの悪政を倒すには、ホルスの目を奪い返すしかない。セト専属の冷酷な主任建築士ウルシュ(ルーファス・シーウェル)に仕える女奴隷のザヤ(コートニー・イートン)は、ホルスの目を保管しているピラミッドの設計図を盗み出し、恋人である盗賊ベック(ブレントン・スウェイツ)に渡します。ベックはホルスの右目だけをなんとか盗み出し、ウルシュの追撃から逃れることに成功しますが、その途中でザヤはウルシュの放った矢を受け、死んでしまいます。

 悲嘆にくれたベックは、ホルスの神殿を訪れ、ホルスに右目を渡す条件として、ザヤを蘇らせるよう取引を試みます。ホルスは、8日以内ならば死者を現世に呼び戻すことができる、それまでに左目も手に入れるべく、協力するようにベックに要求します。

 2人は、ホルスの祖父である世界の創始者、太陽神ラー(ジェフリー・ラッシュ)の元を訪れ、セトのパワーの根源、砂漠のピラミッドの炎を消すことができる「創造の水」を入手します。

 その間、セトの暴政はエスカレートし、反逆する神々が続出。ついにセトの元妻であるネフティス(エマ・ブース)まで反逆に加担し、怒ったセトはネフティスの翼を切断します。

 さらにセトは、現在の愛人であるハトホルも、実際はホルスに今でも通じているのではないかと疑念を抱き始めます。ハトホルは殺される寸前、元々は冥府の入り口である西方の女王であった経験を生かし、冥界を潜り抜けてセトの元から脱出。そして、ホルスとベックに合流し、セトを倒すべく砂漠のピラミッドを目指します。しかしそこには恐ろしい怪物、スフィンクスが待ち構えており、謎かけに正解しなければ何人であっても生きて帰ることはできません。一行は、知恵の神であるトト(チャドウィック・ボーズマン)を味方に付けようとしますが・・・。

 

 というようなことで、とにかく派手な映像がこれでもか、と続きます。エンターテイメントとしてはこれ以上のものはないでしょう。まあ、変身した神々の姿がトランスフォーマーのロボットみたい、とか、エジプト神話の原話からかけ離れすぎている、といった批評もあるでしょうが・・・実際、原話ではオシリスの復活とセトの打倒、そしてホルスの即位に大きな貢献をした女神イシスが、この映画では、登場はするもののすぐに舞台から姿を消してしまう点などは、人によっては納得しないかもしれません。とはいえ、今作は神々と、とるに足りない人間の盗賊の間に生まれた信頼と友情、というところが焦点なので、神話の本筋としてはかなり異なった展開をあえて選んでいるのでしょう。

 物語の大詰め、分かっていても、ありがちな展開と言えば言えるシーンでも、感動的に描けているのはプロヤス監督の手腕なのではないでしょうか。うまいものだと感心させられました。

 配役ではやはり、太陽神ラーのジェフリー・ラッシュです。今回も一癖ある、本当は何を考えているか底知れない、誰の味方なのかわからない絶対神、という感じで、単純に善玉でも悪玉でもない、という超越的なキャラクターはこのアカデミー俳優にぴったりです。

 「マレフィセント」では冴えない王子様だったブレントン・スウェイツは、今回は体を張ったアクションで主演の一人として大活躍。そして「オペラ座の怪人」や「300」のジェラルド・バトラーは、今作では悪人そのもの、いいところは一つもない役柄ですが、こういう役をやってもカッコいい。もう一人の主演といえるニコライ・コスター=ワルドーは日本ではあまりなじみがないですが、人気テレビ・シリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で活躍している人。映画では「ブラックホーク・ダウン」「キングダム・オブ・ヘヴン」「オブリビオン」などで脇役を演じています。ハトホル役のエロディ・ユンはフランスの女優さんで、本当にきれいな人です。これで国際的な知名度も一気に上がりそう。ザヤ役のコートニー・イートンは「マッドマックス」最新作で注目された新星ですが、モデル出身でまだ20歳。10年後が楽しみな人かも。

 私は本作を見て、悪人だが才気あふれる建築士ウルシュを演じているルーファス・シーウェルの、ちょっとしゃがれていて、しかしトーンの高い声とか、独特の嫌味な語り口とか、どこかで聞いたな、とずっと思っていました。経歴を調べて、「レジェンド・オブ・ゾロ」とか「リンカーン/秘密の書」の悪役を演じていたことを知り、ああ、この声と口調に聞き覚えがあるんだな、と思い至りました。ルックスではなく、声で思い出した俳優というのは、私の中では珍しい存在です。

 とにかく、大画面で楽しむべき大娯楽作品です。しかしそれでいて、神も人も人生において試練を乗り越え、最後にどう生きたかの裁定を受けなければならない、という世界観からは、人がこの人生で生きるというのはどういう意味があることなのか、といった問いかけも感じられる一作です。私はこういう作品は大好きですね。

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2016年9月13日 (火)

「タミヤ・ニュース」に『軍装・服飾史カラー図鑑』紹介。

 このほど発行された「タミヤ・ニュースTAMIYA NEWS201610月号vol.569の「新製品案内」コーナー、32ページに『軍装・服飾史カラー図鑑』が紹介されました。20160913111354

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「古代ローマから現代のスーツに至る、紳士服の歴史の中で、各時代の騎士や軍人の晴れ姿の位置づけを考察するフルカラーの図鑑です。豊富なイラストを交えた衣装解説とともに、前後の時代との関係や影響にも言及することで、服飾史の流れにおける意味も理解できます。軍装や紳士服の服飾史資料としてはもちろん、資料の少ない後ろ姿や着用方法はフィギュアの製作資料などにも役立つ一冊です。イカロス出版発行、辻元よしふみ 著、辻元玲子 イラスト、B5判、230ページ、3500円(税込み)、書店またはWEB書店にてお求めください」とあります。株式会社タミヤ・グラフィックデザイン課の皆様に厚く御礼申し上げます。

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2016年9月 9日 (金)

グランド・イリュージョン 見破られたトリック

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 「グランド・イリュージョン 見破られたトリック(原題:
Now You See Me 2)」を見ました。ちょうど3年前、2013年秋のヒット作「グランド・イリュージョン(原題:Now You See Me)の続編です。原題は「さあ、よくご覧ください」というマジシャンの決まり文句ですね。フランス人監督の手になる洒落た感じの作風だった前作から、ジョン・M・チュウ監督に代わったことで、国際的スケール感の大きな、アクションも多い作風となりましたが、おなじみの出演陣がほぼ再集結し、何よりも最後まで目の離せないどんでん返しに次ぐどんでん返し、という意表を突く展開は今作にも踏襲。華麗なマジックの実演シーンも一層リアルになり、見応えある作品となっています。ことにマジックの監修には、当代一の人気マジシャン、デビッド・カッパーフィールドがあたっており、映画内でのマジックはすべて舞台で再現可能、という折り紙つきです。

 

 前作では、現役FBI捜査官にして、実は秘密結社アイのメンバーであり、世直し奇術師の集団「フォー・ホースメン」の黒幕でもあるディラン(マーク・ラファロ)が、偉大なマジシャンだった亡き父親の敵を討つべく、30年かけて練りに練った復讐劇だった、というのが落ちでした。そして、父を死に追いやった「マジック見破り人」ことサディアス(モーガン・フリーマン)はディランとフォー・ホースメンの罠にかかり、刑務所に収監されてしまいました。

 

 それから1年。じっとアイからの次の指令を待っていたメンバーたちですが、あまりに音沙汰がないために、ヘンリー(前作ではアイラ・フィッシャー)が待ちくたびれてフォー・ホースメンを脱退。アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)、メリット(ウディ・ハレルソン)、ジャック(デイヴ・フランコ)の3人もしびれを切らしていました。そこへディランから次の目標が示されます。IT企業オクタ社が発売する新型スマートフォンが、世界中の情報を違法に収集する計画の道具であることを暴くため、マジックを使ってオクタ社のイベントを乗っ取り、陰謀を暴け、というものです。

 ヘンリーに代わる紅一点として新顔のルーラ(リジー・キャプラン)を加え、フォー・ホースメンの4人はまんまとニューヨークで開催されたオクタ社のイベントをかき乱して乗っ取りに成功しますが、その途中で思わぬ妨害が入ります。そして、オクタ社の秘密を暴露するどころか、逆に世間では死んだと思われていたジャックが健在なこと、さらにFBI捜査官であるディランが実は「5人目のフォー・ホースメン」であることが暴露されてしまいます。ディランの上司であるFBI副長官ナタリー(サナ・レイサン)はディランを逮捕しようとしますが、ディランはすんでのところで会場を脱出。

 一方、屋上からの脱出ルートを使って逃げ出した4人は、逃走用のトラックに到着するはずが、なぜか見覚えのない中華料理店の厨房に着いてしまいます。そして、その地が近所の中華料理店などではなく、本当にマカオであることを知り愕然とします。待ち受けていたのはメリットの弟で、兄に遺恨があるらしい悪党チェイス(ハレルソンの一人二役)でした。さらにそのボスとして現れたのは、昨年、オクタ社の経営幹部から解任され、その後、死んだとされていたITの天才ウォルター(ダニエル・ラドクリフ)でした。

 ウォルターはフォー・ホースメンの4人に対し、マカオにあるオクタ社の施設から、世界中のコンピューターやネットの情報を違法収集するチップを盗み出すことを強要します。

 同じころ、ディランは仇敵であるサディアスを刑務所から脱走させます。サディアスはフォー・ホースメンの4人がマカオに拉致されたことを知っており、彼らの救出に手を貸すと申し出たのです。

 フォー・ホースメンの4人は、チップの売買に興味を持った南アフリカのギャングの関係者を装ってオクタ社の施設に潜入し、チップを手に入れることに成功します。しかし彼らはそれをウォルターに渡すことを拒みます。そこに現れたディランが盾になることで、4人は逃げおおせることに成功しますが、ディランはウォルターに捕まってしまいます。捕らわれの身のディランの前にウォルターと共に姿を現したのは、意外にも1年前にフォー・ホースメンの活躍で資産をすべて奪われ破産した悪徳保険王・トレスラー(マイケル・ケイン)でした・・・。

 

 ということで、この後、舞台はロンドンに移り、さらに大きな規模のマジック合戦が繰り広げられることになります。前作から続投の面々は息もぴったりで、新顔のキャプランも違和感なく溶け込んでいます。そしてマイケル・ケインとモーガン・フリーマンの大物2人は相変わらず余裕綽々の名演ぶりです。

 今作ではFBIを追われ、危機に陥るディランが中心人物と言え、まさに実力派マーク・ラファロの独壇場です。彼の芸達者ぶりが遺憾なく発揮されています。

 さらに何よりも注目なのが、ハリー・ポッターで知られるラドクリフの悪役ぶり。頭はいいが良心のかけらもない役柄で、科学はマジックに勝つ、と豪語するわけですが、少し前まで魔法使いの中の魔法使いを演じていた彼が、こういう役をやるのも興味深いですね。

 何かこう、あまりに簡単に誰にでも催眠術が利きすぎるのが「ほんまかいな」という感じもあるのですが、それにしても説得力のあるマジック描写は、伊達にカッパーフィールド監修とうたっていません。

 シリーズ化という考えが元々、あったものなのかどうか知りませんが、前作からの展開は見事といってよい脚本です(前作を見ていないと、ちょっと人物関係が理解しにくいかもしれません)。この調子で、ぜひ3作目も見てみたい、と私は思いましたが、どんなものでしょうか。東京五輪を前に、日本を舞台にして、なんて一作を見てみたいですね。

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2016年9月 8日 (木)

「歴史群像」10月号(学研)で『軍装・服飾史カラー図鑑』紹介!

 このほど発売の「歴史群像10月号」(学研プラス)のBook Review【新刊紹介】コーナーの123ページに、辻元よしふみ、辻元玲子の『軍装・服飾史カラー図鑑(イカロス出版)』が紹介されました。同誌では3名様にこの本をプレゼントします。20160907232856

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 書評では「軍服や紳士服を服飾史の視点からひも解く豪華オールカラー図鑑。古代ローマの百人隊長から極楽鳥のような色彩のランツクネヒト、ポーランドの有翼騎兵フサリア、陸上自衛隊第302保安警務中隊の儀仗服に至るまで40のテーマを収録、欧米で発展した軍装と紳士服の関係性を系統的に理解できる構成だ。立ち絵姿の大判イラストを中心に、後姿やベルト・刀剣類など、史料的制約から考証の難しい部分も徹底再現。着用の手順解説があるのもうれしい。」ということで、丁寧な紹介をいただき、厚く御礼申し上げます!

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2016年9月 1日 (木)

X-MEN:アポカリプス ジャングル・ブック

 このところ諸事いろいろあり、映画を見られなかったのですが、ようやく2本立てで見てきました。公開からしばらく時間がたっていますので、間に合ってよかったです。

 

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まず「
X-MEN : アポカリプス(原題 X-MEN : APOCALYPSE)」。2000年に始動した現在のX-MENシリーズも、ウルヴァリンの単独作品を加えると、通算9作目。一応、これでシリーズは完結した、ということになります。

 そもそもこのマーベル・コミックの映画化が商業的に成功し、ヒュー・ジャックマンやハル・ベリー、それに「ロード・オブ・ザ・リング」にも出ていたイアン・マッケランが世界的な映画スターとしてブレイクするきっかけにもなることで、「コミックの映画化は成功する」という機運を作りだし、その後のコミック系映画の隆盛を築いた歴史的シリーズだったと言えます。特にジェームズ・マカヴォイやマイケル・ファスベンダーを据えて1960年代の前史から再始動した新3部作は、前作で新旧メンバーが共演する夢の顔合わせを実現した上に、歴史が変わって旧シリーズの設定がいったん白紙になることで、今回の作品が成立しています。このため、旧3部作では主要メンバーだったキャラクターが敵にまわったり、逆に敵として登場した人物が味方となったり、ということが可能になって、作品の幅が大きく広がりました。

 

 古代エジプトで全能のファラオとして君臨したエン・サバ・ヌール(=アポカリプス。オスカー・アイザック)は、人類初のミュータントであり、何度となく他の肉体に転生を繰り返し現人神として生きてきましたが、思いがけず部下の反乱に遭い、永い眠りに就くことに。

 そして1983年。エジプトで蘇ったアポカリプスは、ストーム(アレクサンドラ・シップ)、サイロック(オリヴィア・マン)、エンジェル(ベン・ハーディー)の3人のミュータントを従者とし、現代の社会を征服しようと動き出します。彼が4人目の従者として白羽の矢を立てたのは、ポーランドで労働者としてつましく生きていたものの、ミュータントであることを周囲に知られた途端、家族を殺され、社会から追放されて人間に対する激しい憎悪を復活させたマグニートー(ファスベンダー)でした。

 エジプトで異変が起きたことを察知したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(マカヴォイ)は、その動きを探っていたCIAエージェントでかつての恋人モイラ(ローズ・バーン)と再会しますが、彼女の記憶はチャールズ自身が封印したままになっています。

 そんな中、マグニートーが動き出したことを知り、レイブン(ジェニファー・ローレンス)はナイトクローラー(コディ・スミット・マクフィー)を伴い、チャールズが主催する「恵まれし子らの学園」に向かいます。学園ではビースト(ニコラス・ホルト)、ジーン(ソフィー・ターナー)、それにアレックス(ルーカス・ティル)とスコット(タイ・シェリダン)のサマーズ兄弟がおり、チャールズの能力を駆使してマグニートーを探すことにします。しかし、この行いのために、アポカリプスはチャールズの精神の中に侵入し、その能力を利用して世界中の核兵器を無力化。さらにマグニートーの力を用いて地球上のあらゆるものを破壊し、世界を支配することを宣言します。

 学園は爆発し、アレックスは死亡。クイックシルバー(エヴァン・ピーターズ)の活躍によりその他の者は命拾いしますが、チャールズはアポカリプスたちに拉致されてしまいます。さらにそこに現れたのは、ミュータントたちの宿敵であるストライカー大佐(ジョシュ・ヘルマン)率いる特殊部隊でした。レイブン、ビースト、モイラが捕らわれの身となる中、ジーン、ナイトクローラー、スコットの3人はストライカーの基地内に潜入。そこで彼らが出会ったのは、記憶を失い生態兵器となっているウェポンXことウルヴァリン(ジャックマン)でした・・・。

 

 というわけで、人類が神だと思って崇拝してきたのは、一人のミュータントだったというのがこの設定。実際、アポカリプスの力は神のごとき全能なもので、これに対するミュータントたちは、まだX-MENとして正式に始動する前の未熟な若者たち。チャールズの強大な精神力がアポカリプスの手に入れば、もはや何者も抗しがたくなる・・・ということになります。かつてはマグニートーの手下として敵キャラで活躍したレイブンやナイトクローラーが今回は正義の側に、逆に一貫してX-MENチームの中核だったストームが敵側で登場するのが興味深いところです。前作で歴史が変わっているので、似たような話が微妙に違う結果になっていく妙味は、やはりこれまでのシリーズをずっと見ていた人ほど楽しめるもののように思います。

 

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次に見たのが「ジャングル・ブック
THE JUNGLE BOOK」。ウォルト・ディズニーの没後50年企画映画で、ディズニー本人が最後に手がけ、没後に公開されたアニメ「ジャングル・ブック」(1967年)の実写映画化です。原作は19世紀末にインド生まれの英国の文豪キプリングが書いた短編小説です。後に本作の影響を受けて、舞台をアフリカに替えてバロウズが書いたのが「ターザン」だと言われており、本作の方が野生児ものの元祖と言えるようです。

 

 インドのジャングルで暮らす野生児モーグリ(ニール・セディ)。彼は幼いころに黒ヒョウのバギーラ(ベン・キングズレー)に拾われ、アキーラ(ジャンカルロ・エスポジト)が率いるオオカミの群れで育ちます。母親となったのは優しい雌オオカミのラクシャ(ルピタ・ニョンゴ)。しかし人間の子であるモーグリを蛇蝎のように嫌悪するベンガルトラのシア・カーン(イドリス・エルバ)は、モーグリを殺すことを宣言。オオカミの群れに緊張が走ります。

 悩んだ末に、モーグリは群れを離れることを決意。バギーラはモーグリの命を守るには、モーグリを人間の世界に帰すしかないと決断します。しかし、バギーラはシア・カーンに襲われて負傷。たった一人で森をさまようモーグリは、大蛇のカー(スカーレット・ヨハンソン)から、シア・カーンがかつてモーグリの父親を殺したこと、そのときに父親がシア・カーンの顔に傷を負わせたために、カーンが人間を憎悪していることを聞きます。

 カーはそのままモーグリを食べようとしましたが、クマのバルー(ビル・マーレイ)に救われます。気ままに自由に生きるバルーと共に暮らすうちに、モーグリはジャングルの掟に縛られるだけの生き方に疑問を抱いていきます。

 そのころ、シア・カーンはオオカミの群れを訪れ、不意を衝いてアキーラを殺害。群れを乗っ取り、モーグリが復讐するために戻ってくるのを待ちます。

 同じころ、古い人間の寺院に住んでサルたちを支配している類人猿の王キング・ルーイ(クリストファー・ウォーケン)もまた、自分の野望のためにモーグリを利用しようと画策していました・・・。

 

 というようなことで、大筋ではオリジナル版と大きな相違はないのですが、何しろモーグリ以外のすべての背景、すべての動物や植物はフルCGである、というが驚きです。とうとう技術的な進歩もここまで来たか、という感を強くします。このリアルな森も川も、全くインドで野外ロケすることなしに(ただし当然ながら、現地取材は綿密にしたそうです)撮影されているというのは驚くべきことです。豪華絢爛たる声優陣は、さすがにディズニー映画というか、ちょっと考えられないほどの布陣ですが、これほど作り込んだ世界を生き生きと見せてくれるのは、これら名優たちの演技力のたまものでしょう。

 そして何よりも、モーグリ役のセディの熱演ぶり。よく演じきったものです。67年版の陽気な作風からはかなりシリアスになっていますが、しかし「あのテイスト」もバランスよく残している感じがします。まことに驚嘆すべき作品です。

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2016年8月29日 (月)

「コンバット・マガジン」で『軍装・服飾史カラー図鑑』ご紹介いただきました!

 台風10号がやってきますが、皆様、ご用心ください。
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  ところで、「コンバット・マガジン」10月号のNew Bookコーナーにて、私どもの『軍装・服飾史カラー図鑑』(イカロス出版)が紹介されました。厚く御礼申し上げます、ありがとうございます。20160829210922

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2016年8月25日 (木)

『軍装・服飾史カラー図鑑』コシノジュンコ先生のサイン。

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 私どもの新刊『軍装・服飾史カラー図鑑』(イカロス出版)が発刊して2週間。すでにご高覧いただけましたでしょうか。
 ところで本書は帯に世界的デザイナー、コシノジュンコ先生の推薦文をいただいております。
「軍服を男の美学とすれば、それは今の紳士服の基本でもある。こんな服装史料がほしかった!」
 このように、力強く本書のコンセプトをお示しいただいております。20160825203839



 今回は、コシノ先生にお目にかかった際に、直筆サインをいただきました。「私の本じゃなくて、あなたたちの本なのに変じゃない?」と仰るところ、無理をお願いして書いていただきました。ご多忙の中、ありがとうございました。20160825203920

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2016年8月20日 (土)

ハニー・ベア。

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 このほどお土産品として何かないか、と百貨店で物色していて見つけたのが、東京・世田谷の「ラ・テール洋菓子店」が作っているという「ハニー・ベア」という焼き菓子。かわいいですね見るからに。食べても、名の通りに蜂蜜の甘みが濃厚でおいしいです。20160818023322



 さてところで、今月9日に刊行した私どもの『軍装・服飾史カラー図鑑』(イカロス出版)ですが、けっこう一部のネット書店などで「欠品」の表示を見かけるようになりました。海外向けの楽天グローバルでも在庫切れの表示が出ているようです。ひょっとして、本書は海外のお客さんもいるのでしょうか?

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